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2024-08-30 15:06

#547 96歳の祖父、旅立つ【理想の別れ方を教えてくれた】

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おはようございます。OKファームのOKです。このラジオでは、脱サラして農業歴12年を超えた私が、新規就農者やフリーランスの方向けに、マーケティング情報や気持ちがちょっと楽になる話をお届けしております。
はい、今日は特別編ということで、僕の近況報告をさせてください。
Xとかインスタでもよく登場していたOKファーム、僕自身のおじいちゃんですね。96歳だったんですけども、その祖父がこの8月に亡くなりました。
この身内の死というのを音声配信のネタとして喋るのはどうかなというふうにも少し悩んだんですが、
Xとかインスタとかでね、このOKファームの応援をしてくださるとともに、OKじいさんのファンですとかね、じいちゃんに元気でいるように言っとってくださいね、みたいな感じで、
じいちゃんに激励のコメントをくださる方もたくさんいらっしゃったので、これは放置しておくのは少し忍びないなというふうに思ったので、お話ししようと思ったというのが1点と、
じいちゃんの旅立ち方というのかな、死に方というのかながすごく綺麗でかっこよくてというか、孫としてじいさんを誇りに思うとともに、いつか死ぬなら僕もこういう死に方がしたいなというふうに心から思わせてくれるような去り方をしてくれたので、そのお話を少し紹介させてもらおうと思います。
じいちゃんとの僕との思い出みたいなものはね、また改めてちょこちょこおこ出しにしてもいいかなというふうに思っているんですけども、じいちゃんを全然知らないよっていう人にでも伝わるであろうね、生き方とかその死に方みたいなところについてお話をしていきます。
はい、まず結論なんですが、最後の最後まで周りの人に感謝しながら死んでいったということですね。
本当にこんな綺麗な死に方ができるのかっていうぐらいのね、もうびっくりするぐらいの綺麗な別れ方をじいちゃんがしてくれたんですよね。
とはいえね、全然知らない人に突然ね、この96歳の最後の1日というのをお届けしても伝わりにくいものがあると思うので、じいちゃんの反省みたいなものを簡単に紹介させてください。
祖父は昭和3年生まれ、1928年生まれですね。
15歳、16歳ぐらい、地元の今でいう中学校を出るぐらいの時に、学校の他人の先生から声をかけられたそうで、満州の方に行って開拓団にならないかというふうに声をかけられたそうです。
今でいうところの地図で言うとね、中国の中に日本が統治している場所があったので、そちらに行って自分の畑を持てるようになるかもしれないので、そこで作業を頑張ってみないかという感じで誘われたわけですね。
そして満州に向かって実際にそこの開拓団の一員として作業をしていたわけなんですけども、終戦をそこで迎えたがために満州に面していたロシアがね、満州に攻め込んできて、そこにいた日本人を全員ロシアに連れ去っていくみたいなことがあったそうです。
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これをシベリア翼流というふうに言われたりするそうなんですけども、簡単に言うとロシアに連れて行かれて奴隷として働かされていたというような感じです。
冬になるとマイナス20度マイナス30度が当たり前の世界でそこでねじいちゃんは木を切らされていたそうです。
マイナス40度になったら寒すぎるから作業中止でいいぞっていう命令が出ていたそうなんですけども、逆に言ったらねマイナス20であろうとマイナス30であろうとねめちゃくちゃ寒い中ね毎日木を切りに行ったという話を僕は聞いたことがあります。
寒いということもあり当然ね食べるものも少なくね死んでいく仲間もたくさんいる中でなんとかその生活に耐えね2年ぐらい経った時に日本に無事帰国します。
そこからは今でいう僕が住んでいる東広島市というところから開拓団の募集のようなものがありそれに申し込みをしたそうです。
そして僕が今ね野菜を作っている畑なんですけども元々は山だったようなところを時間をかけて畑にしていってくれたわけですね。
そこから70年ぐらいずっとそこにじいちゃんは住むことになるわけなんですけどもそこで妻となるね僕のばあちゃんとも出会い僕の母というのかな娘も生まれということで大変なこともあったと思うんですが地域の人に助けてもらいながら充実した生活を送っていたんだと思います。
で話はめちゃくちゃ飛ぶんですがじいちゃんが86歳の時2014年ですね死にかけますいきなり心肺停止の状態になります。
病院でちょっとした検査をするために造影剤っていうね検査のために打つ薬のようなものがあるんですけどもそれに対して重篤なアレルギー反応というのいいものが出たらしくて注射を打った瞬間に心臓が止まっている呼吸が止まっているみたいな状態になったんですね。
3週間かな2週間かなぐらい意識不明の状態が続いたんですけどもそこからもね持ち前の体の強さというんですかね無事復活してくれました。
ただその造影剤がもう絶対に使えないということがその時点でわかったので今後心臓に何かトラブルがあったときにじいちゃんはもう手術もできない検査もできないというね状態にねその時点で確定してしまったんですよね。
その後も肺炎になったり心筋梗塞になったりみたいなことがあったんですけどもその度ねまた病院からちゃんと退院してくれて自宅に帰ってくれるみたいなねことを繰り返してくれたので本当にこのタフなじいちゃんだなーっていう感じで孫としては見ていました。
そして昨年末ですね2023年の年末に体調の面とか介護の面とかいろいろなことを考えて高齢者施設に入ることになります。
70年住んだ町を離れたわけですね。いろいろな葛藤もあったと思うんですけども高齢者施設での日々も楽しんでくれていたようで今年の8月というかつい2週間前ですね。
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2週間前には一時帰宅して家族と一緒にご飯を食べたりとかもしてくれるというぐらい元気にしてくれていました。
前置きが長くなってしまったんですが8月下旬のある日ついにその日を迎えてしまいます。
僕の母からですね僕の方に連絡がありましてじいちゃんの血圧が急激に下がっているとこれる人は病院に来てほしいっていうね連絡がありました。
もともとは検査入院のつもりなんか食欲がないとかでちょっとだけ入院するという予定だったんですけども急に血圧が下がってきたそうでもう機械でも血圧が読み取れないぐらいの体調になっていたそうです。
そして僕はじめじいちゃんに関わる親戚とかがめちゃくちゃタイミングがいい日だったみたいで近い親族は全員その病室に集まれたんですよね。
狙ったわけじゃなくてたまたま個室しか空いてなかったということでその個室が空いていて家族みんな大勢がギュッと入れるような状態だったとかね不思議な運というかタイミングみたいなものがいろいろ重なっていた気がするんですけども。
とりあえず亡くなる前に会いたい人には会っておいてくださいっていう風に呼ばれた方はほぼ全員が集まることができました。
心臓が辛いのか肺が辛いのかわからないんですけども時々苦しそうな声を上げたりちょっと楽になったからお茶をくれという風に飲んだりとかね余裕があるときには簡単な日常会話とかもできるぐらいの体調のおじいちゃんだったんですけども。
まあその四季を悟ったというんですかね自分の体で感じ取るものがあったのかそれとも周りに親族が全員集まっていたからそう察したのか定かではないんですけども何か感じ取るものがあったんでしょうね。
普段無口なじいちゃんが自分からねそこにいた人の名前を呼んでくれて近くに来いという風な感じで呼んでくれてその近くに来た人の手を握ってありがとうの暇まで世話になったのみたいな感じで一人一人に手を繋いで一人一人の名前を呼んでねその声をかけてくれたんですよね。
親族全員と拍手をしてありがとうのって言った後にまあうちのばあちゃんですねじいちゃんから見たら奥さんですよ。ばあちゃんがまだね声をかけていない状態だったんですけども昔人間なんでじいちゃんがねそのばあちゃんの名前を基本的に呼ばないわけですよ。
僕は結構そばにいて一緒に農作業とかをしているので年に1回かな2回かなぐらい聞くことはあったんですけどもそのばあちゃんの名前を呼ばずにねおいとかいう感じでおいとかなんとかでだいたい済ますんですよね。それとお互い耳が遠いということもあってねもうまともに会話しているのを聞いたことが親族ほとんどないみたいな状態だったんですよね。
そんなじいちゃんとばあちゃんだったんですけどもじいちゃんの方からねばあちゃんの名前をちゃんと呼んであげて車椅子のばあちゃんの手を握ってねそのばあちゃんの名前をちゃんと呼んであげた上で今までようついてきてくれたのありがとうのっていうような感じの声かけをしていたんですよね。
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結果的にはそこにいたほとんどの親族とばあちゃんとのねそれが最後の会話というか最後のやりとりになってしまいました。僕はその後もう少しだけその場に残っていたんですけども呼吸が落ち着いたタイミングでねあーだいぶ楽になったわーって言ったりとかまた少しお茶を飲んだりとかした上でですねなんとですねそんな状況のじいちゃんが僕らに向かってですねお前らもう遅いけえ帰れ和車もええわみたいなことまでね。
声をかけてくれたりしたんですよね。こんな時までこの人いつも通りだなすげーなーっていうふうに僕は思ったりしたんですけどもね。僕は結局それが最後のじいちゃんとのやりとりになってしまいましたね。最後の最後は泊り込みで来てくれていた母が見とってくれたんですけども最後に僕が会話をしてから数時間後にじいちゃんは旅立っていきました。
まあきっとじいちゃんもその言おうと思えばね言いたい不満みたいなものはたくさん心の奥にあったと思うんですよ。若い頃ね満州で大変だったことシベリアで大変だったことみたいなものもあったと思いますし日本に戻ってからもやっぱりそのね開拓作業開墾作業って簡単に僕も言い言ってますけど機械とかもね十分に整っていない中でその孤独に作業することの大変さみたいなものもあったと思うんですよ。
年をとってからのね病気とかね心肺停止とかの大変さとかあとは畑を離れて自分の街を離れて高齢者施設に入る寂しさみたいなものとかね本当に嘆きたいこととか誰かに対しての怒りみたいなものはたくさんあったはずなんですよ。
その気持ちは間違いなくあったはずなんですけど周りには全然文句を言わずに最後の最後までありがとうのっていう言葉を伝え続けてくれました。
孫としてねもうそのじいちゃんを誇りに思うとともに心からねこんな死に方をしたいなあっていう風にね思ったんですよね。
僕の人生なんてねじいちゃんに比べたらその人生の難易度みたいなものは間違いなくイージーモードです。
戦争に人生を乱されたみたいなこともないですし両親もね今も元気にしてくれていますし幸せな人生を生まれた時から遅れているような気がしています。
また僕もねあの自分で言うのも嫌ですけどじいちゃんほど強い人間じゃないので他の人にね愚痴を言うこともあればついつい感情的になってしまうこともねしょっちゅうあります。
それとね自分の信念みたいなものが僕はあまりないんですよ絶対これを達成するみたいな目標とかねこういう言い方をするみたいな目標がない人間です。
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これに関してはね良い面悪い面両方あると思うんですけどもねなかなか自分の目標みたいなものをね見つけにくいタイプの人間なんですよね。
でもそんな僕でもできた目標が感謝の気持ちだけで死んでいきたいっていうことですね。
じいさんが生きてきた時代と僕が生きている時代は当然違います。
自分の生き方や考え方が違うのは当たり前だし田舎暮らしといっても昔の田舎暮らしと今の田舎暮らしっていうのは全然昔と今で違うものになってきています。
ただこのじいちゃんが最後まで貫いた感謝の気持ちを持ちながら生きるっていうことは今も昔も変わらないんじゃないかなというふうに思うし自分自身もね日々人に感謝したいというふうに思ってますけど
もっとというかねじいちゃんぐらい人に感謝できるような人間になりたいなというふうに改めて思いますし
そしてそれを自分の子供たちとかね自分の大切な人たちにもいろんな形で伝えていきたいなというふうに心から今感じています。
じいちゃんの体調が悪いのですぐ会いに来てほしいっていうふうに僕の母からメールが来てまだ1週間経ってないんですけども本当にね濃厚な1週間でした。
なるべくみんなに迷惑をかけずにっていう感じとかねなるべくみんなが前を向いていけるようにっていう感じで旅立っていってくれた祖父にね本当に心から感謝したいと思います。
少し長い放送になってしまったんですけどもOKファームを応援してくださっている皆様そしてOKGさんを応援してくださった皆様も本当にありがとうございます。
最後になりますが概要欄のところに僕のインスタグラムのリンクを貼っておこうと思います。
僕のインスタのプロフィール画面に行ってもらって少しね昔の動画を探してもらったらうちのじいちゃんが田んぼとか畑で元気に農作業をしている動画が出てくると思います。
12年ほど前のじいちゃんの頑張りっぷりを見てもらうとともにあなたの身近にいるね大切な人に何かね感謝をありがとうでも何でもいいので何か感謝を伝えていただけたらいいんじゃないかなというふうに思います。
あ、それとねあの声を聞いてもらったらわかると思うんですけどとりあえず僕もね僕の両親も元気にしてます。
多分じいちゃんもね僕のことをどこからか密かに見守っている見張っているような気がするのでじいちゃんに呆れられないように畑仕事をねまた頑張ったりとかこの1日1つの音声配信をこれからも続けていきたいなというふうに思っております。
今後ともOKファームの応援をよろしくお願いいたします。
長い放送になったんですが最後まで聞いていただきありがとうございました。
はいそれでは最後になりますが皆様腰痛にならないように肩を上げ下げしたり腰を回したりしながら体をリラックスさせてあげつつ今日やるべきことに向かって頑張っていってみてください。
ここまでのお相手はOKファームのOKでした。また遊びに来てください。ほいじゃまたのー。
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