1. にゃおのリテラシーを考えるラジオ
  2. #247 【棚】呪という字が..
2022-07-11 04:08

#247 【棚】呪という字が絵に見える/呪の思想

僕の家にある本棚の中から本を取り出して語ってみるシリーズです。

漢字が好きな方は、白川静という人をご存知でしょう?

「呪」という字がどういう意味かという白川先生の説明を知ると、この字が絵に見えてきます。

昔の人々の暮らしや願いが見えてくるのです。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。

そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「呪の思想」
https://amzn.to/3NTmkal

「白川静さんに学ぶ 漢字は怖い」
https://amzn.to/3RdrHnP

「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」
https://amzn.to/3uvcW68

配信書き起こし
https://note.com/nchiba

twitter @nchiba

「読書と編集」の活動は、
https://www.nyaos.net/

ストアカの「読書と編集のITリテラシー教室」は、
https://www.street-academy.com/steachers/468576?conversion_name=direct_message&tracking_code=62e788e6ff484f6d2952151bb9c955b4 

をご覧ください。


00:08
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回は、呪いという字が絵に見える。
呪の思想。
家の本棚から一冊取って語ってみるシリーズです。
白川静香という人をご存知でしょうか。
漢字が大好きという方は大抵知っているかもしれません。
古代漢字研究の第一人者として知られています。
漢字の源流は、占いのために亀の甲羅や牛の肩甲骨などに書いた甲骨文字というものにあると考えられています。
占いたいことを甲羅や骨に書き付けて、それに熱を加え、起きたひび割れによって占い結果を解釈し、
さらにその占いによって行われた製作の結果を追記したようです。
その時に使われた図形が漢字という文字に発展していったと考えられるのですね。
実際には占いによって製作を牽引付けする意味で、
吉兆が出やすいように甲羅や骨を加工しておくという過程で生まれてきたという風にも考えられています。
白川静香の大きな業績とされているのは、
漢字の中に含まれる口の形の図形を、
口ではなくて、祭という神様への手紙を納める箱と考えたことです。
この本のタイトルは、「呪の思想」というものです。
呪というのは呪いという字ですね。
おまじないと読むときにも使われる字です。
口の横に兄という形を書いた字です。
お兄さんの兄ですね。
呪いというと、おどろおどろしい感じがしてしまいますが、
この字を先ほど言った、神様への手紙を納めた箱とそれを捧げ持つ人という風に見ると、
ああ、何か丁寧に祈ったり誓ったりしているという感じがしてきませんか?
兄の形はそのまま人に見えてきますよね。
こういうイメージを頭に置いてみると、神様に祈ったり誓ったりすることは、
場合によっては人を縛る呪いにもなるということを感じることができます。
こういう解釈を見てからは、この呪という字がそのまま丁寧に祈る姿に見えるようになってきました。
漢字というのはつくづく絵なのだなあと思います。
僕が占いを面白いと考えるようになった理由の一つは、間違いなく白川静香の漢字研究の影響です。
漢字の成り立ちを見ると、古代の人々の暮らしとか考え方が想像できて楽しいです。
03:05
何気なく使っている文字が、実は一種のおまじないになっていると考えると、ちょっと面白いと思いませんか?
漢字の面白い読み物として、白川静香さんに学ぶ漢字は怖い、白川静香さんに学ぶ漢字は楽しいという本があります。
おお?と思うような解釈がいろいろ出てきますので、ぜひ手に取ってみてください。
概要欄にリンクを貼っておきますね。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
04:08

コメント

スクロール