460_「Gem導入、授業で生徒に使わせる」〜現場で試した3つのチャットボット〜
2026-06-18 13:10

460_「Gem導入、授業で生徒に使わせる」〜現場で試した3つのチャットボット〜

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授業にGeminiのチャットボット「Gem」を導入し、試行錯誤中の黒瀬です。古典の記述指導、進路の文理選択助言、新聞記事の要約支援——3つのGemを実際に使ってみて見えてきた成果と課題をリアルにシェアします。生徒一人一人の特性によって、AIとの向き合い方は大きく違う。これからの国語授業でAIをどう位置づけるか、考えるヒントになれば幸いです。

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#ポッドキャスト #国語教育 #生成AI活用 #Gemini #個別最適な学び

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サマリー

本エピソードでは、国語教師が授業で生徒にGeminiのチャットボット「Gem」を使わせる試行錯誤の過程を共有します。古典の記述指導、進路選択の助言、新聞記事の要約支援という3つの異なる用途でGemを導入し、それぞれの設計意図、生徒の反応、そして明らかになった課題について具体的に解説しています。AIと生徒の向き合い方の違いや、今後の国語教育におけるAIの活用方法について考察を深めています。

Gem導入の背景と羅生門読解アシストGem
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、460回、Gem導入、授業で生徒に使わせる、現場で試した3つのチャットボットというタイトルでお届けしたいと思います。
授業にいよいよ、Gemにのチャットボット、Gemを導入することになって、現在まさに試行錯誤しながら進めているところです。
今回は、これまでに作成して、一応教室で試してみた複数のGemについて、それぞれの設計意図と、実際での授業の反応を振り返ってみたいと思います。
うまくいったなと思うところと、ちょっとなんかこれは変えた方がいいなという課題が見えてきたところ、両方を率直な思いでシェアしたいと思います。
まず、羅生門読解アシストGemというのを作ったんですけれども、これは実際に授業を導入して結構うまくいっているんですが、
ノート記事としてまとめているから、そちらの方、概要欄にリンクを貼っておきますので、詳細はそちらに譲りたいと思います。
また、6月27日土曜日の今日も明日も授業同オンライン交流会でも詳しく紹介する予定なので、今回は概要欄にリンクを貼って紹介のみにとどめていきたいと思います。
伊勢物語 芥川 記述問題アシストGemの試行
それじゃあ、その次、伊勢物語、芥川、記述問題、アシストGemについてお話ししたいと思います。
古典の授業は普通に読解指導をやるんだけれども、必ず生徒と対話しながら理解を深めるという段階を設けるようにしていて、この作品について深掘る時間というのを設けていますし、
パフォーマンス課題もできたらチャレンジしてやったりしています。
今回はパフォーマンス課題をやる時間はなかったので、芥川、伊勢物語芥川において、最後の和歌、白玉歌、何ぞと人の問いしとき、梅雨と答えて消えなわしもの、という部分の深掘りを、感傷と言ったらいいのかな、一人一人に深めさせたいと考えて、Gemを導入することにしてみました。
生徒と授業中に対話しながら、一対一で意見を聞いたり、吸い上げたり、グループで話し合わせたりということをやってきたんですけれども、今回一人一人に考えさせたいと思って、ちょうどジェミニのGemも導入できたので、生徒一人一人が試行するということを目指しました。
問いは、何で白玉歌、何ぞと人の問いしとき、女の人が、あの白玉何ですか、真珠ですか、というようなことを尋ねたときに、消えなわしものを一緒に消えてなくなってしまえばよかったのに、という後悔につながるのか、というところをしっかり考えさせたかったわけですね。
考える、一人一人が考えるということを大事にしたいと思ってやってみたわけですけれども、Gemにいろいろと司令文を書かせるわけですが、生徒の表現力はすごい差があるので、生徒のちょっとしたつぶやきとか一言を糸口に、肉付けたり整理したりキーワードを提示したりという、あげ底支援をするためのGem、これを作りました。
Gemには答えを直接与えないようにと言ったり、指定したキーワードが対話の中で自然に出るように誘導してください、というふうなことを書いたりしました。
やってみた結果、40人中10人ぐらいは熱心に何度もやりとりを重ねて、深まった回答が出てきていて、非常に充実した内容になっていました。
大半の生徒はそこまでに至らなくて、入口のところで終わっていて、これは多分チャットボットの返す文章量が多すぎて、内容を消化しきれていない様子だったと思います。
なので、どこが大事でどこを抽出したらいいかっていうのを、その子たちはちょっと見失ってしまっていたと。
だから量の調整をしないといけないなと思いましたね。
この量っていうのは、私は多い方がヒントが与えられると思ったんだけど、多すぎると消化不良に陥るということをよく分かりましたので、これからは量の調整をしながら、またチャットボットを新しくしていきたいと思います。
課題は残ったんですけど、生徒一人一人は自分の文章をちゃんと打ち出して、向き合いながら考えるっていう時間を確保できたっていう点は可能性を感じています。
進路選択助言Gem「分離ちゃん」の活用
次に作成したのは、これは国語ではなくて、ロングホームルームの進路指導の時間に作成した、分離選択助言ジェム、分離ちゃんというものです。
今、高校1年生なので、年度当初にやった適正検査のデータをもとに、紙ベースのワークシートで、紙ベースの冊子を使って、自分の適正にあった学問分野とか職業を色々とリサーチするという取り組みをやっているところなんですね。
生徒はやっぱり自分のその適正もよくわかってないし、それから職業っていうものの知識もないもんで、もうあの闇の中を進むような状態でこの冊子をめくって難儀していました。
そこで分離選択助言ジェム分離ちゃんっていうのを作成して、ある程度この難儀っていうところに方向性をつけてあげようと思ったんですね。
この分離ちゃんというジェムは、生徒の興味関心のまずスタート地点、あなたの興味関心何ですかっていうスタートから、複数回のやり取りを通じて可能性のある職業と学問分野の助言というのをさせようと思いたしました。
それプラス文系理系どちらに適正が傾いているかっていうのを星5つのマークを最大にして適正値っていうのを示すように指示文を作りました。
やってみて思ったんですけど最大のメリットは、生徒個々の興味関心に沿ってある程度焦点化しながら目の前に方向性を示すことができたということです。
最終的にジェムには生徒個人個人のやり取りをまとめたレポートを生成して、それをロイロノート、うちはロイロノートを使っているんですけど、ロイロノートの提出箱に貼り付けて提出するっていうのを一番最後にさせたわけなんですけども、
それ読んだらその子らしい進路選択その子らしい学問分野っていうのが出てて、その子の興味関心に合うとこうなるんですよっていうようなそういった方向付けがかなり明確になったレポートになってました。
これで本人たちの納得感も高くて顔を生き生きさせながらジェムと対話して、自分というものが出た答えで納得感も高いように思いましたね。
一方で興味関心に焦点を絞りすぎるっていうところがあるから、視点が狭くなっちゃって他の選択肢が見えにくくなるっていうデメリットは感じました。
この取り組みのジェムの前に紙ベースで試行錯誤させてたっていうことは良かったなと思います。
先にジェムだったら狭いままで終わってたと思うんですよね。
だけども紙ベースでちょっと試行錯誤で難儀はしたけれども、いろんなことを知ることができたと思います。
今後は友達同士でいろいろな今まで調べたことを共有し合うことで視野を広げるっていう風な工夫もしてみたいと思いました。
新聞記事要約アシスタントGemの導入
それから最後は新聞記事要約アシスタントジェムというものです。
これは少人数クラスの補修で新聞記事要約レポートという取り組みをやってるんですけれども、その取り組みでジェムを使うことを思い立ちました。
この構成は自分たちが選んだ新聞記事のスクリーンショットをジェムに渡し、それに基づいて要約文の作成をアシストするという仕組みです。
このジェムにも答えを直接出さないでくださいねっていう指示を組み込みました。
この生徒たちの実態をよく私はわかっているので、3年間も付き合ってきたので、生徒が陥りやすい要約の癖っていうのを回避するような指示文を入れ込みました。
例えば感想がついつい入っちゃう生徒とか、それから要約しているうちに就職後が多すぎるとか、文の構造が後付け、後付け、後付けの繰り返しで冗長になる生徒とか、
それから要約の構成が思いつきでやっちゃう生徒とか、そういう特徴があるので、それをどうにか回避するために生徒の陥りがちな罠に応じた助言をするようにということを細かく細かく指示文に組み込みました。
やってみた結果、結構タイピングが早い生徒は文章を美しく整えるということにかなり労力を削くことができて、結構満足な仕上がりになりました。
それから文章が就職後が多すぎたり、冗長になりがちな生徒という生徒にはGEMの誘導によって本当に簡潔でわかりやすい要約に書き直すことができて、出来上がった作品は以前のあの子の文章じゃなくて、すごくコンパクトにわかりやすくすっきりした文章になっていたので、
褒めたところ本人も非常に納得感のある仕上がりになったと大変喜んでいました。ただじっくり考えるタイプの生徒はAIのチャットの速度が速すぎて自分の思考とのペースが合わずイライラするって言ってまして、最終的に本人は先生の助言の方がいいっていう風に言ってて、
これ私としてはびっくり驚いたことだったんで、この辺をもう少し深く分析して、生徒一人一人の特性に合わせながらAIをどう使うか、AIと教師の助言というのをどう組み合わせていくかっていうのを考えていく必要があるなって感じました。
ただこのジェムを導入したことで時間の効率が大幅に改善して、一人一人の助言時間をジェムで代替することによって最大化して考える時間を確保できましたし、それからAIが出す助言というもののハルシネーションもあるよって先生ハルシネーション、つまりちょっとおかしいよっていうようなことも報告してもらったりということで、
今後はこちらがジェムをどうやって調整してチューニングしていくかっていう、そういうところをもう少し考えていかなくちゃならないという、そういう課題も発見することができました。
Gem導入の総括と今後の展望
ということで複数のジェムを次々に試した結果、やっぱり共通して言えることは生徒が自分自身の文章に立ち返る時間が増えたと、向き合う時間が増えたということは確実だと思います。
と同時に生徒の特性によってAIに向いている向いていないというのも発生するんじゃないかなと思ったので、その辺AIと教師の分担の割合というのもちょっと考えていかないといけないと思いました。
まだまだ試行錯誤は続くんだけども、生徒の国語力が上がる可能性っていうのがちょっと見えてきた部分もありますので、引き続き探っていきたいなと思っています。
皆さんもジェムを導入されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報共有していただきたいなと思っています。
この番組ではリスナーさんからのメッセージをお待ちしております。概要欄にメールフォームのリンクを貼っておりますので、お気軽に感想やメッセージをお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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