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2025-08-24 07:36

仕事の未来 : Episode1 〈トリプルインカム〉

「7分で聴ける未来ものがたり」

• 移動中に
• 朝の準備中に
• 寝る前のひとときに

“池袋から新大久保”に山手線で移動するくらいの時間で、まだ起きていない未来に触れる。というコンセプト。

今週はWeek5 “仕事の未来”をテーマに6つのストーリーをプロトキャストします。

 

下記noteのSFショートシショートを元にNotebookLMで音声化しています

 

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/nca123db18974

サマリー

このエピソードでは、2050年の社会におけるパラソナの概念が描かれ、自己のデジタルコピーを通じた多様な働き方について考察されています。また、経済的価値だけでなく、コミュニティへの貢献の重要性にも焦点が当てられています。

パラソナの世界
ノト丸
毎日未来創造、本日もまだ見ぬ未来のプロトキャスト、可能性を探ってみます。
今週のテーマはですね、仕事の未来です。
ブク美
仕事の未来ですか?深いテーマですね。
ノト丸
その第一弾として、今日はあるSFショートショート、トリプルインカムという物語の世界をちょっと覗いてみようと思います。
ブク美
トリプルインカム。
ノト丸
はい。舞台は2050年頃。人々はパラソナと呼ばれる、言ってみれば独立して働く自分自身のデジタルコピーですね、これを持っていて。
それを投資対象として運用している、そういう社会なんです。
ブク美
なるほど。自分のコピーが投資対象に。
ノト丸
さてそこでですね、ちょっと想像してみてほしいんですが、もしですよ、あなた自身が3人いて。
ブク美
3人ですか?
ノト丸
それぞれが全然違う仕事をして、お金を稼いできてくれたとしたら、なんか今の現実がちょっと揺らぐ感じしませんか?
ブク美
うーん、確かに。それは考えちゃいますね。
ノト丸
物語の主人公、リョウという人物がいるんですが、彼は自宅のソファーでタブレットを見てるんですね。
画面にはマイアセットというパラソナ管理アプリが表示されています。
ブク美
マイアセット。
ノト丸
そうです。彼が運用している3体のパラソナの情報がそこに出てるんです。
ブク美
3体、それぞれどんな感じなんですか?
ノト丸
1体目はシン。これは堅実で安定収入が強みの初期型です。
2体目がアーク。こっちは高収益なんですけど、効率至上主義でちょっとドライな感じの最新型。
ブク美
なるほど、効率重視。
ノト丸
そして3体目がルナ。カリスマ性はあるらしいんですが、なぜか赤字続きで結構高額な投資をしたモデルらしいんですけどね。
ブク美
赤字のパラソナもいるわけですね。このパラソナという発想、非常に示唆に富んでますよね。
と言いますと?
単なる自分の分身とかアバターとか、そういうレベルじゃなくて、自己のデジタルコピーがいわば、"知的動産"として扱われる。
ノト丸
知的動産。
ブク美
そうです。つまり売買されたり、投資の対象になったりすると。
ノト丸
なるほど。
ブク美
でも、それだけじゃないと思うんです。重要なのは、例えば安定志向のシン、効率重視のアーク、理想を追うルナっていう、これ自分の中にある多様な側面じゃないですか。
ノト丸
確かに。自分の中にもいろいろな面がありますもんね。
ブク美
それをいわば外部化して、ポートフォリオみたいに管理、経営していく、そういう感覚なんですよね。
ノト丸
自分のコピーが資産として売買される可能性があるって考えると、ちょっとゾクッとしますけど。
わかります。
その感覚が、まさに物語の核心に繋がっていくんですよね。
と言いますと?
自己の経営
ノト丸
問題は、その赤字続きのルナなんです。
あー、ルナ。
シンとアークは非常に合理的というかビジネスライクに、ルナは不良債権だと。
ブク美
数字だけ見ればそう判断しますよね。
ノト丸
ええ。売却すべきだってリョウに進言するんです。
ブク美
まさに経済合理性ですね。でもルナはどうなんですか?
ノト丸
ルナ自身は強く反論するんです。私が築いているのは信頼とか地域との繋がりなんだと。
なるほど。
お金には換算できない価値なんだって主張するわけです。
ブク美
うーん、それは短期的な損得感情とは全く別の価値観からの主張ですね。長期的というか質的というか。
ノト丸
そうなんです。その対立って、なんかすごく現代的にも感じません?
ブク美
感じますね。利益とか効率だけじゃない価値をどう捉えるかっていうのは今の社会の大きなテーマですから。
ノト丸
で、リョウはどうするんですか?
ブク美
そこが彼の葛藤の一番のポイントで。
はい。
リョウはですね、VRドローンを通じてルナの活動を見るんですよ。
VRドローンで?
ノト丸
例えば、地域で子供たちとかお年寄りと交流してコミュニティを豊かにしている。そういう姿を目の前にするんです。
ブク美
あー。
ノト丸
明らかにそこには何か価値があるように見える。
ブク美
でも一方でアプリが示す赤字っていう事実もあるわけです。
ノト丸
うーん、それは揺れますね。
ブク美
この間で彼はものすごく揺さぶられるんですね。
そして物語の最後、リョウは深く自問するんです。
俺は資産を運用しているのか、それとも自分自身を経営しているのか?
ノト丸
自分自身を経営している。
ブク美
これは単なる未来のSFの話というだけじゃなくて、今を生きる私たち自身の働き方とか生き方にも通じる問いだと思うんですよね。
ノト丸
確かに。
ブク美
例えば、コミュニティへの貢献度を測るエンゲージメント率とか、社会的な善行を評価するソーシャルグッドウィル格付きみたいな、そういう数字になりにくい価値。
ノト丸
あー、非財務指標とか言われるものですね。
ブク美
そうですそうです。そういうものを私たちはこれからどう扱っていくのか。
この物語はその未来の形をある意味で突きつけているように思いますね。
ノト丸
深い問いですね。自分自身を経営する。私たちも日々時間とかスキルとか人間関係とか、そういう限りあるリソースをどう配分するか、無意識に経営しているのかもしれないんですね。
ブク美
ええ、そうかもしれません。
ノト丸
ではここで聞いているあなたに問いかけたいと思います。
もしあなたなら直接的な利益は生まれないけれど、あなたにとって何か意味のある活動をする自分の一部、パラソナみたいな存在がいたとして、それを切り捨てることができますか?
合理的な判断と心のどこかで感じる何か、どちらを優先するでしょうか?
ブク美
その問いを考えるヒントとしてですね、今日1日で試せる未来リトマスみたいなものを提案したいんですが。
ノト丸
未来リトマス?面白そうですね。
ブク美
はい、あなたの代わりに何か仕事とかタスクの一部を肩代わりしてくれている仕組みとかツール、あるいは習慣ってありませんか?
ノト丸
ああ、仕組みやツール。
ブク美
ええ、それが具体的にどんな価値を生み出しているか、ちょっと意識してみてほしいんです。
ノト丸
例えば?
ブク美
例えば、スケジュール管理アプリかもしれないし、提携業務を自動化しているマクロかもしれない。
あるいは、あなたをサポートしてくれる同僚とか家族との関係性みたいなものも、ある種の分身って言えるかもしれないですよね。
ノト丸
なるほど、そういう広がりも。
ブク美
小さくても良いので、自分の代理というか分身を探してみてほしいんです。
それがどんな価値を生んでいるか、改めて考えてみるきっかけになればと。
ノト丸
面白い視点ですね。自分の周りの代理を探してみると。
さて、明日も引き続き、働くこと、仕事の未来をテーマに、まだ見ぬ可能性を探っていきます。
今日の話で感じたこと、考えたこと、ぜひ#毎日未来創造をつけて、あなたの気づきをシェアしてくださいね。
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