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2025-10-13 23:05

Mo-So Products 企画 : [Synapse]

今日のプロトキャストショートショート〈シナプス・サーファー〉から着想した、Mo-So products [Synapse]企画の解説です。

 

以下のnote記事をNotebookLMでポッドキャスト化しています。

 

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サマリー

このエピソードでは、架空の会社Mo-So Productsが展開するシナプスという意識共有プラットフォームについて詳しく紹介しています。シナプスは、人々が感情や経験を直接共有できる技術を提案し、コミュニケーションのあり方を根本的に変えようとしています。この意識共有技術を通じて、ユニークな感覚の再発見や他者との深い繋がりが求められています。しかし、これに伴う依存性やプライバシーの懸念についても考慮する必要があります。

シナプスのコンセプト
ノト丸
今日の毎日未来創造です。以前、プロトキャストでお届けしたショートショート、〈シナプス・サーファー〉、覚えていらっしゃいますか?
ブク美
はい、ありましたね。
ノト丸
物語から着想を終えて生まれた架空のMo-So Products、[SYNAPSE] シナプスですね。
これについて、今日はその企画書とPRFAQとされる資料をもとに、ちょっと一緒に深掘りしていきましょう。
今、手元にあるのが、そのMo-So Products社という、架空の会社が作ったとされる[SYNAPSE]の企画書と、
製品発表を想定した質疑応答集、PRFAQですね。
これらの資料を通して、この意識共有プラットフォーム、[SYNAPSE]がどんな未来を描き出そうとしているのか、
そして私たちにどんな問いを投げかけているのか、探っていきたいなと思っています。
ブク美
この[SYNAPSE]ですけど、その根底にある問題意識っていうのは非常に現代的ですよね。
PR資料なんかを読むと、現代ってコミュニケーションツールはたくさんあるけど、
一方で人々の孤独感とか、あるいは相互不理解っていうのは、むしろ深まってるんじゃないかと。
ノト丸
うーん、なるほど。
ブク美
そう指摘されてますね。
その原因を、開発元は言葉っていうツールの限界にあるんじゃないかと考えてるみたいです。
私たちの内面にある、その豊かな感情とか感覚、いわゆるクオリアを言葉だけじゃ完全には伝えきれないんだと。
ノト丸
まさに〈シナプス・サーファー〉の物語で描かれてた世界観ですよね、それ。
個人の主観、その感じていること自体が、言葉じゃなくて脳のシナプスを通じてダイレクトに他の人と共有されるっていう。
ブク美
ええ。
ノト丸
例えば、隣にいる人が感じている雨上がりのアスファルトの匂いの"感じ"みたいなものが、そのまま自分にも流れ込んでくる。
あなたはそんな体験リアルに想像できますか?
技術的側面と体験
ブク美
ちょっと想像を超えてますけどね。
ノト丸
ですよね。
で、この[SYNAPSE]が提供する体験について、FAQにはこんな記述があるんですよ。
単に思考が言葉として聞こえるのではありません。
ブク美
ほう。
ノト丸
感情は暖かい冷たいといったテクスチャーとして、風景は色の質感として、音楽は心の震えとしてあなたの意識に流れ込みます。
って書いてあるんです。
なるほど。
なんかまるで他人と深く溶け合うような、穏やかな一体感が得られると。
いやー、なんだかすごい世界ですね、これは。
ブク美
その技術的な側面ちょっと見てみると、企画書とかPR資料からは、まず外科手術は要らないと。
非侵襲型のニューラルインターフェース、ヘッドセットとかイヤーピースみたいな形を想定しているってことがわかりますね。
ノト丸
あー、体への負担は少ないと。
ブク美
そうですね。
で、この技術の心臓部とも言えるのが、クオリアのデータ化技術。
例えば、夕焼けの赤が持つ、あのなんとも言えない"感じ"みたいな、すごく主観的な体験をですね、データに変換して、逆にデータから体験へと再構築する、そういうアルゴリズムを開発したんだというのが彼らの主張ですね。
ノト丸
クオリアのデータ化、そこが肝なんですね。
ブク美
さらに、[ストリーム]と呼ばれる集合意識ネットワークなんて構想もあるみたいです。
これは、全ユーザーの思考とかクオリアが流れ込む、一緒のクラウドみたいなものだと説明されてますね。
ノト丸
そのクオリアをデータ化する技術っていうのは、想像するだけでもワクワクしますけど、じゃあ実際にMo-So Products社はどんな未来を描いてるんでしょう?
PR資料を見ると、かなり壮大なビジョンが掲げられてますよね。
そうですね。
まず一つは、真の共感による誤解とか断絶の解消、言語とか文化の違いっていう壁を根本から取り払う可能性があるんだと。
ブク美
言葉を超えると。
ノト丸
PR資料には、アーティストのリナさんっていうβテスターの方の声も紹介されてましたね。
私のインスピレーション源である雨上がりのアスファルトの匂いのあの感じをアシスタントと一瞬で共有できたって。
ブク美
ほうほう。
ノト丸
もう言葉で必死に説明する必要はない。これは創造性の革命です、と。このコメント、なんかすごく象徴的だと思いません?
ブク美
確かに。言葉を介さずに感覚そのものを共有できるっていうのは、単なる効率化じゃなくて、もう創造性のプロセス自体を変えちゃうかもしれない。
ノト丸
まさに革命だっていうのが、このプロダクトの革新的な主張の一つなんでしょうね。
ブク美
企画書のユーザー体験、UXの項目では"クオリアダイブ"っていう機能も提案されてますね。これはなかなか興味深いですよ。
ノト丸
クオリアダイブ?
ブク美
ええ。アーティストがひらめいたって感じる瞬間とか、トップアスリートが経験するいわゆるゾーン体験。
ノト丸
あー、ゾーン。
ブク美
あるいは、愛する人が感じている愛情の温かさとか、そういう他者の最高の体験とか感覚を、まるで自分のことのようにダウンロードして追体験できるっていうものらしいんです。
ノト丸
アスリートのゾーン体験か。一度でいいから、あの感覚ダウンロードしてみたい気もしますけどね。
ブク美
わかります。
ノト丸
さらに、"集合的創造"なんていう可能性も示唆されてるんですよね。
例えば、複数の音楽家が言葉じゃなくて、直接脳内でイメージとか感覚を共有しながらセッションして、リアルタイムで一つの楽曲を作り上げるなんてことも可能になるかもしれない。
ブク美
うーん、個々の能力を足し合わせるだけじゃない、全く新しい形の創造が生まれそうですよね。
ノト丸
ええ。
ブク美
確かに、個人の才能だけじゃ到達できなかった領域に、集団でアクセスできるようになるかもしれないですね。
企画書を見ると、ターゲット市場としては、究極的には全人類としつつも、初期段階ではコミュニケーションに困難を抱える人々。
例えば、言語障害を持つ方とか、あるいは深い孤独感に悩む人々。
はい。
それから、高度な共同作業が求められるクリエイターとか研究者チーム。そういうところを想定してるみたいですね。
あと、医療とか福祉分野、例えばトラウマ治療とか、介護現場での応用も重要な視野に入ってるってことが伺えます。
ノト丸
こうして聞いてると、これって単なるコミュニケーションツールっていうよりは、もっと大きな概念、身体拡張って捉えるべきなのかもしれないですね。
ブク美
まさにそうですね。他者の感覚とか思考、経験を取り込むことで、自分自身の認識できる範囲とか、ある種の能力そのものが拡張される可能性があるわけです。
なるほど。
プライバシーと未来の可能性
ブク美
これまでSFの世界で語られてきた、集合知に近い概念が感覚レベルで実現するかもしれない。
"集合感覚"とでも呼ぶべきものが形成されるかも、というわけですね。
ノト丸
集合感覚⁈
ブク美
そしてPR資料のFAQの最後、Q8で語られている究極的なビジョン。これはかなり野心的ですよ。
と言いますと。
相手の痛みとか喜びを、知識として理解するだけじゃなくて、自分自身の感覚として共感できるようになれば、争いとか差別、あらゆる対立が根本的になくなるんじゃないか、と。
ある種のユートピア的な、平和への強い願いが込められているように感じますね。
ノト丸
壮大なビジョンですね。ただここまで聞いているあなたが、たぶん真っ先に、でもちょっと待ってよって思うのは、やっぱりプライバシーの問題じゃないでしょうか。
ブク美
ええ、それは必ず出てくる疑問ですよね。
ノト丸
私の考えていることが全部ダダ漏れになるんじゃないのとか、なんか嫌な思考とか不快な感情まで勝手に入ってきたらどうするんだとか。
まあ当然FAQでもこれらの懸念は取り上げられていますけど、Q2、Q3。
ブク美
ええ、開発元もそこは最重要課題と認識しているようです。
プライバシー保護に関しては、子の尊厳を絶対的な原則として、『Inner Sanctum(インナー・サンクタム)』。
インナーサンクタムって名付けられた意識のファイアウォール機能が搭載される、と説明されてますね。
ノト丸
ほう、ファイアウォール。
ブク美
これによって、何を誰とどこまで共有するかをユーザー自身が直感的かつ厳密にコントロールできる、としています。FAQ-Q2。
ノト丸
でも、その直感的コントロールってどこまで万全なんですかね。
例えば、すごく感情的になっている時とか、あるいは無意識のうちに何か意図せず共有しすぎちゃったりしないのかなって。
資料にそのあたりの細かいニュアンスってありました?
ブク美
あー、鋭い指摘ですね。資料上では、あくまでユーザーの意図に基づかない共有は防がれる、という設計思想が強調されてますね。
なるほど。
あと、深い情報の流入に関しても、高度な"クオリアフィルター機能"っていうのが用意されていて、望まない思考とか攻撃的な感情なんかを選択的にブロックできる、と。
ユーザーが自身の精神的な安全性をカスタム設定できる、というたてつけです。FAQ-Q3。
ふむふむ。
もちろん、身体的な安全性についても非侵襲型であること、それから厳格な臨床試験を経ている点は強調しています。FAQ-Q4。
サイナップスの意識共有
ノト丸
なるほど。技術的な安全対策は考えていると。でも問題はそれだけじゃない気もしますよね。もっと本質的な、その倫理的な問いかけ。
例えばFAQのQ6にある、自分というユニークな感覚が薄れたり失われたりする危険はないのかっていう問い。
ブク美
ああ、個のアイデンティティの問題ですね。
ノト丸
企画書のリスク項目にも、個の溶解とか思考汚染なんてちょっと怖い言葉も並んでるんですよね。
ブク美
その点について、開発元のスタンスはなかなか興味深いですよ。個を消滅させるんじゃなくて、むしろ他者との深い繋がりの中で、逆説的に自分だけのユニークな感覚を発見して、それを際立たせることにあるんだと主張してるんです。
ブク美
逆説的ですか?
ええ。多様な個性が尊重されて共鳴し合う文化の醸成を目指すとFAQ-Q6。だから個の消失じゃなくて、個の再発見と進化、そういう方向性みたいです。
個人の思考データへのアクセス権は、本人の明確な許可がなければ絶対に誰にも与えられないと。
将来的には特定の企業が一元管理するんじゃなくて、分散型で民主的なネットワーク運営体制を目指すとも述べられてます。
FAQ-Q7。プライバシーとかデータ主権への配慮はかなり意識されているようです。
ノト丸
もう一つ個人的にすごく気になるのが依存性の問題なんです。これだけ魅力的で他者との深い一体感が得られる体験となると、もうログアウトしたくないとか、現実に戻るのが怖いって感じてしまう人が出てきても、不思議じゃないですよね。FAQ-Q5。
ブク美
それは十分ありえますね。
ノト丸
実際、企画書にも禁断症状のリスクとして激しい孤独感と精神的苦痛の可能性が明記されているんですよ。これはかなり深刻な問題になり得るんじゃないかなって。
ブク美
開発元もこの依存性のリスクは非常に重く受け止めているみたいですね。
対策として挙げられているのは、ユーザーの[デジタルウェルビーング]をサポートする専門プログラムの提供とか、ログアウト時の急激な断絶感を和らげるためのガイド機能。
さらには、『The Grounding Stone』っていう、現実世界とのつながりを意識させる物理的なデバイスとの連携推奨なんてことも書かれています。
ノト丸
へー、物理デバイス。
ブク美
そして、プロダクト哲学として繰り返し強調されているのが、サイナップスはあくまで現実の人生をより豊かにするためのツールであって、決して現実逃避のための手段ではないという位置づけですね。
FAQ9号。ツールと現実の関係性を健全に保つための工夫を凝らそうとしている姿勢が見えます。
依存性とその対策
ノト丸
さて、サイナップスが提示する可能性とそれに伴う様々な懸念点、両方を見てきました。
ここで、ぜひあなたにも考えてみてほしいんです。
もし、言葉じゃなくて感覚そのものを他者とダイレクトに共有できるようになったとしたら、あなたの人間関係、あるいは社会との関わり方って一体どう変わると思いますか。
ブク美
うーん、想像をつかない変化がありそうですよね。
ノト丸
完全な共感がもし本当に可能になったとしたら、私たちは何を失って、そして何を得ることになるんでしょうか。失うものもきっとあるのかもしれません。
ブク美
光と影、両方ありそうですね。
ノト丸
もしあなたがシナプスを使う機会があるとしたら、誰のどんなクオリアを体験してみたいですか。あるいは逆にあなた自身のどんな感覚を誰かに伝えたいと思いますか。
ブク美
最後にもう一つだけ思考を深めるための問いを投げかけさせてください。
ノト丸
はい、どうぞ。
ブク美
このクオリアの共有っていう技術はですね、論理とか事実よりも純粋な感情による共感を、良くも悪くもものすごく加速させる可能性があるんじゃないでしょうか。
ノト丸
ああ、なるほど。感情の伝播が早くなる。
ブク美
ええ。そしてそれは必ずしも社会にとってポジティブな結果だけをもたらすとは限らない。
もし例のフィルター機能によって自分にとって快適な心地よい情報とか感情だけを選んで受け取るようになったとしたら、それって果たして真の共感と呼べるんでしょうか。
ノト丸
フィルターバブルなるぬクオリアバブルみたいなものができてしまうかもしれないと。
ブク美
そうですね。あるいは新たな分断を生む可能性はないだろうかと、そういう問いも生まれてくる気がします。
ノト丸
今日はショートショートシナプスサーファーの世界観から生まれた妄想プロダクトシナプスの企画書とPRFAQという架空の資料を通してですけど、
意識共有技術が巧むかもしれない未来の光と影を探ってみました。
いやあ、非常に視差に富んでいて深く考えさせられるテーマでしたね。
ブク美
本当にそうですね。
ノト丸
この探究にお付き合いいただきありがとうございました。
ブク美
こちらこそありがとうございました。
ノト丸
明日も人間拡張という大きなテーマの中で未来の価値を探る旅は続きます。
このシナプスについてあなたが感じたこと、考えたこと、あるいは私の体験してみたいクオリアはこれみたいなことでも構いません。
ぜひ毎日未来創造のハッシュタグをつけてあなたの考えをシェアしてください。楽しみにしています。
ソウソウニチジョウ
ソウソウ
23:05

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