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2018-02-10 21:31

第162回:マーティン・マクドナー節炸裂!『スリー・ビルボード』の脚本が如何に素晴らしいかということについて語り尽くす【ネタバレ無し】

神戸の片隅からロンドンへ想いを馳せて、毎週火曜日・金曜日に配信!/感想・リクエストをお待ちしています!お便りはitunesのレビューへの書き込みもしくは、twitterでハッシュタグ「#妄想ロンドン会議」をつけてつぶやいてください/妄想ロンドン会議サイト:mosolondon.com/メール:mosolondon@gmail.com
00:02
第162回妄想ロンドン会議を始めます。水口です。
吉水です。
よろしくお願いします。
お願いします。
前回ね、ナショナルシアターライブで演じるつもりアメリカを見てきたよって話をしましたけれども、
私ね、その週ね、どうやらアメリカ付いてた。
お、アメリカ界。
アメリカの映画をですね、もう一本見てまいりました。
でもこれは純粋にアメリカ映画というわけではなく、
英国の作家さんが監督、脚本を手掛けてらっしゃるアメリカを舞台にした映画ということで。
そういうことなんだね。
そうなんです。
これね、グローブショーなども撮ったし、アカデミーの候補ってことで、
皆さんもこのタイトルよく聞いたことがあるのではないでしょうか。
まあまあ話題になっておったからね。
かなりの話題作です。ステリービルボード。
何のこっちゃと思いつつ気になるタイトル。
そうだよね。これはなぜ私が見に行ったかと申しますと、
モンストロンドン会議の2017年の舞台編で個人的1位に輝いたハングメンの脚本家のマーティン・マクドナルドさんね。
もう水口さん大好き。
大好き。でもね、しむらくはこのハングメンのレビューをボツにしたっていうね。
まあ掘り返してもええねんけど。
もう掘り返されへん。
もう微妙いわ。
このハングメンの大好きな私の大好きな劇局の舞台の脚本家のマーティン・マクドナルドさんが監督演出、監督脚本家をしている作品ということで、
もう期待に胸膨らませすぎながら行ってまいりました。
パッツンパッツンや。
パッツンパッツンですね。今日はしんちゃんは見てないしね。
これはぜひネタバレなしで見てもらいたいので、
今日はネタバレしません。
おおっと。
まあ軽くね。
険しい山に登るね。
軽くこの作品がね、
マーティン・マクドナルドさんの目線から見て、
マーティン・マクドナライン?
何言ってんの私。
わからへん。なんか今手シューってやったんやけど、何を指してるのかさっぱり。
から見てどうやったかっていうのをね、
ちょっと私がしんちゃんに伝えるっていうだけの回でございます。
まああのハングメンをご覧になられた方は、
そんな感じをちょっと思い出しながら聞いていただければいいのかな。
そこまで対比せへんけどね。
というわけでネタバレにゃい。
なしなしなし。
宣伝でちょろっと言ってるところぐらいまでは言っても許されるかなと思ってるので、
これがねどんな話なんていうことすらわからんかったら話がさできへんもん。
じゃあそこまでは許したる。
03:01
そこまでは言うね。
許したる。
これはカイツマンで話しますと、
娘をレープされて殺された母親が、
いつまでたっても犯人が見つからへんことに痺れをきたして、
地元警察を訴える三枚の看板をね道に立てるの。
そこから警察と母と地元の人たちの日々が描かれる。
でもその展開がもう全く即不可能ってことでね。
これ着地点どこっていうその下手な人が書いたら、
ただの脚本迷走話になりかねないところが、
もうマーティン・マクドナルドさんは上手い。
めちゃくちゃ上手い。
おっと。
絶賛。
いきなり絶賛。
めちゃくちゃ良かったです。
対応か。
対応です。
もう何ならここまでで、
しんちゃんにはもう見に行ってほしいぐらいなんですけれど。
いやもう気になっとるのよ。
うん。
気にはなってんの。
だってもうキャストがえらいことじゃん。
うん。
あ、そうだね。
しんちゃんね、キャスト早いもんな。
私はキャストで見たいなとまず思う方なんだ。
そうだよねそうだよね。
私どっちかっつったら脚本と監督で見たいなと思う人なんで。
はい。
違うよねそれぞれね。
うん。
キャスト素晴らしかったよ。
だってウィディ・ハレルソンさん、サム・ロクエルさん、
そしてなんといってもフランシス・マクドマンドさん。
そうです。
そして私的にはピーター・ディングレイジさんもね。
その人誰?その人誰?
えーと何役?ジェームズ。
ジェームズ誰やったっけ?
あーあの、ジェームズ?
うん。
あれに出てた人?ゲーム・オブ・スノーの人?
そうそうそうそう。
ジェームズって名前では一回も言われてなかった。
こうとここうとこってずっと言われてた。
まあうんそうだね。
うん。
良かったよ。すごい良かったよ。
あとケイレブランド・リージョンズ君が出てるじゃないですか。
えっと若い子?
そうそう。綺麗なお顔の子。
子供や。息子。
あ、そうなの?
え、ちゃうんかな?
わかんない。
しんちゃん見てないからさ。
うん、そうだね。
私もよくわかってないさ。
えーとこんな人。
ちょっとちょっと、あーこの子!
あ、わかったわかったわかった。
綺麗な顔の人。
わかったわかった。
あのちなみにしんちゃんの言う綺麗な顔の基準と
私の思っている綺麗な顔の基準っていうのは
いつもちょっとずれてるってことだけをお伝えしておきますけど。
前かな?前かな?
うん、あの、わかったわかった。
あの看板屋さんの子やわ。
へー。
うん。
オッケーオッケー。
すごい良い役やったよ。
大注目のキャストさんいっぱい出てますわ。
出てましたねー。
そうですね。
どの星さんが好きなんだよなー。
うん。
まあ私はちなみにフランシスマクドナントさん?
マクドーマンドさん。
マクドーマンドさんか。
はい。
以外誰が出てるかも知らんまま相変わらずの
ワックス!
相変わらずのシャットダウン状態で。
素晴らしいねー。
もうあのね予告すら見ず。
うん。
1枚のあの宣伝写真だけ。
はいはい。
06:00
赤い看板の前に
フランシスさんが立ってる。
うんうんうん。
それだけ。
それとマーティン・マクドナルドさんが監督演出っていう。
それだけの状態で行きました。
はい。
ね、相変わらずのシャットダウンぶりでしょ。
素晴らしいねー。
だからウィティ・ハレルソンさんとか出てるのも知らんかったから。
わーこのサム・ロックウェルさんのこの
なんとなく自己主張の強い感じのお芝居を
飼いくぐって知らずに行ったのね。
もうサム・ロックウェルさんとかも
途中まで気づかんかったからね。
あ、そうですか。
うん。
雑魚すぎて。
あーそうなんですね。
そうそうそうそう。
いやまあでもね、あのー
まあ
すごい良かったんやけど
その良かった点っていうのをね
もうこれなんやろなっていうのをずっと思いながら見てて
あのさっきも言ったけど下手な人が書いたらね
もう超ダメダメ脚本。
おー。
に、まあ何かね。
ジャンルとしては?
ジャンル!
あのー
ホームページ見たらクライム・サスペンスって書いてたけど
私はクライム・サスペンスとは思わない。
おー。
だってハングメンは何というジャンルで来る?
うーん
あれなんだろうね。
うん。
あれなんだろうね。
うん。
パブミステリー?
パブミステリー!
あのミステリーはミステリーなんか。
わかんない。
なんかミステリー要素もあるけれど
うんうんうんうん。
なんだろうね。
社会ハードラマと言うべきなのか
コメディ要素もあるけれど
うんうんうんうんうん。
そうだね。でもね。
シチュエーションものでもないけどな
はいはいはい。
みたいな感じかな?
っていう映画やった。
あーそう。
うん。
あーじゃあそういうのがやっぱお得意なのかね。
そうやと思う。
なんか私この方の劇局ね。
うん。
本当に有名な方で
もう日本でも数々のね
あのー芝居
えっと上映されてますけど
ちなみにパルコ?
はい。
プロデュースでハングマンやるよね。
あーそうなんや。
長塚圭司さんで。
おー。
今年の5月ぐらいやったかな。
でもね。
はい。
放題がハングマンなの。
一人になっちゃった?
うん。
ハングマン。
一人になっちゃった?
うん。
そんな話だっけ?
一人になってもいいんけ?
いいんけって何?
いいんやっけ?
いやーわかんない。
なんでマンになっちゃったんかなーっていうのは
今やね。
それちょっと寂しいね。
ちょっと意味合いがね。
変わる気がするなー。
でもそこはあんまり関係ないのかなーって。
ね。
あーそう。
まあどっちね。
XマンはXマンじゃないでしょ。
だからちょっと。
人たち集団で動いてるからね。
常に集団行動だからね。
ウォッチマンかってウォッチマンじゃないやろ。
ウォッチマンも集団ですからね。
ハングマンもそういう意味で言ったら
そのーね。
まさにこの釣られてる人、釣る人
いっぱい出てくるお話だったから
ハングマンやと思うんやけどね。
この誰か一人のことさしてないっていう意味でね。
09:01
まあまあ放題のことはまあいいよ。
ちょっと横道に反れちゃったんだけれども。
まあそのマーティン・マクドナルドさんの作品ね。
あのー。
全然舞台もアメリカとイギリスとで違うし
マーティン・マクドナルドさんらしいっていうのは
すごく思ったけど
ハングマンとすごく共通項っていうのを
いっぱい感じたけれども
だけども、でも実際に
じゃあどこがカリらしいの?
どこがあのー
この脚本いいって
もう本当に脚本すごく絶賛されてるんだけど
これどこなんだろうって
自分でもなんかうまく言葉にできなくて
しんちゃんにこの説明するときにね
なんて説明したらいいのかなっていうのを
悶々と考えながら
ずっと悶々しとったよ。
そう考えてたんやけど
なんか
一つ言えるのは
このマーティンさんはさ
登場人物に心の中で思っている本当のことをね
言葉として出させない人なんだなっていうのをすごく思った。
あーそうかー
あとこの人が主人公ですよってはっきり指し示さない。
そうだねー
出番の多少はもちろんあるけれど
うん
そうそうそう
一人一人がちゃんと主人公の分量の思考を持っているっていう感じ
そう
でなんか
例えば登場人物がこっちでめちゃくちゃ重要なことやってるはずのときに
全く別のものに焦点当ててたりとか
で、はっとこう気づくみたいな
その
劇中の中でも気づかれてなかった
私ら観客も気づいてなかったのを
劇中で
はって気づかして
こうあの
舞台と観客との距離をギュッと縮めるあの感じだったりとか
あとはそのまさかキーパーソンになると思ってなかった人が
後でかなり重要なポジションになったりとか
っていうそういう感じのところっていうのは
ハングメンとすごく共通
こう感じましたね
なんかこう
マーティン・マクロナーさんの作品は
ヒットマンズ・レクイエムとか
セブン・サイコパスは
特にセブン・サイコパスはすごい好きで
うんうん
もう本当にでも
演じてる人たちも脚本も
何もかもが
一癖も二癖もっていう
一筋縄じゃいかない
あの感じは素晴らしいなぁと思うけれど
そうねなんかこう
ある意味チグハグっていうかね
脚本のセオリーっていうものがあるとしたら
彼の作品っていうのは
それからちょっとずつずれていってる感じがしてて
でもそのずれを
心地いいなって思える人は
きっとこの絵が好きだと思うし
でもえ?は?何がしたい?
ってなる人はきっと
面白くないと思うね
私は好きやけど
少し裏を読むというか
なんかちょっと疑ってかかって
12:00
それでも見事に引っかかって
クッソーってなる感じ
なるかなーっていう気は
そうだよね
あとその出てくる登場人物がね
全く観客に対して
フレンドリーじゃないんだよね
なかなか共感できへんし
感情移入できへんし
この全く共感できへん人
っていうのが次々出てくるわけ
もう
なんなんだお前らってなるよね
でも何考えてるかわからへんし
おまけに展開も全く読めへん
っていう中で
でもうわーマーティン・マクドナルド
上手いなぁさすがやなぁ
と思うところは
わからんなんやねんわけわからんわ
っていうこの状態で
あなたたち観客さん
いてくださっててはいいいんですよ
っていうことはちゃんと知らせてくれてる
だから
今わからなくていいからね
まだだからね
だから何がどうくんのかなって
ちょっとワクワクはする
もったらかし感はないよね
でなんか監督自ら
いや実は僕もさっき知ったんやけどさ
みたいな感じで
お話をね展開していくわけ
あの
その展開にするつもりで
今まで描いてましたかって
質問したくなるぐらいの唐突感
でも逆にそれが
リアルに感じたりっていうのがあるんだよね
でだからなんかこう
ほんまに不安だらけのね
予測不可能
ドラマやねんか
このスリービルボード
だけども安心してこの物語に
身を委ねることができると
かつ最初は全く
共感できへんかった
誰やねんと思ってた登場人物
こともいつの間にか
よく知ってるみたいな気持ちになって
そうやね
最後はもちろん
超仲良し
そうなの
いやーほんまにね
何やねんこの感じ
何に例えたらいいんやろって思ってて
例えばやねんけど
私朝知ったんやけどね
私朝5時ぐらいにいつも来てて早いんだけど
ヤフーニュースでさ
有賀さつきさん亡くなったってね
朝聞いて
ほんまにびっくりして
まだお若いし
えっ病気だったんだみたいな
それはね存じ上げなかったから
でも
その時に思ったことは
あの
これまで全くね
有賀さつきさんのこととかね
考えもしなかったくせにね
なんでこんなにびっくりしてるんやろって
そういう自分でもわからへん
心の動きっていうのが
あるじゃない普通に生きてたら
意外とショックとかは
もちろん若すぎるとか
知らんかったとか
突然知ったことに対しての驚きとか
そういうのが混ざり合っての
感情っていうのだと思うんだけども
でもそれこそがほんまに
日常っていうか
大きなものやったら
突然地震も起きるし
15:00
突然壁ができてね
都市が分断されたりとかね
東西に分けられちゃったりとかね
ちっちゃいとこやったら
誰々さん結婚してたの知らんかったとか
あるね
なんとか転校すんの?
そうそうそう
そういうのが世界の至るところで起きてて
全部つながってて
でも意識するまでは
つながってないんだよね
そういうね
世界を切り取って
見せてくれたような
そういう映画で
ございました
なるほど
伝わってるこれ
なんとなく
ワーティン・マクドナルド監督の作風を
少ないけれど
これでなんとなく想像はできるなっていうか
心地よいものではあるんだろうな
という
推測が今成り立って
どこで見に行こうかな
早めに行って
ちなみに編集も非常に好みでして
これね
舞台ではない
編集作業
これね
ちょっとずつね
カットが早いなって思う
そこがすごくいいなと思って
もっとたっぷり見せてもいいよ
っていうところをね
ちょっとずつ早めに次のシーンに展開していく
それがね
みんな考えんね
みんな考えるけどなかなかできんね
そうやね
明らさまじゃないよ
ほんまにちょっとのことなんだけれども
そこがね
とても私は好きで
ただ
さっきばっかり言ったけど
やっぱりえ?って思うところはあって
中盤のね
とある神秘的なシーンがあるんです
これご覧になった方はあそこね
って多分思っていると思うんだけど
ちょっとCG感が浮いてしまって
なんかあれはもったいなかったな
っていう
せっかくそこまでパンパンパンパン
って見せてたところを
神秘的なシーンはかなりたっぷり
見せてくれたから
余計にそのCG感が際立ち
っていう感じ
でもねそこぐらい
そこぐらいやね
あとはパーフェクトってことですね
パーフェクト
ハンドメンの好きなところに
私最後のセリフがあるんだけど
今回の
最後のセリフ
非常に良かった
発表しちゃいます?
さすがに言われへんけど
今私が話してきた流れで言うんであれば
初めて
彼ら彼女らの本音が聞けた瞬間
っていう
そういうのうまいかもね
最後の最後に
実はこうだったんだよみたいなのを
嫌味なく
後悔でもなく
18:00
ただただ本当にそう思ってたんだ
っていう感じで伝えるのは
なんか上手な感じするね
そうだね
本当そうなのポツリとね
それが非常に良かったんですが
ただ
ここで終わるのっていう
それでどうなるのっていう
意見も
ある
出るんだろうなってことは否めない
感じ
私はすっごい好きなんだけどねっていう
語りすぎない方では
あるんだろうなっていう
そうだね
なんかね
クリントイストット監督の
作品の雰囲気なんか似てるなーって
思いながら見ててね
例えばミスティックリバーとか
そういう感じと思ってたけど
途中でなんか違うなと思って
北野やと思って
北野たけしやと思って
北野たけしも大好きなんですけど
でも監督自身お好きなんだよね
そうなんだよね
私も知らなかったんだけど
セブンサイコパス
でも
マジ的なシーンとかが出てきたりとかで
ほんまにこの監督
北野映画のファンやんなと思って
すごいそれも
そういうのが画面からも感じられて
北野ファンの
私としましては
それも嬉しございました
ていう感じ
はい
いじめられてる気分になってきた
なんで
見に行き
絶対見に行くべきこれは
本当にこのキャストで
ガラガラやったけどね
でも評判はいいもんね
評判はいいんやけどね
なんかもっとみんな見に来てって
思っちゃった
地味ちゃ地味かな日本では
ショーレースに入っているとはいえ
そうやな
でも本当に役者さんも
本当によかったんで
もうちょっと
もう一回見たいぐらいですね
見たいです
かなり見たい
はいそんな感じです
受け止めた
皆さんもぜひぜひ
スリービルボード
別にマーティン・マクドナルドさんの話ばっかりしましたけれども
しかもちょっと難しいような
言い回しいっぱいしましたけど
そんなこと全然気にせずに
楽しく楽しくって語弊があるな
ちゃんと楽しんでいただける
作品でございますので
ぜひぜひ
ぜひ見に行って
劇場でぜひ見てほしい作品です
はい
というわけで妄想論の会議では
お便り募集しております
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atmarkgmail.comまで
ただ楽しいな
言ってみじゃ
君が一回
mosondon
atmarkgmail.com
ここまでの踏まえて最後にそれを言えるか
って話です
はいというわけで
今日はこのあたりでお別れしましょう
それではありがとうございました
21:31

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