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内科医たけお先生による「しんしん健康ラジオ」より、5月2日の「カルシウムの日」にちなんだカルシウムの重要性と、血中バランスが崩れることで生じるリスクについての解説を要約します。
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## カルシウムの役割と調節メカニズム
カルシウムは生命維持に不可欠なミネラルであり、以下のような多様な働きを担っています。
* **生理機能**: 骨の形成だけでなく、筋肉の収縮、神経伝達、心臓の拍動(静止膜電位の維持)、血液凝固に関与します。
* **調節機能**: 血液中のカルシウム濃度は、主に**腎臓**によって精密にコントロールされています。 通常、健康な腎臓があれば適正範囲から外れることは稀ですが、特定の要因によってバランスが崩れると深刻な症状を引き起こします。
## 高カルシウム血症:臨床で特に注意すべき病態
臨床現場で遭遇する頻度がより高いのは、血中濃度が過剰になる「高カルシウム血症」です。
* **主な原因**:
1. **副甲状腺機能亢進症**: カルシウムを上げるホルモン(PTH)が過剰に出る疾患。
2. **悪性腫瘍(癌)**: 骨転移や、癌細胞から出るホルモン類似物質の影響。
3. **ビタミンD製剤の過剰**: 骨粗鬆症治療などで処方されるビタミンDの摂りすぎ(医源性)。
* **症状とリスク**: 倦怠感、便秘、多尿などが現れます。 重症化すると意識障害や脱水を伴う急性腎障害を招く恐れがあります。 濃度が12〜13mg/dLを超えると明らかな症状が出現しやすくなります。
## 低カルシウム血症:筋肉や神経への影響
頻度は低いものの、血中濃度が低下する「低カルシウム血症」も無視できないリスクがあります。
* **主な原因**: 副甲状腺機能低下症、ビタミンD不足、慢性腎不全による活性型ビタミンDの欠乏、特定の骨粗鬆症治療薬の影響などが挙げられます。
* **症状**: 筋肉の痙攣やピクつき(**テタニー**)、手足のしびれ、重症時には不整脈や意識障害を引き起こすこともあります。
## 専門医からのアドバイス
カルシウムバランスを保つためには、以下の点に留意が必要です。
* **薬・サプリの管理**: 骨粗鬆症治療中のビタミンD製剤やサプリメントの服用には注意し、過剰摂取を避ける必要があります。
* **定期的な検査**: 血中カルシウム値は一般的な健康診断の項目に含まれないことも多いため、人間ドックや定期的な採血で数値を確認することが推奨されます。 また、カルシウムと密接に関係する「リン」の値にも注目すべきです。
原因不明の体調不良や手足のしびれ、強い倦怠感がある場合は自己判断せず、医療機関を受診して血液検査を受けることが大切です。
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サマリー
内科医たけお先生が、5月2日の「カルシウムの日」にちなんでカルシウムの重要性について解説。カルシウムは骨だけでなく、筋肉、神経、心臓、血液凝固にも不可欠なミネラルである。血中カルシウム濃度は腎臓によって厳密に調整されるが、副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、ビタミンD製剤の過剰摂取などが原因で高カルシウム血症を引き起こし、倦怠感や意識障害に至るリスクがある。一方、低カルシウム血症は筋肉の痙攣や不整脈を引き起こす可能性があり、自己判断せず医療機関での検査と診断が重要である。
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