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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
愛犬にもっとつかれたい。うちの子の困ったらどうしよう。
そんな飼い主さんに向けて、愛犬と過ごす人生をもっと幸せに。
おテーマに、あなたの飼い主マインドが変わり、愛犬との絆がもっと深まる。
そんなお話を、ドクトレーナー歴20年の経験からお届けしています。
時にアニマルコミュニケーター、ベトロス専門誌としての視点、時に雑談、ゲリラライブなんかも入れて楽しくお伝えしています。
毎週木曜日朝9時10分からは定期ライブも行っています。
次回は5月29日木曜日の朝9時10分から、リードの魔力について皆さんとお話しさせていただきます。
ミニチュアシュナウザーの魅力
今回は、人気犬種の光と影企画です。
第13回目は、アニコム人気犬種ランキング2024年、7位のニチュアシュナウザ、一般配信の光、お届けしていきます。
この企画では、これからワンちゃんと暮らしたいという方にも分かりやすく、今の日本で人気の高い犬種のご紹介をさせていただいています。
ぜひご参考にされてみてください。
さて、今回はディズニーワンワン物語でも人気のニチュアシュナウザについてです。
こちらもとても人気のある犬種ですよね。
まずは、恒例犬種図鑑の案内から見ていきますね。
ニチュアシュナウザは、聡明ながらも好奇心旺盛で、遊び好きな性格です。
自立心もありますが、家族に対しては愛情深いので、子どもの相手もできるでしょう。
見知らぬ人や犬に対する警戒心を持っていることもあります。
小犬の頃から積極的に外に連れ出して、社会科トレーニングを行いましょう。
このように書かれているように、この犬種は相対的バランスの取れた犬種だなぁと感じることがあります。
そして、日本でも多くの愛好家に愛されている方もわかるように、室内家庭犬としての人気がある犬種なんですけど、
実は、犬種グループは私育犬に属し、愛顔犬ではないんですよね。
犬種の歴史と特徴
ニチュアシュナウザと言われるように、この犬種の元になっているのはスタンダードシュナウザという犬種なんです。
他にもジャイアントシュナウザという犬種もいますが、なかなか日本ではお目にかかることがありませんね。
私は過去2回ほどジャイアントシュナウザを日本でお見かけしましたが、レア犬種だと思います。
お気づきのように、スタンダードから始まり、大型化されたのがジャイアント、小型化されたのがミニチュアとなっています。
日本でシュナウザといえば通常ミニチュアを思い浮かべる方が多いと思うんですが、実は高発犬種なんですよね。
では、彼らの元となったスタンダードシュナウザとその歴史を見ていきましょう。
スタンダードシュナウザは14世紀頃のドイツで作出されました。
ネズミの駆逐や運送時の家畜の誘導、小さな荷馬車を引くなど、私益犬として様々な働きを見せました。
スタンダードシュナウザはその賢さと警戒心の強さ、主人に対する忠誠さを変われて、
第一次世界大戦ではドイツの軍犬として情報伝達の役割を与えられたほどの優秀さでした。
ミニチュアシュナウザはスタンダードシュナウザとアーフェン・ピンシャーを交配し、ドイツのフランクフルトで作られたとされています。
その後、アメリカに渡ってから一層の改良が進み、小型化のためにプードルほかいくつかの犬種も交配され、現在のミニチュアシュナウザの形に固定化されたということです。
このいきさつから、アメリカでは長い間常に人気ランキングの上位に入っていた犬種でした。
原産国ドイツのケネルクラブではミニチュアシュナウザが成立したのは1899年でしたが、アメリカンケネルクラブでは1933年まではスタンダードシュナウザと同じ犬種として扱われていました。
アメリカでも多くの著名人やハリウッドスターにも愛されたミニチュアシュナウザ、ブルースリーの愛犬であったことも知られています。
ミニチュアシュナウザはドイツで生まれ、アメリカで育った犬種とも言えるでしょう。
トレーニングと飼い方
日本に入ってきたのは戦後、アメリカの軍人が連れてきたのが最初と推測されていますが、当時の日本ではトリミングの技術が発達していなかったため、家庭犬としては普及に至らなかった様子です。
家庭犬として本格的に迎えられるようになったのは、成長期の1960年ぐらいになってからでしたが、2000年頃には人気が上昇し、現在では毎年のようにJKCの登録研修ランキング上位に入っています。
このような歴史的背景があるようです。
私自身もミニチュアシュナウザには多く関わってきましたが、彼らの特徴を一言で言うと陽気な頑固者でしょうか。
とても活発で甘えん坊な一面がある一方、思い込んだら絶対というような頑固な一面があり、これが一度警戒心を抱くと、なかなか解くまでに時間のかかる原因にもなっているようです。
小さな頃からトレーニングを積むこと、経験を惜しみなく与えてあげることで、環境や状況に対しての適応力や柔軟性をキープすることができるものの、例えばレトリーバーさんなどに比べると、あえて経験値を積むトレーニングをしているのとしていないのと、多くのものに警戒心を表し、需要するまでに時間がかかるイメージがあります。
過去、シュナウザーさんのトレーニングは、パピーからシニアまで多くのフェーズで関わらせていただきましたが、この陽気な頑固者の素晴らしい特徴といえば何といっても、飼い主さんへの愛情の一逸さと奥深さ、これですね。
トライによっては分離不安になりやすいとか、飼い主への依存が激しいというデメリットにもなり得ますが、飼い主さんとの接触をとにかく好みますので、一緒にトレーニングを楽しむにはうってつけの研修だと思います。
ミニチュアシュナウザーさんをお迎えしたらぜひ、たくさんトレーニングを通して、彼らの活発な甘えたい、褒められたい欲求を満たしてあげると、心身ともに満たされると思いますよ。
平均寿命は13.6歳ということですが、13歳から15歳ぐらいまで生きる子が多い印象です。目の病気や皮膚疾患、尿血跡が起きやすい研修とも言われています。
毛が抜けづらい代わりに定期的にプロのカット、お手入れが必要な研修でもあるので、毎月のトレーニング代金のことは買う前に考慮に入れておきましょう。
いろんなカットで違ったスタイルを楽しめるというワンちゃんでもありますね。
ミニチュアシュナウザーさんをお迎えしてみたいという方には、以下の点を注意してみてください。
室内飼育、マンションこたてに関わらずOKですが、生犬では10キロ近くなる子もいます。共有部を抱っこしないとならないマンションの場合には考慮されてください。
とても甘えん坊、特に男の子はね、とても甘えん坊なので、小さな家から慣らしておくことをしないと、お留守番が苦手になることがあります。
毎月の美容代、つまりトレーニング代金がかかります。
カットにもよりますが、特に顔周りや足周りの毛足を長くするスタイルが一般的なので、ブラッシングやそのあたりのお手入れは必要です。
がっしりとした体型ですが、飛んだり跳ねたり系のドッグスポーツ向きではあまりありません。
食欲がある子が多く、やり好みも少ないので、ご飯やおやつを使ったトレーニングを楽しんでくれますが、非満には気をつけましょう。
体力は程々にあります。運動量がものすごく必要という犬種ではありませんが、動けないとストレスにより吠えやいたずらがひどくなるので散歩は欠かせません。
お子さんやシニアの方々とも親和性の高い犬種ですが、小さな頃からたくさんの社会経験を積ませていかないと、他人に対しての警戒心が強くなりすぎて吠えが問題になることもあります。
頑固な一面もあるので、思考が柔軟な若いうちにいろんな新しい習慣を教えていきましょう。
いかがでしたか?日本でも人気のあるミニチュアシュナウザーのヒカリ、お届けいたしました。
次回はアニコム人気犬種ランキング第6位、ポメラニアンさんのご紹介をお届けしたいと思います。
それでは今回も最後まで聞いていただき、ありがとうございました。