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こんにちは、のらじおのmuroです。
アメリカの漫画『ローラ・ディーンにふりまわされてる』の紹介
こんにちは、かえです。
今回は、ローラ・ディーンにふりまわされてるっていう、なんていうんだこれ、グラフィックノベル。
グラフィックノベルっていうのは、アメリカの漫画ですね、アメコミです。
で、マリコ・タマキ作、サンベリー・ツコ役、ローズ・マリー・バレロ・オコーネル画。
アメリカの漫画は、シナリオを描く人と絵を描く人が分かれていることが結構普通なので。
へー、そうなんだ。
そうなんですよ。
で、シナリオを作っている方がマリコ・タマキさんで、
で、絵を描いている方がローズ・マリー・バレロ・オコーネルさん。
で、作品のタイトルはローラ・ディーンにふりまわされてる。
はい。
っていう、西海岸の、アメリカの西海岸の高校を舞台にして、
17歳のアジア系のレズビアンの女の子が、
学校中で注目の的のレズビアンの白人の女の子のことが好きで、
一応付き合ってるんだけど、
すごい女の子がめっちゃモテる上に、ちょっとポリアモリーな感じで、
付き合いが結構難しくて苦しみ続けるっていうのを、
約300ページに渡って、
この主人公のフレデリカ、フレディっていう女の子なんですけど、
フレディが苦しみ続けるのを300ページ読むっていう感じの、
そういう感じの漫画ですね。
はい。
どうでした?面白かったですか?
面白かったですね。
なんか私、こういうアメリカのコミックス読んだの初めてだったので、
まず左から右に読むのが難しかったです、最初。
慣れなくて、なんかなかなか読めなかった。
で、内容は、
この世界がすごい、
ジェンダーの多様性化も当たり前、
それでもまだ全く何の変形もないわけじゃないけど、
かなりみんながいろんな思考を認め合っている世界になっていて、
このように具体的に、そういう世界を見たのがあまりなかったから、
面白かったですね。
あれなんだよね、主要な登場人物がほとんどクイアっていうか、
レズビアンとかゲイの登場人物がほとんどで、
両親たちもそれを一般的な事実として受け取っており、
しかも両親がシングルファーザーだったりとか、
どうやら再婚家庭っぽいとか、
いろいろですね。
いろいろで、しかもそれに対していちいち細かい説明は別にないんです。
ないですね。
だから登場人物の中でも、結局身体的な性別がどっちかよく分からない人もいっぱいいますよね、読者から見て。
そうそうそう、だから、分かんない。
もしかしたら、このアメリカのグラフィックノベルをよく読んでる人だったら記号的に分かるのかもしれないけど、
日本でも漫画で記号的な、
綾波レイみたいな無口な女の子の記号みたいなのあるじゃないですか。
そういうのがあるかもしれない。
あるのかもしれないけど、僕らからすると、男性か女性か分からない。
政治人がどっちかも分からないし、政治家ももちろん分からないし、みたいな登場人物ばっかりみたいな。
なんとなく察するしかない。
そうですね、それをはっきりさせることを特に重要視してない、みたいな感じで話が流れていくのが、あんまり経験がなかったから、
あ、このような感じになるのか、みたいな面白かったですね。
で、このローラディーの、じゃないわ、このローラディーに振り回されている、
フレディの悩み自体は、性思考にはあまり関係がないのが面白かったですね。
そうね。浮気症の恋人と、ちゃんと自分たちが恋人関係なのか、よく分からないみたいな。
浮気症の恋人が自分のことを本当に愛してるかどうか、よく分からないっていう話なんですよね。
未来的な舞台と異なる恋愛観
分かります。
分かりますか。
どうでしたか?
もろこしさんがこれツイッターにあげてたから、私も読んでみたけど、どうでしたか?
やっぱね、これが漫画だからこういう世界になってるのか、それともある程度現実の描写なのか分かんないんですけど、
これがある程度現実の描写ならやべえなって感じですよね。西海岸って未来なんだって感じ。
マジでっていう、セクシャルマイノリティであることみたいなこれぐらい普通で、かつあまり、一般的にも普通。
で、差別とかがないわけじゃないんだけど、ゲイのカップルかなんかをからかわった普通のシス男性っぽい男の子が、先生に怒られてるシーンとかあるんだけど、
それはそれとして、みたいな。で、レズビアンがよく集まるレストランとかバーとかクラブとかがあったりとか、
なんかもうカルチャーがあるって感じなんですよね。
すごいねーって。
そうなんだ、そうなんだって思いながら、
このように社会が変わっても人間って悩むことは一緒なんだなって。
そうですね。
これがね、なんていうんだろうな。
僕この間ディプロマシーっていうテーブルゲームやったんですよ。
で、これ、第一次世界大戦の時の列強の国になって、
で、自分の陣地を増やしてヨーロッパを統一するっていう、そういうゲームなんですけど。
じゃあ、一人一国持つんですか?っていうことですか?
一人一国ないしは、一チームで一国持つ。
ただね、このゲーム、1ターンで半年分時間が動くんですよね。
1ターンで半年。
だから、始めは1901年の春、1901年の秋、1902年の春、1902年の秋っていう感じで進んでいくんだけど、
なんていうかな、自分の国がもう滅亡するなってわかってから、実際に滅亡するのに2年ぐらいかかるんですよ。
しかも、1ターンが1時間ぐらいかかっちゃうんで、
滅亡するのに4時間ぐらいかかる。
だから、僕の国もうダメだなって思ってから4時間ぐらいかかるんですよ。
結構苦しいですね。
この主人公のフレデリカは、この恋人関係がダメだなって思ってから、1年かかってるんですよね。
で、この1年の中で、もしかしたら目があるかもしれないみたいな、
でもやっぱりダメそう、でもいけるかも、ダメそうみたいなね。
これディプロマシーでもそうなんですよ。
これもしかしたらこの国が助けてくれたら、この窮地助かるかもしれないけど助からないのか、
でも助かったんでやっても、みたいな感じになるわけですよ。
死ぬってわかってからが嘆みたいな。
望みを持ち続けるしね。
フレデリカも友達がいっぱいいるんだけど、
ソーラディーンとの報われない関係みたいなのを、
友達に話しすぎて、もうみんな飽きてるんですよね。
もううんざりしてますね。最初は慰めてくれてたけどね。
そりゃもう別れるしかないやろっていう感じで、
そりゃそうやろみたいな感じで、みんなもううんざりしてるんですよね。
その話題聞きたくないみたいな感じになってて、
で、一番の親友のドゥドゥルっていう女の子がいて、
ドゥドゥルだけは結構信仰強く聞いてくれてるんだけど、
ドゥドゥルも腹の中ではもう別れるしかないだろうと思ってるわけですよね。
けどそれを言っても聞かないから、信仰強く話を聞いてるんだけど、
占い師に連れて行ったりとかするんですね、ドゥドゥルがフレデリカは。
もう自分の言うこと聞かないからですよね、もう。
判断を委ねて、第三者に言われれば、みたいなのですよね、きっとね。
占い師に連れて行ったりとか。
で、占い師も言うんですよね、それはダメよ。
言いますね。
占い師に言われたからってね、そんなに変えられるもんでもない。
経験者ですね。
僕もタロット占いで死神のカードが出ましたからね。
死神のカードが出たからって、諦められるもんではないんですけれども、
それで苦しみ続けるっていう。
で、それがセクシュアルマイノリティであることとはあんまり関係がないというか、
不誠実な恋人を持つという悩みっていうテーマ自体はすごいありふれてるんだけど、
これが、なんていうかな、こういう今までにない、
ある意味我々からするとちょっと未来みたいな舞台で行われてるっていうのが、
ある意味新鮮で面白いですよね。
面白かったですね。
なんか、今、日本も昔に比べたら、
だいぶセクシュアルマイノリティとしての人という存在を認知してるとは思うけど、
なんか基本的に男性がいて、女性がいて、
基本的にはその間で恋愛関係が起こるんだけど、たまに例外の人がいるぐらいのまだ感じだと思うんですけど、
ここの世界は、レズビアンがよく行くカフェとか、レズビアンが集まるパーティーとかがあって、
自分で私はこのようですっていう人間があって、そのグループのとこに赴いて、
同じ人たちの中でパートナーに出会うみたいなことが起こっていて、
こういうふうになるんだと思った。
普通に、ただクラスメイトとかだったら、お互い確かめ合わないし、わからないから、
日本の学園モノだったら、男の子と女の子が恋愛するよねっていう基本があって始まるけど、
わからないから、みんな違うのが当たり前でそれが当然だから、
自分で宣言してそこに集まっていくんだなっていうのが面白かったですね。
面白かったというか、こういうふうになるんだなって思った。
そりゃそうか、みたいな。よくわかってなかったなって思った、自分がまだまだ。
- 説明がないし、誰も聞かないのがすげえリアルだなって思った。
そうですね。
- 相手のセクシャリティみたいなのを聞くっていうのが多分、一種タブーなんだと思うんですよね。
わかんないんだけど、そのわかんない中でやっていくみたいなことがおそらく普通の世界なんだと思うんですよね。
わかんないのであるから、相手のセクシャリティみたいなのに対して、こうだろうみたいな予断を持って望むみたいなのが、
良くないとされている社会っていう感じですよね。
で、ローラディーンはバイセクシャルで結構誰でもありなんですよね。だから、そこかしこで関係が始まってるみたいな。
フレデリカの特別さと悩み
バイセクシャルのポリアモリーなんですよね。手がつけられない。
手がつけられないね。
油断も隙もないって感じですね。
主人公のフレデリカは、自分がこのローラディーンにとって特別なのかどうかみたいなことをすごく気にするんですよね。
物語のラストまで見ていくと、どうやらローラディーンにとってフレデリカは結構特別であったっぽいんですよね。
けど、作中全然そんな、なんていうかな、ローラディーンの中でだけ特別であってみたいな。それを全然コミュニケーションとして伝えてないみたいな。
そういうことを気にするパーソナリティじゃないんだ、ローラディーンはみたいなやつですよね。
行動からは全然ね、自信持ってないし。フレデリカも。ローラディーンの行動からは。
ローラディーンあんま出てこないですよね。この300ページの漫画の中でほとんど出てこないですよね。
ちょっとしか出てこないですね。ずっと悩んでいるフレデリカだけが出てくるみたいな。
ずっと、最初から最後までずっとローラディーンのことで悩んでいるのがすごいですね。いろんなことが起こるけど。
それはね、最後ローラディーン以外のことで悩まなければならないということになって、初めてローラディーンを思い切ることができるんですよね。
それもそうだなって思ったんですよ。人生で他の問題がなければいつまでもローラディーンの問題に取り組んでいられますからね。
確かにそうですね。
それもそうだなって思いました。
フレデリカに自分に思い当たるところがありましたか?
まあ、多いですね。
なんかね、振り回してくる人にやっぱ弱いよね。ドキドキするから。
それがいい。ストレスじゃないんだ。
ストレスではある。
パチンコみたいなものですよ。
パチンコみたいなもの?
ローラディーンの行動と登場頻度
そうそう。パチンコってずっと出ないわけじゃないですか。出ない間はイライラしてるわけですよね。
イライラしてるんだけど、突然大当たりが来るから、
脳汁が出るんだ。
うわーって脳から出るわけじゃないですか。興奮物質が出るわけじゃないですか。
出て、回し続けちゃうわけですよね。
また出ないからイライラし続けるんだけど、出る間は出ないと思ってやり続けちゃうみたいなやつですよね。
なるほどな。
ローラDもフレデリカと二人でいるときはアマアマなんですよね。
これがもう大当たりタイムですよね。大回転大当たりタイムですよ。
そうね。じゃあそのイライラも脳汁の出方を増やすのに必要なイライラタイムなんだ。
そうそうそうそう。
ちょっと怒ってたらダメなんだ。
この溜めてからのドーンが効くみたいな。
効くみたいな。
あんまし分かんないですね。
脳が依存状態になるためにはね。
タバコとかはもう一緒ですよ。
ストレス状態にあってタバコを吸うとリラックスしてるっていう気持ちになるから脳がそれを覚えて、
リラックスしたいなと思ったらタバコを吸いたくなるわけじゃないですか。
お酒とかね。
もうそれです。脳をハックする黄金の方程式です。
なるほど。
それをね、わざとじゃなくやる人はいるんですよね。やっぱり世の中には。
天性のやつ。
わかんない。僕がおろかなかもしれないけど、
苦しさと特別さを持つ関係
人間はね、悪意には気づくけどね、
天性の罠には気づかないと思うんですよね。
そうかもしれないですね。
向こうが出してないもんね、その悪意を。
そうそうそうそう。
そうなのかなってなっちゃうかな。
そんなもんかなってなっちゃう。
フレデリカはそこから脱したけどね。時間はかかったけど。
でも別れるとすごい怒るんですよね、ロラディンが。
ロラディンがね、ちょっと特別なんですよね。
ロラディンにとってフレデリカはおそらく、振られると思ってなかったわけですよね。
これもあれかな、ロラディンあんまり出てこないから、あんまり読み取れないんだけど、
ロラディンにとってもフレデリカが支配だったんですかね。
支配関係だったのかな。
反してきたから、それに反してきたから怒ったのか、本当にフレデリカを失いたくなかったのか、どっちなんだろう。
分かんない。分かんないけど、僕は本当にフレデリカを失いたくなかったんじゃないかなと思ってる。
なんかね、あんまりフレデリカの動きに作意がないんですよね。
フレデリカじゃない、ロラディンの動き。
あ、ロラディンね。
ロラディンがフレデリカをこうしてやろう、みたいなのがあんまないんですよね。
確かに。ほったらがしって書いてあるんですよね。ほったらがし。
だから、フレデリカがロラディンのことを何でも受け入れてくれるから、それに甘えてほったらかしてるんだよね。
だったら振られちゃったから、びっくりしたんだと思うんだよ。
何でも受け入れてくれる特別な人だったんだと思うんですよね。
何でも受け入れてくれる特別な人として必要だったんだよね。
なるほど、なるほど。いなくなるとは思わなかったんだよ。
いて当たり前の。
なるほどね。
だからなんかこの世界で大事そうなのは、お互いを求める相手にぴったり一致する人を探す、みたいなのが大事そうだし、それは難しそう。
そうね。
関係性にモデルがあんましないっていうか、あなたと私の関係ですよ、みたいな。
そうね。
で、フレデリカとロラディンはそれが合わなかったから、合わなかったんだけど、合わないことをロラディンじゃなくて、フレデリカが全然認められないから、うまくいかないみたいな。
ロラディンがちょっと素敵なんだよね。
うん。
わかるわ。舞い上がっちゃうんだよね。
舞い上がっちゃうのか。
私なんかとって思うよね。
あー、ロラディンが素敵だから。
ロラディンが素敵だから。
だから、少々思うようにならなくても、しょうがないみたいになっちゃう。
そうそう。
なるほど。
あー、なるほどね。
なるほどですね。
すげえ面白かったけど、僕は読むのが結構つらかったな。
いろいろフラッシュバックして。
でも、それは自分の経験に思い当たるところがあるからでしょ。
そうそう。
あんまりないから、ふーんって感じでずっと読んでましたね。
それは、僕が僕の恋愛の話をかえちゃんにしたときと全く同じ反応。
そうですね。へー、こうなる。へー、みたいな。
あー、なんか、どう見ても苦しそうなのに、それをしても、求め続ける人に出会えて、それはでも特別なことだなって思いますね。
そうね。
苦しみながらでも、関係を切れない人に根性で出会えるのを、私にはないからだけど、特別、あまり滅多にあることではないんじゃないかなって思うから。
確かに。
それのために苦しみ続けるっていう選択をするのなら、それはそれでありかなって思いながら見てるって感じですね。
ふいでりかも。
まあ、ふいでりかは断ち切るっていう選択をしたから、それはそれで、彼女が違う形の幸せに目を向けたなら、良かったと思うっていう感じかな。
まあ学びながらね、学んでいく。
学びながらね。
17歳で良かったよね。
確かに。17歳だからできたかもしれないしね。
確かに。
まだこれから次々新しい価値観を獲得していく、まだ少女として一つの価値観を得て、もう一つ得たって感じなのかもしれないですけどね。
そうね。確かにな、なんかこれ、コミュニケーション能力がない人に対してはもう地獄みたいな世界。
そうですね、すごい思ったのが、なんか、みんな登場人物たちが、相手に誤解を与えないような喋り方をするなって思ったんですよね。
会話の仕方が、ここまで言わなくてもわかるよねみたいな言い方がないっていうか。
結構、日本の漫画あると思うんですよね。ダッシュで済ませるとかとか。
そうね。
何々なんだけどダッシュで済ませて、ここは読み取ってください、みたいな吹き出し山ほどあると思うんですけど、それがあんまりないなって思った。
最後まで、句点まで言い切るような喋り方をするけど、そうじゃないとやっていけない世界なんだなって思った。
お互いわからない前提で付き合ってるから、伝えたいことは全部言わないと、わからないよねっていう感じ。
だからそれが言葉で伝えられない人にはかなり厳しいなって思った。
そうね。排除されていくだろうね。
人と関係を持ってなくなるでしょうね。
自分のセクシャリティみたいなのを相手に説明しないといけないですよね。
そうですね。暗黙の了解が全くないですからね。
暗黙の了解をしてはいけないことになってますからね。
すごい。
ドラディーンね。
これ、キャラクターの描き方もちょっと日本の漫画にはない描き方だなと思ってて、
いろんな体型の人がいるんですよね。
そうですね。
かなりリアルだなって思う。
みんなの体型が。
細くて足の長い人ばっかりじゃないんですよね。
体型もいろいろだから、はっきり性別がわからない人結構いますよね。身体的な。
記号的な女性の形をしていないですよね。
そうですね。でもまあ確かに現実世界はこうですよね。
そうね。
どうなっていくんかな。これは未来の社会の提示なのか。
どうなんでしょうね。
アメリカの西海岸の高校に詳しい人教えてほしいですよね、ぜひ。
これが普通の話なのか、完全フィクションなのか。
SFとしての作品。
知りたいですね、それ。
このマリコ・タマキさんが、結構アジア系のレズビアンの話を書いているみたいだから。
そうなんだ。
詩小説的な話なのかなと思うんだけど、全然わからないんですけどね。
あるのかなって思ってるんだけど、ちょっとわかんないですけどね。
だからなんか、ちょっとユートピア、簡単にユートピアみたいな世界ではないっていうか、覚悟を決めないといけない部分が結構あるなっていう感じ。
そうね。
この社会で生きていくの大変でしょうね。
まあ慣れてしまえばどうってことないのかな。これが当たり前の世として。
生まれたらどうってことないのかもしれないけど、今私たちがここに変更しようとしていくのは結構大変かなって思った。
大変っていうのは、よっぽど自覚がないという感じ。
自分が17歳の時でさえ上手く社会に同化できなかったのに。
17歳でこの社会に放り込まれたらもうおしまいですよ。
ね、すごい。なんかほんとSFの、SF漫画読んでるみたいな気持ちでしたね。
萩尾元の世界みたいですよね。
あのなんか、動物と植物の間の星の人でーすみたいな人とかの感じですよね。
私たちは100年に1回充分して子孫を残しますみたいな星の人みたいな。
そういう星の人もいますみたいな。宇宙の話みたいですね。
主体的な自我を持つことの重要性
あとこの作品のテーマはおそらく主体的な自我を持っていない人は人間と社会、他人と社会的関係を結ぶことができないっていう話だと思うんですけど。
ローラディーンと上手くいかなかったのは、ローラディーンが悪かったっていうより、フレデリカの事故が確立されてないっていう話だと思うんですよね。
そうか、じゃあフレデリカの成長物語みたいな感じか。
ローラディーンとの関係を通して、その主体的な自我を持つっていうのはどういうことかということを学ぶということ。
ほんとですね。
私自身になるというのはどういうことなのかということを学ぶっていう話だと思うんですね。
そうですね。
結構本質的には今この瞬間もそうだと思うんですよね。
そうですね。
私というものが確立できていない人っていうのは、本質的には誰とも関係を結べないと思うんですよ。
今でさえそうなんだけど、一応その社会的監修として恋人同士とか夫婦とか、社長と部下とか。
人間関係の型みたいなやつがいっぱい用意されてるから。
はめ込まれていくので、一定のプロトコルを踏めば、あたかも社会的生物として振る舞えてるような気持ちはしてくるんだけど。
そうですね。
もうこの世界になったら、もう自分しかないからやるしかないよ、みたいな感じ。
そう、そうね。
フレデリカはそれをそこが成長した、みたいな感じ。
加速するっていうことだね。
ほんとですね。面白いですね。
むろこしさんにツイッターで言ってるの見るまで知らなかったけど、もっとみんなに読まれたらいいですね、これ。
ね、ちょっと高いんだよね、漫画としては2500円だから。
だけど、僕そのグラフィックノビルとか、あとフランスの漫画はバンドシネって言うんですけど、
とかを時々買うんですよ。
そうなんだ、全然ない、読んだことなかった。
面白い。翻訳されてるだけ高いんだけど、よくできてる。
台湾の漫画とかがね、去年はね、なんだっけな、緑の歌かな。
それ読んでないけど、見かけた。
緑の歌は、
なんか日本の歌が出てくるんじゃなかった?
そうそう、日台ハーフの男の子に、田舎から台北に出てきた女の子が恋をするっていう話ですよ。
ちょっと年上の日台ハーフの男の子が、いろいろなことを教えてくれる。
いろいろなことを教えてくれる中に、日本の歌っていうのがあって、
日本のバンドが好きになって、日本に行って、そのバンドのライブを見たりとかするっていう話だったけど、
面白かった。
これはね、またね、やっぱりね、日本の恋愛とはまた違う。
読んでみよう、いろんな国のやつ。全然読んだことない。
文化的違いによる恋愛の難しさ
わからない。僕は台湾人の人と付き合ったことないからわかんないけど、
なんていうか、ちょっとデートしてたことがあって、
やっぱね、文化差があると難しいんだなと思った。
へー、そうなんだ。どういうとこが。
踏み込み方が難しいよねっていう。
わからない。緑の歌しか読んでないから、何とも言えないんだけど、
奥床シーンだよね。
あー、そうなんだ。どっち?女の子が?どちらも?
どちらも。
特に緑の歌の方では、女の子の方が男の子好きになってるんだけど、
それをうまく表現できないし、
田舎者の自分に新しい文化を教えてくれたみたいな、尊敬の気持ちとかが混ざっちゃってるから、
自分の気持ちもうまく整理できないし、みたいな感じになってて。
それが一般的にそうなのかって言われると、たぶん全然そんなことはないと思うんだけど、
文化的シグナルが違いすぎて難しいなって思った。
難しいよ。西海岸の高校でも恋人作れる気しないもんね。
この世界だとすごいですね。
日本の今の感じに慣れて、ここにいきなり彫り込まれたら無理ですね。やばいですね。
鍛えられますね。
海外産漫画も結構面白いのがあると思うので。
また教えてください。いいのあったら。
またお知らせします。こんな感じですかね。
はい。
それではごきげんようむろでした。
ごきげんよう。