▼今回の内容
・会社員の給与は「仕事の成果」ではなく「椅子の値段」で決まる
・転勤ありとなしの処遇差——市場はどう評価しているか
・「同じ仕事なのに不公平」という誤解の構造
・地域限定制度が定着した後に起きること
・経営者・人事が持つべき説明の軸
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サマリー
本エピソードでは、会社員の給与が「仕事の成果」ではなく「椅子の値段」、すなわち所属するポジションの市場価値で決まるという視点から、転勤の有無による処遇差の問題を解説します。転勤ありの社員と地域限定社員の間には、市場原理に基づいた約1〜2割の給与差が存在し、これは不公平ではなく、それぞれの「椅子」の価値の違いであると説明。制度が定着するにつれて生じる「同じ仕事なのに不公平」という誤解の構造や、経営・人事における説明の難しさについても触れています。
オープニングと質問の導入
こんにちは、遠藤克樹です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日もね、いきたいと思いますけれどもね。
はい。
たくさん質問をいただいておりまして。
そうですね、ありがとうございます。
あ、そうそう、あと公開収録も。
あ、公開収録も満員になった。
もうすぐでしたね、2、3日で。
はい。
すぐ満員になって、少し枠も広げたんですが。
はい。
もうこれ以上会場入らないという感じで。
はい。
たくさんお越しいただけそうです。
はい、ありがとうございます。
というわけで、いいですか?
はい、どうぞ。
言っちゃいまして、質問いきましょう。
今日の質問はですね、50代の方ですが、いきたいと思います。
転勤の有無による処遇差の問題提起
いつも楽しく拝聴させていただいております。
転勤についてお考えをお聞かせいただきたく、ご質問をさせていただきました。
私の所属する会社は全国展開をしており、定期的な転勤があって成り立つ業態です。
制度上、エリアフリー社員とエリア限定社員に分かれており、賃金や福利構成など処遇に差をつけています。
最近、ジレンマ的な話を聞きました。
エリア限定へ転換する社員が増えていて、エリアフリー社員を確保するため、処遇差をもっとつけないといけないという意見と、
仕事は同じなので、エリア限定社員はエリアフリーの社員との処遇差に不満を感じており、これ以上処遇の差は難しいという対立する意見です。
限られた資源配分で悩ましい話ではありますが、転勤を前提としたビジネスモデルの限界も感じます。
向井先生のご意見やアドバイスをいただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
はい、ありがとうございます。
市場原理に基づく処遇差の解説
こういう仕組みなんですか?面白いですね。
いや、もう金融機関は一般的ですよね。
金融機関は一般的なんですか?
一般的です。今も転勤なしのコースと転勤ありのコースで明確に分かれているというのが多いですね。
ユニクロとかも以前注目されていましたよね。
そうですね。
やる仕事は全く一緒で、ただ転勤があるかないかの差で処遇の差があるというジレンマということですね。
これどの角度から行きますか?
いや、これは簡単ですよね。
簡単。
これはもう市場原理に任せればいいんですよね。
要するに転職市場で値段がつくわけですよね。転勤ありの人とか。
なるほどね。
実際僕も今見てたんですけど、やっぱり値段が差があるんですよね。
転勤OKじゃないからね。
当たり前だけど。
そうだよね。
誰も転勤しなくなっちゃうから。
だから老成時報とかいろいろデータも出してるんですけど、だいたい1割から2割くらい差があるんですね。転勤ありなし。
はいはい。
給与決定のメカニズム:「椅子の値段」という概念
会社員の方、大変失礼ながら勘違いしてるなって思うんだけど、成果を上げ、仕事をしてから給料をもらってるわけじゃないんですよ。
と言いますと?
なんか自分が仕事をしてるから給料をもらってると思ってる人が多いんだけど。
本来そうじゃないんですか?
違いますよね。
違うんですか?
違いますよ。
仕事をしてるから給料もらってるんじゃないんですか?
いや違います。
えーなんで給料もらってるんですか?
いや、正社員っていう椅子に座ってるからもらえるんです。
おお。
うん。
地域限定社員っていう椅子に座ってるからもらえる。
地域限定社員の椅子に値段がついてる。正社員全国展開の椅子に値段がつく。
人じゃないと思う。その人っていうことじゃないってことですか?
いや、でも実際日本って正社員っていうだけで値段がつくから、仕事できない人でももらえるじゃないですか。
まあまあ、事実そうですね。
仕事してるからじゃなくて、正社員らしく振る舞えて椅子に座ってればもらえるんですよ。
まあ確かに本当に仕事に給与がついてたら、もっと差が凄まじくなるはずですよね。
でもそんなこと言えませんのでね。そんな本当のことは言っちゃいけないから。
だから君たちは地域限定社員の椅子に座ってるからしょうがないんだよって言えないからね。
椅子に座ってんだから無理だよとは言えないから。
だからそれは市場価格でこのぐらい差がありますと。
地域限定社員制度の定着と不満の発生
2割ぐらい差があるんですと、いろんな統計で。
でも面白いですよね。地域限定社員を作って、
初めはそんなの優遇されてて、給料下がってても全然いいよって受け入れてたものが、
時間軸経って当たり前に定着してくると、
同じ仕事してるのに地域だからってだけでこんな差っておかしくないっていう感じが展示できてるんでしょうね。
それはやっぱりこれも言っちゃいけないけど、嫌だったら転職したらと。
それだけ実力があるんだったらと。ないから言ってんじゃないのっていうことですよね。
になってしまいますか。なかなか今日はあれですね。
空口なんか出てますね。
甘えた質問ですよね。質問者の方じゃなくて、質問に書いてある人ね。
分かってない。全然。
市場価格と企業の人事戦略
なんで大企業の就活とかみんな一生懸命やるかって言ったら、椅子に座りたいからですよね。
まあ確かにね。
大企業就職活動はそこの箱、そしてその椅子に。
椅子でしょ。値段が書いてるでしょ。
実際そうじゃないですか。
たまに書いてない仕事もあるわけです。それが例えば生命保険の営業職員とかね。
フルコミッションの営業職員はあれはないわけですよね。
完全実力。
完全実力だからね。だからないんだけど、それは椅子に値段があるわけで、
それは日本の社会も昔と違ってて、だんだん市場原理で連動してるから優秀な人やめてほしくないんで、
大企業であってもやっぱり市場も見ながらチン上げしてるわけですよね。
それはデータで市場価格で決まってますと。
そういう説明をどうやってするか難しいと思うんだけど、
そういうこと言う人には何言ってもわかんないかなって気はするけど、
まあやっぱり遠回しに言うべきじゃないですかね。
そうですよね。この方人事総務としてこれに対して悩んでるというよりも、
そんな話を聞いたんだけどって話で言えば、今野向井先生のファクトというか事実ベース的な話で回答にはなってますが、
これを会社としてどういうふうに説明していこうって話になるとまた別の覚悟があるんでね。
処遇差の具体的なデータと背景
でもね同業他社のデータ公開されてるんですよ。
ろうせい地方さんとかの雑誌読めばですね、
同業の地域限定社員と全国展開型の差っていうのはデータで出てるんです。
そんなにはっきりと数字出てるんですか?
出てる出てる。データ見て要するに各社平均年収違うんですけど、
だけど結構ね地域限定社員と正社員との差はそんなに割合で言ったら大体2割から1割ぐらい差があるっていうのが普通だったと思います。
昔僕が調べたときは。会社によっては3割ぐらい違うんじゃないですかね。
そんな違うんですか。地域限定がどこだけで。
それは潜在的な負担感がある。椅子がね。座ってる椅子が違うからね。
でも全国転勤型の人でもずっと東京の人いるわけですよ裁判官でも。
超ウルトラスーパーエリートはずっと東京なんですよ。
へーそうなんだ。
一回だけ札幌か那覇に行くみたいなパターンがあるんだけど。
札幌か那覇どっちかなんですね。南か北か。
超エリートはなんか札幌、那覇、地裁勤務1回だけみたいなの多いですね。
へー。
うんなんだけど。でもまあ給料は同じなわけですよ。同期の裁判官の途中まで。
それはもう別に転勤の負担はほとんどその人はないんだけど、
まあそういう抽象的な椅子に座ってるからですよね。
なるほどね。
まあいうことですね。ちなみにこの地域限定社員って、
地域限定社員制度の普及時期と新たな課題
あの結構叫ばれたというか広がったのって2000年代入って以降とかですか?
イオンとかユニクロとか。
そうですね。やっぱり優秀な人が辞めていくようになってからじゃないですかね。
転勤でね。2000年前半だったらまだまだなかったと思う。
2010年リーマーショックが終わって、
回復してからやっぱり売り手市場になってきたんで、
2011年、2012年以降。
ちょうどねドナルドトランプと安倍さんがなったぐらいに急激に株価が上がったんですよ。
だから2013年、2014年ぐらいかな。
そっか。その辺なんだ。
そうかもしれない。ここ10年ちょっとなんですね。
10年ちょっと。
で定着してきてこういった話が出てくると。
面白いですね。新しい制度が生まれて慣れてくると別の問題が浮上するっていうか。
例えば別に僕が言ってるのは絶対的なものじゃなくて、
地域限定社員の人の方が優秀だということになれば同じ金額になっちゃいますよね。
より近づきますよね。全国転勤型の人の方が。
なんだけど今のところあんまりそういう意味では変わりはないから。
だから全国転勤型の人とは市場価格が違うし負担もありますしね。
社内的に納得もしないでしょうから差をつけざるを得ないことになりますね。
給与決定の現実とまとめ
まあちょっと今日あたりはこのあたりですからね。
そうですね。ちょっと厳しいこと言ったかもしれないけど、
なんか分かってないんだなって感じですよね。
働いてるからお金もらってるって感じがしてる気がしますね。
そこの椅子の中で働いているからという選定が入っているんですね。
もちろん働かないともらえないんですよ。
会社で何も居眠りばっかしてたらそれはクビになりますけど。
別にすごい結果を出したから上がるとか成績不良だから下がるってわけじゃないじゃないですか。
椅子に座ってるともらえるっていうのが現実ですよね。
ほとんどの雇用契約はね。
ということですね。
エンディングと質問募集
というわけで今日のところ終わりたいと思いますが、
また何がございましたら質問お待ちしております。
ということで終わります。
司法ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では向井蘭への質問を受け付けております。
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13:36
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