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2023-05-05 11:43

#86: 3Dプリンターを買ったよ

3Dプリンターと、フィギュア制作趣味の苦痛について話しました。


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春樹の名言「Pain is inevitable. Suffering is optional.」の出典

『走ることについて語るときに僕の語ること 』(文春文庫) 

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3Dプリンターの普及について
横山です。 たいじゅうです。
Amazonのセールで3Dプリンター買いました。 うん、おめでとうございます。
はい、6万円でしたね。 エルゴサターンっていうやつを買ったんですけど、8K。
ついにうちにも正式なちゃんと動く3Dプリンターを手に入れることができましたと。 なんで3Dプリンター買ったんですかね。
フィギュアを作ろうとしてて、造形を頑張ってるんですけれども、その3Dデータっていうのをこのままフィギュア化できるんで、
これは買うしかないということで、今まで3Dで作ってきた小物たちをちょっと出力したいなっていうことで、
ちゃんとした3Dプリンターを買いました。で、使ってみました。 使いこなすのムズすぎっす。
これ一般人お断りすぎでしょって思って、困りましたと。 3Dプリンターって今、僕関わりなさすぎて、
それがどれぐらい、何の人に使われるために普段作られてるのかよくわかんないですね。
ここ最近、家庭用の3Dプリンターっていうのが徐々に普及し始めてるんです。 3Dプリンターシステムっていうか、その3Dプリンターってもの自体は業務用としては昔からあるんですね。
それが徐々に小型化していって、今やっと6万円ぐらいでもちゃんとした3Dプリンターが家庭用として使えるようになったっていうのが今の状態ですね。
それの恩恵にあやかって、フィギュア作ってた人たちっていうのも、これならもう一発で作れるじゃんってことで、徐々にその家庭用を手出して、
3Dで作ったものを出力して、それを販売するっていう風になりつつあるっていう。 だからDIY趣味があった人たちが、これあった方が便利じゃんっていうので、
手を出し始めている、まだ普及しきる段階では全然ないところで、家庭にちょっと行き渡り始めてるっていう状態ですね。
3Dプリンターの仕組み
とりあえずね、使いづらいんですよ。ちょっと3Dプリンターが一体どういう仕組みで動いてるかっていう話をするんですけれども、まずこのでかい箱の中にプールがありますと。
そのプールの中に液体レジンって言って、液体の樹脂を入れます。液体の樹脂っていうのはUV。紫外線を当てると固まるんですね。
ネイルやってる人とかは察しがつくと思うんですけれども、ジェルネイルとかってやるときって箱型の紫外線当てる機械みたいなのに手をパーって入れて爪を造形してると思うんですけれども、
それと全く同じで、紫外線を当てたら硬化するっていうレジンを液体の状態でプールに入れますと。
1層を焼いて、1層の部分だけに紫外線を当てるんですよ。それを何層も繰り返すことで立体化するっていう。
めっちゃ薄い層を1層作って、2層目作って、3層目作ってっていうのを繰り返すことで、その層が重なって液体の中から固まったものが出てくるっていうものですね。
細かい話ですけど、上から作ってったら液なんで下に垂れちゃわないですか?
プラットフォームっていうのが存在してて、液体のプールの中にズドンって降りてくるんですよ。ドスみたいに。そんなにズドンって落ちてこないですけど。
だから上から天井が落ちてくるんですね。その天井が落ちてきて、その天井に対して樹脂を固めるんですよ。それで天井が1回上に行くじゃないですか。
次、その天井を0.01ミリ上げた状態で固めるんですよ。そうなると1層目、2層目、3層目っていうのがどんどん立体になって固まっていくっていう。
液体を徐々に固めていって、それが最終的に立体物になるっていう仕組みなんですね。だから2Dプリンターでいうところの紙っていうのは液体なんですよ。
しかもレジンってくせえんすよ。掃除するのも大変だし、なんかベトベトしてるし、基本的にかかわりたくないんですね、このレジンと。結構な覚悟をした上で、よし、3Dプリントするかっていう風になるんですね。
何を出力するかによって、その必要なインクというかレジンの量って違うじゃないですか。それってどうやって見積もってるんですか?
ソフトウェアの方にだいたいこんぐらいレジンの量必要っすよっていうのはある程度出てくれるんです。計算してくれるんで、そこは。
だから何グラム入れといてくださいっていうのは出るんですけど、だいたい並々入れてますね。
それって余った分は一回捨てるんですか?
いや、戻します。捨てるっていうのも大変で、やっぱ汚染された液体なんで、水道流せないんですよ。これも大変。
一回これこぼしたんすよ。ちょっと片付けようって思って、その液体レジンの海を片付けようと思ってバーってやったら、もう机の上ジョバジョバになって一部の本が汚染されて汚くなりましたと。
なるほど。
こういうアクシデントも発生するんでね、普通の人がこんなの使うわけないだろうって思いながら、ブツブツ言いながら、使いづれって言っていじってましたね。
ちょっと3Dプリンター興味あるなーって思って買うものじゃないですね。かなり何か作りたいっていう意思があった上で、3Dプリンターが最適ソリューションだっていう感覚で買わないと、ちょっとお金あるし買ってみよう、新しいガジェットだって行くと死にます。
家庭用って言ってもかなりハードな家庭用なんですね。VRゴーグルぐらいのノリで買うと怪我するよっていう。
モチベーションの変化
そうです。フィギュア作る人、ちょっと異常だなって最近思い始めてて、やること多すぎなんですよ正直。まず造形しなきゃいけないじゃないですか。
フィギュアこれ、今横山さんが出したもの手元にあってそれ見てるんですけど、これって出力された段階では着色されてなくて、それを後から塗装するっていう?
もちろん。
そうなんですね。色もなんかやってくれるのかと思った。
グレーの状態で出てきます。造形して3Dで出力できる状態にするっていうその3Dプリンター周りの知識をしっかりと得た上で、出力されたものっていうのをその状態を全部きれいにするために磨きしますと。
磨いたらこいつを量産しないと意味がないんで、こいつらを金型に起こすと。金型というかシリコン型に起こすと。
シリコン型に起こして複製されたもの、別のレジンとして複製されたものっていうのを組み立てて、それを塗装しなきゃいけないっていう。で、これを売れる状態に持っていくっていう。パッケージにしてっていう。
趣味でやるにはちょっとやること多すぎねってなって。だってね3Dモデリング得意ですってかっていう人は多分いると思うんですよ。そっから後の工程が多すぎるんですよ。
で、プラモを作ってますって人もいるけど、別にプラモを作ってる人が全員3Dモデリングするってわけでもないし、プラモにもレベルがあって別に塗装しなくてもいいって人もいるしで、
フィギュアやること多すぎて、これ趣味として選んで俺正解だったのかっていうのを、なんかだいぶ将来の道に進んでるなっていうのに、この3Dプリンターを買って思っちゃいましたね。
3Dプリンターで出力するものっていうのが、なんか結構もう3Dプリンターで出力完成かと思ってたけど、結構始まりというか本当に工程の一つでしかないっていう感じなんですよね。
フィギュアにおいてはですね。
横山さんはどこまでを目指してるんですか?
フィギュア作成の手順
一旦目指すっていうゴールとしては、フィギュアの即売会でいくつか売って収益を上げるっていう、別に儲かなくてもいいから売り上げを立てるっていうことが目標ではあるんですね。
なんか同人誌を売るみたいな、コミケで売るぐらいな感じなんですかね。
これのきっかけが何だったかっていうと、僕元々プラモを作ってたんですよ。ガンプラですね、いわゆる。
中学の頃からガンプラを買っては作って買っては作ってってやってたんですけれども、昔あった感情の一つに、ガンプラがあるのになんでガンダムの可動フィギュアっていうかそのロボット魂みたいな、あと超合金みたいなものがあるんだよ。
そんな自分で作れよって思ってたんですね。
ガンプラじゃないガンダムの立体物っていうのが売り出されてて、それがそんなにクオリティが高くないにもかかわらず、ガンプラよりも高い値段で売られてて、それを買う人がいるっていう状況が理解できなかったんですね。
完成品のガンプラが売ってる。
まあ言ってしまいそうですね。もう完成された状態のガンダムが売ってるのを結構嫌悪感を持ってたんですね。
これなんかもう自分で作ればいいじゃんって言ってガンダムを売って思ってたんですよ。
そこが楽しいのにみたいな。
そうそうそう。で、かたや僕フィギュアもよく買ってたんですよ。この理論ちょっとまずいぞってなって。
そうですね、フィギュアまさに完成されたものですよね、基本的に。
で、フィギュアいっぱい買ってたにもかかわらず、あれ俺フィギュア作ってないやんってなって、これはアカンということで、やるべきはフィギュア作成だってことになって、フィギュアを作り始める使命感に駆られて作ってる感じですね。
フィギュア作成のモチベーション
なんかすごい遠回りなモチベですね。
生半可な覚悟でフィギュア俺も作れるかなって思って、入る趣味のジャンルじゃねえなっていうのを最近思いました。
本当に模型好きじゃないとやれないですね、これ。何度も挫折仕掛けましたもん。もう上手くならねえ。
足掛け結局2年ぐらいやってるんで、フィギュア作り。先長ええなーって思いながらフィギュア作ってます。
1日ちょっとでもこのフィギュアを触るっていう、フィギュア制作に携わるっていうことを趣味として時間確保を意識しないとこれ先に進めねえなっていう。
使命ですね。
使命ですね本当。降りれなくなっちゃった。心を殺してフィギュアを作りたいと思います。
できないところは外注するというよりかは1回手抜くっていうぐらいの。
例えば塗装がめっちゃ苦手ですってなったら、夏休みの工作レベルの塗り絵感覚で塗ったけど、まあ一応物にはなったよ。
いつかちょっと塗装は練習するしっていうぐらいのスタンスでいたいですね。
まだちょっと人生長いんで、これ多分死ぬまでやれる趣味な気がするんですよ。
だから60歳になったらバキバキスーパー造形おじさんみたいになれたら嬉しいですよね。
おじいさんか。
確かにどうなんだろうな。
わしのフィギュアはすごいぞって言って売り出すような。
時間かかってもいいやっていう感覚でちょっとものを作りたいと思います。
まだ人型のフィギュアはちょっと待ってください。
よく言うじゃないですか。楽しんでやるのが趣味だよとかって。
もうそういう次元じゃねえんだよって。
こっちはね、使命感でやってるんだよっていう。
フィギュア作りに対する向き合い方
それぐらいの感覚でやんないと多分これ続けられないんで、楽しまないでもいいやってさ、気持ちきましたね。
いやもうわかんない。何が目的で何が手段なのかわかんなくなってきた。
でもこれは本当に、だって山登ってる最中って苦しいわけじゃないですか。
もうその苦しみっていうのを楽しみって還元するのはやっぱ間違いだと思うんで。
はるきが言ってる、やっぱこれもはるきに還元されるんですけど。
村上はるき。
ペインイズインエビタブル。サファリングイズオプショナルって言ってるんですね。
痛みは避けがたいが苦しみはこちら次第って言ってるんですね。
だからはるきはよく走ってるんですけれども、痛えわって走るの。
体は決め上げるわ、やっぱ疲れるわで。
けど苦しいかどうかはこっち次第だって言ってるんですね。
そのぐらいの感覚でやれっていう風に言ってて、
フィギュア作るの痛えっていうかツレえと。
けど苦しいかどうかは別で判断しろっていうか、
お前はこっち次第なんだから、それを苦しいと捉えるかどうか次第で勝負しろって言ってて。
フィギュア作りが楽しいっていう風に捉えちゃうと、
おそらく失敗する人が多いんですよ。
だから脱落していく人は多分そうだったと思うんですよ。
痛みはあるぞと。
そう。
けどそれを苦しいって捉えるかどうか、
そして本当に成し遂げたいゴールにたどり着きたいかっていうところで、
苦しみっていうのを感じるかどうかはあなた次第なんだから、
まあ苦しいと感じたならやめりゃいいし、
それを苦しいって捉えること自体あってんのっていうことも言ってるんですよ。
だからフィギュアも楽しいって言ったら嘘になるんで、
生半可な気持ちでフィギュア作り楽しいっすよっていう風には他人にも言えないし、
自分は実際それを楽しんでるかって言うと嘘になるっていうのが、
僕のこのフィギュア作りっていうものに対する向き合い方と、
今回3Dプリンターを買ったことによって、
まあやっぱめんどくせえ苦しい痛えっていう風になってるっていう状態ですね。
頑張ります。
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