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俺は、エアコン。かっこいいエアコンなんだぜ。
俺には、仕事がある。
俺の仕事は、優しい吐息を出すこと。優しさが、肝心なんだぜ。
優しさを求める、そんなことを考えながら、外気に合わせて、あったけい吐息、冷たい吐息、どちらかをよーく考えながら、吹き出すってわけ。
ささやき、愛のささやきにも似てんじゃねーのか?
俺の愛のささやきによって、心地よい空間を作り出す。その結果として心地よくなり、目をつぶって、そう、昇天する。
俺の仕事は、心地よい空間を作って、昇天させる。そう、ちっちゃい赤ん坊は、寝ることが仕事ってわけ。
そんな赤ん坊にも、優しい吐息を投げかける。その結果、心地よい、あー気持ちいいぜ、っていう顔をしながら昇天する。それこそが俺の生き甲斐ってもんなんだぜ。
だがしかし、俺にも一つだけ、ちょっとした困りごとがある。それがそう、俺の名前。俺の名前っていうのは、エアコンっていう。
エアコンっていうのはさ、省略された名称ってわけ。俺の正式な名称は、そう、エアコンディショナー。エアコンディショナーこそが俺の正式な名前ってわけ。
よく誤解されんだぜ。コンディショナー、これを間違って捉えられる。どう捉えられるのか?
いや、コントローラー。コントローラーではね、俺の名前はコンディショナーの方だぜ。コントローラーは扱う、そう、いや、空気を扱う人をそんな感じで捉えられそうなんだぜ。
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でも俺は違う。俺はエアコンディショナーの方なんだぜ。コントローラーは扱う人、コンディショナーは調整する人。俺は調整に長けたかっこいいエアコンなんだぜ。
これを機械に、いや、コントローラーと思ってた人は、俺は、いや、コンディショナーなんだぜっていうことを再認識してほしいってわけ。
俺の仕事は空気、空気温度を調整して皆々様を焦点させる。これこそが俺の仕事なんだぜ。お聞きいただきありがとうよ。また聞いてくれよな。
