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《1497》ヒトは出血には強いが血栓には弱い
2026-03-25 11:53

《1497》ヒトは出血には強いが血栓には弱い

●本日のご質問

いつも情報発信をありがとうございます。

先日、心房細動と脳梗塞の関係についての放送がありました。(1483回)

その放送を聞いて、「抗血小板薬」と「抗凝固薬」の違いがいつまで経っても私の脳みそにインプットされないことを思い出しました。

都度調べることを繰り返しますが、なんだか今ひとつ頭に残っていかないのです。

たけお先生に解説いただけると違うかも!と思いまして、解説をリクエストします。

よろしくお願いいたします。


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■AI要約(誤字はご勘弁ください)



## 血液サラサラの薬:抗血小板薬と抗凝固薬の違い


この放送では、たけお内科クリニック・心身健康診療所の院長である内科医たけお先生が、リスナーからの質問に答える形で「抗血小板薬」と「抗凝固薬」の違いを分かりやすく解説しています。一般的にはどちらも「血液サラサラの薬」や「抗血栓薬」と一括りにされがちですが、医学的には作用するプロセスや対象となる病気が明確に異なります。


### 人類の歴史と止血の仕組み

たけお先生は背景として、人間は「出血には強いが血栓には弱い」という特性を持っていると述べています。人類の長い歴史において出血は死に直結する死活問題であったため、血を固める仕組み(凝固系)は多重で複雑に発達しました。一方で、一度できた血栓を溶かす仕組み(線溶系)はそれに比べると脆弱です。この「血を固める仕組み」には大きく分けて2つの段階があります。


### 1. 抗血小板薬(一次止血の阻止)

血管が傷つくと、まず「血小板」が集まって石垣のように積み重なり、傷口を塞ぎます。これを「一次止血」あるいは「白色血栓」と呼びます。

* **主な薬剤**: バイアスピリン(元々は解熱鎮痛剤ですが、少量で使用することで抗血小板作用を発揮します)などが代表的です。

* **適応**: 主に「動脈」の血栓予防に用いられます。脳梗塞、心筋梗塞、または心臓にステントを入れた後の治療などに使用されます。


### 2. 抗凝固薬(二次止血の阻止)

血小板の石垣だけでは脆いため、その周囲を凝固因子が「ネット」のように覆い、より強固に固めます。これが「二次止血(凝固系)」です。

* **主な薬剤**: 昔からある「ワーファリン」(ビタミンKに拮抗する薬)や、近年主流となっている「DOAC(直接経口抗凝固薬)」があります。ちなみに、ビタミンKの「K」はドイツ語の「Koagulation(凝固)」に由来しています。

* **適応**: 主に「血流の遅い場所」でできる血栓の予防に用いられます。代表的なのは「心房細動」による血栓予防や、静脈血栓症などです。


### まとめ

臨床現場では、患者の状態に合わせてこれら2種類の薬を使い分けます。動脈硬化が原因の血栓には抗血小板薬、心房細動など血流の淀みが原因の血栓には抗凝固薬が選択されます。中には両方の疾患を抱え、2種類の薬を併用するケースもありますが、その場合は副作用である「出血」のリスクが非常に高くなるため、細心の注意が必要であると締めくくられています。


感想

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00:03
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、今日はまた質問・リクエスト・回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいているのは、先週ですね、いただいたご質問で、
ちょっと2件、一緒に入れていただいたと思うんですけど、
そのうちの1つを取り上げさせていただこうと思います。
質問者さんは、かんちゃんです。
はい。いつも情報を発信をありがとうございます。
先日、心房再動と脳梗塞の関係についての放送がありました。第1483回ですね。
その放送を聞いて、抗血小板薬と抗凝固薬の違いが、
いつまでたっても私の脳みそにインプットされていないことを思い出しました。
ずっと調べることを繰り返しますが、なんだか今一つ頭に残っていかないのです。
武夫先生に解説いただけると違うかもと思いまして、解説をリクエストします。
よろしくお願いいたします。ということで、むちゃくちゃハードル高いですね、これ。
はい。ですけど、頑張ってお話ししたいと思います。
そもそもですね、これ一般の方向きにはですね、私も含めて多くの医療者はですね、
抗血小板薬と抗凝固薬、それを含めて全部トータルして抗血栓薬という風に言うんですけれども、
これの違いをですね、一般の方向けに使い分けている人ってあんまりいないんじゃないかなという風に思いますね。
少なくとも僕自身は別に区別して言い分けていないっていう感じです。
というか、抗凝固薬とか言っても意味分からないじゃないですか。
なので、血のサラサラ薬とかっていう言い方をすることが多分多いと思うんですけれども、
そんな感じで一緒くたに話していると思うんですけれども、
でも厳密にはですね、これ全然効いているところも違うし、
病気によって使い分けをしないといけないっていうのがあるんです。
そういう背景のもとのご質問なんですね。
でですね、私の母校にですね、実は、
今日すごい脱線しながら話しますけども、私の母校にですね、血栓止血マニアの先生がいらっしゃって、
ものすごい血栓止血のことを詳しいんですよね。
その先生の講義だけで十何コマあったと思うんですけれども、
その十何コマの中にですね、定番フレーズみたいなのが出てきて、
それのうちの一つが、今日のタイトルに書いてあります。
人は出血には強いが血栓には弱いっていうですね、
これはね、もう何十回も聞かされて、なんかこれがね、頭に染み付いてしまったんですけれども、
もう一つはね、実は凝固に必要なビタミンとしてですね、
ビタミンKっていうのがあるんですけれども、
このビタミンKのKはコアグレーションのKっていう、
コアグレーションってCじゃない?っていう風に思ったんですけれども、
そうじゃなくてドイツ語らしいんですね。
03:01
ドイツ語のコアグレーション、コアグレーションって多分言わないと思うんですけれども、
行語のことをコアグレーションって言うんですけれども、
それの頭文字がKAでビタミンKって名付けられたっていう、
この二つがですね、もう何十回、何十回聞いてないかな、
まあまあでも何十回ぐらい聞いてですね、
未だに頭に残っているっていう、そんな感じなんですね。
実際ですね、これ出血と血栓ね、どっちが人間にとってやばかったかっていうと、
もう圧倒的に人類の歴史の中では出血の方がやばかったんですよね。
だって死んでしまうじゃないですか、出血したら。
出血して止まらなかったら死んでしまうんで。
なのでそれをね、血を固める機構ってものすごい複雑で、
何重にもあるんですけれども、
ただ逆にですね、この一旦血が止まったりとかですね、
あと血栓ができたのを溶かす機構ってね、実は脆弱なんですね。
血糖でもね、たぶん以前も放送したと思うんですけど、
同じことは言えて、血糖を下げるホルモンですね、
これインスリンティーノしかないんですけれども、
血糖を上げるホルモンは複数個あるっていうですね、
これも低血糖になったら飢餓状態で死んでしまうけれども、
高血糖で困ることはないだろうっていう、
今むしろ高血糖で困ること多いですけれども、
でも人類の長い歴史の中でそういうふうにできているということで、
ちょっと脱線しましたけれども、なので出血に対してはですね、
いろんな機構が働いて血を止めるようにみたいなのが働くようになってるんですね。
ただ逆にそれが血栓の、いろんな脳梗塞であったりとか心筋梗塞であったりとか、
他にも血栓できることありますけれども、
そういうので困ることが多いっていう、そんな感じになっておりますという、
そういう前提でですね、その血液を固める機構ですね、
これを凝固っていうふうに言うんですね、
先ほど言ったコアグレーションの凝固なんですけれども、
あともう一つがですね、血栓を溶かす方向の働きですね、
これを腺溶、腺溶系っていうふうに言うんですね、
腺溶は普通の腺ですね、ラインの腺と溶けるの溶と書いて腺溶っていうふうに言うんですけれども、
この2つがですね、結構したような形であって、
それのバランスで成り立っているっていう、そんな感じになっております。
ここまでが前提のお話で、血栓ができた時にですね、
どういうふうに対応するかっていうとですね、
大きくね、2つの対応方法があるんですよね。
1つはお薬で、3つあるかな、
物理的に壊すっていうのもあるんですけれども、
ちょっとこれはね、今回お薬以外の方法なんでちょっと置いておいて、
お薬としてはですね、大きく2つに分かれて、
血栓溶解薬ですね、
要はお薬自体で血栓を溶かすっていう方法ですね、
あとは先ほど言った抗血栓薬ですね、
これはですね、お薬自体が血栓を溶かすものではないんですけれども、
06:01
ただ先ほど言った血栓を作る方向のものってものすごいいっぱいあるんで、
それを邪魔することによって新しい血栓ができないようにするというのと、
あと自分自身で血栓を溶かす機構っていうのがあって、
それが先ほど言った専用っていうやつなんですけれども、
それによってご自身の新しい血栓はできないし、
自身が持っているその専用系っていう血を溶かすような方向で血を溶かしていくっていうような、
そういう大きく2つの方法があります。
それが抗血栓薬というふうに代表されるものですね。
で、その中で抗血栓薬がさらに2つに分かれて、
今回のご質問にあったような抗血小板薬と抗凝固薬というのに分かれるということになっております。
でですね、これ何が違うかっていうと、
先ほど言ったように血を固めていくときに一旦出血しているところに血小板、
血小板って皆さん聞いたことあると思うんですけれども、
血を固める血球っていうやつですね、が重なってくるんですね。
これまさに石垣みたいな感じで、
それが血小板ってものすごい血の中にあるんですけれども、
そこが血が出てるからやばいっていうことでそこに集まってきてですね、
それで血が一旦固まるっていうですね、こういう一時止血っていうふうに言うんですけれども、
白色血栓ですね。
白い色の血栓と書いて白色血栓っていうふうに言うんですけれども、
そういう形で一旦はですね、固まるんですけれども、
でもそれがちゃんとガチッと固まるためにはですね、
その石がいくらあってもダメで、その石の周りにですね、
ネットみたいにガチッとならないといけないんですね。
ちょっと語彙力ないですけれども。
それが凝固系っていうので、それが凝固因子っていうのがですね、
複数あってですね、それがちゃんと周りにネットを囲うようにして、
より強固な止血になるっていう。
これが二次止血、二次血栓というふうに言うんですけれども、
いう形になっていて、だからこの血小板の作用と凝固の作用とっていうのが、
両方合わさってこの血が止まるっていうことになっているんですね。
その血小板の方を邪魔するのが抗血小板薬っていうふうになりますし、
その凝固因子の方を邪魔するのが抗凝固薬ということで、
こういうネーミングになっているということですね。
時間が全然なくなってきましたね。
その抗血小板薬の代表がバイアスピリンっていうですね、
これ聞いたことある方いらっしゃると思うんですけど、
今バイアスピリン以外も様々な抗血小板薬出てますけれども、
一番古典的でよく知られているのがバイアスピリンっていうやつで、
これアスピリンって聞き覚えがあるかもしれないですけれども、
アスピリンって普通のゲネッチン通薬としても使われるんですよね。
いわゆるN-セイズっていう類なんですけれども、
09:00
でもこれを少ない容量で使うと、
その血小板に対する作用というか、
血小板が固まらないようにするっていうのを発見した方がいて、
だから容量が全然違うんですけれども、
でも元々はそういうことで開発されてきた薬で、
でもそれ以外の抗血小板薬っていうのも、
今臨床現場では非常に多く使われるっていう形になっております。
これの使いどころはどこかっていうと、
先ほど言った血小板を固まらなくするっていうところで、
脳梗塞であるとか心筋梗塞とかですね、
心筋梗塞のステントを入れた後とかですね、
こういうのの場合には抗血小板薬を2つ飲んでいただく一定期間ですね、
場合はありますけれども、
そういった形で使うというのが抗血小板薬ですね。
主に動脈の血栓を予防するっていう感じになりますけれども、
そういう形で、一方ですね、抗凝固薬ですね。
これはですね、昔はというか、私が医者になった頃はですね、
ワルファリンっていう、これがビタミンKを寄附するんですけれども、
それしかなかったんですけれども、
ここ十数年ぐらいですね、
ドアックっていうですね、直接的に凝固因子っていうのを阻害するっていう薬が出てきてですね、
ダイレクトアンチコアグレーションかな、
いう形で、コアグレーターかな、
ドアックっていうやつがですね、非常に多く出てきて、
これがね、今むしろワルファリンに置き換わって
種類になってきているという、そんな感じになっております。
これはどういう時に使うかっていうと、今回の放送であったような、
心房細胞っていうですね、血の流れが遅いところに起こってくる血栓とかですね、
いうので使うというのがこの抗凝固薬ということで、
冒頭言ったように、この抗血小麻薬と抗凝固薬をね、
その病気によって使い分けていくっていうのが臨床上必要になってきます。
もちろんですね、両方の病気を持っている方とかもいらっしゃったりするんで、
例えば、心筋梗塞もあるけど、心筋梗塞で治療したけど、
心房細胞もあるみたいな方に関しては、
両方の薬を飲んでいただく可能性もあって、
その場合にはですね、当然ですけど出血非常にしやすくなるので、
出血の副作用に関しては十分注意しないといけないんですけど、
そんな感じになっております。
はい、ということで、大幅に時間をお増ししましたけれども、
これで伝わりましたでしょうか。
本来はですね、これスライドとかないとちょっと説明難しいんですけれども、
なんか音声だけで伝わったらいいなと思ってお話しさせていただきました。
はい、それでは最後、心筋梗塞いきたいと思います。
いきますよー。
しんしんじゃんけんじゃんけん
じゃんけん!
ということで、今日も幸せな一日でありますように、
お会いとはない一回りのたけえでした。
興味津々。
11:53

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