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《1509》これぞ心療内科医が関わる緩和ケアのお手本☝
2026-04-08 12:58

《1509》これぞ心療内科医が関わる緩和ケアのお手本☝

■本日の興味シンシン論文

診断的身体所見を契機に,無自覚の持続的

心理的緊張への洞察に至った一例

—進行がん患者の筋筋膜性仏痛に対する

心身医学的アプローチ—

Palliat Care Res 2026; 21(2): 81–86

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/21/2/21_26-00001/_pdf/-char/ja


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)


今回のトピックは、翌日の「世界サイコオンコロジーの日」にちなみ、日本緩和医療学会の和文誌『Palliative Care Research』2026年最新号に掲載された**「進行がん患者の筋筋膜性疼痛に対する心身医学的アプローチ」**についての症例報告です。


---


## 1. 症例の背景:難治性の「背中の痛み」

患者は進行肺がんを患う70代男性で、主訴は激しい**上背部痛**でした。画像診断では骨転移などの直接的な原因は見当たりませんでしたが、ロキソプロフェンや医療用麻薬(オキシコドン)を用いても痛みが緩和されないという困難な状況にありました。


この痛みは、筋肉を包む膜に起因する**「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」**と診断されました。患者には、若くして両親を事故で亡くし、離婚を経て独居という過酷な生活背景があり、さらに喘息やアトピー性皮膚炎といった心身症の素因も認められました。


## 2. 心身医学的評価:「失体感症」への気づき

たけお先生は、この症例の鍵として**「失体感症(アレキシソミア)」**を挙げました。これは、自分の身体の空腹感や疲労、筋肉の緊張などをうまく認識できない状態を指します。


診察では、心身医学で用いられる**「アームチェア・サイン」**という手法が活用されました。

* **アームチェア・サインとは:** 診察者が患者の腕を持ち上げ、不意に手を離した際、通常なら腕は自重で落ちますが、無意識の緊張がある患者は腕を空間に保持したままになります。

* **効果:** この客観的な身体所見を示すことで、患者自身が「自分はこれほどまでに緊張していたのか」と、心身の相関を深く洞察するきっかけとなりました。


## 3. 介入と劇的な改善

治療には、以下の4つのステップが踏まれました。

1. **良好な治療関係の構築:** 丁寧な診察とフィードバックによる信頼醸成。

2. **BPSモデル(生物・心理・社会的モデル)による評価:** 痛みと人生背景の関連を紐解く。

3. **心身相関への洞察:** アームチェア・サインを通じた筋緊張の自覚。

4. **リラクゼーション技法の導入:** 漸進的筋弛緩法などを用い、自ら緊張を解く術を習得。


この結果、ほぼ最大値(NRS 10)だった痛みのスケールは劇的に改善しました。特筆すべきは、当初**「予後3ヶ月」**と診断されていたにもかかわらず、介入から7ヶ月以上経過しても、心身ともに安定した生活を継続できたという点です。


## 4. 結論:緩和ケアにおける心身医学の意義

この論文は、がん患者の痛みには「がんそのもの」以外の要因(非がん痛)が複雑に絡んでおり、特にストレスによる筋緊張が痛みを増幅させている場合があることを示しています。


たけお先生は、**「恐怖回避モデル(痛みを恐れて動かさなくなり、さらに悪化する悪循環)」**を断ち切るために、身体と心の両面からアプローチする心身医学的視点が、緩和ケアの現場において極めて有効であると締めくくりました。

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内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。 たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。 医療ニュースの解説などもしています。
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ということで、今日は興味心身論文をお送りしようと思うんですけれども、 実はですね、明日
4月の9日がですね、ワールドサイコオンコロジーデーなんですよね。
はい、えっと、これ去年からですね、去年策定されたみたいで、去年全然知らなかったんですけれども、
今年は絶対取り上げようと思って、はい、なんですけれども、明日は興味心身、
医療ニュースをさせていただくのと、あとちょっといい資料がなくてですね、 資料とかを探している中で、いやこれ取り上げたらいいんじゃねというふうに思うのが
ありましたので、その論文をですね、今日は、えっと、いや実はサイコオンコロジーではないんですけど、実はね、はい、なんですけれども、
診療内科医が緩和ケアをするとということで、これはね非常に面白い興味心身論文、興味心身すぎる論文だったんでご紹介したいと思います。
はい、えっと、載った論文はですね、我らが日本緩和医療学会の和文士ですね、日本語雑誌のパリアティブケアリサーチの症例報告の最新号ですね、
2026年の最新号のところに載ったタイトルが、診断的身体初期を契機に無自覚の持続的心理的緊張への洞察に至った一例、心肝患患者の筋筋膜製糖通に対する心身医学的アプローチ
かっこ長い、はい、というタイトルの論文でございます。はい、で、メインの執筆者が笠尾ひりやき大先生でございまして、笠尾先生は関西医科大学の診療内科学講座の教授、はい、あと私がいつもお世話になっている
諸先生方も共同執筆でいらっしゃるという感じでございます。はい、でですね、まあこれ、あの症例報告なんで、まあちょっとあの順番にご紹介していこうと思うんですけれども、ちょっとこの
概要のところだけ読ませていただくと、えー、がん患者の糖通には非がん痛ですね、がん以外の痛みですね、が含まれることがあり、心身症傾向を伴う場合、その評価や介入は困難となる、えー、心肝患患者で生じた心身症傾向を有する筋筋膜製糖通に対し、えー、心身医学的アプローチが総合した一例を報告するということになっておりまして、はい、キーワード、心身症、心身医学、筋筋膜製糖通症候群、糖通、
心身相関ってこれね、もう全部、はすぐ先生の、もう超、超お箱な感じの、まさに診療内科医が書いたなっていう感じの、えー、論文でございます、はい、で、えーと、まあ背景のところはいいかな、まあ今お話しさせていただいたように、あの当然ですけど、がんの患者さんでもがん以外の痛みってあるんですよね、で、えー、その一つに筋筋膜製糖通って、これね、ちょっとあんまり、あの聞いたことない、まあ特に非医療者の方ですね、医療者以外の方、まあ医療者でもあんまり聞いたことないんですけども、えー、その一つに筋筋膜製糖通って、これね、ちょっとあんまり、あの聞いたことない、まあ特に非医�
03:07
効かないかな、あの医療者以外の方はね、何それって、あの思うかもしれないですけれども、まあ要はね、あの筋肉の、
まあ筋肉痛のひどいわんというふうに思ってください、まあ厳密にはね、ちょっと筋肉痛とは違うんですけれども、まあ筋肉をね、覆う膜があるんですけど、これを筋膜というふうに言うんですけれども、ここにですね、こう痛みセンサーがあって、で、それが痛みを発するっていうものなんですね、はい、で、
まあ全然ね、そのがんの痛みとは、あの、根本的に異なるっていう、そんな感じになっております、はい、で、えー、この、まあ柏生先生ね、もういっつも言ってるんですけど、この筋筋膜製糖通も、
おー、その心身症の一つ、まあストレスで悪化するっていうふうに言われていて、えー、で、その中で、まあ今回ね、非常に面白かったのが、この、
質感情症ではなくて、質感情症ってね、アレキジサイミヤっていうふうに言って、まあこれはね、結構心身症との関連を言われることが多いんですけれども、今回はですね、えー、質体感症ですね、アレキジソミヤっていうですね、はい、まあ要は、あの、体に痛みがあったりするんですけれども、おー、それを、えー、うまいこと、こう、体調高度にむ、結びつけられないっていうですね、はい、そういうのを質体感症というふうに言うんですけれども、はい、これをね、取り上げたっていうのはね、
今回の一番面白いポイントかなというふうに思います、はい、で、えー、心身学的アプロ、あ、これちょっと後から言いますかね、はい、心身学的アプローチを用いて、えー、まあ今回そのガンカンさんの筋筋膜製糖質が良くなったよ、みたいな、そんな感じなのと、あとは、その、まあタイトルにもありますけれども、その心理的緊張を、おー、本人が、あの、自覚する、うー、認識するための、おー、方法として、この、身体的身体、あ、違う違う違う、診断的身体、
処刑っていうですね、アームチャーサインとかを通じてですね、えー、行ったっていうのは、そんなことになっております、はい、で、えー、ちょっと前置きは長くなりす、やっぱ前置き長くなりすぎたじゃないですか、これ、はい、前置き長くなりすぎましたけれども、えーと、少年、はい、えー、ガンカンさん70歳代の男性で、えー、子孫が情報廃物、まあこういうの結構ありますよね、廃物の筋筋膜製糖質非常に多いんで、はい、で、起用歴、えー、X-30年頃、全息、アトピー性皮膚炎、まあこの辺からで、もうなんかそういう、ある意味、ある意味、ある意味、ある意味、ある意味、ある意味、ある意味、
かなっていう感じですね、全息もアトピー性皮膚炎もね、心身症の一つなんで、はい、えー、家族歴不詳、おー、喫煙あり、飲酒もあり、飲酒もあんま飲みますね、はい、で、心理社会的背景、えー、中学生の頃に両親を事故で亡くして、えー、中学卒業後より、えー、大学として元診男児まで一人、親方として就労していた、なかなか大変な人生ですね、えー、X-40年に離婚後から、あー、集合住宅、2階に独居、おー、なるほど、はい、えー、検査所、
うーんと、なんとかかんとか書いてありますけれども、えーと、まあ、まあ要は肺癌があるということと、あとはその痛みの原因となるような、あー、胸壁っていう、胸のその壁のところとか、あとは肋骨とかですね、そういうのは、あー、ないよっていう、あー、そういう定義はないよっていうような、そんな感じになっております、はい、えー、まあ薬はいいんですよ、まあ、安定剤とか、あの、敏剤とか飲まれていて、で、まあ、あー、
06:22
まあ、肺癌の診断が、あー、ついていて、えー、抗がん剤治療は行わずに、えーと、その、まあ、症状緩和のための、まあ、緩和治療をメインにやっていたっていうことになっております、はい、で、えー、背中の痛みに対してこのロキソプロフェン、ロキソリンですね、えーと、オキシコロンっていう、まあ、医療用麻薬ですね、まあ、一番一般的によく使われる医療用麻薬ですけれども、これを使ったんですけれども、まあ、痛みが良くならないっていうことで、で、あと在宅が入ったっていうことで、
えー、まあ、この、発症先生らが関わるようになったっていう、そんな感じになっております、はい、で、えーと、あー、療後は3ヶ月程度っていうことですね、はい、えーと、減少、うーんと、表情とぼしし、あとは、そうそうそうそう、両足、上背部の筋筋腸は顕著で、まあ、こういうのをね、見るのは診療内科医しかいないですよね、あの、こういう、まあ、そういう、そういう記載もそもそもしないですし、はい、で、えー、僧帽筋、えー、肩甲骨筋にトリガーポイントを足す、
認めるっていうことで、まあ、トリガーポイントってね、その、あの、ポイントを押すと、もう、ものすごい激痛が走るみたいな、はい、そういうのをトリガーポイントっていうふうに言うんですけれども、はい、
まあ、それがあるよっていう感じですね、はい、で、えー、解釈モデル、はい、これね、非常に重要ですね、まあ、これ別に診療内科医に限らず重要なんですけれども、えー、退職してすぐに痛みが出た、今まで真面目に働いてきたのに、
なぜ自分がこんな目に合うのかと、痛みと人生経過との関連づけを示唆する発言もあったが、痛みは、がんの痛みとして身体的要因が大きいと考えていた、まあ、これね、まあ、普通、そうですよね、痛みがあって、えー、なおかつがんがあったら、まあ、やっぱりがんにある痛みをまず考えますよね、はい、っていうのは、まあ、当然かなというふうに思います、はい、
で、えー、で、あ、で、訪問診療開始後の経過っていうことで、えーと、まあ、1期、2期、3期、4期みたいな感じで、その次のページ行っていただくと、図2のところにですね、本省令における心身医学的評価、および介入のフレームワークっていうふうに書いてありますけれども、まあ、結論としてですね、この、えーと、痛みのスケールですね、こう、0か10段階評価で、えー、NRSっていうふうに付けるのが一般的ですけれども、それが、まあ、非常にね、強い痛み、もう、ほぼ10段階、10段階というふうに書いてありますけれども、まあ、結論としてですね、この、えーと、痛みのスケールですね、こう、
10のところでずっと張り付いていたのが、徐々に緩和されてきて、えー、ていうことになってきたというような、そんな感じになっております。
で、その、おー、背景としてですね、まず、1、良好な治療関係で構築、そうですね、まあ、これ非常に大事ですけれども、まずは関係性を構築するっていうことですね。
で、特にね、診療内科医はこう、かなりね、丁寧に診察するんで、まあ、先ほどの近々症のところもそうですけれども、ここら辺をですね、まあ、患者さんにフィードバックするっていうのが非常に大事で、
09:04
えーと、はい、まあ、あの、その辺を、あとは解釈モデルをちゃんと聞くとかですね、はい、いうのをしつつ、えーと、過去に病態の心身、両面からの評価、まあ、これがね、やっぱり診療内科医の心骨頂っていうか、まあ、麻生先生、あの、天才系なんでっていうのもありますけれども、はい、あの、まあ、いろんな、えー、お話を聞いたいとかですね、いうことで、この心身相関っていうのを、
まあ、意識しつつ、診療しつつ、あとは、病態仮説ですね、その次のページに書いてありますけれども、この病態仮説図を形成するっていうところがね、この過去になっております、はい、まあ、これを患者さんと共有するっていうことですね、で、えー、3つ目、まあ、ここら辺からね、治療回流も含むんですけれども、心身相関への洞察っていうことで、このアームチュアサインですね、このアームチュアサインをね、ちょっと口で説明するの難しいんですけれども、えーと、まあ、普通、こう、体をね、
人に持ってもらって、えーと、パッと離すとですね、えー、一気に落ちるじゃないですか、ちょっと意味わかりますかね、手を、あの、まっすぐ出していただいて、それを人に支えてもらった状態で出して、で、それを、おー、支えてる相手方の手を離したら、パッと落ちると思うんですけど、それがね、落ちないっていうのはね、アーム、アームチュアサイン要請っていうことなんですけれども、これはですね、まあ、診療内科、非常によく使うんですけれども、この、えー、無意識化の緊張をですね、
まあ、要は力が入っていて、それが落ちないんだっていうことを、おー、まあ、あの、実際身をもって体感していただいて、えー、はい、まあ、そ、それを上背部の筋筋腸の存在に気づいたっていうことになっていて、それがカッコ3ですね、はい、で、最後、えー、4つ目ですね、心身相関の治療への応用ということで、まあ、この場合には、全身的筋疵管法とかを含む、まあ、リラクセーション法ですね、はい、いうのを使って、まあ、介入したところ、まあ、先ほどの、おー、図1の、
ようにですね、こう、徐々に痛みが和らいでいったみたいな、そんな感じになっております、はい、えー、しかもこれ、予後もね、すごい伸びてるんですよね、えーと、7ヶ月経過したけ、けれども、えーと、心身ともに安定した生活を送っているっていうことで、はい、あの、予後3ヶ月と説明されたんですけれども、それ以降も非常にね、あの、頑張られているっていう、そんな感じでした、はい、で、えーと、まあ、考察のところはね、もうちょっと省略させていただきますけれども、
図3のところですね、えっと、痛みの病態仮説図、ここだけ最後ちょっと触れたいと思いますけれども、あの、心療ライカーではですね、こんな感じで、痛みの病態、痛みのというか、病態仮説図っていうのを作るんですね、で、まあ、これが、まあ、いわゆるPPSモデルですね、身体的因子、心理的因子、社会的因子って3つ書いてあって、まあ、これがね、相互に関連しあって、えー、今回の痛みの悪化を招いていたっていうのがね、まあ、特に上の部分とかね、これ、痛みの、おー、フェアアボイダンスモデルっていうふうに言いますけれども、
えっと、痛みの悪循環ですね、恐怖回避モデルっていうのはね、もう非常にあるなというふうに思いますし、えっと、あとは、冒頭言いました、この失体干渉ですね、はい、っていうところが、えー、非常に大きく関わっていたっていう、まあ、その背景として、やっぱり社会的な因子ですね、が非常に多く関わっていたっていうことがあるんだろうということになっておりました。
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これね、非常に面白い、まあ、診療内科医ならではの病大仮説かなというふうに思います。はい、ということで、えっと、じゃあ最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。まあ、診療内科医がね、あの、緩和ケアを実践するとこんな感じになるよっていう、まあ、非常にね、面白い論文だなと思いました。はい、では、最後、しんしんじゃんけんいきたいと思います。いきますよー、しんしんじゃんけん、じゃんけん。
ということで、今日も幸せな一日でありますように、お会いいただきありがとうございました。しゅん、しんしん。
12:58

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