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2024-08-12 10:07

4.日本国語教育学会 校種別分科会①

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2024.8.10に行われた実践報告について、第一弾です。さらっとなので簡略化しすぎていますがご容赦ください。

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第4回、高校国語について話すラジオの時間となりました。
この番組では、高校の国語科教員であるなんばが、
普段の授業の話や研究の話などをして、
国語科の先生のみならず、いろんな先生に
授業や教育について考えてもらうことを目的としたラジオです。
皆さん、こんにちは。パーソナリティを求めますなんばむっとです。
よろしくお願いします。
前回のところでは、僕が参加した日本国語教育学会
の時とかの実践報告を聞くときに意識していることを
簡単に紹介させていただきました。
今回第4回からは、実際に日本国語教育学会全国大会の
実践報告について紹介とか、考えたものとかを
お話ししていきたいなと思っています。
ただその前に、前回ちょっと話漏れてしまったな
ということを紹介したいと思います。
それは野口先生という国語科の先生がいるんですけど、
その方が追思性という言葉で、いろんな他の授業の生かし方という
追思性というものを述べています。
追思性というものも4分類あって、
どういうふうにそれを先行実践とかを自分の教室に
持ち込んでいくかという話なんですが、
例えば一番低い段階には埋没が立つ意思というものがあって、
それは指導案とか発問とかをそっくりそのまま
自分の教室に持ち込もうとするというのが埋没が立つ意思。
次の段階が検証が立つ意思といって、
先行実践に含まれている仮定や原理を十分に吟味分析してから、
その原理とか仮説を自分自身で検証してみようというのが検証が立つ意思。
修正が立つ意思というものは次にあって、
先行実践の狙いや方法を理解した上で、
自分の授業観や学級の実態に合わせて
手直しすべきところは修正していくというのが修正型です。
個人的にはここを狙っていきたいなと思っているんですが、
その次は相反が立つ意思といって、
先行実践の問題点を明らかにした上で、
それを乗り越える形で自らオリジナリティの高い実践を
生み出していくというのが相反型推しということで、
他の授業とか他の先行実践を自分の教室に持ち込むときの
大きく推し性というものが4分類されていて、
なぜこれを紹介したかということなんですが、
よく実践報告とかをしたときに、
この実践はこの教室でできませんみたいな話をする方がいると思うんですけど、
もちろんそれはその通りで、学習者像も違えば、
学習歴も違うし、授業者も違うので、
それをそっくりとそのまま入れることは難しい。
その時には埋没型推しっぽいなというふうに思うんですけど、
もしかしたらその実践は特殊性が強すぎて、
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再現性がないという批判で、
この実践はこの教室でしか行えないというふうに
おっしゃっているかもしれないんですが、
そんなことを思いながら、
何を学び取っていくかというのは、
学び手側に結構意気をするかなと思って、
その実践がその教室でしか行えないというのではなくて、
そこから自分は何を学び取っていくかということが大事なのかな
というふうに僕は思っていますということの紹介でございました。
本日、講師別文化会というものを紹介していきたいと思います。
これは日国の全国大会の午前中のプログラムになっているんですが、
基本的には日国とかの委員の推薦で発表者が決まっていく、
実践報告20分、競技が30分くらいで、
その後に指定討論者というか、コメントを大学の教授等が
10分10分合計2名やってくれるパッケージになっています。
まず僕はその講師別の高校の個展のところにいたんですけど、
すごく面白くて、高校3年生の最後の単元として
行ったものなんですが、
三逸物語を復元するという実践報告だったんですね。
風揚和歌集、僕もちょっと和歌の方が明るくはないので、
そうなんだと思ったんですが、
題名とか和歌だとか、登場人物とかっていう限られた情報とかは書かれているんですけど、
それ以外のところが結構三逸しているものが多い、
そんなものが風揚和歌集の中にあるようです。
その物語というか、ということを学習者が高校個展の最後の学びとして
復元するという学習活動を通して、個展は必要なのかとか、
あとは個展をどう継承していくのかとか、
継承ベースとか価値があるベースに話してしまったんですけど、
そういうことではなくて、気づきとか問題意識とか目を育てるような、
そんなような単元を報告している先生がいらっしゃいました。
流れを言うと、実践報告の資料を見ているんですが、
一番最初には3年間で学んでこなかった物語の紹介の中で、
技巧物語についてちょっと紹介をし、
その後実際にタイトルですね、三逸物語のタイトルを並べて、
その中で学習者が何か一つグループで選んで、
タイトルとか和歌とかをベースに、これはどういうようなあらすじなのかとか、
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あと登場人物はどんな人がいて、どんな関係性だと想像するのかとか、
というふうに考えていくような感じです。
復元するって言ったんですけど、それは現代、
口語で復元するではなくて、文語で復元するという取り組み。
それらを踏まえて最後には自分自身で古典とか古典作品の価値は何かとか、
どう関わっていったらいいのかとか、そんなことについて考えていく、
そんなような単元でした。
自分には三逸物語を復元するというような発想がなかなかなかったので、
めちゃくちゃ面白いなと活動のところで、古典の創作というところでめちゃくちゃ面白いなと思って見ていました。
長々喋ったりとかはできないので、そこからいろいろ考えたことなんですけど、
これがいいなと思った一番は、三逸物語を考えていく中で、
今まで僕たちが読んでいるものというものも、
今まで三逸してきた物語とかがある中で残ってきた。
今見ているものが今後も残っているとは限らない。
古典が自明のものとして存在するのではなくて、不安定なものとして存在するという認識が
学習者のほうというか、気づきとして彼らの中に出てくる。
そんなような単元で、すごいいいなと思ったのが一つです。
あとは文語をやっていく中で、ある学習者が発言していたことなんですけど、
実際に文語で創作することを通して、自分で物語を考えてみることで、
思っていた以上に、昔の人の考え方や価値観が身についているんだなとか、
文法事項を再確認できたみたいなことを述べている学習者がいて、
それはすごいいいなと。
なかなか古典がどう生きるのかというか、どういうふうに身についているかというのが、
なかなか文法とか語彙とかの知識で語られがちなんだけど、
実際に創作することを通して、構成とか表現のレベルから、
自分って個人の物の見方とかって身についているんだなというふうに実感があったというのが、
この単元のすごいいいところだなと思っています。
フロアの中ではちょっといろいろな批判というか改善点が伝えられたりもしたんですけど、
高校3年間の中でそういうふうに振り返ってねってこちらが明言せずに、
学習者が自分の古典の学びを振り返るような単元がデザインされているというので、
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うわぁマジ面白い、自分もやってみたいというふうに思いました。
これでもう10分くらいになってしまうので多くは語れないんですけど、
そういうような意欲的な実践をされている方とかもいて、
そこからヒントもたくさん得られたので、こういうふうに実践報告とかを聞くと、
すぐモチベーションが上がっていいなというような感じです。
自分も実習院のところが専門だったりをするので、
自分の研究のところとかを生かしながら何か実践とかをできたらいいなと思っています。
ということで、すごく短くなってしまいました。
簡単になってしまったんですが、そんな感じで、
まず高校の講習別文化会の一つ目についての紹介でした。
次回は10分フルフル講習別文化会の後半の方の実践を簡単に紹介してから、
いろいろと考えたこと、お話ししていこうと思います。
では皆さん、ありがとうございました。
次回の放送をお楽しみにしてください。
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このエピソードに言及しているエピソード

コメント

このお話、面白かったので、引用しながらつぶやいてみます!ありがとうございました。

聞きました!!丁寧に紹介してくださりありがとうございます!!

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