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#63環境が常識を変える(理想精密株式会社訪問)
2026-09-08 11:48

#63環境が常識を変える(理想精密株式会社訪問)

理想精密の中村社長にお会いして話を伺いました。難削材を切削する特徴ある会社ですが、そのために必要なことを教えていただきました。

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サマリー

本エピソードでは、工業高校教師である筆者が、難削材加工を得意とする理想精密株式会社の中村社長との対談を通じて、環境が人の意識や技術の進歩に与える影響について考察する。中村社長は「難しい」という先入観が技術の進歩を妨げると指摘し、挑戦する姿勢の重要性を説いた。筆者はこれを教育現場に置き換え、物理的な環境整備だけでなく、生徒の心に寄り添い、挑戦を促す「人の環境」作りがいかに大切かを語る。また、生徒指導においては、型破りな方法も取り入れながら、生徒一人ひとりの成長を促すための試行錯誤を続けることの重要性を強調している。

はじめに:季節の移り変わりと番組紹介
こんにちは、岐阜県の工業高校で教員をしているすみです。 この番組、未来をつなぐものづくりでは、日本の製造業を支える企業の技術や、そこで働く人たちの思い、そして工業高校の教育の魅力をお届けしていきます。
だいぶ涼しくなってきましたよね。夜も耳を澄ませば、この前鈴虫の鳴く声が聞こえてきました。 秋だなぁと思っていたんですけども、
ちょうどその鈴虫の鳴き声が聞こえるところは、私が明日、除草剤を撒こうと思っていたところなんですよね。
秋を告げるこの綺麗な鳴き声を聞いたら、除草剤を撒くのをやめようと思ってしまいました。 草がまた生えてきますので、手で抜こうかと思っています。
季節の変わり目ですから、皆さん、体調管理もしっかりしていきましょう。
理想精密株式会社訪問:難削材加工への挑戦
今回はですね、岐阜県の安八というところにある理想精密株式会社の中村社長という方にお会いしてきました。
これは大堀健真さんの大堀社長からのご紹介いただきまして、すごく面白い社長さんがいるよということで紹介していただきました。
理想精密株式会社というのは、私も実は名前だけは知ってたんです。
なぜかと言ったら、CFRPの加工をしているということで、珍しい会社だなというふうには思っていたんです。
CFRPというのは炭素繊維複合剤というもので、繊維とプラスチックが混ざった、そういったすごく強くて軽い部材なんですよね。
ただこれ実際に削ろうと思ったら、炭素繊維ですからね、まとわりついたり、ささくれちゃったりプラスチックがすごく加工しにくいんですよね。
しかも炭素繊維が空中に舞うと体にも悪いということで、吸引しながら加工しなきゃいけないというすごく大変な加工なんです。
まあそういった加工をやっているということで興味持ったんですよね。
でも今回このような縁をいただきましてお会いすることになりましたので、その時の感想や思ったことを話したいと思います。
面白い社長さんで話もかなり盛り上がりました。
その中で一番興味深い話というのは、つまりは難作材と言われるものを削っているということなんですけれども、難作材というのは難しい削る材料と書いて難作材なんですよね。
世の中には硬くて強いものなんてことを要求すると逆に加工しにくくなるんですよね。
削りにくいということになったり、溶接しにくいとかね。
まあいろんなことがデメリットとして出てきます。
だから難作材っていうのは加工屋さんはできれば削りたくないなっていうものなんです。
なぜならば削るためにはいろんな条件が今までと違いますからね。
刃物を変えるのか回転数を変えるのか、いろんな状況を変えなきゃうまく削れないということなんです。
ですが中村社長が言っていたのはこういうことなんです。
難作材だから難しいとか加工しにくいとか、だからそんな加工はうちでは無理だなんてことを言っているのがおかしいと。
つまりはですね、難作材は難しいと思うその先入観が技術の進歩を止めてるんじゃないか。
チャレンジ精神を止めてるんじゃないかっていう話だったんです。
どうやったらできるのかということをやっぱり考えれる、そんなような空気が欲しいんですよねっていう話でした。
環境が常識と技術進歩に与える影響
確かに人間は環境から大きな影響を受けますよね。
例えば常識というのも周りの環境に左右されますよね。
周りのみんなが努力していればその努力する姿勢が当たり前にもなりますし、
今の加工の話だと難作材をなんなく削っていればそれはまさに難作材ではないという認識になりますよね。
何が常識かというのは結構環境というものが影響するんじゃないかなというふうに思います。
逆にそんなことやっても仕方ないと、どうせ無理だと、
そんなことを言ってしまっては、やはりそれが当たり前、常識になってしまうんですよね。
そうすると挑戦すること自体が難しくなっていくということになります。
やはり環境というのは大きいですよね。ではその環境は誰が作るのかということなんですよね。
どこからか勝手に降ってくるわけでもありません。
結局そこにいる人たちが作っているということなんですよね。
会社だったらその社員が、もしくは社長が、学校だったら先生が、先輩が、何を言うのか、何を評価するのか、
そういったことで一つ一つの積み重ねが組織の雰囲気になっていくんですよね。
そして文化になっていく、常識になっていくということなんだと思います。
人が環境を作って、その環境がまた人を作っていく。
そんな良い循環、まさに悪い循環もあるんですけども、そういったところが人間社会にはありますよね。
教育現場における環境作りと生徒指導
では良い環境にすればどうしたらいいんだろうというのが私たち教員もよく考えることなんです。
クラスの雰囲気を良くするにはどうしたらいいんだろうなっていつも考えています。
それは決してものとかそういったものではないんですよね。
私は今、工業高校のネクストハイスクールという莫大な予算がついたプロジェクトに取り組んでいるんですけども、
その中で工業高校に新たな機材を入れたり、それに伴う施設を建てたりとか、そういったことをこれからやっていきます。
しかし、その施設設備があったとしても、その施設設備がどんなに素晴らしくても、そこに学ぶ人たちが関係ないな、
自分には難しそうだからできないななんて思う生徒ばかりいたら、
これはいくら良い環境、施設設備を整えても人は育たないですよね。
やはり物理的な環境と人の環境、気持ちの環境というか、そういったものは両輪ですよね。
ですからその環境、施設設備がもたらす物理的な環境と生徒の気持ち、心をつなぐこと、
これがやっぱり一番大事なんじゃないかなというふうに思っています。
教員が一生懸命環境を整えて、生徒に機会を与えて、声をかけて、支援をして、
そうやってやっていくということが大事なんじゃないかなと。
そしていつか本人がやってみようかなと思ったときに、
そこに始めて次へのステップが生まれるんじゃないかなというふうに思っています。
私も今何を導入するのかということで結構頭がいっぱいになっているんですけれども、
まあそれだけではダメですよね。
そこでどんな人を育てたいのかっていうそこを忘れてしまっては、
両輪の片方のタイヤが外れているのと一緒ですよね。
もう一度そういったことが大事だなということを気づかされる訪問でした。
生徒指導における新たなアプローチ
そんなことを考えながら現実に戻ってくると、3年生にもなって掃除を簡単にサボったり、
声をかけても無視していってしまったり、そういう子も若干いるんですよね。
しかしこういった子たちも気づいてほしいなというふうに思っています。
私もその子を変えるということも大事だと思うんですけれども、
その子が気づかなくともやはり周りの子が気づく、
そして周りの子が一生懸命やっている子がバカを見ないっていう、
そういった環境を作ることは大事だなというふうに考えているんです。
ですから例えば何回も何回も行っても服装や頭髪を直さない、
そういった生徒がいたとします。
当然ですね、何回も言う中で何か気づいて、
そして変えていこうと思ってくれれば一番いいです。
一番良くないのは怒られるから直そう。
これも一つの形だと思いますけれども、
ただそれって高校生に求めている成長ではないんですよね。
小学生、中学生ならそういったことは必要だと思いますけどね。
やはり何が必要なのかということを考えて行動してほしいんです。
だけどもなかなかなかなか行っても変わらない生徒もいるのも現実です。
だからといって私たちが諦めてしまっては、これはまた何の進歩もありません。
そこで私が今考えているのはですね、
なるべくそういった生徒たちを他の生徒の前で注意するということを心掛けています。
これよく注意するときは個別で注意した方がいいよという話が鉄則なんですけれども、
でも何回も言ってもわからない生徒っていうのは、
これ個別で言っても多分結果一緒なんですよね。
ですから個別で言ってということではなし、みんなの前であえて言う。
そうすると何がいいかといったら、
先生、諦めずにあの子を注意していてくれているなというふうに周りの子が思う。
そっちが大事なんじゃないかなというふうに考えているんです。
そして党の本人も気づいてほしいんですよね。
最初は例えばシャツが出ていることを注意された。
これはシャツが出ていることに対して注意しているんですよね。
だけども何回も何回も同じことを注意していくと、
直さないとか言うことを聞けないとかわがままだとか、
そういった人間性を注意されているということにだんだん変わってくるんです。
どうですか?人間性が悪い人と付き合いたいと思いますか?
そういう人はいませんよね。
ですから自分自身の人徳を落としているんだというところにも気づいてほしいんですよね。
本人もそこから失うものがあるんだということであったり、
周りも一生懸命やっていることをちゃんと先生は認めてくれているし、
やらない子はちゃんと注意してくれるという平等さも感じてほしいんです。
ですからちょっとセオリーとは違いますけどね。
みんなの前で注意するということも必要なんじゃないかなと考えて今やっているところです。
本当に人を教えるというのは難しいなとつくづく最近思っています。
だけどもそれが仕事といえば仕事ですからね。
いろんな子がいていろんな事例があって
誰一人同じようなくくりで考えられることなんて人なんであんまりないですよね。
一人一人ケースバイケースで何がいいのかということを
本当に歩み寄りながら考えて実行していきたいなというふうに思っています。
もし皆さんもこれは注意しなきゃいけないなって思ったときに
注意の仕方というのを今までと違うやり方とか
違う角度からちょっと攻めてみてもいいんじゃないですか。
そうしたらイラッとした気持ちもですね。
戦略的にやろうという気持ちになるだけで冷静になれますよ。
アンガーマネジメントってこういったことでも作れるんじゃないでしょうか。
まとめと番組情報
未来をつなぐものづくりは毎週月曜日朝7時に配信しています。
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また皆さんのコメントもお待ちしております。
ではまた来週。さよなら。
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