内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。
医療ニュースの解説などもしています。
質問・リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。
あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、今日はまた質問・リクエスト・回答をやっていこうと思うんですけれども、
今日いただいているのは、先週ですね、いただいたご質問で、
ちょっと2件、一緒に入れていただいたと思うんですけど、
そのうちの1つを取り上げさせていただこうと思います。
質問者さんは、かんちゃんです。
はい。いつも情報を発信をありがとうございます。
先日、心房再動と脳梗塞の関係についての放送がありました。第1483回ですね。
その放送を聞いて、抗血小板薬と抗凝固薬の違いが、
いつまでたっても私の脳みそにインプットされていないことを思い出しました。
ずっと調べることを繰り返しますが、なんだか今一つ頭に残っていかないのです。
武夫先生に解説いただけると違うかもと思いまして、解説をリクエストします。
よろしくお願いいたします。ということで、むちゃくちゃハードル高いですね、これ。
はい。ですけど、頑張ってお話ししたいと思います。
そもそもですね、これ一般の方向きにはですね、私も含めて多くの医療者はですね、
抗血小板薬と抗凝固薬、それを含めて全部トータルして抗血栓薬という風に言うんですけれども、
これの違いをですね、一般の方向けに使い分けている人ってあんまりいないんじゃないかなという風に思いますね。
少なくとも僕自身は別に区別して言い分けていないっていう感じです。
というか、抗凝固薬とか言っても意味分からないじゃないですか。
なので、血のサラサラ薬とかっていう言い方をすることが多分多いと思うんですけれども、
そんな感じで一緒くたに話していると思うんですけれども、
でも厳密にはですね、これ全然効いているところも違うし、
病気によって使い分けをしないといけないっていうのがあるんです。
そういう背景のもとのご質問なんですね。
でですね、私の母校にですね、実は、
今日すごい脱線しながら話しますけども、私の母校にですね、血栓止血マニアの先生がいらっしゃって、
ものすごい血栓止血のことを詳しいんですよね。
その先生の講義だけで十何コマあったと思うんですけれども、
その十何コマの中にですね、定番フレーズみたいなのが出てきて、
それのうちの一つが、今日のタイトルに書いてあります。
人は出血には強いが血栓には弱いっていうですね、
これはね、もう何十回も聞かされて、なんかこれがね、頭に染み付いてしまったんですけれども、
もう一つはね、実は凝固に必要なビタミンとしてですね、
ビタミンKっていうのがあるんですけれども、
このビタミンKのKはコアグレーションのKっていう、
コアグレーションってCじゃない?っていう風に思ったんですけれども、
そうじゃなくてドイツ語らしいんですね。
ドイツ語のコアグレーション、コアグレーションって多分言わないと思うんですけれども、
行語のことをコアグレーションって言うんですけれども、
それの頭文字がKAでビタミンKって名付けられたっていう、
この二つがですね、もう何十回、何十回聞いてないかな、
まあまあでも何十回ぐらい聞いてですね、
未だに頭に残っているっていう、そんな感じなんですね。
実際ですね、これ出血と血栓ね、どっちが人間にとってやばかったかっていうと、
もう圧倒的に人類の歴史の中では出血の方がやばかったんですよね。
だって死んでしまうじゃないですか、出血したら。
出血して止まらなかったら死んでしまうんで。
なのでそれをね、血を固める機構ってものすごい複雑で、
何重にもあるんですけれども、
ただ逆にですね、この一旦血が止まったりとかですね、
あと血栓ができたのを溶かす機構ってね、実は脆弱なんですね。
血糖でもね、たぶん以前も放送したと思うんですけど、
同じことは言えて、血糖を下げるホルモンですね、
これインスリンティーノしかないんですけれども、
血糖を上げるホルモンは複数個あるっていうですね、
これも低血糖になったら飢餓状態で死んでしまうけれども、
高血糖で困ることはないだろうっていう、
今むしろ高血糖で困ること多いですけれども、
でも人類の長い歴史の中でそういうふうにできているということで、
ちょっと脱線しましたけれども、なので出血に対してはですね、
いろんな機構が働いて血を止めるようにみたいなのが働くようになってるんですね。
ただ逆にそれが血栓の、いろんな脳梗塞であったりとか心筋梗塞であったりとか、
他にも血栓できることありますけれども、
そういうので困ることが多いっていう、そんな感じになっておりますという、
そういう前提でですね、その血液を固める機構ですね、
これを凝固っていうふうに言うんですね、
先ほど言ったコアグレーションの凝固なんですけれども、
あともう一つがですね、血栓を溶かす方向の働きですね、
これを腺溶、腺溶系っていうふうに言うんですね、
腺溶は普通の腺ですね、ラインの腺と溶けるの溶と書いて腺溶っていうふうに言うんですけれども、
この2つがですね、結構したような形であって、
それのバランスで成り立っているっていう、そんな感じになっております。
ここまでが前提のお話で、血栓ができた時にですね、
どういうふうに対応するかっていうとですね、
大きくね、2つの対応方法があるんですよね。
1つはお薬で、3つあるかな、
物理的に壊すっていうのもあるんですけれども、
ちょっとこれはね、今回お薬以外の方法なんでちょっと置いておいて、
お薬としてはですね、大きく2つに分かれて、
血栓溶解薬ですね、
要はお薬自体で血栓を溶かすっていう方法ですね、
あとは先ほど言った抗血栓薬ですね、
これはですね、お薬自体が血栓を溶かすものではないんですけれども、
ただ先ほど言った血栓を作る方向のものってものすごいいっぱいあるんで、
それを邪魔することによって新しい血栓ができないようにするというのと、
あと自分自身で血栓を溶かす機構っていうのがあって、
それが先ほど言った専用っていうやつなんですけれども、
それによってご自身の新しい血栓はできないし、
自身が持っているその専用系っていう血を溶かすような方向で血を溶かしていくっていうような、
そういう大きく2つの方法があります。
それが抗血栓薬というふうに代表されるものですね。
で、その中で抗血栓薬がさらに2つに分かれて、
今回のご質問にあったような抗血小板薬と抗凝固薬というのに分かれるということになっております。
でですね、これ何が違うかっていうと、
先ほど言ったように血を固めていくときに一旦出血しているところに血小板、
血小板って皆さん聞いたことあると思うんですけれども、
血を固める血球っていうやつですね、が重なってくるんですね。
これまさに石垣みたいな感じで、
それが血小板ってものすごい血の中にあるんですけれども、
そこが血が出てるからやばいっていうことでそこに集まってきてですね、
それで血が一旦固まるっていうですね、こういう一時止血っていうふうに言うんですけれども、
白色血栓ですね。
白い色の血栓と書いて白色血栓っていうふうに言うんですけれども、
そういう形で一旦はですね、固まるんですけれども、
でもそれがちゃんとガチッと固まるためにはですね、
その石がいくらあってもダメで、その石の周りにですね、
ネットみたいにガチッとならないといけないんですね。
ちょっと語彙力ないですけれども。
それが凝固系っていうので、それが凝固因子っていうのがですね、
複数あってですね、それがちゃんと周りにネットを囲うようにして、
より強固な止血になるっていう。
これが二次止血、二次血栓というふうに言うんですけれども、
いう形になっていて、だからこの血小板の作用と凝固の作用とっていうのが、
両方合わさってこの血が止まるっていうことになっているんですね。
その血小板の方を邪魔するのが抗血小板薬っていうふうになりますし、
その凝固因子の方を邪魔するのが抗凝固薬ということで、
こういうネーミングになっているということですね。
時間が全然なくなってきましたね。
その抗血小板薬の代表がバイアスピリンっていうですね、
これ聞いたことある方いらっしゃると思うんですけど、
今バイアスピリン以外も様々な抗血小板薬出てますけれども、
一番古典的でよく知られているのがバイアスピリンっていうやつで、
これアスピリンって聞き覚えがあるかもしれないですけれども、
アスピリンって普通のゲネッチン通薬としても使われるんですよね。
いわゆるN-セイズっていう類なんですけれども、