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おはようございます。 今日の元気を送ります。
10月6日日曜日 日曜日は朗読回です。
10月どの本読もうかなーっていろいろ考えて
松下幸之助さんの 続道をひらくにします。
1月から12月まで別れております。 10月は【かんなづき】
ここから何小節か お送りします。
柿の実 秋の気配である
大気は清々 空が青い
その青い空に柿の木が腕を伸ばす 枝を伸ばす
そして小枝の先で柿の実が鮮やかに色づいていく 子供がそれを欲しがる
木に登ってお呼び越し 竿をやたらと振り回す
だがそうたやすくはもぎ取れない 柿の実は小枝の先にしっかりつながっている
その小枝は中枝に中枝は大枝に またその大枝は
育成層の年輪を刻む木の幹にがっしりと食い込んでいる その木の幹は不動の大地に深々と根を下ろしているのである
小枝だけで実がなるのではない 枝から幹から根を通し
いわば大地の力が実をならしているのである 柿の実を仰ぎ見てその見事さに感嘆するのも良いけれど
同時に足元の大地をまた見定めて その広く深い無限の力にも思いを潜めたい
いわゆる枝派 松節にとらわれて大地の力を思わぬ姿は
子供がやたらと竿を振り回す姿に似ているともいえよう お互いにこんな思いで今一度我が身を振り返ってみたい
理屈 もう理屈は言うまい
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理屈のやりとりの虚しさが身に染みる 本当に心からコンコンと吹き出してくるようなそんな言葉が口から出ては来ないものか
あれやこれやと頭でこねくり回して辻褄の合わないところは手前勝手な言い分でつなぎ合わせて それで相手に分かったかと問うてみてもそこにはしらじらしさが残るだけである
これは人間同士の会話ではない 少々辻褄が合わなくても良い
理屈に合わなくても良い そんなことにとらわれるよりも人を心から愛し
うやまいそしていたわり合う素直な思いのままに語り合えないものか とつとつとした語りでも良い
大事なことは理屈のやりとりではない 心が通じ合うことであるそしてそこにお互いに滲み出るような信頼感が生まれ
お互いに助け合って生きていく力が沸き起こり 人間として生きることを幸せを味わうことである
できるはずである相手がどうあろうと自分にはできるはずである そう信じたい
寄り添う 秋の夜空は美しい
うさぎの餅つきが静かな海やクレーターに変わったけれども それでもしんしんと輝く月の光の神秘さはひそやかな
虫の声とともに今もなお人の心の奥深くまで染み込むようである その月にもちろんうさぎはいなかった
そして人間らしきもの変臨すら見出せなかった 月だけではない火星にも金星にもその気配は全くなさそうである
見渡す限りの星空 いけどもいけども月せぬ星空
そのいずれにも人間がいない 人間の命がない
人生という貴重な存在はこの小さな地球上にだけしかないのである 暗黒の樹に緑色にぽっちりと浮かぶこの地球上にだけなのである
荒野にさまよう人々は自然に寄り添う お互いに同じ人間であることを確かめ合えた喜びで
荒れすさぶ中に手を取り寄り添っていく 無限の宇宙の中の
30億の人類 この大事な生命
06:01
お互いに 秋の夜空を仰ぎ見てもっと寄り添いたい
お互いに同じ人類であることを確かめつつ 静かに手を取り寄り添いたい
素敵な一日をお過ごしください