2021-12-28 11:01

恐るべき犬の能力その③🐶【種族を越えて仲間になれる💖《適応力》】‼️

犬の恐るべき能力シリーズ最終回❗️

その①【観察力】

https://stand.fm/episodes/61b6a31782afa10007fb6784

その②【共鳴力】

https://stand.fm/episodes/61a87bbbd3f5e9000665af1c

と続き、3番目は【適応力】❣️❣️

犬たちが多種族に渡り、同時に複数の社会的関係を
容易に築くことが出来ること……

時に犬は、自分の【犬】という同種の仲間より
【人間】という異種を尊重すること……

これって長きに渡り人と生きる事を
選択してきたからこその行動なんです❗️

これは野生動物にはかなり難しい事なんです🤔

#犬#ペット#行動#動物#トレーニング#適応力

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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けしています。
さて今回は、少し前にお話しした犬の恐るべき能力シリーズその③🐶
その③🐶は、ズバリ適応力です。
適応力と聞くと、ああそう言われればねと納得する方も多いでしょう。
ですが、犬の適応力はどれだけ優れているのか、他の動物と比べてどうなのか、
それを知る方は少ないと思います。
そのお話を少しさせていただこうと思います。
適応力とは、環境・状況に馴染み、生き抜いていく能力です。
他の生物学者ダーウィンも、生き物が生き残っていくためには、
強いものでも大きいものでもなく、環境に適したものが生き残るといった言葉を残していますが、
犬に対して言えば、この環境に適することは得意中の得意の能力なんです。
この適応力がどこに一番発揮されるのか、
それは犬たちが生きる環境だけではなく、
彼らが築く社会的関係にも発揮されます。
この社会的関係にも発揮されるという最大の特徴は、
違う種族と社会的関係を築きながら、
同種との関係も同時に構築できるという能力です。
簡単に言えば、犬は人の家庭に暮らすようになったとき、
人間はもちろん猫とも鳥とも羊とも馬とも家族と認識し、
社会的な関係を築くだけではなく、
同種の犬とももちろんその関係を築くことができるんです。
これは家畜化された動物はある程度可能なものなんですが、
野生動物ではかなり難しいことになります。
よく野生動物の赤ちゃんを保護して育て、
ある程度になったときに野生に戻すという活動がありますが、
人が想像しているより難しいということが聞いたことあると思いませんか?
これは単体で生きる動物よりも、
群れで生きる動物の方がより難しくなっていきます。
一度人に対して社会的関係、
つまり家族や仲間意識を持ってしまった動物が、
同じ種族といえど野生動物に受け入れられ暮らしていくには、
大変な努力が必要となりますし、
特に群れはこの異端者を排除し、
野生に帰れないまま他の動物の餌食となるという、
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残念なことはよくあることだそうです。
馬、ヤギ、羊、豚、家うさぎ、アヒルなどの課金は、
ある程度そこは柔軟ですが、
ペットの代表である猫でさえ犬に比べると、
他の種族との社会的関係を強固に築く時期は遥かに短く、
その時期を逃すとなかなか人に慣れることや、
他の種族と強い信頼関係やつながりを築くことは困難になっていきます。
オーストリアの動物学者コンラート・ローレンツが名付けた
インプリンティング、すり込み行動はあまりにも有名ですが、
これは鳥類が卵から孵化してすぐに見た動くものを親だと思い込み、
親にひたすらついていくというものです。
これが人間であろうと、犬であろうと、
おもちゃの車であろうと関係ありません。
このインプリンティングは臨界期が存在し、
ある一定の時間が過ぎると、このすり込みは行動は見られなくなりますし、
新しい人や他の動物に慣れることもありません。
鳥類のすり込みは劇的な一例ですが、
他の動物にもこの臨界期は存在します。
そして犬の臨界期については手説がありますが、
第一社会科期と言われる生後12週から約16週と言われます。
鳥類の臨界期は孵化してから2、3日後と言われていますが、
これは恐るべき長さですよね。
マウスでは生後22日から35日、猫では約10週間から12週と言われています。
難しいお話をする気はありませんので、結論から言いますと、
犬は他の動物よりも何か新しいものと社会的なつながりを持つことに柔軟である、
という期間が他の動物よりも長いということなんです。
そして犬の恐るべき能力の一つに、
この新しいものと社会的なつながりを持つということは、
臨界期を過ぎてもなお可能であるということです。
つまり大人になってからでも新しい環境、新しい生き物と社会的な関係、
つまり家族や仲間意識を持つことができるということなんですね。
また犬はその目的のために人間に繁殖をされてきましたから、
犬の本能と習性を用いつつ、
人間の社会的行動にも合わせることができる、という軽な動物です。
例えば狩猟の場。
私の師匠はイギリスで狩猟回収犬をトレーニングし、
自ら狩猟の場に重く向く人でしたから、
銃で撃たれて落ちた水鳥をハンドラーの指示に従って回収してくる、
という場面を何度も何度も私は目にしました。
私の中でいつも不思議だったのは、
領中の爆音にも1ミリも犬たちが動かないこと。
落ちた水鳥が目の前にあっても、
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指示をされた別のところにある水鳥以外は回収してこないこと。
口にくわえてハンドラーのもとに持ってくる前に、
鳥を噛んだり食べたりしないこと、ということでした。
ちなみに師匠の犬たちは生の鶏肉を骨ごと毎日食べていました。
また農場で実際に活躍するシープドッグも何度も目にしました。
シープドッグは羊を追うのがお仕事ですが、
羊に噛みついたらアウトです。
羊にギリギリのところまで圧をかけますが、決して襲ってはいけません。
犬はほぼ肉食動物です。
その彼らが本能の声に逆らって捕食できる動物、獲物を食べることなく、
違う動物種である人間の指示の方を優先させる。
同じトレーニングを犬の祖先である狼にさせることは不可能だ、と私の師匠は言っていました。
皆さんの中で盲導犬クイールのお話を知っていらっしゃる方も多いと思います。
私はクイールを育てた盲導犬訓練師、田和田さんと直接お話をさせていただく機会があったのですが、
盲導犬の訓練で一番難しいのは、ユーザーの指示に逆らって危険を回避することだそうです。
盲目のユーザーの指示が間違っていて、指示に従ったら危険と判断した場合、
犬がユーザーの指示をあえて無視することが、犬と人、双方の命を守る唯一の方法なのですが、
これができることが盲導犬の最後の試練なんだそうです。
それは、犬が自分の危険だけではなく、ユーザーであり飼い主である人の危険を自らの判断で回避するということです。
これだけ強い絆を、違う動物種、動種で築ける動物が他にいるのでしょうか。
私はこの話を聞いた時、深刻、驚いたことを覚えています。
これは、犬にとって人とのつながりは動種である犬よりも強いことを教えてくれます。
もちろん、人は犬との何万年ものつながりの中で、
より人と絆を強く結べる犬を残し、繁殖を繰り返してきたという結果でもあります。
そして、これだけ犬が人と強い社会的つながりを作れるだけではなく、犬は犬同士でも容易につながりを結ぶことができます。
人に育てられ慣れてしまった野生動物が、自分の種族とつながりを結べないというようなことはまずありません。
さらに、同じ社会や家族を形成する生き物として、人間、犬だけではなく、他の生き物をも容易に認識し、絆を結ぶことができます。
皆さんも犬と猫、犬と鳥、犬と馬、犬と羊などが仲難しく共にいる映像などを見たことがあると思います。
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ちなみに、私のトレーナー仲間でも犬と猫を一緒に飼っている人はいますが、
先に犬を飼って猫を迎えるのか、猫を飼っていて犬を迎えるのかでは大きな違いがあるといいます。
猫を先に飼って犬を迎えると、だいたい犬と猫が仲良くなるにはかなりの時間がかかります。
猫が大人で犬が子犬だった場合にはなおさらです。
逆の場合には犬が過度に怖がりだったり、警戒心が強かったり、所有欲が強いというわけでなければ、だいたいすぐに猫になれてくれるそうです。
もし犬と猫を一緒に飼いたいという方は、ぜひ犬を最初に、猫を子猫から後から迎えることをお勧めします。
そう、犬の恐るべき能力、人はそれって当然じゃないの?と思っている最大の能力はこの適応力。
多種多様な生き物、そして同種である犬とも同時に複数の社会的関係を容易に築くことができる能力だと私は思います。
そしてこれこそが2万年以上、人の大切なパートナーとして、人類の最愛の友として歩んできた犬たちの特殊能力なんです。
さて、今回はここまでにしようと思います。
年内の犬に対しての配信はおそらくこれが最後になるかなと思います。
ちょっとね、この後はわたわたしてしまいそうなので、時々子どもたちと一緒にゲリラライブを行うことが年末年始精一杯かなと思っています。
皆さんも良い年末年始お迎えくださいね。
今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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