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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は444回、7割で十分。時間がない今こそ質が高まる理由というタイトルでお届けしたいと思います。
ゴールデンウィークが終わり、忙しい日々が戻ってきました。本当にこの教員という仕事忙しいなといつも思うんだけども、思い返せば私は家事・育児と仕事の領域について長い間悩み続けてきました。
そんな中で、ある大学教授からもらった言葉が私を救ってくれたんですね。今日はそのことについてお話ししたいと思います。
私の子供がまだ小さかった頃、保育園のお迎えは夕方の5時です。在校時間内に仕事を完結させるために、ものすごく時間を切り詰めて圧縮しながら、効率的に時間配分して仕事を片付けていました。
なので、朝の5時に起床して教材研究をするということは当たり前で、私にとって早起きしてやるということがかなり仕事を片付ける上で重要だったんですね。
そして限られた時間の中で仕事をせざるを得ないということで、いつもストレスを感じていました。
子供が中学校に上がると育児の手間は減ったんですけれど、今度は反比例して学校の仕事でいろいろ任されることが多くなって、授業準備の時間はさらになくなってしまいました。
今までのこの経験でそれをしのいできたけれども、本来子供の手が働いたらもうちょっと突っ込んで深く掘り下げたいなと思っていた教材研究の時間が取れないという、そういう状況が続いて非常にストレスでした。
いつも何かもどかしい思いがして、そもそもこれが自分の成長につながっているのか、そんなふうに悶々とした日々を送っていたんですね。
そういう状況の中、とても私が尊敬する大学教授と巡り合いまして、それは総合的な探求の時間、これをバージョンアップするための校内アドバイザーとして、私がこの方に是非と思っていた人に声をかけてアドバイザーになってもらった大学教授なんですけれども、
この方は大学の授業と研究だけしているような人ではなくて、様々な企業とつながっていろいろな活動をなさっていて、その活動内容も企業、新しくプロジェクトを起こすとか、そういった形のクリエイティビティのある仕事をたくさんなさっていた方なんですね。
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もちろん企業の様々なプロジェクトに関わったり、ご自身でも新しいプロジェクトを立ち上げたり、いろんな人と多面的な活動をして、明らかに大変お忙しい人だったんですね。そんな中でも勤務校のアドバイザーを引き受けてもくださると。
いろいろ話を聞きますと、はなばなしい生活成果をあちこちの方面で発揮されていて、本当にびっくりするような学の補助金を扱って、いつもいつもお忙しくされていました。
その先生に愚痴をこぼしたんですね。7割ぐらいの力でしかずっと自分の本業の教材研究とかできていない、仕事ができていない、本当にこのままでいいんだろうかと。こういうような愚痴をこぼしたら予想外のお答えをいただきました。
7割の力でそれをずっと続けていらっしゃるんでしょう?それは素晴らしいことですと。こんなふうなことを言われてびっくりしたわけですね。
こういうふうな先生にそんなに褒められるとは全然思っていなくて、むしろ時間をどうやって有効活用するかという話を助言としてされるのかなと思っていたわけですが、7割で複数領域を同時並行させて進行させることで予想外の相乗効果を生み出しているというようなお答えが返ってきたわけですね。
そのことについて私自身少し分析しつつ、その時の教授との会話の中で言われたことを思い出しながら、ここでその理由を考えてみたいと思います。
まず3割はちょっと余白があると言いますか、異分野の領域に自分のリソースを割いているという状態になりますから、やっぱり新しい発想とかちょっとした俯瞰で見られるということで、そういう異なった視点が入るということが起きるわけですね。
私なんかは家事とか育児っていう仕事とは別世界の刺激が3割ぐらい入るわけですから、その瞬間に結構新しいアイディアがふっと降ってくるということはよくあったなと思いますね。
私結構いろんな面白いこと思いつくタイプだと自分でも思うし、人からよく言われるわけなんですけども、やっぱりそれって100%の力で没入しているからではなくて、3割ぐらいは家事育児とか面白いこととか考えている余白があるからで脳が固まっていないということなんじゃないかなと思うんですよ。
そういうふうな状態が新しい発想セレミディピティというものを生むんじゃないかと思いました。
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それから7割というこの数値なんですけど、時間が限られた中で精度を出そうとすると、7割でもいいから精度を出そうとするとき、無意識として本当に重要な要素だけを抽出しようとしているんじゃないかと思ったんですね。
7割で働かなくちゃいけないから、無駄を省いて本当に大事なことだけやろうという意識が常に働いている。
その結果、腫瘍、末節とかそういうのは自動的に切り捨てられて、核心部分だけに集中する訓練がいつもされているということなんですよ。
10時間かけていたものを7割で7時間でやると、その効率化スキルみたいなものが知らず知らずのうちに鍛錬されていて身について、それで生産性へと向かっていたんじゃないかと思うんですよね。
こういった限られた時間の中で、どう精度高く出力していくかという訓練で、質的向上が図れていたんじゃないかというふうにちょっと思いました。
そして3番目に継続できたということが最大かなと思っています。
やっぱり100%で出力アウトプットし続けるとどこか燃え尽きてしまって、そこで停止が生まれちゃうわけですけれども、7割でもずっと継続できるということは、知識や経験がどんどんどんどん積み上がっていくということになります。
だから大学教授が素晴らしいですと言ったのは、ポキッと停止せずに折れずに打席に立ち続けるということそのものがプロとして非常に価値が高いというふうに見抜いていたからなんじゃないかと思うんですよね。
ということで、この大学教授自身もそういったもしかしたら5割ぐらいの力でずっと打席に立ち続けていて、それで多岐にわたったプロジェクトを同時並行でやる中でかなり精度の高い仕事をご自身がされていたという実績があっての助言だったんじゃないかと思います。
だから7割の力でちょっともどかしさを感じつつも決して歩みを止めずに、低空飛行に見えてもこれは高度をグーッと上げるときの強さを形作っていたんじゃないかなと思いました。
家事育児で大変忙しくてもどかしい思いをしていらっしゃる女性の先生はたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。
そういった人たちぜひこのゆるゆるっとした7割、6割かもしれませんね、6割7割の力でゆるゆるとなかなか満足いかないけれども無駄を省きながら本質を大事にしながら打席に立ち続けて継続し続けるということがいつか質的に高まりあるいは深みというものを生んでくれるんじゃないかなと思います。
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だから私たち家事育児とかで忙しい立場の人たち、決してひけ目に感じることなく自分に厳しくしすぎることなく7割の継続ということを誇りに思って、今日も明日も一歩ずつ進んでいきたいなと思いました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。