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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、留学時代や、旅行の思い出などのお話もお届けしています。
さて、愛犬のご飯、あなたはどう選ぶ?というテーマでの配信2回目となります。
前回は、イギリスで学んだ食事法、バーフダイエットのお話をさせていただきました。
バーフダイエットが全ての犬と飼い主さんに一番いいというわけではないので、
ワンちゃんと飼い主さんに合った高品質のご飯を選んであげられると一番いいなと思います。
今回はドライフードの選び方、前編です。
2回に分けてとお話していたんですが、やっぱりちょっと長くなっちゃうので、分けることにしました。
前回の配信で、手作り食はとてもワンちゃんにはいいけれど、
栄養のバランスなどがきちんと整っているかが不安と思われたり、
毎食作るのが大変という方は、高品質のウェットフードやレトルト、
ご紹介した冷凍品などを使う方法もあります。
また、ドライフードとの併用という方法もあると思います。
これは、総合栄養食とされているドライフードと手作り食やウェットフードを一緒に使うものということになります。
一般の飼い主さんやお忙しい方でも手軽にできるのではないかなと思います。
ドライフードというのは、水分量が10%以下のペット用の総合栄養食とされているものです。
基本的にはドライフードと水分だけで栄養を保管できるとされています。
日本では現在、多くのドライフードが販売されていて、
きっとどれがいいんだろうと悩み、迷われているフード難民の方も多くいらっしゃると思います。
皆さんはどのようにドライフードを選んでいらっしゃいますか?
本当に多くの種類や価格帯があり、選ぶのは難しいですよね。
その反面、一般の飼い主さんでも大変研究熱心で、
私も知らないような知識や商品をご存知の方も多くいらっしゃいます。
海外からの輸入品もたくさん出回るようになりましたね。
たくさんの方がペットのご飯について見識を深めることで、
ペットフード業界全体や法律も向上していくのではないでしょうか。
その第一歩として、原材料と補助分析値、成分表について注目しましょう。
まず原材料ですが、これは皆さん気をつけられていることだと思います。
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もしパッケージにチキンと書かれている場合でも、
そのチキンイコール鶏肉とは限らないんですよ。
特に、チキンミール、チキンエキス、フィッシュミール、ポークエキス、ビーフパウダーと書かれているもの、
何だかわかりますか?
要するに、食肉以外の部分というものです。
よくあるのは、鳥のトサカや足、魚の顔、血液、骨、牛のひずめや皮の部分、
これらはタンパク質に含まれますので、
補助分析値のタンパク質量は、外見上多くなったりしているのですが、
品質にはくれぐれも注意です。
また、パウダー、エキス、ミールなどの場合には、
そのまま使えない肉の部分や、冷凍の後、砕かれたり、形成し直されたものも含まれます。
また、ベットフード用の製材肉の冷凍保存は、
基本的に痛みかけている肉でも可能ですし、
何年冷凍庫に保管してあったのかというのも規定はありません。
そして日本では、ペットフードは食品ではなく飼料という扱いになるので、
人間が食べられる品質を守らなくてはいけないという基準はありません。
ですから、添加物にしても、原材料となる家畜の飼育方法にしても、
まったく人間が口にする肉類、魚類との基準は異なります。
これがドッグフードの品質と値段も左右するもとの一つとなります。
原材料には書かれていなくても、食用の家畜よりも、
添加物をたくさん与えられて育ってきた家畜の肉から作られるペットフードを生涯に渡り、
私たちよりも小さなペットたちが食べることで、
体に及ぼす影響はかなり多いと思いませんか。
例えばドイツでは、ペットフードも人間用の食材を使わなくてはいけないという法律がありますので、
すべて人間用の食材が使用されています。
日本にもこんな法律ができたらいいですね。
というわけで、まずは私は、人間のペットフードについて、
というわけで、まずは私は、
人間の食用の生の肉から作られているフードを選ぶことにしています。
また、犬は雑食性の肉食と思われがちですが、
人間で思うところの雑食というよりは肉食が強めです。
ちなみに猫は完璧な肉食という理解で大丈夫だと思います。
なので彼らにとって主要なエネルギー源は、動物性のタンパク質になります。
犬に炭水化物は必要ではないというのは、最近の主流の意見です。
アメリカ狩猟検査協会、AAFCOアフコは、
2008年に犬猫が必要とする炭水化物は最低量がゼロである一方、
タンパク質は過剰供給になることはないとの見解を発表しました。
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その後、2013年のスウェーデンの研究で、
犬は澱粉を分解するアミラーゼを狼よりも多く持っているということが発見されていますので、
黒類をはじめとする澱粉を分解・吸収できるということは確かなようですが、
その量は人間よりも極めて少なくてもいいということが言われています。
ここが人間との大きな違いで、特に日本人の主要エネルギー源は、
五大栄養素の中の炭水化物が多いです。
ですから、飼い主さんのご飯というイメージで考えると炭水化物が必須となりますが、
基本的には五大栄養素の中では一番低くても大丈夫ということになります。
ドライフードではつなぎとして炭水化物が使われることが多いです。
それはもちろん納得できる理由からですが、その内容と量については注意をしています。
というのも、低価格のドライフードに多いのが、原材料表記の一番最初に穀類と書かれていることが多いのです。
原材料表記は主要成分から書くことが決められているため、
フードの原料として使われている割合が多いものから、左から順に書かれています。
犬の主要な栄養素は動物性タンパク質で、一番必要が少ないというのが炭水化物、
ということを念頭に覚えておくと、この表記の一番最初に穀類が書かれていることには私は少し違和感を覚えます。
さらにとうもろこし、小麦、米などの穀物ならまだいいのですが、穀類と書かれている場合には注意が必要です。
コーングルテンミール、コーングルテンフィードなど、正体がわからない単語が並んでいませんか?
私はなるべくこうした穀類の加工品が入っているものは選ばないようにしています。
食材についても遺伝子組み替えのものではなく、人間食用のものが使用されているものを選んだりしますね。
ただ、食材についてはバランスが必要だと思います。
人間も毎日、毎食、栄養バランスを完璧に考えた食事をとるということはなかなか難しく、
今日は肉を食べ過ぎちゃったから、明日は少しの魚とご飯にしよう、などといって調整すると思います。
偏って一つのものを揚げ続けるというよりも、高品質の材料を選び、いろんなものを試して食べさせてみるというのはいいんじゃないかなと思っています。
もちろんワンちゃんの体調や好み、排泄物の様子などはチェックしてみてくださいね。
そして、原材料表記はなるべく短い方がいいんではないかなと思っています。
そして、なるべく不明な添加物や着色料が入っていないものを選びます。
着色料って色をつけるということですから、ワンちゃんにはあまり関係ないんですよね。
代表的なもので、酸化防止剤のBHA、BHT、保存料のソルビン酸、着色料などは私は気をつけているところです。
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なぜなら、人間用には禁止されている添加物や着色料もペットフードではスルーされている場合が多いんですよね。
ペットフードの添加物と発汗性物質のお話については、詳しくは前回も配信でお話し、ご紹介させていただいたホリスティックケア従事さんのサラ先生が素晴らしい動画を公開されていますので、ぜひご覧ください。
さてさて、やっぱり長くなってしまったので、続きは次回にお話ししたいと思います。
本日も最後まで聞いていただきありがとうございました。
あなたとワンちゃんの今日がますます輝くものになりますように。
バイバイ。