夏の思い出と恋
夜に浮かんでいた
クラゲのような月が弾けた
バス停の背を覗けば
あの夏の君が頭にいる
だけ
夏の大人になるまで
ほら、手伸びしたままで
遊び疲れたら
バス停裏で空でも見ろ
地球に夏が暮れても
きっときっと覚えてるから
君のポケット
口に出せないなら
僕はひとりだ
それでいいからもう
諦めようし
記憶の中はいつも
夏
写真なんて紙切れだ
恋だそれが
わからないから
記憶だけに
口に出せない