年末の忙しさと調律
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、「全部やらない調律の話」というタイトルでお話をさせていただきます。
もうすっかり年末モードですかね。年末モードですよね。
最近、年末が近づくにつれ、ずっとバタバタし始めているというのは皆さん一緒だと思うんですけども、
僕も同じようにバタバタ毎日しております。その時に改めて思ったことがありますので、ピアノの話にひっくるめてお話をしたいなというふうに思います。
この番組は、兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、教室のこと、イベント作りや動画制作の裏話まで、音楽と街のちょっといい話を毎朝少しずつお話しています。
朝の支度とか通勤のお供に耳だけご参加ください。
はい、というわけで改めましておはようございます。12月22日月曜日の朝でございます。
昨日ですね、前にもお話ししていました通り屋外でイベントのお仕事があったり、その前の日は配信のライブがあったりと。
ずっとイベント続きでドタバタしてるんですけれども、今日は月曜日ピアノの耳だよということで、この仕事の話とピアノの仕事の話っていうのは結構一緒やなぁと感じたことがありますので、そこらへんを少しお話をしたいなと思います。
実務というよりはちょっと重いみたいな話になるんかなと思うんですけどもね。
最近なんですけども、調律もそうですけども配信の仕事がずっと続いてたり、イベントの仕事が続いてたり、今日も夕方からかな特別レッスンがあったりしてその準備をしなきゃいけないんですけども、スケジュールが全体的に詰まってくるんですよね。
どうしてもやっぱり12月って30とか31に仕事を入れる方ってちょっと少ないと思うんですけども、その分日数が少なくていろんなものがギュッと詰まってきがちじゃないですか。本当に今そんな感じになってきてるんですけれども、どうしてもねこういう時期になってきます。
こんな時期でも僕らはピアノを触ることが多いんですけども、改めて感じたことはですね、調律に伺うじゃないですか。これは別に年末に限らずなんですけども、調律に伺いさせていただいて、調律だけで済むときと修理とか調整をしたくなるときっていうのがあるんです。
例えば調律してて鍵盤の戻りが悪いと当然弾きにくいじゃないですか。そうなると調整したくなるわけですね。タッチが揃ってないと音の立ち上がりも全然バラバラですし。もっと言うと他にも、例えば湿気の影響を受けてるなーとか、弦を打つハンマーの部分がすごい傷んでるなーとか、いろんな状態が必ずあるわけなんですよね。
調律に伺って、調律だけで終えて帰ってくることがほとんどなんですけども、実際調律だけで済むことなんてほぼないんです。そう言っても過言じゃないと思います。
例えば初めて行くところだったら別の話なんですけども、1年前の今日に調律行ってるじゃないですか。1年後の今日調律行くじゃないですか。ピアノを触っている期間が1年、触ってなかったとしても調律は狂うんですけども、調律だけ綺麗に狂うなんてことは絶対なくてですね。
細かなことを言いますと、フェルトやクロスを使っていると摩耗もしますし、内部にゴミだって溜まりますし、湿気の影響だって当然受けます。ピアノは木でできている楽器なので、木だって湿気の影響で動きますよね。
忙しい時期の判断
なのでその1年間の間で調律だけ綺麗に狂うなんてことは絶対ありえないんです。なので1年に1度調律にはもちろん伺うんですけれども、調律だけ済ませるっていうのはほぼなくて他何か多少はゴソゴソしてるんですよね。
ただねここで一つ大事なことが、忙しい時でも時間がかけられた時でも全部完璧にやるっていうのはどうかなと思うんです。
僕は逆でですね、時間が限られている今みたいな忙しい時期っていうのは当然なんですけれども、やっぱ全部やらない判断っていうのは必要かなというふうに思います。
例えば今日は調律を優先する日なのか、やちょっとタッチの方を整える日にしようかなのか、目的をねやっぱり一つに絞ることが大事だと思うんですよ。
これを決めずに触るとどれも中途半端になっちゃうんです。
例えば調律っていう話で考えますと、調律はまあ調律にうかがってるんで調律のお金いただくじゃないですか。
他にも調整しようかとか修理しようかとかちょっと半端削ろうかとかそんなことになってくると当然時間もお金も変わってくるわけなんですよ。
勝手にそれができないじゃないですか。お客様にお話ししてこんなこんな作業をさせてもらいたいんですけども、ちょっとプラスだと1時間かかりますとかプラス何分かかりますとか。
そんな感じの費用感が絶対出てくるんですけども、ご負担していただかないといけないものが出てくるんですけども、それを勝手にやるわけにはいかないですし、
やっぱりこちらもスケジュールがありますので、今日例えば10時から12時で調律うかがってて、1時からまた別の仕事が入っているのにも関わらず、
どうしてもこれしときたいからタッチ整えるのにあと3時間時間くださいって言って10時から15時までやっちゃいましたってなったら1時からの仕事を何とかしなきゃいけない。
それはやっぱりなかなか難しいので、これやっぱり仕事の振り分けっていうのが絶対大事だなというふうに思うわけなんです。
なので今日は調律優先しようかとか、今日は鍵盤の高さ合わせようかとか、ちょっとだけ時間があるから鍵盤の深さのところを少しだけ見とこうかなとか、
そういうふうな時間の振り分け、仕事の振り分けっていうのがやっぱり絶対大事かなと思うわけなんですよね。
これは別にピアノの仕事に限った話ではないと思うんです。
どんな仕事とか他の仕事じゃない部分でも一緒なんかなと思うんですけども、例えばピアノの練習もそうでしょう。大人子供関わらず。
今日は宿題の練習しとこうかとか、宿題じゃないけどもこの曲弾いておきたいなとか、
そういうの全部やったら毎日5時間くらい練習してはいけないんですけども、
それを今日はこの30分で決めたらじゃあ今日はこれをちゃんとしとこうって決めることが大事だと思うんですよ。
他の仕事もそうですよね。今日はこれだけやろうとか、ここはやらないとか、やらないところを決める方がいいのかもしれないけど、
この線引きっていうのが大事かなというふうに思います。
視野を広げる重要性
その線引きをした方が結果的に全体のスケジュールとしても安定するんじゃないかなというふうに思うんですよね。
皆さんそのスケジュール管理っていうのは多分自然とやってるんですよ。
1日24時間しかなくて、毎日24時間働いてるわけじゃないから、寝る時間とか最低限のいろんな時間は分けて考えて、
仕事の時間が例えば8時間あるとしたら、8時間をどういうふうに有効的に活用しようかなというのは多分皆さん自然にやってると思うんです。
それがうまくできてないときがスケジュールが破綻してえらいこっちゃになるんですけどもね。
例えば今日月曜日じゃないですか。月曜日から全力疾走しようとすると、詰め詰めで8時間やったら8時間やろうとすると、
多分週の真ん中の水曜日木曜日ぐらいで疲弊して息切れするんですよね。
なので今日月曜日は今週はどこを見るか、どこを触らないか。
ピアノで言うと、今日はこの週は調律をするのか、いや修理をするのか。
ちょっとここはお客さんに無理言って時間少しもらって、ここの塗装剥がれてるところを何とかしなあかんなとか。
そこを決める日なのかなというふうに思います。
この月曜日、この仕事のやり方を決めるっていうのは全然違うと思うんですよね。
狙いを定めた方が多分動きやすいですし、例えばピアノっていうものであればピアノ自身も答えてくれますからね。
最終的に効率もいいんじゃないかなというふうに思います。
忙しい時ほどやっぱりいろんなところが見えてくると思うんですよ。
皆さんも同じだと思うんですけども、神経が研ぎ澄まされるとまでは言わないんですけども、
見渡すところが広くなると思うんです。視野が広くなってると思うんですよね。
だからこそ完璧を目指すよりも部分最適ではないですけども、狙いを定めるっていうのがやっぱり大事かなというふうに思います。
今日はピアノの耳だよと言いながらピアノの話はあんませずに、ピアノの話から派生した仕事のお話っていうかな。
やっぱりそこはずっと意識しているところですし、こういう年末のバタバタするときこそやっぱり意識してなあかんかなというふうに思うので、そんなお話をさせていただきました。
今日はそんな月曜日でいいんじゃないかなというお話でございました。
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音楽でこの街の笑顔を増やします。平瀬楽器の平瀬智樹でした。
