フジテレビ問題の背景
こんにちは、遠藤嘉杉です。向井蘭の社長は労働法をこう使え、 向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いいたします。
さあ、ということで、前回は厚生労働省の研究報告書の話を2回にわたってやってきたんですけど、
今日はどうですかね?何かありますかね?
今日はですね、フジテレビ問題について考える。
むちゃくちゃ最近の話じゃないですか。
そうですね。これが放映される頃にはまた変わっているかもしれないですけど。
そうね。よりまた違う角度からの情報が出てきているかもしれないですけどね。
ちょっと話してみますかね。
一応あれですか、最終的には労働法に関わるという。
労働法に全然関わる。
全然。
視点としては3つぐらいかなと。
じゃあ行きましょうか。
まずですね、すごく思うのは、主役テレビがメディアの王様から転落した。
もうなんか権威がなくなりつつあるっていう感じがしますね。
そうですね。
というのは、テレビって絶大な権力を持っていて、僕が子供の頃は。
テレビに出てるってだけですごい知人地位度もすぐ上がるし、スタイルになるみたいな。
そんな時代が、昔はあったんですよね。特に昭和の時代は。
ついこの間まであったって感じですよね。
当然絶大な権力を握りますんで、テレビ局とかテレビ局関係者の人は、当然そこから発生する仕事がたくさんありますし、お金も集まりますから、
その村に居続けるってすごく、テレビ村に居続けるってメリットがあるわけですよね。
だって、「あ、何々テレビ出身の人ですか?」だけで、もう全然社会的信用があったり、公園に呼ばれたり、
転職先とか定年後の出向先とかもいっぱいあったし、年収も高かったし、表に出ないお金とかも受け取ったりとか、
いっぱいあったと思いますね、想像だけど。
もう居るだけで、そこから離れるのは無理なくらいメリットがあった環境だったと。
で、今回いろんな、まあ週刊文集、僕は読んでないんですけど、
エクスコさん以外の関係者の言葉っていうのが結構あって、今まで出てこなかったんですよね、テレビ局の闇みたいな。
そうですね。
全然平成の時代は出てこなくて、最近チラホラ出るようになって、ジャニーズ問題とか出るようになって、
なんでかっていうと、おそらくもうテレビ局の力が落ちちゃって、
もう村にいなくても生きていける、あとメリットない村にいてもそんなに稼げないみたいな。
だから言うこと聞く必要がないので、頭に来たら声を上げるっていう当たり前なんですけど、
業界の変化と労働問題
力が落ちてる。
確かにね、10年くらい前からアナウンサーだったり芸人だったり、あらゆる人たちもね、その辺に関して人たちは結構早めに村から抜けて活動し始めたみたいなのが見えて取れました。
これが労働問題と何が関係あるかと言うと、他の大企業でも似たようなことが起きてるんですよ。
業界の闇的な話?
そうそう。なんでかっていうと、もうここの会社にいれば一生安泰とか、絶大なるこの企業村にいたら安心感あって、何不自由なく暮らせるみたいな。
そういう意味ね。
言ってるから、転職者もどんどん出てきてるし、若手だったらもう3年くらいで辞めちゃう人も多いし、そうするとやっぱり今までの闇に隠されてたところが出るんですよね。
なるほど。
労働問題もそうで、ちらほら出てきてるのは銀行、なんとか銀行事件って結構増えてるんですよ、最近。
この間のね、金庫のやつもね。
そうそう。
あんなことある?昔じゃありえないですもんね。
今までだったら、外資の銀行がメインだったんですよ、労働裁判って。日本の大手は規模の割に少ないがほとんどなかったんですよ。
それが最近、裁判例でもちょっと名前出しませんけど、増えてきてるんですよ。
で、これ何でかっていうと、やっぱりもう絶大なる権力が日本の大企業にも就寝雇用年功序列、要するに出向先も確保しますよみたいな、生涯面倒見ますよみたいな、なくなりつつあって。
それがやっぱり実は富士テレビだけじゃなくて、他の大企業でも起こりつつあって。
だからこれからもこういう曝露的なものは増えるんじゃないかなと。労働問題も増えるんじゃないかなって思います。
意識の変化とSNSの影響
一つの見立てにその業界、一つの一企業に入れば安泰というこの神話が崩れて、人が外に出るんでそのまま業界の闇も外に出るっていう流れってどうですか?
村にいると食べていける場合は辞めても村の規定に従うわけですよ。
密を吸いながらね。
仕事を紹介してもらったり、先にあっせんしてくれるから先輩が。
でもそれがなくなると、もうこの仕事やったらいくらっていうその場限りの話になるから、個人的な人間関係残ってもその組織村に忠誠誓う必要ないじゃないですか。
一つは理不尽ひどい犯罪まがいのことさせられたりしたら、告発する人それは出ますよね。
告発する環境も今揃っていて。
ですね。
メディアがSNSだったりっていうだけじゃなくて、この流出、この流動性とともにっていうのも確かに意外とその切り口で言う人いないですね。
大企業の力が落ちちゃってるんですよね。
あと2番目は、SNSの威力ですよね。
そうですね。
1番目の話と関係あるんですけど、ネットの声を止められない2番目は、
インターネットから沸き起こる不満とかをもうテレビも無視できない。
力関係が逆転しつつある。
まあ似てますよね。似てるけど、だからもう隠せない時代になりましたよね。
まあ確かにね。
この間の斎藤知事選の時とかも露骨な感じなんですかね。
露骨ですよね。
あとは常に大衆は生贄を求めてる感じがします。SNSでは。
大衆の価値観の話に繋がりそうですね。そっちの話は。
生贄のターゲットにされるともう逃れられない。
斎藤知事は稀な例で普通はもうあれで終わりですよね。
確かにね。
槍玉に当たる人たちが常に出るのを大衆が次は何かと待ち帯びているというのが今状態化しているということですね。
ローマ帝国ってやっぱり豊かになってくると何が流行ったかといったら
殺し合うみたいな競技場を作って馬車に乗ったグラディエーターの世界で剣刀士が戦って殺し合いをやるっていうのを
ずっと見るのが娯楽になったんですよね。ローマ帝国。豊かになった安定気候。
それでも人殺しを見ている。
残虐性を求めたガス抜きみたいなことが必要になってくるんですかね。
それを今は日本はSNSでやっているのかなって思いますね。
確かにそのSNSのその残虐性が実態にいろんな事件で出てきているみたいなのもリアルにも繋がっているそうですけど
確かにそこに関係性ありそうですね。
そうですね。それが労働問題が意外ときっかけになって生贄になることが多くて
今回もセクハラでもあるんだけどパワハラでもあって
フジテレビが女性から何か言われた。こういう被害を受けたって言ったのに何も結局しなかったっていう2年間ぐらい。
あの話はもう今じゃ若干刑事的な方の見立てになってますけど
スタートは確かに労働問題から扱われたテーマのはずが出てないですもんね。
そうなんですよ。労働問題が炎上のきっかけになるのがすごく増えたんですよ。
そんなの昔誰も気にしてませんでした。
確かにね。
変わっちゃったんですね。世の中もこの何年かでね。
確かにね。元フジテレビのアナウンサーの長谷川さんとかね。
あの立場で全部暴露っちゃってますもんね。
長谷川さんなんかもう村に住んでないじゃないですか。テレビ局から仕事もらってないじゃないですか。
だから言えちゃうんです。
そうですね。企業顧問とかあれだけやってれば別に何の移動もしてないんでね。言えますもんね。
そうですね。あと3つ目はですね。
やっぱり働く人の意識が変わったっていう。
どんな方向に?
あのですね。やっぱり最近セクハラ事案の相談も受けるんですけど
昔は体を触られたとか
夜の誘いを断ったらシフトを減らされたとか
なんか典型的な
露骨だね。分かってないんですね。
今は肩に手を置かれたとか
下ネタをよく喋るとか
フジテレビのセクハラ問題
女性の品定め的な話をよくしてるとか
同僚社員には言わないんですよ。
君の足が細いとかなんとかそんな言わないんだけど
太いとか言わないんだけど
例えば取引先の受付の女性がどうのこうのとか
俺タイプだとかああいうことを言うみたいな
それが通報されることがすごく多いんですよ
それルートで言うとどういう形で通報されるんですか?
相談窓口がある会社は相談窓口だし
ない会社はやっぱり総務の課長さんとかに通報するんですよ
丸々の上司と同行してるときに
どこどこの受付があだこだ言ってたんで
せっかく腹出すみたいな
全然普通ですよ今
怖いですね
怖いでしょ
もう本当これ聞いたら
ドクッてする人いますよね心当たり
ね、いますよね
あのお姉さん俺のタイプだなとか
なんか俺に気があんのかなみたいな
これはちょっとヤバそうですね
いやいやいやいや
もうそれがすごく気持ち悪いですみたいな通報が
多いんですよ
セクハラ認定の指揮がどんどんどんどん下がってるわけですね
昔から法律はどうだったかって
昔からそれはやっぱりセクハラなんですよ
でも誰も気にしてなかったんですよ
この30年間
でも今の20代30代前半ぐらいの人が多いんだけど
いやそれちょっと気持ち悪いからやめてくれとか
社内チャットに変な写真送る人とか
大企業あるあるじゃないですか
こういうのがあったよみたいな
なんかあるじゃないですかそういう
ラジオの有名な生島博士さん
交番になりましたけど
なんかチャットにそういうちょっといやらしい動画かな
送っちゃったのはみたいですよね
その制作グループの
そうなんですか
それで交番理由は一つじゃないみたいですけど
交番になっちゃった
それがきっかけで
そう30年続いたラジオ
35年終わりですよ
メディアの時代もついにそんなに厳しい
そうだよね今日の回はフジテレビから始まってますからね
生島さんでもう
もうフリーになって40年
ずっとフリーになって続けてたラジオが
それで終わりですから
そうなんだ生島博士
生島博士さん
本当だ交番になってセクハラ無期限自粛
例えば誘ったり触ったり
よくあるじゃないですか
違うんですよ
違うんですよ本当
こういうことじゃないんですね
よくこういうおじさんいたよなみたいな
それがもうアウト
よくいたよなこういうおじさんっていう人たちは
言葉分かりませんけど
もはや犯罪者扱いみたいな感じなんですかね
本当ね冗談じゃなくてやばい
こうやって笑って発言することも
幅があるわけですね
今回のフジテレビの問題は分かんないんですけど
何があったかは
でも感覚が全然違うから
大騒ぎになるんですよ
古くて新しい問題で
フジテレビ問題見ると
時代が変わってんのについていけない
僕も気をつけないといけないと思うけど
もう全然感覚は変わってますよね
なるほどね
それだけ労働者の
世間大衆の価値観が変化している中で
企業の構造が変わってないと
フジテレビなんて典型的でしたもんね
上の上層部が変わってない中で
構造も変わってなければ
そこに対して対応していくことが
追いつかなくなって
無理ですよ
そう思うと大企業危ないですよね
大企業の
もう僕らより上の先輩は
そういう文化で育っているから
いつ通報されても
おかしくない人いっぱいいますよね
ねえ
もうなんか今
あんなことも普通あったじゃないですか
みたいなことすら今言えないなと思い
飲み込みながらですね
そうですね
そうですか
ということで
人の流動性による業界の闇が出ていき
SNSのパワーバランスで崩れ
そして労働者の価値観が大きく変わった
この三種の順義が揃うと
大きな事件となって出てくるということに
つながっているだろうということで
労働問題から考える
フジテレビということで終わりたいと思います
労働者の価値観の変化
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