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#8 【1-5】CHANEL最大の影|第二次大戦とココ・シャネルの沈黙
2026-05-19 25:33

#8 【1-5】CHANEL最大の影|第二次大戦とココ・シャネルの沈黙

今回は、CHANELの歴史の中でも避けて通れない「第二次世界大戦前後の空白期間」について話します。


1939年、シャネルはクチュールメゾンを閉鎖します。


表向きには「戦時中にドレスは売れない」という判断でした。


しかし、その裏側には、

孤児院出身者としての生存本能、

従業員よりも自分の神話を優先した冷たさ、

そして1936年の労働争議への複雑な感情が見えてきます。


さらにパリ占領後、シャネルはホテル・リッツに滞在し、ドイツ諜報関係者ハンス・ギュンター・フォン・ディンクラーゲと関係を持ちます。


そして、CHANEL N°5の権利を取り戻すため、ナチス占領下の反ユダヤ政策を利用しようとした疑い。


1943年のモデルハット作戦。


戦後の尋問と、起訴されなかった沈黙。


今回のテーマは、

「シャネルは悪人だったのか?」ではありません。


本当に問いたいのは、


美しいブランドを作る人間は、美しい倫理を持っているのか?


ということです。


CHANELは女性の自由を象徴しました。


しかしココ・シャネル本人は、自由のために戦った聖人ではありませんでした。


彼女は、自分の名前、利益、生存、神話を守るために、危うい権力にも近づいた現実主義者だった。


ブランドの価値は、光だけでできているわけではない。


今回は、CHANELというブランドの最も深い影を、「物と価値」の視点から考えていきます。


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はい、本日も始まりました、物と価値のリベラルアーツパーソナリティのきのです。 今回は、今までとは少し違う角度から、
シャネルの闇とも言える部分に触れていきたいと思います。 シャネルの歴史を語るとき、どうしても避けて通れない時期があります。
それが、第二次世界大戦前後の空白期間です。 帽子屋から始まり、ジャージ素材で女性の体を自由にし、
シャネルNo.5では記憶をデザインし、リトルブラックドレスで黒の意味を変えたココ・シャネル。 彼女は、女性をコルセットから解放した人物として語られます。
しかし、その一方で、戦時中の彼女は、自由を奪う強大な権力へ近づいていった。 ここに、ココ・シャネルという人物の最も大きな矛盾があります。
ただですね、本編に入る前に、一つだけ僕が大切だと思っていることがあるんですよね。
やっぱり、現代って、どうしても本当に善か悪かみたいな、正義か間違いかみたいな二択でね、語られすぎている部分っていうのがすごいあると思うんですよね。
やっぱり、SNSとか見てても、批判したりとか、必要以上に誹謗中傷したりとかっていうのも結構よくあることなんじゃないかなって思うんですよね。
でも、実際善か悪かとかではなくて、人間って結構もっと複雑だと思うんですよ。
で、人間だけじゃなくて、物事自体ももっと複雑なんじゃないかなっていうふうには思ってて、
例えばですけど、むしろね、普通の人にはできないような狂気じみた執念とか矛盾っていうのに、人は惹かれてしまう部分があったりするかと思うんですよね。
例えばね、バンドのアーティストとか、そういったところのボーカルとかっていうのが、普通の人だったりとか、清廉潔白な人だったりすると、そんなに魅力を感じないとかっていうのを感じたことはないかなっていうふうに思うんですよね。
でも本来であれば、普通で言えば社会不適合みたいな部分だったり、生きるのが辛いみたいな人たちが、もう必死にいろいろと考えて前に進んでいって、失敗もたくさんしてみたいなところっていう部分に人は惹かれる部分っていうのがね、あるんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
それで作品だったりとか、そういうアーティストの作品だったりとか、ブランドっていうのは、あくまでやっぱりコンセプトだったり、そこに作品として閉じ込められたものみたいなものがあったりするかなと思うんですよね。
で、そのもの自体っていうのはやっぱりその本人と密接に関わってはいるものの切り離された部分でもあるかなっていうふうに僕は考えてるんですよね。
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その大事なのは、それを自分に持つことで、自分自身にどう影響を与えるのかっていうところがやっぱり重要なんじゃないかなっていうふうに思ってて、なので別にシャネルだったりエルメスだったりっていうハイブランドである必要すらないかなと思うんですね。
例えば、アップルを持ってる自分みたいなところで立ち振る舞いだったりとかそういったものが変わったりもするかと思うので、そういったところ、自分にどう落とし込んでいくかっていうところについて考えていきたいかなと思います。
はい。なので、今回はシャネルは善人か悪人かではなく、シャネル自身、彼女自身が何を守ろうとして、何を変えようとしていたのか、その信念だったり生きるための手段みたいな部分、そこを一緒に見ていきたいかなと思います。
はい。では、1939年、メゾン閉鎖からっていうところを話していきたいかなと思います。
1939年、第二次世界大戦が始まると、シャネルはクチュールメゾン閉鎖します。基本的には表向きの理由としては、戦時中にドレスを買う人はいないっていうものだったんですけども、ただこれっていうのは単純な重要予測ミスっていうことだけでは説明しきれないと思うんですよね。
はい。当時ね、他のクチュールたちは戦時下でも服を作ろうとしていましたし、つまり、戦争だからファッションは終わるではなくて、戦争でもファッションを続けるっていう選択肢っていうのは実際に存在していたと。特にシャネルは実用性っていうことを考えていたブランドだったので、そういったところにすごくマッチする存在だったはずなんですよね。
ではなぜシャネルは閉じてしまったのかっていうところなんですけども、これはね、彼女の老いたちとかが深く関係しているように思うんですよね。
シャネル自身は、一話とかでも紹介したように個人で育っているわけなんですよね。彼女にとって仕事とは共同体を守るっていうものっていうよりは、自分自身を守って身分を変えたりして生き延びていくための武器だったと思うんですよ。
なので、戦争が来た時っていうのは彼女は、従業員を守る経営者っていう部分っていう意識っていうよりも、自分が生き残るための判断っていうのを優先した可能性が高いんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。ただもちろんね、ここは単純化はしてはいけない部分だと思うんですよ。
はい。当時ね、フランスではやっぱり労働者運動だったりストライキも起きていましたし、シャネル自身もね、それに深く関わっていたりする部分もあるので、労働者側からの不満もあれば経営者側からの恐怖や緊張感みたいなものっていうのもあったんではないかなっていうふうに思うんですよね。
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だから、この時代は冷たい経営者だったっていう話ではなくて、戦争と社会の不安の中で何を優先するのかっていう問題に対してどう向き合っていたかっていうことを見る必要があるんじゃないかなっていうふうに思います。
はい。ただね、事実としてシャネルは女性の自由を象徴するブランドであったところなんですけども、この閉鎖でね、約4,000人とも言われる従業員っていうのはね、職を失っているわけなんですよね。
これがね、シャネルにとっても結構影響があったことなんじゃないかなって思うんですけども、女性を自由にしたデザイナーっていうね、神話というか、象徴みたいな部分っていうのと、従業員を切り捨てた経営者っていう、現実みたいな部分みたいなところっていう、この狭間みたいな部分が戦後のシャネルを語る上でとても重要な部分になってくる。
ことだと思います。はい。
そして1940年、リッツ滞在と金力への接機。
はい。ドイツ軍がね、パリを占領します。
これはね、結構史実的にもすごく有名だったと思うんですけども、シャネルはパリに残ってホテルリッツに滞在していました。
はい。リッツは単なる高級ホテルではないんですよね。
占領下のパリにおいて、ドイツの公館だったり軍関係者だったり、情報機関の関係者っていうのが集まる権力と情報の空間だったわけなんですけども、
そこでシャネルはドイツの外交官であり、情報機関、アップベアとも関係していたハンス・ギュンタ・フォン・ディングラーゲっていう人と関係を持つようになっていくんですよね。
なんかね、ちょっと聞いたことあるような話の流れですよね、これはね。
はい。シャネルってこういうムーブメントを起こすというか、こういうムーブをしがちなんじゃないかなって思うんですけど、
ここで重要なのは、これを単なる連載として片付けてはいけないなっていうふうに思ってまして、
はい。占領下のパリで彼女はやっぱり最も危険で最もね、安全な場所っていうところに身を置いたっていうふうに言えるんじゃないかなっていうふうに思うわけですよね。
つまり実は贅沢の執著っていうよりも、生存のための要塞みたいなものだったんじゃないかなっていうふうに思います。
シャネルは思想をすごく大事にしている人っていう部分である前に、生存していく人だったんですよね。
なので女性を殺せとか解放したっていう思想みたいな部分っていうのは、戦争という巨大な部分の中で最もね、強い側へ近づいていったっていうところなんですよね。
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これ結構ね彼女は現実主義な感じがすごいするんですけども、ここも結構非常に難しい部分で、思想を貫きたいのであればやっぱり本来って権力から距離を置いたりしていくべきだったのかもしれないんですけども、
彼女自身はね、思想だけでは生きられないっていうことをすごく理解していた人なんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
やっぱり生き残らなければ思想もしっかり残せないというこの順番、順序みたいなものをいかに読み取るか、読み解くかみたいな部分がすごい重要なんじゃないかなっていうふうに思います。
特にね、個人って本当最下層のところから成り上がってきた中で、できなかったことっていうのはすごくいっぱいあったと思うんですよね、個人にいたときに。
で、そこからできるようになって、これだけの力を得れれば自分にはいろんなことができるんじゃないかなって、その力をなくしてしまえばまたできなくなるんじゃないかなっていうふうに考えていた部分も、僕は少しあったんじゃないかなっていうふうに思います。
はい、そして1941年ですね、これシャネルNo.5の権利問題とかっていうのが出てくるんですけども、
これ結構ね、やっぱりここがかなり重い部分になるんじゃないかなっていう話なんですけども、シャネルは自分の名前を、シャネルNo.5の利益っていうのをね、ベルテメール家っていうのが握っているっていう、ほとんど利益の部分を取られていたわけなんですよね。
で、長年強い不満を抱いていたわけなんですけども、やっぱりシャネルの自身の名前を使ってますし、自分が作った香水だっていうふうにも考えてますし、その香水を使うことっていう世界観を作るっていうのはね、シャネル自身の美学でもあったわけですよね。
なのにその利益の大半は自分には返ってこないという部分で、この怒り自体はね、創造者としてすごく理解できる部分ではあるんですけども、ただその問題なのが、その権利自体を取り戻すためにナチスの占領家の反ユダヤ政策っていうのを利用しようとしたっていうところなんですよね。
じゃあその、金を得るために何でもしていいのかっていう考え方が一つあるよねっていうところ。
で、このベルテメール家っていうのがユダヤ家であったっていうことが特に大きいんですけども、そこを、だからこそこのナチスのユダヤ政策っていうのを利用して所有権を奪還しようとしたっていうところなんですよね。
これって、じゃあさっき言ったような、生き延びるためっていう部分だけだと、ちょっとなんか怪しい部分になってきますよね。
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明確にね、ほんと利益だったり所有欲だったりとかっていうのと、プラスアルファ自分の名前を取り戻したいっていう執念みたいな部分があるんじゃないかなっていうふうに思うんですけども、
ただね、ここで難しいなって思うのが、ユダヤ人が嫌いだからとか、そういうところ、ユダヤの感情っていうのと、自分の作ったものへの執着っていうものは分けて考えないといけないかなって思うんですよね。
別に、彼らがユダヤ人だからそういうふうに、そのユダヤ政策を利用して奪還しようとした、権利を取り上げようとしたっていうわけではなくて、やっぱり自分自身のものだから、それを取り返すチャンスだったからみたいな感じのイメージの方が、僕としては近いのかなっていうふうに思います。
本当にシャネルにとってNo.5っていうのはね、カペルの思いとかもあったんではないかなっていうふうに僕は考えているので、そういったもの、自分の感性だったり記憶だったり美学っていうそのものっていうのを取り戻すためにはもう手段を選ばなくなっていったんじゃないかなっていうふうにも見えるんですよね。
だから許されるとかっていうわけではないと思うんですけども、その選択を取る意思みたいな部分は理解できなくはないかなっていうふうには思うんですよね。
そのこと自体がね、女性の自由を象徴する香水だったんですけども、それをしたことによって、やっぱり自由とは正反対の差別制度を利用したっていう、レッテルが絶対張られてしまうっていう部分が出てくると。
そこが背景に一つ入ってしまうっていう部分は、かなり逆に言えば大きかったんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
ここにね、やっぱりそのシャネルの光と影っていうのが最も鋭く現れているんではないかなっていうふうに僕は思うんですけども、この辺りどうですかねっていうところですよね。
それもね、一つの生きていた生々しい部分ではあるので、その生々しさっていうのは一つの魅力なんじゃないかなっていうふうには僕は考えています。
その当時に生きていたわけではないので、その当時の空気感とかっていうのはね、どう頑張ってもね、理解するのは難しいと思うんですよね。
でもそうやってそういう意思みたいなもの、もうその手段を選ばなくなる瞬間みたいなものがあるよねっていうこと自体は、その自分の中に理解をする、取り入れるっていうことはできるんじゃないかなっていうふうに思います。
そして1943年ですね、モデルハット作戦と社交資本の危うさっていう部分なんですけども、シャネルはね、モデルハット作戦と呼ばれる和平工作に関与したとされています。
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これはシャネルやベラベイとロンバルディの英国上流階級との人脈を使ってチャーチル周辺に接触しようとしたドイツ側の工作だったわけなんですけども、
ここでのシャネルっていうのはね、単なる服飾デザイナーではなくなってきているんですよね。
社交界を横断するような人物だったりとか、そういう貴族とかともつながっている人物で、人脈自体っていうのはね、とんでもなく大きかった人なんですよね。
なのでそういうふうに扱われていたのかなっていうふうに思うんですよね。
シャネルはね、なので本当帽子とか服とか香水だったりとか、そういう社交っていう部分、あと恋愛ですよね。
それらを使って本当に自分の階級を超えてきた感じの人生なんじゃないかなっていうふうに思うんですけども、
つまり彼女は力の構造っていうのをすごく理解していた人でもあったと思うんですよね。
だからその戦争下でも自分の人脈っていうのがね、政治的に使えるっていうふうに考えた可能性があるんですよね。
なので本当に力がなかった時代にいかにいろんなことを考えていたのかなっていうのがここでちょっと見えてくるんですけども、
ただここっていうのはね、危険な自己神話みたいな部分もちょっと見え隠れするのかなっていうふうに思うんですよね。
特別な仲介者ですよみたいなとこは、やっぱりその戦争すら動かせるかもしれないみたいな考え方みたいなものがあったんじゃないかなっていうふうにも読み取れるのかなっていうふうに思うんですけども、
そうなってくると女性解放のデザイナーっていうイメージもあるんですけども、
権力に選ばれる自分を捨てられなかったみたいなシャネルも見えてくるっていう部分ですよね。
そういう感覚、そういうどっちに魅力を感じますかっていう部分は、これ本当に人それぞれな気はするんですよね。
自身が生きてきた道の中で、やっぱその女性解放するっていうすごく聖な部分っていう部分と、
権力に選ばれてどんどん突き進んでいくみたいなね、ちょっと魔王的な部分みたいな部分に惹かれるっていうこの両極端な部分があるんですけども、
それもやっぱりね、シャネルの魅力なんじゃないかなっていうふうに思います。
そして1944年、起訴されなかったことは潔白の証明じゃないっていう話なんですけども、
パリ解放後ね、シャネルは尋問を受けるわけなんですけども、起訴はされなかったんですよね。
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で、ここで本当注意しなければいけないのは、やっぱり起訴されなかったってことは潔白ですっていうことではないっていうところなんですよね。
やっぱ証拠不十分っていうのはすごく怪しい話でしてね、証拠不足だったり政治的な配慮だったりとか、
そのシャネルと関わった有力者っていうのはね、たぶんとんでもない有力者だと思うんですよね。
そしてそのフランス社会は混乱していたわけで、そういった要素っていうのがね、様々な要素が重なっていった可能性はあるなっていうふうに思うんですよね。
これはね、本当ね、シャネルの闇というよりは社会の闇ですよね。
で、その後シャネルはスイスに移るんですけども、これっていうのはね、事実上の沈黙の亡命とも言えるんじゃないかなっていうふうに思います。
彼女自身はね、もともと自分の過去を積極的に告白する人ではなかったんですけども、
個人で育ったってことはあんまり言わなかったりとか、
まずしたとかをね、ストーリーとしてね、編纂していったっていう感じで、
人生そのものをね、物語として編集してきた人物なので、
戦時中の行動もまた、もうその説明ではなく、沈黙をしたっていうことで処理しようとしたんではないかなっていうふうに思います。
なので、そのシャネルにあったのは、懺悔しようとかそういう部分、倫理観というよりは、
その沈黙によって、自己神話みたいなものを守る技術だったのかもしれないなっていうふうに思います。
ここでもう最終まとめていきたいんですけども、シャネルはね、ナチスの思想家ではなかったんですよね。
でも、権力に近づいたと。
で、もっとちょっとね、慎重に、ここは本当に慎重に言わないといけないんですけども、
そのシャネルはね、ナチスの公式党員だったと断定できるわけではないんですよ。
なので、職業的なね、スパイだったと言われている部分とか、話とかも出てくるんですけども、
ここをね、そうだったっていうのはもう結構慎重であるべきだとは思います。
はい。でも、ドイツの重宝関係者と深い関係にあったことだったりとか、
反ユダヤ政策を利用して権利を奪還、ね、奪回した工作をしたとかだったりとか、
和平工作とかに関与してたっていうところっていう部分を見ると、
その完全なぬれぎぬでもね、っていうふうに言うのも難しいんじゃないかなっていうふうには思うわけですよね。
木のないところに煙は立たぬという、ちょっと煙だけ立っている状態なんですよね。
はい。でも、ただ、僕自身はね、ここを単純にね、本当に、だからシャネルは悪人だったっていうふうに言いたいわけじゃないんですよね。
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むしろ、彼女は自分の信念とか美学を守り続けるために生き残ることを優先した結果、そういうふうになった。
で、権力を持った、まあ要はちょっとノブリス・オブリージュ的な考え方もあったんじゃないかなっていうふうにも思うんですよね。
はい。で、その結果として、もうその危うい権力構造にちょっとね、取り込まれていったというかね、巻き込まれていったんじゃないかなっていうふうに思います。
で、彼女にもそのやっぱり矛盾が出てくるんですけども、
はい。その矛盾自体っていうのはね、人間誰しもが持っているものなんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
本来そういう矛盾を抱えているのが人間なんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
で、まあそういったことを考えて、もうそういうところも含めてシャネルっていうものを本当に捉えていってほしいなって思うんですけども、
そしてね、最後になんですけども、この物を持つっていうことっていうのは、やっぱ意識的にも無意識的にも自分自身を形成していくものだと思うんですよね。
で、これ単なるね、品質の問題、クオリティがいいものだからとか、そういう問題ではないんですよ。
で、今回ね、話していったようにシャネル自身にも光と闇の部分があったりするし、じゃあ闇の部分があるから悪いのかって言ったらそうではないと思うんですよね。
その闇の部分でもその神殿に共感する部分だったりとか、そこをいいなと思う人がいるだろうなっていうことはね、重々理解できると思うんですよ。
で、僕自身もそういったところに突き抜けていく、なんて言うんですかね、悪の美学みたいなのもちょっと嫌いではない部分があったりして、
なので、そういったストーリー、反作用とか矛盾みたいなものっていうものを自分自身がどういうふうに理解して、どうやって解釈して、どう自分の人生に取り込んでいくかっていうことの方が僕は大きいと思うんですよね。
こうやってね、良いものを持つと立ち振る舞いが変わるとかってよく言われたりするんですけども、
どう変わるのかっていうのは、そのものに対してのストーリーとかコンセプトをどうしているかによって変わるんですよね。
で、そのものに対してっていうところで言うと、やっぱりその時計を持った、高級時計を持ったらっていう、高級時計だけのね、理解だけで言えば、それを持つことによって立ち振る舞い、やっぱ傷つけないように動こうだったりとか、
丁寧な動きになろうとか、良い靴を履いたら靴自体に傷がつかないようにしようとかっていう、そこだけで言うと高級っていう部分だけの話になってくるんですけども、そこに対して、
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例えばね、ロレックスだったら権威性みたいなものがあったりするわけじゃないですか、プロフェッショナルとしての意識とかがたっぷり詰まってたりするわけじゃないですか、
そしたらそれをつけることによって、じゃあ自分もプロフェッショナルであるべきだなみたいなところが出てくるんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
で、その、じゃあそのプロフェッショナルである立ち振る舞いっていうのはどういうものなのかっていうところに関しては、こういうそれぞれね、ものが持つ、またそれを使ってきた人たちみたいな部分のストーリーが自分の中にどれだけ落とし込まれているか、どれだけ理解しているかっていうところが、その立ち振る舞い一つ一つに移り変わっていくと思うんですよ。
で、僕としてはこのものと価値のリベラルアーツっていうのを通して、そういった理解っていうのを深めていくような手助けができたかと思っていますっていうところなんですよね。
なので、まあこういう闇の部分を話してみるっていうところも今回やってみました。
はい、では今回は以上で。
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