1. 新型オトナウィルス
  2. #04 樋口の音楽観
2020-04-03 15:32

#04 樋口の音楽観

spotify apple_podcasts

数字も数えられない樋口と古林がラジオをオープニング。

二人はお互いに大学生で音楽に出会いました。

先日、樋口はどぶろっかーずと共にギターを東京で弾きました。

そしてプロの話です。

例えば、樋口はカレーを愛して食べ過ぎたために嫌になりました。しかし、決して嫌いではありません!

褒められたい樋口は苦い努力を重ねました。古林は意外な気持ちになります。

承認と責任の逆クロスが樋口を追いつめました。

それでは、田川に何が必要か推測してください。

樋口には訛りがありますが、古林は何回うんうんと言うの?

エンディングは坂本龍一。

00:07
はい、こんにちは。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
第3回?
いや、4回っすね。
いや、もう。数字も数えられない樋口です。
小林です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
このね、樋口さんと小林でダラダラ喋りまくってるラジオの第4回目のテーマを僕の方から用意してまいりました。
はいはい、何ですか?
いいですか?
何でもいいですよ。
樋口さんの音楽感を小林が掘り下げるというのをちょっとやりたいと。
なんかそうか、そんな話すげえしたような気がするけどね。
個人的にはしたかもしれないですよね。
これ、あんまり世の人々に樋口さんが音楽的にすごい人だって伝わってないだろうなって思って。
そうか。
あんまりそれを前に出す瞬間って少ないじゃないですか、今。
うん、そうやね。
俺らとして入りそこなんで、音楽のすごい先輩っていうとこからなんで、その辺掘り下げていきたいなと。
ありがとうございます。
あんまりこう、最近はギター弾いたりなんしたりとかあんまりしてないんですか?
この間ドブロッカーズのライブで東京行ってギター弾いたぐらいかな。
それで世間一般から言うとまあまあな活躍じゃないですか、ドブロッカーズでギター弾いて東京行ってきましたみたいな。
なんか引退したっけね、一応。
待ってやっぱり樋口さんの中ではそういう意識っていうことっすよね。
俺と弟で音楽制作会社を始めてさ、その前バンドやってさ、その後音楽制作会社で東京でやって、ここここ音楽を。
で、俺は辞めてBOOKという会社を立ち上げてパレットにもやりよう。
で、辞めてない弟太陽が東京におってやりようやん。
なんかね、もうそこに多分追いついてないというか、プロじゃないもんなっちゅう。
逆にプロなめちゃいけんなっちゅう。
なるほどっすね、もうそこの意識なんですね。
だって自分がプロでやりよった時さ、プロがどれだけすごいか自分が一番知っちゃう。
俺すげえと思いながらやる時。
で、それが1年2年現場から離れちゃうわけよ。
その間、例えばね、太陽とか太陽のチームとか、本当に東京で働くプロの人ってさ、毎日音楽のことだけ考えて仕事しようわけよ。
なんかね、まず音楽って別に能力あるなしじゃないけど、少なくとも制作であったり楽器演奏の上手さとか感覚の鋭さはもう勝てるわけがないと思っちゃう。
勝てるわけがないものを自分がプロかのように言っちゃいけんやん。
なるほどっすね。
言ってないだけ。
ドブラッカーズに関しては別になんちゅうか、上手いこととかさ、毎日音楽が鋭く向き合うことが魅力なんじゃなくて、あれは楽しくするっていう。
03:08
全然ドブラッカーズでエースみたいなこと言われるけど、やっぱ俺に音楽の仕事来る人にはやっぱりそこ分かった上でやってほしいし、
なるほど。
今別にやるわけよ音楽の仕事って。やけどもうガチのプロなお仕事するんやったら俺じゃないよ。
また一戦ではないですぞと。
だからこそできることはめちゃくちゃあるとは思ってる。
なるほどっすね。最近どうっすか?音楽聴いたりとかは。
してないね。
してないんですね。
してない。
興味がなくなったみたいな感じでもないんでしょ?
文化としては興味があるんやけど、聴いてないって感じ。し、情報も知らん。
この世に音楽があってよかったなってマジ思う。音楽っていう芸術はすごいんよ。これだけだって世界中の人たちを魅了する芸術の分野や。
確かに。
なんか音楽嫌いっちょしておらんだよ。嫌いな音楽があるはもちろんおるけど、音楽嫌いっちょって好きな音楽あるしって絶対言うわけよ。
だって本とか全く読まない人読まんけねえ。
確かにそうですね。
テレビも全く見ない人見らんや。でも音楽って嫌いっちょないんよ。
し、あの時の音楽を聴いた時とかの高揚感とかライブの中での一体感とかは素晴らしいと思うけど、音楽というものは好きない。ただ聴かんし、自分はやりたくない。いいわ。
なるほど。
だから今パレットやるよっていうのは音楽を愛する人がめちゃくちゃ集まってほしいわけ。音楽好きやけ。
なるほどな。そういうことですよね。一時むちゃくちゃカレーはまっとったけ俺カレーはむっちゃ好きやけど、最近食うかつたは食わんねえみたいな感じのことですよね。
そうなんや。でも一生カレー食えんって言われたらそれが嫌やと思うし、法律ができてカレー今から禁止しまっつって言われたらおいおい待てよってなる。
だけどカレー好きっすね。
好きなんや。
食べ過ぎたけん最近食ってないだけっすもんね。
なるほどな。
食べ過ぎたからかどうか分からんけど、歪んだ愛情やろねと思うよ音楽に対する。
なるほど。やっぱりプロでやってると好きっていうことよりも優先しなきゃいけないことっていっぱいあるわけでしょ。
締め切りとクオリティやもんね。優先順位が。そもそも俺バンド時代のこと知っちゃうと思うけど、新曲が1年に1曲できるかできんかみたいな。
ライブ中ずっとセッションしてるみたいなやつ。
そうそう。新曲できなさすぎてセッションになってたんですよ。飽きる気ね。お客さんがね。ぐらい俺元々音楽作ることを楽しいと思ったことがあんまりないの。
06:04
そうなんすか。
だってそれだったらめっちゃ作るやろ。
まあまあまあ。バンド時代は曲作りは樋口さんが担当してたんすよね。
俺もそうだし、二人も作りあったけど、別に付き合ったら作ればいいや。
確かに。
でも俺は作らんで、後半とかも上条くんとこはずっと作りあったんやけど。なんかそれぐらい、そもそも俺音楽作るのは嫌い。
超意外なんですけど。
正直なぜかというと、いいもの作れると思っちゃったけど。自分が頑張ればいいもの作れるんやけど、頑張らんかったら作れんやん。もちろんもね。
俺は褒められたくてバンドしよったよ。褒められたいじゃなくて認められたい。自分も自分も認めたいし周りからも認められたい。
世界からの証人が欲しくてバンドやるよったわけよ。で、その中でダサい曲作ったらダメなんよ。好きでやるわけじゃなくて認められるためにやるよき。
ダサい曲作ったらやる意味がないよ。だって成果が求められるんよ。自分の中で。
だって、やりたくないことで成果出さんといけんき、曲作りに向き合うのも嫌やったよ。
なるほど。じゃあなんでバンドしたのみたいな感じになりますよね。
曲作るのは自分じゃなくてよかったってことなんですか?
自分じゃなくてもかっこよかったらいいんやけど、自分が作ったらいい曲できよったよ。
頑張ったら褒められるんよ。バンドっち。褒められたかったし、バンドでめちゃくちゃかっこいいっち。俺の中でかっこいいっち。
でもライブの朝とかめちゃくちゃ起きて、今日ライブか、行ってリハやって、終わって打ち上げ行って、最後めっちゃ多分ライブ終わったら褒められるんやろうな。
なるほどっすね。そっかそっか。自分はそれは別にそこまで好きじゃないけど、それをそこに対して努力して披露することで認めてもらえると。
それが欲しいがために好きじゃないことを頑張ってたみたいな感じ。
頑張れた。あと成長欲求もあるよ。今まであんまり良いライブできなかったのが良いライブできるってなると成長した欲求があるやん。筋トレと同じやん。
まじむずいっすね。ギター弾いたりするのは好きなんでしょ?
弾かん。 もともとは?
中学ぐらいは好きやね。ただ高校ぐらい入って飽きちゃうんやけど、ギター上手く弾いたら褒められる気。
ギターが上手く弾くのはかっこいいと思っちゃう。ギター上手く弾いた方がモテるしかっこいい気。弾きたくなるし、やったら練習したら弾ける気。弾くんやけど練習嫌いやしみたいな感じ。
同じクラスの友達とかにギター好きすぎてバンドスコア買って全部覚えたみたいなこと言うやつがおるんやけど、羨ましいな。好きなことやってかっこよくなっちゃうんやけど。
09:08
俺は好きなことじゃないことやけど頑張ってかっこよくならないといけんのよ。 ちょっと待ってくださいね。
努力して練習したらギター頑張らないといけんみたいな。 もしかして向いてなかったんすか?
向いてないよ。言うと三つの輪がある。活動で評価されるのに。やりたいかどうかとやるべきかどうかとやれるかどうか。まずやるべきかどうかやった。俺の中で。なぜなら能力的に向いているから。で、やれることやった。
やれることでやるべきことをやるってずっと。 なるほどな。 めっちゃ気持ちわかるっす。
ただ、やりたくないんよ。でも、やりたくはないんやけど、褒められたいってのは結構やりたいの代わりに来ちゃう。さっき、やれることとやるべきことをやったら、褒められるのは目指す世界だった。気持ちが目指すところは褒められる。
だけど、一応満たされちゃった。その3つが。 やば、なんかすごいんですけど、世界観が。
で、どんどん褒められていくやん。東京とかで、一番わかりやすいのはギャラが上がっていくよね。最初は5曲作って3万円やったのがどんどん上がっていって、最終的に1曲作って200万超えるみたいになるんよ。
ただもう逆に褒められるというか評価されることが怖いみたいな感じになってくる。 なるほどっすね。
最初はめちゃくちゃ嬉しいわけ。1万が3万、3万が5万は自分の価値が上がってきようってなるんだけど、ある程度超えたら別にいいやってなるんよ。
例えば、生まれて初めてテレビで自分の曲が流れたときって一番テンション上がるんだけど、それがだんだん当たり前になってくると、テレビから流れたわみたいな。
やべえ、ここのミックスちょっと気になるなとか、テレビのスピーカーやったらアゴギの音あんまり聞こえんやとか思うけど、別に感動もそこにはないんよね。
ってなってくると、まず得れる心のエネルギーみたいなのが少なくなってくる。慣れる、慣れる、慣れるってすると。
で、ギャラだけはどんどん上がっていく。責任が大きくなっていく。どっかでそこが臨界点を超えるんよ。創益分岐点を超えるというか。
すげえ話や。
そう、創益分岐点を超えて損になっていくって感じだね。責任の大きさと承認の現象の近くが逆クロスになって。
なるほど、すごい。
褒められたくない、褒めんでいいき、求められたくないみたいな。褒められませんでいいき、誰一人俺を求めるなっちゅうマインドになっていって打つんだって。
なるほど、なるほど、なるほど。
しかも、やること自体が楽しくないことやね。
そうか。じゃあ、一曲500万で曲書いてって言われて、できるよ、できるけど気持ちがついていかんみたいな感じってことね。
でもそれめちゃくちゃ頑張らなきゃいけんやんみたいな。なんか死ぬ気で頑張らんと向こう納得できんし、俺も恥ずかしいわけやんみたいな。
そうでしょうね。
12:00
それ普通に3万の仕事やったらちょちょっと1時間ぐらいでポロンって終わるけど、それ500万やったら半年ぐらいかけなきゃいけんやんみたいな。だりぃその感じってなるわけ。
そうか。
その割に評価もいらんし、お金もいらんかったっけ、俺。お金はもう俺の中では乾燥しとったんよ、東京に住んでた頃に。お金で得れる幸福度は乾燥しとったんよ。
あとは一撃で倒すのにずっとレベルだけ上げていくみたいな。簡単にラスボス倒せるのになんでレベル90目指してやるんやったっけみたいな感じになっちゃって、お金に関して言うと。
だけどもうお金、鉱山の中には貯まっていくけどお金は。でももういらんきつ買おうみたいな感じで海外ポンチ行ったり動作して、やりようとか。だけどもう辞めたくてずっと音楽やりようって感じだったね。
やばいっすね、やばいっすね。なかなか変わった感覚だなあ。変わった感覚ではないか。
でも辿る感覚だと思うよ。 そうか、案外そんな感じかもしんないっすね。
わかりやすく言うとマズローの承認欲求みたいな感じが進んでいくような感じがするよ。最初は生命かな、忘れたわ。愛になって承認になって、その次は社会に対する欲求みたいな感じになるのかな。
なんかそんな感じ。承認、ことしての承認みたいなものは別に今はだいぶずれて、今の俺が気持ちいいものは社会が良くなることだよ。
あとハリセイギじゃないですか。 本当にそう。社会が良くなること。
だき、今、いい金パレットをやるよやん。ブックとしてやるよやん。今、俺しか責任取ってやれる人間がおらんけ俺がやるよけど、田川とかが良くなるためには、俺じゃないもっと優秀な人がポンと来るんやったら全然譲れるんよ。
なぜなら俺の目的は俺が褒められることじゃなくて田川が良くなることだから。 間違いないっすね、そうですね。
社会がこうなればいいのにを叶えたくてやるよ。そういう意味では田川に音楽があった方がいいのに。音楽は全ての人にあった方がいいと思っちゃう。複雑よね。自分自身がそんなに楽しく別にやっちゃうわけじゃないけど、そこでやるよ。
逆に言うとそういう樋口さんにしかできないことではあるって感じですよね。
ありがとうございました。十分話が聞けたんで。
もちろんこういう曲のここが好きでさみたいな話に発展すると思ってたんですけど、思ったよりちょっとエグかったっすね。
そんな話も全然できるけどね。れっちりかっこいいとかね。
ああ、れっちりかっこいいとか。一個リスナーの皆さんに一つおすすめの、このアーティストかっこいいから聞いてみたいなのを紹介して終わりましょう。
坂本隆一っすね。
そりゃそうだ。
15:00
俺ね、やっぱり一番なりたかったのは坂本隆一だった。だから坂本隆一です。
わかりました。ありがとうございました。皆さんよかったです。坂本隆一、知ってると思うけど案外聞いたことない。
ちなみに僕が葬式に流してほしい曲は坂本隆一のラストエンペラーのテーマ。
ラストエンペラーのテーマ。
これ是非ググってyoutubeかなんかで見てください。
見てみましょう。OKです。じゃあ今回これで終了ということで。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
15:32

コメント

スクロール