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28日に熊本で震度7の地震
2026-07-30 14:05

28日に熊本で震度7の地震

科学環境分野を中心に、テレビ番組のコメンテーターとしてもおなじみの毎日新聞客員論説委員・元村有希子が毎週気になるニュースを分かりやすく解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

2024年4月28日に熊本で震度7を観測した地震について、毎日新聞客員編集委員の元村有希子氏が解説。活断層のリスク評価や、インフラの老朽化、人口減少といった社会構造の変化が大規模災害に与える影響、そして今後の備えの重要性について語られた。

熊本での震度7地震発生と元村氏の体験
この時間はZoom Up。毎週木曜日は科学です。おととい起きた熊本での最大震度7を観測する地震、備えなどをどのようにするのか、今回の地震にZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。元村さん、おはようございます。おはようございます。おはようございます。火曜日の地震が発生したときは、元村さんも福岡にいらっしゃったんですか?
そうなんです。日帰りでね、福岡にいたんです。
夢は感じました?
感じました。ビルの12階にいたんですけれど。
あの、言い合わせた人全員のね、スマートフォンからアラートが鳴って、なんだなんだなんだってなったら、それからそうですね、5秒ぐらいして揺れ始めました。
やっぱり高いところだけに長周期の揺れがですね、1分ちょっと続いたような気がしますね。
気持ち悪いですよね、あの揺れはね。高層階の揺れって。
しかも日帰りだったので、新幹線が一瞬止まったりして、帰れるかなってちょっと心配したんですけれども、幸い山陽新幹線はそれほど遅れもなく戻ることができましたが、
ただやっぱり、新聞記者の時代はそこから現地とかに駆けつけていたのを思い出して、ちょっと後ろ髪引かれるような感じで、ずっと気になっています。
熊本地震から10年、活断層のリスク
10年前にね、最大震度7の地震を2度観測した熊本での地震から、ちょうど10年というタイミングで今回また7を観測する地震ですよね。
そうなんです。お城が整ってきたりとか、復興に向けた動きが本格化する中での再度の震度7ということで、やっぱり心理的なダメージも大きいなと思うんですね。
本当に今は、例えばイオンモールなどでもしかしたら取り残されている人がいるかもしれないということで、そういう人命の救出というのが最優先されるわけですけれども、
私たちとしては、これから救えるはずの命を守るという方向にもきちんと目を注がないといけないと思っています。
熊本地震、今回も前回もですけれども、原因は活断層ですよね。活断層って日本列島に2000本以上あると言われているんですけれども、2000本以上あって分かっているもののほかに分からないものもまだ未だにあるんですね。
例えば東日本大震災を起こしたようなプレートが海の下で潜り込んでいて、そこの境界で起きるというのは、かなり予算も投じて人手も投じて詳しく調べられているんですが、
それではない活断層、プレートの中に無数にあるひび割れが、いつどんな地震を起こす可能性があるかという調査はなかなか進まないんです。なぜなら地下にあるということと、それから地上の開発が進んでいるので、活断層ってやっぱり掘らないと分からないんですよね。
掘ってみて地層の中から歪みを見つけて、そしてさらに掘り進めて広がりを見つけるという調査なので、都市化が進むほどその調査ってできないですよね。
難しいですよね。
大体これは相対的にリスクが高いとか、それほどでもないとか分けているので、まず皆さんはですね、これはやっぱり自分が住んでいる地域とかっていうのを、地下にどんな断層があって、そのリスクはいかほどかっていうのをまず把握してもらいたいと思います。
活断層のリスク評価と確率の解釈
例えばお二人がいる福岡市、2005年に西方沖地震というのがありましたよね。
あの断層は何断層でしたっけ。
けご断層。
そうです。けご断層帯と言いますけれども、これ国土地理院の活動の地図によればSランクに分類されています。
Sランクっていうのは高い、一番高いっていうことなんですね。
そうですね。
高いっていうのはどれぐらいかっていうことですが、30年以内に地震が発生する確率が最大3%です。
3%って高いのって思いますよね。
なんかね、一見すると低い確率だなって思ってしまいがちですけどね。
防水確率だったら絶対に傘持っていかないといけないよね。
確かに、そう言われるとですね。
ただこの活断層の単体の1本の活断層が1回地震を起こして次に同じ地震を起こすっていうその発生確率っていうんですかね。
発生間隔か。活動の間隔っていうのは千年から数万年単位なんですね。
なのでその数万年に一度動く活断層が今後30年以内に動く可能性っていうことで言うと基本やっぱり低い。
数字は低くない。
高くはならないってことですよね。
ならない。決してならないんです。
そんなに長いタームだと。
そうですね。
なのでそこが誤読されやすいのでランク付けしてるっていうことでもあるんですけれども、
Sランクの活断層の周辺に住んでいる人というのは高いと思って備えをした方がいいと思います。
断層の一部破壊と今後の備え
ひなぐ断層帯という今回の熊本地震の原因断層、これもSランクに分類されています。
もう一つ私たち考えがちなのが、いや熊本地震10年前に1回起きてるよね。
だから例えば数万年に1回しか起きない地震だったらしばらく安心じゃないってどう思いませんか。
思いますよね。
思いますね。
ただこれもやっぱりSランクの断層帯の一部が壊れた、破壊されたということで、
その他の大部分は動いてないっていうことなので、
そういう意味ではいつ起きてもおかしくないっていう時期がしばらく続くっていうこともまた頭に入れておいていただきたいんです。
完全に破壊されたら数千年とか数万年動かないけど。
一部が破壊されて、まだ残っている部分があるってことは備えなきゃいけないってことですね。
そうですよね。
基本的に前回の海側の方だけが。
まだ南の方は動いてないんですよね。
それは心配をしだしたらキリがないという考え方もありますが、
ただ起きてしまってからでは遅い部分もあるので、やっぱり備えは必要なんだと思います。
猛暑下でのインフラ途絶と避難所の課題
今回特に猛暑の中でもインフラの断絶、途絶というのが本当に被災者の人を苦しめていますね。
本当にそうですね。
水が出ない、電気が止まって、エアコンが使えない。
本当に想像するだけで油汗がにじんでくるような感じがしますよね。
やっぱり起きるという前提でいろんな対策をこれまでやってきたかっていうこともまた後になったら検証されないといけないと思うんです。
例えば避難所の開設も、ここを指定しますというところまではしていたとしても、
停電した避難所に人が来るかっていうことまで考えていたかですね。
自衛隊が今エアコンや簡易扇風機などをたくさん運んでプッシュ型の支援をして整えつつはありますけれども、
やっぱり当然Sランクの断層帯で、そして避難所にもし人が押し寄せてきたらどうするかっていうことまでちゃんと考えられていたかっていうことは、
やはり今後検証しないといけないところだと思うんですよね。
結局皆さんがまた車中泊ということに追い込まれているんですが、
またこうなるとエコノミークラス症候群が心配だとか、
あと中にはガソリンが満タンではなくて、しかも手に入りづらくなっているということで、
そうですね。列ができているみたいですね、給油所も。
車のエアコンを稼働させるのも簡潔的にというか、ずっとはかけていられないという状況が発生していますね。
本当にこういうことは起き得るんですけど考えたくないので、やっぱり備えがなかなか追いつかないっていうことがありますね。
人口減少・高齢化とインフラ老朽化の影響
もう一つこれすごく重要なことなんですけれども、
人口減少とか、それから高齢化とか、それからインフラの老朽化ですね。
高度成長期を終えた日本で静かに進行している社会の変化というのがあるんですね。
そういう時に地震は時を選びませんので、大規模な地震が起きた時に防災も減災も、それから起きた後の対応も支える人がいない。
高齢化しているインフラが思うように復旧しないというような、つまり下り坂の縮んでいく日本がどういう影響するかということも、これもう一つ新たに考えないといけないことだと思います。
そうですね。確かに。
国土強靭化っていってすごい大きなインフラの新築とか建て替えっていうのは進んでるんですけど、
やはりもう一方のソフト面の整備ですね。ここも本当は考えないといけないのに、なかなか目が届かないということを今回の地震はまた教えていると思うんですね。
そうですね。とにかく発生はしてしまっている今回の地震ですけど、その後の関連死をいかに減らしていくか、そこは本当に力を注ぎたいところだなと思いますね。
そしてまだ、いつ起きるかわからない地震、活断層の割れてないところがまだ残っているというところも気をつけなきゃいけないというのは本当に複雑ですね。難しい。
まとめ
本村さんありがとうございました。
この時間は毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんでした。
14:05

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