1. 妄想ロンドン会議
  2. 第255回:NTL『みんな我が子』..
2019-10-25 1:14:49

第255回:NTL『みんな我が子』レビュー

見逃さなくて本当に良かった!ミステリ要素を含む、非常にスリリングな会話劇。脚本・演出・役者のこれ以上ないほどに幸せなマリアージュでした。

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"What's 妄想ロンドン会議?"

日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!
オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。

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00:02
第255回妄想ロンドン会議を始めます。水口です。
吉水です。
よろしくお願いします。
本日はですね、妄想ロンドン会議の恒例行事となりました
ナショナルシアターライブインジャパンの10月の上映でございました
みんな我が子、こちらのレビューをさせていただきたいと思います。
オールマイソン
オールマイソン、いろんな意味にとれますね。
第8回目ですかね、今年の。
もう数えてないからわかりません。
全然。
これは絶対当てる。
当てるの?
これが何だって言ってたから当てる。
わかりました。
これね、私たちびっくりすることに、これがあるってことに気づいたのが
もうね、このみんな我が子の上映が始まって
4日目ぐらいの日曜日に
えっちょっと待ってやばい、もうやってるんちゃうってことに気づきまして
週末逃してたよね。
逃したね。
どっちか大体覚えてんねんけどね。
そう。
1回は2人とも忘れてて大体同じ日に思い出したね。
そう、でしんちゃんに慌ててLINEして
えっちょっと待って忘れてるって言って
でしんちゃんは火曜日かな、その後の。
で私は最終日に滑り込みで
あ、そうね、そうでしたね。
見に、なんとか見に行こうと成功したわけなんですけれども
良かった。
いや本当に見に行って良かった。
逃したたら、逃してたらちょっとこれ後悔した。
そうそうそうそう。
あの正直ね、作品的には
ゴリゴリうるさい?ごめんね。
今喉髪を出そうかなと思って。
だってや普通にこれありやん。
なんか映画館でさ、こっそり出そうとしてさ
ずっとザッカ、ザッカ、ザッカ
3つ前やってんねん!
っていう、それやん。早出しや。
パクッ。はい、やめました。ごめんなさい。
いや、なんかそこまで
もしかしたら私惹かれてなかったのかもしれない。
この作品そのものに?
うん。
注目してなかったってこと?
アーサー・ミラーの作品見たことあるよね?
橋からの眼鏡。
嫌いじゃないんだけど、
なんかどっかでアメリカやしなっていう。
そうそう、アーサー・ミラーさんアメリカご出身の方で
なんというかアメリカのあの時代の
象徴とも言うべき感じなので
なんかこうイギリスの作品って言って
やっぱテンション上げていくのと
ちょっと違ったテンションで挑んでしまってて
いやでもなぁ、見たいけど
っていうのがちょっと迷いが
私を忘却の彼方に押し合ってたんやと思うんやけど
そうだね、私は完全に忘れてたね。
なんかまだ先やと思ってて勝手に
やねんけど、なんか私は義務なので
行かねばならないと思って
ナショルシアターライブは
何があっても行くっていうことにはしてるんだけど
それにしても今回は本当に行ってよかった
めちゃくちゃよかった
特に水淵好きだろうね、こういう作品
03:00
うん、そうそう
私の傾向からすると
好き系のやつやったってことが
結果わかるんやけど
好き系の中でもモースト好きぐらい
なんかね、この一晩の
ある一家の出来事
もう本当にそれだけ
で、この中で出来事はほとんど何も起こらない
いや、起こるって
気が倒れるとか
いやいや、出来事っていうか
何やろ、あのさ
ほとんど何も起こらないってよくあるけどさ
ほとんど起こることないけど
でもめっちゃ引き込まれるねん会話に
っていうのがよくあるけど
これ私、それ系のやつとはちょっと違ってて
それはね、私はめっちゃ起こってると思う
人の心の揺れ動きで
何分でしたっけね、2時間かな、3時間かな
3時間か
155分です
休憩含みの155分なので
正確には130分ぐらいじゃない?
2時間ちょいか
もうなんかね
揺さぶられるとしか言いようのない
いやまあこれはもうあの
サスペンス、ミステリーですね
ミステリーか
ミステリーやと、私はミステリーやと思う
このミステリー要素が本当に素晴らしく
なんていうのかな
伏線の回収とでも言いましょうか
どんでん返しっていうのが分かりやすい
殺人事件とか
これがさっきしんちゃんが言ったね
何も起こらないってところにあると思うんだけれども
新しく事件が起こったりとかするわけではなく
過去のことを語ったりとか
現在の状況とかを語っていく中で
自然の会話の中で
私たちに投げかけられていた謎っていうのが
次々と明らかになっていくし
次々とどんでん返しが起こるし
最後これ一体どうなんのって
思うっていう
いろんな大事にしてたものが崩壊していくみたいな
そういう
一大スペクタクルだよね
私はこれめちゃくちゃ面白かったなと思う
できることなら
私はこれミステリー作品と捉えているので
ネタバレとかすることなしに
皆さんに見に行っていただきたいな
できることならと思うけど
多分なかなかね
最上映とか
これネタバレなしでしゃべると思ったら
まあまあ難しい
何もできなくなっちゃう
あらすじ言えない
言えなくなっちゃうよね
そうなんだけど
なので私たちはネタバレしますけれども
もし聞きたくないよという方がいらっしゃったらね
ここで言うターン
直線返しだよとか
もうなんならね
直線がとか
もうこれすら私のネタバレやと思っちゃうので
ごめんね
それ聞いちゃった人は本当ごめんなさいね
でもそれでも楽しめるので
もうここから最上映とか狙われる方は
さよなら
はいもう今日はスパッと行きましょう
さよなら
06:01
スイッチオフのご利用お願いします
はいではまた皆様
次のナショナルシアターライブも控えているのでね
またその機会にお会いできればと思います
ではネタバレ回避の方スイッチオフ
よろしいですかね
ではネタバレ大歓迎の皆様
ここからネタバレ満載でレビューさせていただきたいと思います
何も喋れんもん
何も喋ってないからね
まずこのオールマイサンズみんな我が子ね
いつものように手元にナショナルシアターライブのパンフレットございます
どういう作品かっていうのを
なんかさ全然関係ない話なんだけどさ
みんな我が子っていうタイトルね
いいタイトルだなと思うのよ
役も素晴らしいと思うんだけど
なんかその自画だけ見てるときは
みんな我が子やと思ってて
気持ちのやつ
みんな我が子やと思ってて
それ今誰がテンション的に
そういう話だと思ってたら
みんな我が子でしたね
ニュアンスの問題
ニュアンスね
捉え方
あるよね
わかるわかる
なんなら幼稚園の話かなみたいな
幼稚園保育所の話かなみたいな
このビジュアルを見てもそう思っていた?
あんまりビジュアル見てなかったもん
タイトルはすごい覚えててんけど
オールマイサンズっていうのも分かっててんけど
アーサーミラーっていうのも分かっててんけど
みんな我が子やと思ってて
アーサーミラーでさ
みんな我が子はないんじゃない
やっぱりどちらかというと
みんな我が子の方なんじゃないの?
そうでした
実際見てもそうでした
だよね
トーン間違えた
ただこのタイトルに関しては
どういう捉え方が合ってるのかどうかっていうのが
未だにちょっと分かってないところがあって
それについては最後にしんちゃんに問ってみたいと思います
さて
問われるの?
答えを求めてみたいと思います
というわけでこれどういう話なのかというのを
作品なのかというのをちょっと説明させていただきます
はいこちらナショナルシアターラブインジャパン
2019の第8弾
あってたね
現代アメリカ演劇を代表する作家アーサーミラーの
出世作みんな我が子をお送りしますと
これね冒頭のいつものね
お姉さまが素敵に解説してくださる
作品解説のコーナーね
そのコーナーでも言ってたけれども
アーサーミラーさんの本当に初めて
これで注目をされたというか
ここまでは結構悩んでて
でもこれあかんかったらもう俺
もうこの世界やってかれんわぐらいの
結構がけっぷちか
演劇じゃなくてもなんか小説の方行っちゃおうかなみたいな
なんかそういう感じの時にできた作品だったそうで
それもなんかへえそうなんだと思って
なんかにしては結構な
09:01
なんていうか重厚感だよね
まあそうだね
劇作初めてってわけではないからね
それはねそれはそうなんだけどね
だからよりちょっとなんていうの力が入ってたじゃないけど
結果そうなったのか分からないけど
渾身の一策ですね
お話は第二次世界大戦後のアメリカ
結構直後だったね
戦争特殊によって罪を成した工場主のジョーと
その次男の戦死を受け入れられない妻のケイト
そんな夫婦の前に一家の恐るべき秘密を知る人物が来訪する
というところから物語が始まります
一見円満に見える家族の崩壊を濃密かつスリリングに描いた本作
1947年にブロードウェイのコロネット劇場
現在では友人オニール劇場で初演されて
なんとですね328公演というロングランを記録した作品だそうです
ニューヨークタイムズの劇評ではね
正直で力強いドラマと作者ミラーの構成力の素晴らしさと
人間関係に対する非凡な洞察力を大絶賛
でこの作品で朝ミラーさん同年のニューヨーク劇評賞と
都任賞の作家賞を獲得しまして素晴らしいはい
で一躍脚光を浴びることになったというわけでございます
物語が本当にそのリアルタイム
第二次世界大戦終わってまだでも収拾続いているわけもなく
っていう世上の時にリアルタイムのこの物語を見るって
とても痛いよねって思う
これ辛いね
言ってしまえば戦争で出生して
次男さんがね頼りがないと
生きてるはずって信じたい
でもそんなはずもないんじゃないとも思う
もう戦争が終わってから2年だっけ3年だっけ
結構経つ
帰ってくるならもう帰ってきてるはずだ
いうところで
アメリカ全土で何か月ぶりに帰ってきた
という知らせも新聞をたまに飾っている
うちの息子ももう帰ってくるはずだ
まだ帰ってきてる人がいるんだから
まだ生きてるはずだって信じたい
信じるしかない
お母様と
そうは言うても
もうまあまあやで
12:01
帰ってくるんやったらもう帰ってきてるんやないかな
諦めることも必要なんじゃないかな
っていうお父ちゃんとお兄ちゃん
お兄ちゃんというか長男だね
が住んでいる家に起こる
本当にたった一夜の物語
そうだね
もうなんかね
お母ちゃんがねやばいの
お母ちゃんもやばいけど
一家お父さんお母さんお兄ちゃんと
隣人2家族
左の隣人と右の隣人だね
お医者さんのご夫婦
お医者さんと看護婦さんのご夫婦と
横の人何してるんだろう
よくわかんない研究職をしてるのかな
何かが発見できたとか喜べって言ってたから
なんかしてたな
先生術なんかをやっているような
ちょっとオタッキーな旦那さんと
笑顔が的な奥さん
明るい奥さん小田区さんのね
3人だっけ小田区さんでもないけど
3人の隣人たち
そこに訪ねてくるのが
戦争に行ったまま帰ってこない
次男さんの婚約者恋人
手紙で呼ばれて遊びに来たの
幼馴染だったんだよね
今はニューヨークに住んでるっていう
これはニューヨークの話じゃないもんね
田舎の町だったね
カントリーだったね
その婚約者の女の子のお兄ちゃん
たったこんだけですよ
戦争に行ったまま帰ってこない
次男の婚約者
元は幼馴染で
家族ぐるみのお付き合いをしていた
お隣に住んでて
お医者夫婦の前に住んでた人
次男と結婚の約束もして
でも次男が戦争に行ってしまって
いろいろ戦争もあって
帰ってこないという状況の中
昇進の中ですね
この幼馴染の女の子は
ニューヨークに今は住んでいて
うっかり
かつての婚約者のことを忘れて
同じような状況のね
かつての婚約者とか
かつての旦那さんのことを忘れて
違う男の人と結婚したりとか
そういうのをしている人が
いっぱいいる中で
この元って言ったらいいのかな
この婚約者の女の子は
そういうことを一切せずに
まだ独身で一人ニューヨークにいると
そのことにも
このお母さんはすごく希望というか
一理の望みというか
15:02
あの子も信じているわ
きっと帰ってくるって
信じてるんだわって
なんていい子
そうなんだよね
そのいい子のはずの子が
やってくると
それはなぜ来たかというと
長男に呼ばれてやってきた
僕が招待したんだよって言って
何年かぶりにやってくるんだよね
久しぶりって言って
なぜあの子は来たのかしら
どうしてなのかしらって
お母さんはなって
いやいやでも
きっと私たちの次男のことを
忘れてないよっていうのを
言いに来てくれたんだみたいな
ちょっとその次男のために
懐かしくなるために
お部屋の中に見に来るのかな
っていう希望を繋いでは
いるんだけれど
なんかちょっと様子がおかしいね
とりあえず見てると
あれ?そうじゃないくさいぞって
私たちも思うわけです
そしたらやっぱりというか
実は長男くんが
この女の子と結婚しようと
していると
その女の子の方も
その昇進の気持ちを支えてくれていた
お手紙のやり取りはずっとしてたのね
結婚のお許しをいただくために
やってきましたと
あ、そうなのかと
見ている私らはね
急展開だけどね
手紙のやり取りやってたからって
結婚まで思い至るかとも思うし
おさなじみだからさ
これまでのさ
何年間後に会って
一晩で恋に落ちるというか
いきなり燃え上がるよね
そうねそういうのもあるよね
だから私らは
見ていてあ、なるほどと
これはそういう背景を背負ったね
二人が
まだ次男が
生きているということを信じている
お母さんに許しを
乞うまでの物語なんだ
なんならアーサーミラーだから
もしかしてお兄ちゃん生きててとか
そういう
帰ってくるとか
そういう感じの話なのかなって
私は思った最初
思わんかったしんちゃん
なんとなくキャストの数を数えてた
どういうこと
これもお兄ちゃん
弟くん来ねえなと
なんとなく予感した
私キャストの数を
やらん限りないなと
思ってたけど
でもまあそういう
その許しを乞うための物語かなとは
思っていた
それで許しを乞うまでの間に
いろんなことが起こったりとか
もしくは最後
別れてしまうのかなとか
アーサーミラー節やからね
いろんなことが起こって
辛いお話になるのかなとか
はたまた両親が
折れるのかなとか
最後ハッピーエンドやったらすげえなと思いながらね
と思いながら
見たんですけどね皆さん
18:00
これ全然違う話なんですよ
ビビったビビった
ビビるビビる
あのー
話ちょっと入り組みすぎてて
説明はできへん
できへんけど
これの下でね
次々と恐ろしい
過去のね
なんていうか
これなんて説明したらいいの
むずいね
難しいよあらすじの説明は
あらすじの説明ね
過去を知る人物がやってくるっていう
その人物も誰のことを指してるのか
やっぱりわからないもん
これさストーリー読んでみる?
どういう風にこのパンフレットさんが
パンフレットさんまあまあ長いけど
1947年8月
ある日曜の朝
機械部品工場を営む
町の名刺ジョーケラーの家の
裏庭には隣人たちが詰まっていた
フランクは
ジョーの妻ケイトのリクエストで
3年前に戦地で
行方不明となったケラー家の
次男ラリーの星回りを
調べているこれフランクね隣人そのうちね
星回り調べてます
ひょろとした方ね
ラリーが生きて戻ってくると信じているケイト
お母ちゃんね
は前の万の嵐で
ラリーの名誉のために植えられた木が
折れたことを
ラリーの生存の証かのように
思い込んでいた
どういうこと?逆じゃない?
名誉のために植えられた木が折れたことを
ラリーの生存の証
必要ないって
祈らなくてもいいよなんじゃない?
そういうことか
折れちゃったからやっぱり死んでるとか
そこは希望的解釈に
前の晩に嵐が起きて
ラリーさんの生還を
祈って植えられた?
どっちかっていうと
生還を祈ってじゃなくて
他のニュアンスが
記念樹
彼のことを忘れない
っていうための木
の方に捉えてたら
それはもう倒れた
が帰ってくるっていう
風に思いたがるでしょ
そうだね
お母さんは帰ってくると思ってた
しかし
ラリーが戻ってくることはないと
信じている長男クリスは
ラリーの元ガールフレンドで
幼馴染の
アンに結婚を
申し込みたいと考えていた
ケラー夫妻のいる裏庭に
クリスとアンが現れる
すると話の流れで
戦時中に
ジョーの経営する工場が
ひびの入ったエンジン部品を
アメリカ空軍に出火し
21名もの
パイロットを墜落しさせていたことが
明らかになる
そういう過去があった
その時
責任者だった
アンの父スティーブは
有罪となり現在は服役中
当時ジョーも
逮捕されたが裁判の末
無罪となっていた
2人の男が同時に
21:00
訴えられたんだけれども
裁判の裁判長と
現場の責任者
その2人が
逮捕されたけれども
工場長だった
クリスのお父さん
ジョーさんは
何となく解放されて
ただ1人捕まっているのが
本役者のお父さん
まだ現役服役中
ジョーが
スティーブが
ケーキを出処したら
送ってほしいので
手紙に書いて送ってほしいと
アンに頼むと
兄も自分も父親とは一切連絡を取っていない
という返事が
欠陥部品と知りながら
納品していた人を
哀れむことなんてできない
もしかしたら墜落した戦闘機に
ラリーが乗っていたかもしれないのに
とアンは
自分の父を責めるわけですね
自分の父が全部悪いんだと
確かに裁判の結果そうなって
証言だったりも聞いていると
どうやら
クリスのお父さんは悪くなさそうだと
でアンのお父さんは
こいつがやっぱり
日々が入っていた部品を
見過ごしたんじゃないかと
という風になっているわけですね
それでアンは自分のお父さんを恨んでいると
その街に住めなくなった理由も
多分それだからね
追い出されて行ってしまったと
その後です
ここまでで半分のストーリー
その後庭で二人きりになったクリスは
アンに求婚し受け入れられる
そしてクリスはアンに
戦地で仲間のほとんどを失い
自分が生きていることに
罪悪感を持っていることを明かす
クリスもねお兄ちゃんも
戦争にはいったはいったんですけども
自分は生きて帰ってきたと
上官で部下たちがとてもいい人で
自分を犠牲にして
どんどん
クリスのことを守ってくれた
その結果僕は生きていれるけれど
そんな犠牲の上に
立って生きている
ほどの男か俺は
みたいなね
そしてその時ですね
ケラー家にアンの兄ジョージディーバーから
電話がかかってくる
ジョージさんね
そして彼らは直接会って
話をすることになると
ごめん途中だけどさ
なんかこのストーリー微妙だね
ナショルシャタライブさんにもっくり
言うつもりはないんやけど
まだね複雑に入りくびすぎているので
あえて淡々と書いているのかな
淡々と書いているのかな
じゃあ続きいくね
はい夕暮れ時
隣人のスーが
お医者さんと看護婦さんのご夫婦の
お医者さんの
看護婦さんの方ね
看護婦さん
隣人のスーがケラー家の裏庭に現れ
アンに
街の誰もが欠陥部品の件で
ジョーも有罪だと思っている
ということを明かす
ジョークリスのお父さんですね
今無罪方面となり家にいるね
そしてその後間もなくアンの兄ジョージが
到着アンとクリスに
24:00
出迎えられたジョージは
二人の結婚に猛反対
クリスの父親は俺たち家族の
仇だと
実は刑務所にいる父スティーブに
会って
話を聞いてきてたんですね
このアンのお兄さんは
どういう話だったかというと
スティーブは部品の欠陥に
気付いていたと
でもジョーが溶接して日々を隠して
納品しろと
命令したからその命令に従っただけで
実は全責任を
一人で負わされて今
服役していると
そういう告白を父から受けたんですね
そして
あの
アンのお兄ちゃんは
これは大変なことだと思って
そのクリスとアンの
夫婦を止めにやってきた
殴り込みですわな
ちょっと待った
なんです
なんだけれども
ストーリーが淡々と過ぎてるから
ちょいちょい補足しながらしゃべってますけど
なんだけれども
そのお兄ちゃんですら
殴り込んできた
いろいろ話をして
かつて隣隣人だった
しばらく楽しい日々を過ごしていた
もちろんジョーのこともよく知ってる
で父から話を聞いて
実はお前が一番の悪党だったんだろ
ってもちろん父の話を
信じて言いに来たけれども
ジョーのこともやっぱり話を聞いてると
そうかそうか
そうだよな
ジョーの立場も分かるし
お父さんのことを
あいつな
そういうとこな
って言われて
ちょっと過去の
同じような事例を思い出させられて
そういえばそういうことも
あった
うちの父親はまた
嘘をついてる
初心者で
ついうっかり嘘をついてしまう
自分が助かりたくて
これもあったやろ
って突きつけられて
言い返せね
でも息子としてはやっぱり
ちょっとその
一度は恨んだ父ではあったけれども
やっぱり実の父親から
恨んだ気持ちもあったりして
すごく複雑な気持ちを持ったまま
アンを引き取りにやってきたんだけども
やっぱ丸め込まれて
あれあれ
見てる私たちも
やっぱりジョーさん悪くないんだみたいな
社会的地位を築くだけの
人物だったんだと
そうなの
このぐらいの段階で
この物語の段階で
私らはアンとクリスが結婚できるかできないか
ってことはちょっともうどうでもよくなってて
ジョーさんって
本当はあれ誰が
一番悪い人なのあれみたいなことを
私ら見ている観客も
どんどん
思い悩み始める
わけなんですね
結構その意見というか
劇中での意見が2点3点というか
見え方が
よくも見えたりするし悪くも見えたりするし
27:00
っていうのが続いて
私らもあれあれどうなのっていう風に
なるわけなんです
そうそうそうそう
そうなんです
そして最後ですね
夜中の2時だったんだね
知らなかった
父親の過失を知ったクリスは
ああそうですねだからクリスが結局
クリスっていうのは
長男じゃん
急にこれ飛んでるな
分かった
えっと
飛んだけどな
飛んでんねんこれ
そういう文章やね
はい
なんでかんでですね結局
嬢さん
工場長さんは
悪いやつでした
お兄ちゃんの追及で
プロッと一言
口走ってしまったことで嘘が全部バレちゃうので
バレちゃいます
やっぱり
庵のお兄さんが言ってたことは本当で
全ての責任を
部下になすりつけて
自分はその後
裕福に
幸せに暮らしている
罪を築いて
まだこの町に住めている
そうそうそう
っていう状態の中ですね
それを知った
庵さんですね
庵もずーっと
ここまでの間
私たちの中に少しずつ少しずつ
不思議なね
疑問というか
あれ?彼女はどうしてこの時にこうならないの?
どうしてこの時こんなに
落ち着いているの?
本当だったら
ここで動揺したり
しないの?みたいな
ちょっとずつ態度に
私ら観客に疑問を抱かせるというか
なんですけれども
それが全て
だからだったのかっていう
最後の最後に出てくるんですけれども
庵は全てを知ってて
とある悲劇的な結末を迎えると
そうだね
ラリーからの
戻ってこない次男からの手紙を
持っていたんですね
その手紙を最後
庵は読み上げるわけなんですけれども
その手紙をですね
でもこの
ラリー、いや違う
ケラー家一家が知ることによってですね
悲劇的な結末と
なると
あらすじだけでまあまあ30分ぐらい
言ってるじゃん
30分ぐらい言ってるし
私はこのストーリーと書かれたこのページを読みながら
私知ってるのに話を
やっぱりよく分かんないという
気持ちになりました
もうだってねその時の感情と
まあ
そういう事実
でもうね話が
ほんまに
なんか1分たりとも
30:00
静止してないというか
全部のねセリフに意味があって
しかもね
名セリフ一回なしじゃね
これです
それが素晴らしい
だからその長男の
次男の生存を
信じているお母さん
あらすじではあまり出てこなかったからね
そうだねただそれが
もうあの固くなに
次男が生きている
って言い続ける
もう本当に
鉄の意志だよねあれ
ただそれが見え方としては
私も最初にすっごいお母さん
嫌いになっちゃって
生きてるのを
信じる気持ちはすごく分かる
それを責めることは決して
できないけれど
それがその次男が生きてる
って言い張ることによって
今生きてる
お父さんとか長男を
ないがしろにしている
ように見えて
なんかもうなんか長男のこと
とかも結構罵ってたりとかするやん
信じないお前なんかろくでなし
そうだね信じまえ的な
次男は生きてるの
って固くなまでに
言い続ける
彼女のことをすごい嫌いやってんだよ
うんうん
私は別の意味で
というか
ステレオタイプのお母さんやなって思って
こういう
お芝居における
この場合やったら
次男の死を決して
信じることがない
ちょっとそのなんていうのかな
エキゼントリックな一面
スポットを当てて描かれる
キャラクターを描く
そういう手法の
なんか
キャラクターなのかなって思ってた
脚本上の役割としてなんだけど
そういうのがあんまり好きじゃなくて
あの
わかる?
それにしては
あまりにも固くなで
だからもう本当に嫌悪感を抱くぐらいに
もうその次男の生存のみ
あとはどうでもいい
みたいなことになってたから
いや今の生活
大事にしんや
お兄ちゃんのことも考えたりんや
でちょっと私はずっと
思いながら一幕過ごしてて
ただその最後の事実が
明らかになって
くるにつれて
彼女の本当の思いは別のところに
あったっていうことがわかるやん
そうそうそうだから
次男が死んだって
認めてしまったら
その死んだ理由はじゃあなんだってことになって
まあ爆撃
飛行機に乗ってたんだねどうやらね
次男はね
飛行機のその
何ですか
故障により墜落して死んだ
引いては
なんでじゃあ飛行機が墜落をしたのか
欠陥部品を
自分とこの旦那さんの
会社が納品していたからだ
自分の旦那は
33:00
犯罪者だっていう
そういうね何ですかこれ
3段言った4段言った論法ですよ
複雑論法ですよ
これを
決してだから
多分ねそこまで
なんていうのかな
事実はそこまで入り組んでないし
その次男が乗っている
方の飛行機の
部品ではなかったっていうことは
それは事実として判明してる
るけれどいや
引いてはそういうことになるやんかって
だから父親が
息子を殺したなんて
ことはあってはいけないの
だから
次男は生きてなきゃいけないの
そういう
思いやったっていうことが
もう最後の方で発覚して
演じてらっしゃる
女優さん
サーリーフィールドさん
呼吸困難みたいになりながら
切々と
訴える
それが
その一言で
彼女が決して
生きてるものをないがしろにしてたわけではなく
生きてるものが大事だから
そう信じざるを得なかった
っていうのが
一気に物語として浮かび上がってきて
その瞬間に
私なんかね
万感の思いって言うんですか
ドアー
ってなった
それが一つの
謎解きポイントというか
一つの事実が判明して
その人物の
本当の意思が
浮き彫りになる
物語的には気持ちいいけれど
心情的には
とてもやりきれない瞬間
だから
シンプルに説明すると
犯罪者が
犯罪を
一晩で暴かれるって話になるんだけれども
そうだね
嘘ついてたお父ちゃんの嘘がバレる
嘘がバレるっていう話になるんだけれども
その
事実を知ってるのは
お父さんとそして奥さん
奥さんも
本当のことは知ってたんだよね
そりゃそうだよね
だから認めたくない
その二人の
最後は
二人の表情に
私らも注目して見てるんだけど
最初は
この二人が最後に
罪を暴かれる話っていうのを知らずに見てるから
だから
そういう気持ちで見てないんだよね
でも思い返せば
見終わった後に思い返せば
重要なセリフっていうか
言葉っていうのを
いくつも最初の方に言ってて
かつだから
何回も回避してるわけよね
いつものように回避して
いつものようにさらっと嘘ついてるっていう
そういう描写が前半に
たくさん出てくるわけなのよね
のらりくらりだよね
もちろん私らは彼らが嘘ついてるとも思ってないし
罪を犯してるとも思ってないから
でもそれを知った状態で
36:00
もう一回見たら
これどうなるんだろうって
すごいそれがもう一回見たくなってしまう
ところでもあるんじゃない?
謎が分かってるところで
じゃあどう回避していったんだ
ここでどういう嘘をついたんだ
っていうのを
私たちは今初見だと
何の気なしに見てるし
無意識の部分で積み上がっては
印象として積み上がってるから
決してスルーはしてないんだけど
ただちゃんとピックアップしてないセリフの中に
絶対キーワードが隠されてるはずで
いやし
どんな顔してそれ言ってたんとか
よーそれ言えるなみたいな
なんかもう
怖いなと思って
だって前半なんて結構幸せなシーンがいっぱいなわけよ
おしゃれして
ご飯食べに行こうよとか
言ってたりね
息子はまだ生きてるに違いないんだわって
そのなんていうのかな
愛する息子の死を認められない
哀れな
でも長男は生きてるし
旦那さんも元気に
財を成してね
こんな立派なお家にお金もたくさんあって
過ごしてるっていう
幸せな
満たされてるみたいな
状態のでも内心どうやねんみたいな
なんか
つらい
結構長い間1年2年3年か
嘘をつき続けてきて
嘘をつく状態が
日常っていう怖さもあるよね
そうだから怖いしつらい
だからもうえーって思った
よしなんかその
日々のやりとりの中で
たぶん1日に1回あの会話はあるわけで
絶対ある
生きてるよねってお母さんが
言おうとしたところを
お父さんが
うまくすり抜けてその会話にならないようにする
その会話から逃げる
部品の話にならないように
そこは2人で
長男が何を言おうと
逃げる
っていうこの嘘で塗り固められた
なんか幸せな家庭
の日常が
なんかそれも痛々しいやん
痛々しいほんと痛々しい
もうなんか
いやーすごい本やな
脚本すごいなって
出世作
ほんとそうだよな
っていう本で
隣人
ストーリーには
直接絡まないけれど
彼らの
果たす役割も凄まじくて
凄まじいね
これ別に隣人いなくても
やろうと思えばできる話
なんだけどやっぱりいることで
街の雰囲気だったり
とか
みんなはそう思ってるよ
っていうことを客観的に
突きつけられる
外部から来たアンちゃん
アンちゃんって言ったら
ひとつ屋根の下みたいなんだけど
アンちゃんそっちじゃない
アンさん
アンさん
39:00
アンちゃん
に対して
隣人が言う一言一言が
その街の人たちが
ずっと思ってることを
だったりとか
だからやっぱりみんな
表面上お金持ってるし
いい人だし
付き合ってはいるけれど完全に
信じてるわけではないんだよとか
そうなんかあんな楽しそうに
やってると思ってたのに
そうじゃないんかと思うと
めっちゃ辛いし
看護婦の奥さん役の人
あの人上演レベルだよ
上演レベル?
少ないから出てる人が
すごいよ
あの人の存在感と迫力
そやな
その人がだからもう
嫌味なことをさんざっぱら言うのよね
この家族幸せそうに見えるけど
本当はそうじゃないのよって
あんたも早く出て行きなさいよ
けしかけるんじゃないわ
あの長男だってムカつくの
うちの旦那を夢見させないでよ
覚えてるな
怖かったもん
あの人横に住んどったらマジ病むわ
すごかったね
私らが今まで
肯定的に捉えていた事象は
全てひっくり返るというか
あの一言で
私たち観客に対しても疑惑を
上手いこと植え付けてくれるというか
今見てるものは全部
虚構なんだっていうのが
そういう彼女とか
隣人の一言一言によって
どんどん分かってくる
ですね
いやー素晴らしいっすわ
いやほんまね
もうこれはね
私は演劇作品とか
映画とか
見るときに割と
脚本重視
脚本の比重が
大きいタイプの人なんですけど
評価にあたって
もうこれは
そういう意味では文句なしっていうか
なんで私は今までこれを知らなかったんだろうと思って
思わず
本当にアマゾンで
書こうとしたほどに
読みたくなったよね
本当そのぐらい物語が
すごいから
これは
でまたね
はい
なんかすごい手で制されてます
これ自分を制してるね
この脚本を
上手いことやっぱり
舞台作品として昇華した
演出
そして舞台美術
役者さん
音響証明
これが
すごい良かった
バランスが最高でした
この世界観を構築するために
本当に考え抜かれた
ものなんだろうな
ちょうどいい
本当に主張もない
だって普通の
一般家庭のお話だし
舞台はワンシーン
お家があって
お家の中も多少見えるけれど
42:00
そこから
繋がる中庭
ソファーセット
よくあるアメリカのお家にね
ある
庭にソファーとか置いて
雨の日どうするんだよって
よく私たちが思うあれですね
あれどうするのよくさ
あるやんバルコニーとかでさ
ビーチ仕様のやつとかやったら
濡れてもいいんやろうけど
じゃなくてね
布よ
普通のソファー置く普通って
あれ本当どうするんだよ聞いてみたい
雨の降らない季節に
夜露の降りない季節にしか使えないよあれ
じゃないと朝
わーいってコーヒー持って座ったらびっちゃびちゃやで
ほこりっぽくなるやろうし
虫さんとか来るよ
日光でけまけまになるよね
なるなるないねけまけまって
けまけまって
それはね
まあそんな
本当にメインは
変哲もないお庭なんですよね
これがね
でしかも
冒頭と
最後にちょこっとした
舞台らしい演出と
言いますか仕掛けがね
本当にちょこっとしたんですけれども
でもそのちょこっとしたがだいぶ
大掛かりな仕掛けで
これ別にやらんでもよかったんちゃうかな
大掛かりなやつやねんけど
でもそれがすごく効果的に働いて
誰やねんこの演出した人って私思ったわけなんですね
誰やねん
こちらですねジェレミーヘリンさんという方でして
1970年
ニューヨーク生まれの
方です
今回だからクリエイターはアメリカの人たちだよね
だいたい
脚本演出で
主演2人もアメリカ出身の方たちです
若手2人がイギリス人かな
そうそうそうそう
ジェレミーヘリンさんはですね
まああの
かつて
私たちの大好きな
スティーブンダルドリーさんの演出助手と務められてたんですね
だから
ダルドリーチルドレンよ
ダルドレン
はい?
言うて笑わないでおいて自分で
ダルドリーチルドレンですよ
言うたら
私たちの大好きな
言わんでいい?
スティーブンダルドリーさん
ビリー・エリオット・ザ・ミュージカル
私たち
見た
夜の来訪者
映画も撮ってらっしゃいます
あれとかね
うるさくて
うるさくて
ありえないぐらい
遠い近い
なんやったっけ
なんとかほどうるさくて
ありえないほど近い
映画あったじゃないですか
あれです
超大作だよあれ
めっちゃよかったんで
全イギリス語訳ないですけど
よかった集出せよもうちょっと
45:00
リスペクト込めろよ
いやいやいや
でもね一回もこのタイトル
覚えられたことがないの
本当に無理だもんだって
私もね近くて遠いとか言っちゃうの
でしょ?めっちゃ近くて遠いあの話です
はいはい
1111の
あれです
同時とハッテロのニューヨークでのね
を舞台とした
題材としたお話です
あれも素晴らしい物語だったけど
あれはすごかった
まあいいんですけど
生きてるかもね
スティーブン・ダルドリ色よ
武士よ
ちょっと今なんとなく
人員インスピクターコールズ
夜の来訪者ちょっと思い出してて
そうそうね
物語の構築の仕方もちょっと似てるというか
作編筋縦で
たった一様の物語で
みんなが隠している事実が
どんどん浮かび上がってくる
まあ構成としては一緒だね
物語の構成も似てるし
人物の
感情の動き方というか
舞台の見せ方というか
そういったところもちょっと共通点が見出せるなって
今なんとなくマジで思ってて
その私がダルドリの
名前出す前に
そういえば
そんな話やったし
なんとなく舞台の印象も近いなって
思ってて
私会ってた
会ってましたね
てかやっぱり私の好きな
派閥の人やった
私の好きいっぱいの人やったんや
っていう
嬉しいなっていう風に
思ってたんですけど
演出もね取り立てて何をするわけでもないんだけど
それが演出なんだよね
と思う
いや本当に
照明音響に関しても
とてもナチュラルということを
心がけられていて
私らはだって気づかないの何も
ここで照明効果が入ったな
ここで音響効果が入ったなっていうことに
一切気づくことがなかったから
これは素晴らしい
でもやっぱり
大事なセリフを言う人に
きちんとスポッティングされているし
音も忠実に
家の中で立てる音
横の道から聞こえる音
っていうのも
聞こえてきてて
多分もっと環境音
たくさん流れてたんだと思うんだけど
それに気づかないほど
私らは気づかなかった
ナチュラル物語を邪魔しない
演劇の音響って
これ
実は
めちゃくちゃ難しくて
なんでも難しいんだけど
演劇に限らずだと思うんだけど
特に音響って分かりやすい
実は
スピーカーが
2個ね
舞台の
2個ってまあまあ
たとえば
上手と下手に
48:00
1個ずつそして真ん中にポンってある
そんな問題じゃなくて
本当にリアルに
これはリアルな世界のお話やから
例えば家の中で
舞台セットは奥に家があって
手前がお庭で
っていうだけのセットなんだけど
ここキッチンが窓越しに見えてる
家の中でも色々
電話が鳴ったり
とか
あと何してた
最後に
バーンって音が鳴ったりとか
家の中でも
色んな音っていうのは
その中で人が呼んだりとかね
あるんだけれども
その音っていうのは
実際の
私らが見ながら想像する距離感
この辺りから
電話が鳴って
電話の音が聞こえてるんだろうな
っていうところから
聞こえているように
ちゃんとその場所その場所に1個ずつ
スピーカーを押し込んで
で例えば
途中で
庵野お兄ちゃんがさ
車に乗ってやってきたりしたけど
そのまずライトが
バーってやってくるよね
ライトバーって出てきて音もブルルルルってきて
で止まると
キッチンとその車も動いている
っていう音響効果
必要とするし
この場所で止まったなって
家の前で止まったんだなっていう
距離感も必要なのよね
そう
だからその音があることによって
その音がリアルであればあるほど
あ今車が
右から左にやってきて
右奥から左手前にやってきて
じゃあどうなるかっていうと
そこに道が見えるんだよね
私らの頭の中に
だからよりリアルに感じられるし
それをわざわざ見ててさ
リアルであればあるほど
今すごくリアルに音を作っているな
なんて見ながら全く思わないから
逆にね
ありえないところから音が聞こえてくると
すっごい気になって
急に冷めるんだよね演劇って
この間見に行ったお芝居が
ちょっとその気があったんだけど
要はちょっと
音響にお金をかけられなかったんだけど
本当にそれがイライラして
席を立ちかけた
芝居もあって
どういう状態だった?
劇場に天井にスピーカー
だいたいつってるんですけどね
基本的に
まだオプションで何も
仕込んでない状態
中央に舞台があって
囲みになってて
だいたいどこの劇場か分かりました
そこで上にスピーカー落ちてて
そのお芝居の中で
乾杯をする
グラスで乾杯をするっていう
じゃあリアルで鳴らせようと思うけど
割れ物なので鳴らせない
じゃあそのチンっていう
軽い音ね
どこから出せるのが正解かって
まぁセンターですわ
その乾杯してる場所ですわ
無理でもちょっとした
51:00
音で表現できるはずなのに
スピーカーから大音響で
チーンっていう
上からチーン打ってきて
でしんちゃんは立とうと思ったと
席を
今何百人が乾杯したん
しかも上で
あたし小人みたいな
小人ね
あたしが10センチの人やったら
逆に想像力すごいわ
この距離感で聞こえるけど
いやそんなわけなかろうよ
ってなった瞬間に
ていうぐらい
やっぱりその
音響のアンナチュラルさが
ストレスになることもあるわけで
あるよあるよ
ただおそらく私たちは映画館で拝見しているから
推測でしかないけれど
この舞台においては
完全に再現をされていたな
照明に関してもやっぱり
きちんと
自然光
時間経過が
木漏れ日だったり
角度が変わって
西日に変わったり
表現されているし
きちんと演者の顔を
見せるための
照明も仕込まれているので
立ち位置も
めちゃめちゃシビアと思う
立ち位置
大事なセリフを言うときに
明るいところでちゃんと言えるように
セッティングしてあるっていうのも
こっちは気づいてないけれど
おそらくそうなってたなって
今思い返せば思う
よくね
スポットライト
ピンスポと言われるスポットライトっていうのが
前面から強い光で
顔を狙ってね
コンサートとかでよく使われて
よくありますけどね
よく皆さん想像してみてくださいね
あれさ
コンサートとかでやるとさ
丸い光がバンってさ
前から演者というか
アーティストに当たって
バックに丸い光の
シルエットができるというか
で割と
そこまでにはならへんけれども
割とその名残を
残したまんまのスポットライトを
使って
演じられる
お芝居っていうのもあるんです
例に出せば
宝塚
宝塚そうか
あれ絶対トップさん出てくると
ピンがつく
あれトップさんが出てくると
宝塚1回しか見たことなくてさ
物語の中でも
トップさんだけが光るの
3番手ぐらいまでかな
とりあえずなんか
主役級の方たち
あとは順番子で
3番手ぐらい
3番手ぐらいまでは
ピンつきます
まあまあ
不自然は不自然なんですよ
ただそういうショーアップの
仕方もあるはある
レビューとかではね
華やかになるので
レビューはいいと思います
っていうような
54:00
意味合いのね
光というのが
この芝居も前から
絶対当たってるんですけど
気づかない
それがすごい
それが木漏れ日だったり
ナチュラルな太陽光で
顔をほんわか明るくして
暮れていた
あとは
素晴らしい
腕前の
スポットライト当て職人がやっていたんだろうね
だね
ずれないようにね
と思いますが
まあまあそんなね
映画でもすごく忠実に
株足ない
情報量
株足ない
悩むねあれ
足りなくもない
うざくもない
全てがきちんと
なんというか
配置されている
この芝居を見た直後に
数日後に
同じようなアメリカのお家を
舞台とした
お芝居を見たんですけど
生で見たんですけど
それが悪かったとは
決して言わないんですけれども
やっぱり音響の面だったり
セットとか
なんていうのかな
気になっちゃってね
ナチュラルじゃなさに
難しいというかやっぱ凄かったんだなって
これは凄かったなって
思ったっていう
なんていうか職人の心意気だよね
いやーA面見せてもらった
最後のシーンでね
とても印象的に
舞台セットに明かりが灯る
っていうものがございまして
地下室やな
お家
一回もついてないけど
なんか窓があるなっていう
足元の
半地下みたいな
倉庫の明かり取りの窓が
あったのね
途中まで全然気づいてないんだけどね
誰もそこにね
行ってないから
ただお父様が
全ての事実が
明かりになった後で
ちょっと上着取ってくるわ
って言ってお家の中に入られたら
その足元についている
明かり取りの窓が
パンって明かりがつくの
あれここ行った
って思った
次の瞬間ですよ
そこから鳴り響く銃声
はー
って思ったね
それで物語全てが終わる
でもその明かりの
点き方もなんというか
本当になんか地下室の明かりなのよ
昔の
黄色っぽい
裸電球が
パンって灯った時に
その情景が見たことない部屋やけど
浮かぶやん
浮かぶんがすごいあれは
お父ちゃん上着取りに行ったのに
ここ行ったん
57:00
私それに気づかなかったんだよね
実はその地下の
着いたやつ
私は多分前の
人物見てたら気づかない
だからそこ気づかへんかった
でもその明かり
一つの説得力
すごいよね
そういうこともあって
本が読んでみたいと思ってたのもあるんだけど
例えばトガキに
地下に行くとかっていう指示があったのか
それともこれは演出家の指示なのか
っていうのがすごく気になって
もし演出家の指示なんだとしたら
グッチョブグッチョブ
すっげーなと思って
2階じゃダメなのよ
そうやね
半地下の倉庫なのよ
それって
その時の
気持ちっていうか
銃ってそういうところにあるもんね
室にある銃じゃ
ダメなんだと思うの多分
ありがちだけど
そうじゃないっていう
そうそう
なんかもう
そこに行くのが
お父様の生き様だった
っていうところも
含めて
いやこれすごいなと思った
思った
ほんま思いましたね
明かりと銃声で
舞台の美術と
明かりと音が
すべて融合した
舞台美術的な瞬間やったんやなって
いや本当に思った
舞台芸術ってすごいって
あとね
私がなくてもいいんじゃないか
って思ったって
でも効果的に働いてたっていう仕掛けっていうのが
何かっていうと
そうそう
後ろにあるね
舞台奥にあるお家が
幕が上がって
最初は奥の方に
どん月におってんよな
奥の方にあって
その
なんかこう
テレビ画面を
私らは見ているみたいなところから始まって
ちょっと映像
映像
当時の映像が
プロジェクションマッピングではなく
その家になんとなく投影されているみたいな
なんかフィルターが何枚か重なってて
一枚ずつパーって開いていって
徐々にその家が見えてくる
だから
今から見るお話は
古い時代のお話なんだな
っていうのが
それで視覚的に説明されてて
ただ別になくてもいいじゃない
いきなりあえてあれでも全然構わんよ
そうそう構わないんだよね
でもあえて
これするんだなって思って
しかもそれ嫌じゃなかったの私は
なるほどな上手いなっていう風に思って
でちゃんと
今からちょっと古いお話
このぐらいの時代のことをやるよ
っていうのがよくわかったなと思って
で最後ねお父さんが
パンってなった
で終わった後なんだけど
1:00:00
そうそう
あの奥にあるって
最初家がね
プロジェクションマッピングみたいに
だんだんだんだん現れていく中で
その家が
ぐーっと客席の方に
競り出してくる
お盆に乗った状態でスーッとスライドしてくる
みたいな感じかな
で物語が終わったら
その家がスーッと去っていくっていう
それがね
映像の表現っていうのも
別になくてもいいし
家動かすなんてさ
めちゃくちゃ大変やから
別になくてもいいんだけど
全然なくていい
でもあえて労力とお金を
そこにはね
ちょこっと投入することで
私たちの見終わった後の
ちょっとしたすっきり感
終わったなさよなら
みたいな感じだったりとか
今からちょっと昔のお話
始まるんだなっていう
これはフィクションなんだなみたいな
気持ちっていうのがちょっと加えられることで
この物語の感じ方
っていうのがこんなになんか
鮮やかになるんやな
っていうのは
なかったとしたらどうだろうって考えても
なくてもいいやって思うんだよね
なくてもいいです
本当に正直な話
ただあることによって
一個その物事を
客観視できるというか
一旦
これはこれ
って距離を置くことによって
改めて物語を
考えられるとかっていう
効果なのかな
なくてもいいやん
ぐらいの
しかもあの感じがまた
物語を感じさせてくれるというか
そうね
あれはね私の中では
すごく
物語の
中がどうこうとかではないところで
とても舞台に熱が
こもっているし
観客に対する愛と
思いやりにも
溢れているというか
作品あった
あと最後にね
コリン・モーガンさん
はいはいはいはい
この人も
男前やね
この写真を見た時は思ってた
ベネディクト・カンバーバッチさんとさ
あとトム・ホランドさん
足して2で割ったような
トム・ホランド君か
間違えた
ニコラス・ホルドさんや
ニコラス・ホルドさんを足して2で割ったような
男前さんですよ
魔術師マーリンですね
私は見てないんですけど
大人気なんだよね
そっちで終わってるよね
魔術師マーリン
めっちゃ似てると思って
びっくりしたって話
若い頃の
ベネディクト・カンバーバッチさんみたいだった
顔の短い
ベネディクト・カンバーバッチさんより男前
作る表情が似てるというか
笑い方とか
1:03:00
薄れぼんやりした印象
特に前半ね
薄れぼんさがよく出てる
ええとこのぼん
ぼんやりしてて
ニコニコしてる感じ
そういう役やられてるところ
あんまり見たことないけど
ベネディクトさんっぽいなとは思ったけど
お芝居上手だったね
上手だった
学芸界見に来た
親戚のおばちゃんか
息をコントロールする
お芝居多用されていて
彼は
後半
全員すごかったけど
特にそのお母様の役の方と
このポリンモガン君
ハフハフ
あんまり好きな言葉じゃないけど
熱縁っていう言葉がピッタリやったね
熱縁ってなんやねん
熱がこもってない演技
はやだ
熱縁って感じでした
感情が高ぶりすぎて
言葉にならない
呼吸しか出てこない
過呼吸気味な感じ
素晴らしい
そういうところで親込み感じるわ
親込みな
よかったですね
本当に
彼素晴らしかったね
私の好きな役者さんでした
ベネディクトさんと似てるからってわけじゃなくて
本当に
若いよね
若いと思いますよ
うん
多分
すごいなと思って
そうだよね
前半の
ヒルアンドン的な感じで
そうね
素晴らしかったよ
素晴らしかったですね
そんな感じですよ
他にしんちゃんからありますか
あと
レジェンドにも出てたんだね
どれだ
いっぱいこんな人出てたかわからない
どれだ
何役っていうのは書いてくれてないからね
探そう
あとございますか
あとは
でももうね
これからご覧になられる方ね
なんというか
爽快感ないので
割と覚悟してみてくださいね
でもある種のカタルシスは感じられる
カタルシスはあるけど
すっきりはする
ただその後でちょっと思い返したときに
ふんってなる
ふんってなる
そうね
でもなんかこういうのって
見てる間に
すごい辛くなったり
すると思うんだけど
あんまりそれもなかったっていうか
不思議な感覚やったな
うーん
まあ私が自分好みの展開やったから
興奮しとったかもしれないけど
1:06:00
やったこの展開好き
とかなってたかもしれないけど
もう2部は引き込まれて引き込まれて
全く時計とか見なかった
もうポカーンと
はっはっはー
えーってなってた
映像作品とかないのかな
ちょっと気になるなとか
そういうことを見てたけど
そうだね
作り方をしているもの
例えば映画とかで見れるのであれば
ちょっと見てみたいなと思った作品
ではそんなしんちゃんに朗報です
来年の2月
俳優座劇場プロデュースで
みんな我が子が新役で
タイトルは彼らもまた
我が息子として上演されると
いうことです
うーんなるほど
これ私最初に言ってたけどみんな我が子のさ
意味
ある
その
戦時中に
えーと
欠陥品を
積んで
命がけで出ていった
彼ら
はぁはぁはぁはぁはぁ
もまた
我が子である
ていう感じかな
なるほどね
そういう感じなのかな
かなと今ふと思った
なるほどね
まあ日本語役がね今新役が
彼らもまた我が息子っていうことだもんね
どうだろうね
私も結局
自分の中では答えは全く出てないんだけど
うーん
意味深なタイトルだな
っていう風には
思いますね
はい来年2月の
7から15
俳優座さん
そうですね俳優座劇場
キャスティングとか発表になってる
なってる
吉見和豊さんとか
あとちょっと存じ上げないですね
まあでも
ここお父さんお母さんだわなきっとな
そうだわな
なるほど
気になる方はぜひ俳優座劇場で
彼らもまた
我が息子で調べてみてください
来年12月21日から
発売だそうです
東京ですね
うん
気にはなるね
ちょっとね
いい作品
いい作品でした
ほんまに
やっぱりあれやね
毎年の傾向としてなんですけれども
このさ
最後に3本っていうのはさ
最後にいくにつれて
やっぱりこう
ナショナルシアターライブインジャパンのスタッフさんがさ
これおもろいやつやでっていうのを
ちょっと
取ってきてくる
1:09:01
残してくれるということでね
最後の最後に
どんだけ来るんだよっていうね
というわけでですよ
次回ナショナルシアターライブ
2019最後の作品ですね
ちょっと待って
怖い怖い
オールマイサンズ2011年の作品で
演奏化してて
デビット
違うわ
森氏
この人やん
ポアロの人
はいはいはい
名探偵ポアロ役の人だよね
この人
そうだね
デビット
シュチェットさん
デビットシューセさん
がお父様で
スティーブンキャンベルムーアさんが
お兄ちゃん男前さん
クリス役で映像化されてます
あらまあ私たちとしたことが
お母様は造い罠メーカーさん
っていう映像とか
あるじゃん
48年にも
映像化されてますね
それってさ私ら見れんのかな
これどう
オールマイサンズ
オールマイサンズね
これDVD出てんのかな
出てるやろうね
でもその2000何年のやつ
13年か
ちょっとこれ調べてみたいね
これは見たい
買っちゃおうかな
うん
そうだね
すっごく気に入りました私は
この物語ちょっと他の
バージョンでも見てみたい
なあと思いました
ぜひこれは
チェックですね
日本語版も出てるんやね
朝日の前週
早川文庫で
みんなの学校と橋からの眺め
セットで出てますね
はいちょっとこれも読んでみたい
ちょっとこんな
文学づいた秋になりたい
ですね
というねこのオールマイサンズ
実は劇場はですね
オールドービック劇場で
上映されました
今年の5月14日の
収録のものだったんですけれども
オールドービック劇場で
私たちアーサー・ミラーのもう一つの作品を
見ましたそれが橋からの眺め
という作品でございまして
その時の演出家がですね
イボ・バンホーベさんという
イボ・バンホーベさんね
どちらの方でしたっけ
デンマーク
そちらの
アムステルダム
アムステルダムの方だったんですけれども
次回のナショナルシアターライブ
2019
最後の作品は
イブのすべて
オールアバウトイブ
イブのすべて
この作品の演出が
我らがイボ・バンホーベさん
3作目になりますかね
うーん
そうだねイボ・バンホーベさん
1:12:01
橋からの眺めの後
ヘッダーガーブレル
ヘッダーガーブレル
そしてイブのすべて
この作品が
まあ評判がいいんです
なので
めちゃくちゃ楽しみです
キャストもね
まあまあ
熱いっすよ
ジリアンアンダーソンさんそしてリリー・ジェームスさんです
話題の人ですよ
なんでね
これがですね
あの
まあまあこのイボ・バンホーベさんは
多分演出の
スタイルからいくと
今回見たオールマイサンズのですね
誰さんや
ダルドリー・チルドレンのね
ジェレミー・ヘリンさん
とは180度違う演出の
手法を用いてくる方でございまして
まあまあ
これがね
別の意味でヒリヒリするよね
ヒリヒリというかギリギリするよね
劇局の解釈を
なんていうのかな
独自の視点で
それに浮かび上がらせる
独自の切り口
独自の解釈
それを私らに新しい
気づきを本当にもたらしてくれる
そういうのがお得意な方でして
なんで
ちょっと一見の価値ありですので
ぜひぜひ
ご覧になっていただきたいです
これまた演劇ってこんなこともできるのか
っていうそういうですね
想像力に満ちた演出される方なのでね
楽しんでいただきたいなと思います
どうする全然
ちゃう演出やったら
なんでえっと普通
吉本っぽい
それまたびっくりやけど
そういうこともあるかもしれへんけどね
そんな感じでですね
ヌスヌスヤッターライブ
楽しみ
これも見逃すわけにはいりません
11月の8日から11月の14日
はい
もうすぐじゃん
もうすぐ
ぜひ見てみてください
そんな感じかな
今年も無事に走り抜けれそう
本当楽しくてちょっとついつい
長くなっちゃったんですけど
争いじるのに
30分ぐらい
というわけで
モンスターロンドン会議ではお便り募集しております
ハッシュタグモンスターロンドン会議をつけて
Twitterでつぶやいていただくか
直接私たちにリプライください
メールでの感想も大歓迎です
お便りも大歓迎です
お待ちしております
というわけで
イヴのすべて楽しみです
ではまた次回お会いしましょう
さよなら
ありがとうございました
01:14:49

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