1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
  2. 第500回 「初任給41万」は構造..
2025-03-07 14:06

第500回 「初任給41万」は構造改革の象徴!?

▼番組への質問はこちら

https://ck-production.com/podcast-contact/?post=pc_mukai

▼今回の概要

遂に初任給41万の時代/世間の論調は「めでたい!」の一点張り/年功序列と終身雇用の液状化/「総額人件費」は変わっていないトリック/生涯賃金の前倒し/45歳定年の時代へ/ポスト剥奪・退職勧奨の流れ/メガバンクの動向を読む/出向先への天下り廃止

サマリー

「初任給41万円」という言葉は、日本の年功序列や終身雇用の崩壊を反映しています。若手は短期的には給料が上がることがあっても、実際には将来的に安定した職が保証されていないという現実が浮き彫りになっています。

エピソードの紹介と振り返り
こんにちは、遠藤嘉杉です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
お願いしまーす。
さあ、ということで今日も行きたいと思いますが、向井先生、今日はですね、なんと500回目の配信になります。
いやー、500回すごいですね。
すごいですね。
10年間?
はい、9年半、もう超えましたかね。
あ、9年半か、そっかそっか。9年半、わーすごい。
2015年の8月から始めてますんで。
あー、すごい。
いやー、1000回も行きたいですね。
本当ですね。1000回ってことは、もう20年やることになるから、何歳だって計算しちゃいますね。
何歳だって嫌ですね。
いや、そう。
本当ですね。
まあ500回ですよ。まあそんなね、だからってないんですけど。
だからってなんかね、ちょっとないんで申し訳ないんですけど。
ただね、せっかくなんで、10周年のタイミングの方々も結構何人かいらっしゃいますんで。
なんかね、切り口を見つけて。
そうですね。
初任給41万円の真実
リアル公開収録なり、イベントでも。
私、大久保先生のリアル公開収録聞きましたけど。
はいはいはい。
なんかやっぱり違いますね、全然。
内容が?
内容というか雰囲気。
雰囲気がね。
うん。
あれ、やっぱり違うんですね。リアルで集まるとね。
やっぱり皆さんすごく熱心に聞いてくださっている方々が来てくださるんで。
ただですね、真剣に聞いてくださるんで。
思いのほかこっちが緊張するようでして。
そうですね。
ようでしてというかするんですけど。
若干。
全然緩くない。
大久保先生ちょっとテンションかなり上がってましたね。
そんな目線で聞いてたんですね。
かわいい感じの。
そうですね。人間味が出てる回になってますね。
ぜひ他の方々も聞いていただきたいです。
向井先生もタイミングでやりましょうか。
やりたいですね。10周年。
ぜひやりたいと思います。
人が来なくてもやりたいですね。
人がここまで来ます。早めに早めに収録をやりたいなと。
そうですね。早めに。
告知しましょうか。
そんなことも考えていきたいと思いますが。
今日のテーマは何でいきましょうか。
今日はですね。
初任給41万円問題を考えます。
それこそさ、向井先生。
10年前って初任給20万円だったんじゃないですか。
そうですね。10年前だったらまだ22、3万円でしたね。
東京会場ですね。初任給41万円でしたね。
どういった切り口で話していきますか。
大企業はどんどん30万を超えてきていて。
東京会場が転勤ありであれば41万っていうお金を提示していて。
めでたい、素晴らしい、ここまで来たかみたいな。
そういう論調が多い。
論調はね。
でも僕はちょっとそれはどうかなって思うところがあります。
論調としてのめでたいは、それだけ人件費をちゃんと上げて、人件費アップしているっていう意味で。
そうです。それはめでたいんですけど。
要は将来もらうお金を今もらっているだけで、
トータルの人件費はあんまり変わらないんじゃないかって僕の仮説があって。
全体のからくりですね。
初任期41万って何を意味してるかっていうと、年功序列就寝雇用が溶け始めてるっていう気がします。
液状化現象。
年功序列と就寝雇用の液状化現象。
要は今までは働きぶりと給料が比例しなかったわけですよ。
20代でどんなに頑張っても給料ってほとんど上がらない大企業が多かったじゃないですか。
そうですね。
30、40代と役職ついたりするとドーンと上がる。
それまではしのぐっていうね。
その代わり社員料、独身料使えるよとか、もう福利構成充実してるし、そんな世界でしたよね。
荒れてみれば昔の話の感覚もありますけど、そんな世界でしたよね。
ところがあるメガバンクは、社員料バンバン潰してるんですよ今。
話題になって、どこかちょっとネットで検索していただくと分かるんですけど、
社員料ってやっぱ大きいんですよね。
要するに本来10万円ぐらいのお家に1万2万円とかで住めたりしてるわけですよね。
結構いいリッチにあったり借り上げしてくれたりしてるんですよね。
それがメガバンクどんどん潰してるんですよ。
青いところですかね。
要は表に出てこない将来もらえるお金とかを、もう今20代のどーんと渡すことにして、
もう30、40代になったら実力で上がってきた人には払うけど、
そうじゃない人には場合によってはもう末置きかやめてもらうっていうことなんじゃないかなって思ってます。
時系列での年功序列での後ろの賃金がぐわっと上がってた予算を前倒しで若手に渡して。
渡すじゃないですか。
そういう仕組みってことね。
目に見えない福利、厚生費とかもカットしてそれを若手に渡して。
若手の人は万歳だけど結局払うお金はそんなに上げられないから
40代50代のポストをどんどん削っていられないようにして事実上ね。
実際の定年は45歳とか40歳とか。
早期退職とかもそこに出てきてるんですね、仕組みとして。
だから管理職になれないともう辞めざるを得ないっていう30代ぐらいで選別が始まって
未来の就業環境の変化
実際は定年は40歳とか45歳ぐらいになるのかなと思います。
グロスの人件費は実は変えずに払い方を変えてるだけってことですね。
払い方を変えて、要するにどんどん若手が減ってますから
そちらにお金を投入して、生き残った人には払うけど
生き残れない人は辞めてもらうっていうそういうことだと。
おそらく日本の就寝雇用が崩壊するって言える決定的な出来事はこれから起きるであろう
銀行って出向先を紹介するんですよ、大企業って。
銀行に限らず。
要は本社の課長さんとか数が決まってるじゃないですか。
どんどんピラミッド式だから、椅子が減るわけじゃないですか。
椅子に座れないですよね、みんなね。
そうするとどうしてたかというと、関係会社に出向して
新しい椅子を作ってたわけですよ。
銀行で行くと取引先の財務部長とか、経理部長とか
そういうところにお願いして出向したりしてたわけですよ。
取引先の企業の謎の金融マンたちが年収1000万から1500万まで入ってくるみたいなやつですね。
あれをやめる。
やめたら日本の就寝雇用年古充実が正式に崩壊した時かなって思いますけど
まだやってるんですよ、メガバンク。
事実上の天下り先ってやつですよね。
そう、大企業もやってるんです。フリーテレビも当然やってるんですよ。
なんでフジテレビの日枝さんがあんだけ権力に握ってるかというと
それは長谷川豊さんのyoutubeを
なるほどって思ったのは、天下り先を用意してるからって言ってたんですね。
人事権握ってるってことですかね。
でもそれってもう日本の大企業あるあるで
出向先、天下り先握ってるから役所も
だから逆らえないし我慢して働いてるんだけど
それをやめちゃったらそんないる意味ないんですよ。
もう役職から外されたりしたら。
だからやっぱりもう
この41万円問題は初任給
日本の社会が変わる
現れだなって思いましたね。
初任給41万でそういう全体像を見て
時代の変化を感じているってことですか。
そうです。もうそのしわ寄せはどっかに来るから
結局早くやめざるを得ない人が増える。
若手の人もそんなに長くいようと思ってない。20代の人も。
企業だったり転職だったり早期リタイアだったり考えてるから
65とか70までいようと思ってないと思うんですよね。
でも実際そうなんでしょうね。
なんかあれですね。そうなんでしょうと思いつつ
心がなんとなく古臭いのかついてこないというか
抵抗したくなる感じはありますけど
そうするとでも実態は初任給41万とかもらうけれども
実際に自分がそのまま20代で就職して
41万もらった人が40、50になった時に
そのままその勢いで年収が上がっていくのかというと
もしかするとポストすらも危ういというか
その会社にいるっていうことそのものが
もう崩壊していっているという41万円なわけですよね。
だから喜んでるニュースばっかすごいねってニュースだけど
私はそう思わなくて、いやもうシビアな時代になったなと
誰も守らないよと
自分で生きろってことなんだなって思いますね。
なるほど。
そうなると41万もらったそのお金を
どこに自分で使って投資していくとかも
ちゃんと考えていかないと
入社してからの10年でとんでもない差がついて
っていうのも若手の人たちにとってはあるんでしょうね。
ありますね。それはもうみんな若手の人わかってると思う。
わかってるんですかねそっちは。
もうわかってると思うけど
どんどん日本って何だろう
普通の国よくも悪くも
普通の国になりつつあるなって思いますね。
それは年功序列だったり就寝雇用という
この日本的なものがなくなっていくということですね。
なくなって普通の中国とかアメリカとか外資みたいな
スタンダードになると。
だからやった分だけもらって
別に将来は安泰じゃない大企業はいたってと
自分で自分の道開くみたいなそんな感じですよね。
自己責任という感じになってるわけですね。
そうか本当ですね
スタートは41万円初任給めでたいって話だったはずが
厳しいっていう話でもやっぱり終わりましたね。
厳しいと思います。
いやいうことですね
最近のトランプ大統領がね
LGBTや多様性プログラム全部廃止しますみたいな話とかもあって
労働問題むちゃくちゃ関係ありそうだなという感じもするので
どっかで開いた話も時事的に扱っていかなきゃいけないなと思ってます。
タイミングでそういった話もぜひまた教えていただきたいなと思います。
ということで初任給41万から見る今の現状でした。
ということで終わりました。ありがとうございました。
14:06

コメント

スクロール