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第35回【群雄・武将シリーズ】竹中半兵衛(1/3話)
2026-09-13 08:06

第35回【群雄・武将シリーズ】竹中半兵衛(1/3話)

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00:11
今晩は、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。
ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
前回は、愛と義の心を命がけで貫き、
どんな窮地にあっても仲間とともに米沢の復興を遂げた
直江金粒の誇り高き生涯をお届けしましたね。
今夜からは、わずか十七騎で南高不落の城を乗っ取り、
豊臣秀吉の才能を開花させた故郷の天才軍師、竹中半兵衛の物語です。
無欲にして澄み渡る知恵を持ち、
乱世を爽やかに駆け抜けた名称の第一話をお届けしますね。
戦国の風が吹き荒れる美濃の国、半兵衛は、
城主であった竹中重本の子として生まれました。
幼い頃の名を竹中重春と呼び、
静かで落ち着いた少年として育っていきます。
当時の武士といえば、腕っぷしの強さや武勇を競い合うのが当たり前の時代でした。
しかし、半兵衛は体が決して頑丈ではなく、
どこか儚げで病弱な佇まいをしていました。
無口でおとなしく、一見すると戦の場には不向きに思えるような繊細な面を持っていたのです。
そのため、周りの武士たちからは頼りない若さまだと軽んじられることもありました。
しかし、その華奢な体の奥には、周囲の誰よりも深く物事を見抜き、
戦術の真髄を突き通す類稀なる才能と知恵が静かに眠っていたのです。
父の死によって若くして家徳を継いだ半兵衛は、
美濃の国を治める齋藤家に仕えることとなりました。
当時、齋藤家を率いていたのは齋藤達沖という若き党首でした。
しかし、齋藤家は酒や幽教に溺れ、政務を怠り、
一部のお気に入りの家臣だけを従要して国を乱していたのです。
隣国の織田信長が美濃を狙って執拗に攻め込んでくる緊迫した状況であるにもかかわらず、
城内には危機感がなく、怠惰な空気が満ち満ちていました。
忠義の心から齋藤家へ幾度も還元しようとした半兵衛でしたが、
主君もその側近たちも弱々しい半兵衛の言葉に耳を傾けようとはしませんでした。
それどころか、半兵衛を馬鹿にして嘲笑う有様だったのです。
美濃の国と齋藤家の未来に強い危機感を抱いた半兵衛は、
ついに自らの知恵と力を持って、主君の目を覚まさせようと重大な決意を固めることとなります。
怠惰に流れる主君と城内の満身を打ち砕き、目を覚まさせるため、半兵衛は前代未聞の大胆な計画を密かに練り上げました。
03:01
当時、齋藤達応記が居城としていた稲葉山城は、
切り立った山頂にそびえ立つ難攻不落の名城であり、数千の兵が守りを固めていました。
普通に攻め立てれば、どれほどの大軍をもってしても容易には落とせない天下の剣です。
しかし、半兵衛が立てた作戦は、力で押すのではなく、城の隙と人身の裏を突く極めて静かで鋭い作戦でした。
A67年のある日、半兵衛は病気療養中であった弟の御前という名目で、稲葉山城へと足を踏み入れます。
その手に携えていたのは、弟に届ける長持ちと呼ばれる大きな衣装箱でした。
しかし、その箱の中に隠されていたのは着物ではなく鋭く磨き上げられた武具と刀剣でした。
そして半兵衛に伴っていたのは、わずか17人の忠実な家臣たちだけだったのです。
夜が更け、城内が静まり返った絶好のタイミングを見計らい、
半兵衛たちは密かに武具を身につけると、城の通用な場所へと一気に踊り出ました。
半兵衛の合図とともに、17人の決死隊は一斉に声を上げて城内に激しく切り込みました。
不意をつかれた城兵たちは、まさか身内であるはずの半兵衛が、
しかもたった17人で襲いかかってくるとは夢にも思わず、大群の奇襲を受けたと思い込んで大混乱に陥ったのです。
パニックとなった当主の辰之は、胃の力がら裏口から裸足で城を逃げ出していきました。
わずか17騎、力ずくの武力ではなく、緻密な計算と冴え渡る志望のみで、
半兵衛は一夜にして難攻不落と謳われた稲葉山城を完全に乗っ取ってみせたのです。
この衝撃的な事件は、身ののみならず日本全国の戦国大名たちを激震させました。
弱々しいと侮られていた若き武将が見せた、あまりにも鮮やかで完璧な城脱出劇。
半兵衛の名は一躍天下に轟くこととなったのです。
わずか17騎で難攻不落の稲葉山城を乗っ取った半兵衛の階居に、誰よりも目を輝かせた男がいました。
隣国、尾張から美濃の攻略を狙っていた天下の英傑、織田信長です。
信長はすぐさま半兵衛の元へ使者を送り、その城をそのまま譲り渡してくれれば、
美濃の半分の領地を与えようと破格の条件で破格の誘いをかけました。
美濃を我が物にしようとしていた信長にとって、半兵衛の存在は喉から手が出るほど欲しい思考の頭脳だったのです。
しかし半兵衛はその莫大な領地の誘いを少しの迷いもなくあっさりと断りました。
半兵衛が城を奪ったのは、自らの欲や野心のためではなく、
あくまで怠惰な主君達沖の目を覚まさせ、斎藤家を正すための命がけの還元だったからです。
06:06
天下を狙う信長に城を売って私立欲を貪るつもりなど、もうとうありませんでした。
半年ほど城を占拠し、反省を促した半兵衛は、戻ってきた達沖にあっさりと城を返還してしまいました。
そして、自らはすべての地位と家徳を捨て、
隠者のように山深き栗原の地に身を引いて静かに暮らし始めたのです。
孔明や富には目もくれず、風のように鮮やかに去っていく半兵衛の潔い姿に、
人々は感嘆し、その存在はますます伝説として語り継がれることとなりました。
しかし、天はこの機体の天才を静かな隠遁生活の中に埋もれさせておくことはありませんでした。
半兵衛の澄みきった知恵と才能を心から必要とし、
その扉を叩く一人の男が現れることとなります。
その男こそ、織田信長の家臣として闘客を表し始めていた木下東吉郎、後の豊臣秀吉でした。
秀吉は半兵衛の才能に心底惚れ込み、自らの軍師として迎え入れるため、
山深い半兵衛の隠れ家へと何度も足を運ぶこととなるのです。
竹中半兵衛のお話、第1話はこれでおしまいです。
欲を捨て、ただ己の信念と志望のみで難攻不落の城を攻略して見せたたけ中半兵衛。
次は一体どのような物語が待っているのでしょうか。
今夜はどうぞ、ぬくもりのある布団に包まれて、心も体もゆったりとお休みさせてあげてくださいね。
それでは素晴らしい夢が見られますように、おやすみなさい。
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