犬の吠え問題の理解
横浜で15年以上、犬の保育園N1クラブを運営している、なおちゃん先生と申します。
20年以上、1000組を超える飼い主さんとワンちゃんに向き合ってきた経験から、
コントロールよりコミュニケーションをテーマに、愛犬と心が通い合う関係づくりを手伝いしています。
この番組では、お迎えからお見送りまで、愛犬の一生を7つのフェーズに分けて、
それぞれの時期に寄り添った学びとヒントをお届けしています。
テーマは、「やってない?続けると絶対に治らない!犬に吠える犬散歩🐶」というテーマです。
こちら、ちょっとドキッとした方、いるんじゃないですか?
ハッシュタグ問題行動のフェーズになります。
お散歩中に犬に吠えてしまうワンちゃんの飼い主さんに向けて、
これをやっていると、吠えは絶対に治りませんよというNG行動とその対策、
そして犬が犬に吠える本当の理由についてお話ししていきます。
犬に吠えてしまうワンちゃんの飼い主さん、ぜひ最後まで聞いていてくださいね。
吠えを助長する行動
先週の日曜日、私は自身の20年以上のドックトレーナーキャリアの中で、
初めてとなるパックオーク&撮影会を行いました。
こちらのご参加者に向けた事前アンケートでも、
参加されていたすべての飼い主さんが共通して悩まれていたこと、
それは犬に吠えてしまうということでした。
お散歩中にですね、向こうからワンちゃんが歩いてきたとき、
ああ、うちの子、吠えてしまうと思ってこんな行動してませんか?
犬に会わないようにと時間帯やルートを変える。
他の犬が見えた瞬間にクルッと方向転換をして立ち去る。
吠えた瞬間に、「こら、ダメでしょ!」と大きな声で叱ったり叩いたりする。
何も言わずひたすらリードを強く引っ張ってその場をやり過ごそうとする。
小型さんであれば慌てで抱っこをしてその場をやり過ごす。
こんな行動してませんかね?
こういった飼い主さんの心の中では、きっとこんな気持ちがあるんだろうなと思います。
私を守ってくれているんだよね。
どうして犬が嫌いなんだろう?
何もされたことないのに、なんでこんなに吠えるんだろう?
うちの子だけすごく吠えてて恥ずかしい。
相手のワンちゃん、何も言わないのに申し訳ないなあ、こんなに吠えちゃって。
というような思い。
だからこそ、どうか今日のお散歩では犬に会えませんように、犬に吠えませんように。
というね、祈りながらのお散歩になってしまうケース。
これね、本当にあるんですよね。
ですが、ここではっきり厳しいようですが、お伝えします。
犬を避け続ける散歩。
吠えた時に叱る、引っ張る、抱っこで隠す散歩。
このお散歩方法を続けていると、犬に対する吠えというのは絶対にと言っていいほど良くなりません。
今日はその対処法、そして犬が犬に吠えてしまう本当の理由をお話をしていきます。
対策と実践的方法
じゃあどうすればいいんですか。
吠えの対策についてなんですけれども、
これはですね、やってはいけない行動の逆をやればいいというような単純な話じゃないんですよね。
大事なことは、お散歩中に出会う犬に対して、どうしていいかわからない子に、
安全な形、安心できる形で犬を確認する作業をさせてあげるということなんです。
その一つのやり方が、先日私もイベントで行ったパックウォークになります。
パックウォークの中で起きていたことなんですが、
一番最初、集合時間に集合場所に来てもらった時、すごくワンちゃんたちが吠えました。
もう皆さんね、すいません、すいませんとお互い言いながらですね、その場で集合していただいたんですね。
その時の犬たちの頭の中というのは、こいつ誰だ、なんか犬がいっぱいいる、どうしよう、怖いという警戒心MAXの状態だったんです。
でもそのまま同じ方向に一緒に歩いていくうちに、犬たちの中で少しずつこんな心境の変化が起こっていくんですね。
あれ、この犬は自分に対して何もしてこないな。近くにいても大丈夫そうだぞ。
ちょっと匂い嗅いでみようかな。なんだ、意外と悪いやつじゃないのかもしれないな。こんな風に変わっていくんです。
ここで大事なのは、無理矢理仲良くさせよう、お友達でしょ、という風にね、無理しするのではなくて、
同じ方向に一緒に歩いていくことで、犬たちというものが怖くない、この中でも落ち着けるんだという、
そういった経験を積ませてあげることになってくるんです。
普段のお散歩では、これが非常に難しいことが多いんですよね。
なぜなら、出会い頭に吠えてしまったら、相手のワンちゃんもびっくりして吠えてしまう場合もありますし、
相手の飼い主さんが、なんかあの子吠えてるから行きましょう、という感じで早速立ち去ってしまう、こういうケースもよくあるわけです。
そのために、犬に対してどういう態度で接したらいいのかがわからない、こんなケースよくあるんですよね。
私の行ったパックウォークは、合計100分という結構長い時間を一緒にみんなで過ごすという形になったんですけれども、
吠えが出ていたのは最初の15分から30分の間ぐらいで、
あとはね、お互いのワンちゃんが吠えるということは一切なく最後まで一緒に歩くことができました。
そんな機会なかなかないんですよ、と思われた方もいるでしょうね。
こういったプロが主催してくれるパックウォークに対しては積極的に参加することをお勧めしますけれども、
ちょっとした工夫をすることで、犬友さん同士、お友達同士でも真似できる部分があります。
例えば飼い主さん同士は近所付き合いがあったり、顔見知り、友人同士なんだけど、
愛犬同士は顔を合わせると吠えちゃうとかね、一緒に遊ぶほどではないんだけれども、
よく同じエリアを散歩していて、道端で会うと挨拶ぐらいはする。
そんな感じの関係性の方であれば、こんな風にやってみるのはいかがでしょうか。
事前に飼い主さん同士で連絡を取り合って、プチパックウォークをやってみるということです。
この時に大切なコツを4つお伝えしますね。
1目的は一緒に歩くことだけにする。
これは仲良くさせないとか、遊ばせたいという気持ちは一旦横に置いていただいて、
ワンちゃん同士、お家からね、集合場所に向かっていた時も挨拶もさせなくていいし、近づけなくてもOKです。
2番目、お互いが視界に入る距離をキープする。
ギャンボーイになってしまうね、手前のギリギリに落ち着いていられる距離を探してください。
近すぎない、でも遠すぎて見えなくなってしまったというわけでもない、そのぐらいの距離感をキープしながらお散歩を一緒に歩きましょう。
3番目、犬同士の頭の向きは同じ方向を向く。
正面からね、向かい合わせ、つまりすれ違いのような向きに頭がなってしまうと緊張感がバーンとね、上がってしまいます。
横並びから斜め前ぐらいで一緒に方向に向かって歩くようなイメージです。
4番目、環境を選ぶ。人や自転車、音などの刺激が少なめの場所からスタートしていきます。
公園の隅っこや広めの歩道の端っこなどを一緒に歩く、同じ方向に向かって歩くというのがおすすめです。
この4つが守れれば、特別仲良しじゃない犬が視界にいても落ち着いて歩いていくことができる、そんな練習を少しずつ積んでいくことができますよ。
とはいえ、今これを聞いていらっしゃる方の中では、犬の姿が見えた瞬間に大爆発してギャンギャン吠えてどうにもしょうがなくなってしまうとか、
犬に吠える原因
とてもじゃないけど一緒に歩けませんか?なんて犬友に頼める人がいないとか、そもそも犬友がいないとか、
もうすでに公園などでグループを作っている犬友さんの輪に入っていくのはしんどいとかね、そういういろんな方もいらっしゃると思います。
はい、犬友問題というのはね、まだこれはこれであるので別の機会にお話ししていこうと思うんですけども、
そもそもね、こういうプチバックウォークをするのも難しいという方に向けて、次回は対処法、ね、大丈夫ですよ、ちゃんとありますので、そのお話をしていこうと思います。
最後に、そもそもなんで犬が犬に吠えるのか、同じ犬同士でしょ、ね、なんで吠えるのよ、何も嫌なことされたことないでしょ、その原因を少しだけ深掘りしておしまいにしていきますね。
犬が犬に吠える、本当の理由、お散歩中にね、ギャンギャン吠えてしまう。
この理由というのは、一言で言うと、お散歩の時に出会った犬に対してどう接したらいいのかわからない。
相手の正体がわからないから不安、だからです。
あの犬がどんな奴なのかわからない。近づくべきなのか離れるべきなのかわからない。
自分がどう振る舞えばいいのかわからない。
このわからない、不安、これがですね、恐怖となって警戒心となって吠えるという行動になって出てきちゃうんですよね。
ところがそこで合わないように避ける。吠えたらすぐに痛みを伴ったり、ひどく叱りつけたりする。
抱っこなどで視界から消すということをずっと繰り返していると犬の中で何が起きるかというとですね、犬が見えるとパパやママは急いで立ち去ろうとする。
犬が見えるとリードが痛くなる。犬が見えると怒られる。犬に吠えると相手の犬がそそくしたといなくなる。
つまり犬イコール嫌なことが起こる際になってしまうんですよね。
これが叫び続けるほど声がこじれていく、長くなっていく、直らないという理由なんです。
問題解決のためのカリキュラム
だからこそさっきお話ししたような安全な距離を保ちながら同じ方向に歩いて落ち着いてみる。
その練習を機会を作るということ。これがゲインに対する対策になっていくんです。
ここまで聞いてきて、理屈はわかったけどうちの子の状態でどういうふうに使ったらいいのかわかりません。
私の接し方何がずれているのか一緒に整理してほしい。叱るとか我慢させる以外の方法でちゃんと向き合ってみたい。
そう感じた方は私が長年の経験をもとに作ったカリキュラム愛犬が夢中になる魔法の講座パーソナル版をぜひお試しください。
飼い主さんと愛犬さんのそれぞれの個性分析から始まり、愛犬さんの可能性を引き出すコミュニケーションのコツを一緒に見つけて、
絆を深める楽しいワークを行いながら一緒に問題解決をしていく。
そして飼い主さんご自身で問題の解決ができるようになっていく。そんなカリキュラムになっています。
この講座は完全にマンツーマンの伴奏型なので、グループだと質問しづらいとか、他の子と比べて落ち込んでしまうとか、
自分のペースでやっていきたいという方でも愛犬とご自身のペースで取り組めるそんな内容になっています。
概要欄にご案内のページを記載しておきますので、興味のある方はぜひご覧いただければと思います。
また、初めて私のオンライン講座に、こちらの魔法の講座に飛び込んでくださったオルゴールさんとのインタビュー。
そこで何を学んだのか、どう生活が変わったのか、そんな対談の記録のURLも貼っておきますので、
実際、全くトレーニング初心者のオルゴールさんが3ヶ月間私の講座を一緒に受けてみて、愛犬さんとの暮らしが変わった、そのお話をぜひ聞いてみてくださいね。
犬に吠える犬を困った、恥ずかしい、情けないと感じてしまうのは、飼い主さんが悪いわけでも、ワンちゃんがダメなわけでもありません。
ただ、今はまだどうしたらいいのかということが分かっていない、伝わっていないだけなんです。
そこに正しい学びの機会とコミュニケーションが加われば、保育園は必ず変わっていきます。
避ける散歩から卒業したいな、愛犬の気持ちを理解してあげたいな、そう感じた方におすすめの講座となっています。
それでは今日はこの辺で、最後まで聞いていただきありがとうございました。