夕焼けと紙飛行機の思い出
夕焼けひとりきり、始まりました。
昭和、二桁生まれのパーソナリティ、ミッキーロンリーが、お話しします。
昭和レトロン、今は懐かしい思い出。
明日の心配もせず、駆け抜けた昭和の時代。
温かく、優しい昭和の情景。
心思うままに、お話しできればと思っています。
どうぞお付き合いください。
今日は、夕焼け物語、紅の章。
夕日の紅、瞳に映る、約束の地。
そこは、多くの子供たちが、昭和を舞台に手にした紙飛行機。
手作り飛行機、グライダー。
かつて、夕日に向かって、その飛行機は舞い上がり、
その夕日の中に、少年少女が、翼に夢を見た。
そんな土地だ。
そして、時は流れて、翼の章、第一ステージ。
朝日菜と共の夢を成し遂げ。
そのストーリーは、ある少女、バトンを渡す。
それが第二章の輝きの章。
友情と成長の物語
さようにしほら、悲しみを乗り越えて死にになる。
そして、しほも、東京と同様、チーフパーサー。
そんな道を歩むことになる。
その彼女たちの、バトンの慶付。
受け継ぐのは、果たして、どんな少女たち、少年たちなんだろう。
ゆずき、ルカ。
前回、小学生の彼女の生い立ち。
実は、さようにしほと、同じ施設の育ち。
後輩でもある、しほ姉ちゃん。
そんな膝に抱きついて、彼女が施設を出て、里親になる。
さようにしご夫婦の元へ旅立った時は、泣きじゃくっていた彼女だ。
そして、しほが死へ、エンターブライズイン内定した時に、戻ってきた時は、とても嬉しくて。
そのしほの姿に、自分も、いつか、同じ翼の道を進みたいと考えていた。
ゆずき、ルカ。
両親は行方知らずで、放牧されて、今はこの施設にいる。
小学生の頃の思い出だ。
彼女は、上級生から譲り受けた、大きめのトレーナーを着て、お気に入りのものだった。
彼女は鉄棒が好きだった。
そんな、ある日のこと。
大きめのサイズのために、肌を少し晒してしまった時に、それを見ていた同級生の子が、「あっ!」って声をかけた時に、実は、
彼女の前で、一人の少女が、「私、得意なんだ!」って言って、すぐ隣で鉄棒をビュンビュン回る。
まるで体操選手、そんな動きをする少女がいた。
とても運動神経もよく活発な子。
その少女の名は、星奈翼だ。
ルカとは正反対の性格の子供で、誰もが認める地元の建設会社のご子息。
運動神経も良いが、目立ちすぎて近寄り難い雰囲気でもある。
彼女は、そんな動きを鉄棒の前で派手にパフォーマンスを行い、自分の方に視線を、みんなの目を焼き付けた。
実は、それはルカをかばうためでもあったのだ。
少しでも自分の方に視線を向けてもらうために、ルカをかばう。
そして、星奈翼。
彼女は、学校のドッジボールでも、ボールをキャッチしては、相手の側の子に当てたりして、とても目立っていた。
そして、男子も顔曲げで怖がられるような存在でもあった。
少しでも意地悪しようとするなら、自分が叱られてしまう。
すくんでしまうほど、星奈翼は感情的で。
そして、星奈翼。
実は、家庭では複雑な状況にあった。
父親と母親は全く口を聞かない。
それは父親が、翼が幼い時に、愛人を作ってしまって、ぎこちない家庭の空気が充満していた。
母親は何も父親と口を聞かない。
父親は翼に声をかけるのだけれども、翼はそれを知ってしまい、とてもやりきれない気持ちで、
自分の部屋でベッドで泣きはらしたり、机に伏せてしまうこともあった。
誰にもその心の内を明かすこともできない中、
自分は学校でしかも強い少女として、
みなからも思われていて、その弱さを見せることもできない。
そして、一人で泣きはらすこともあったのだ。
そして、彼女が唯一、自分の気持ちが休まる場所があった。
それは以前から伝説の地とも言われる約束の地、
昭和の時代古くから、その田舎町。
唯一の高台で、少年少女が手作り飛行機を投げ入れて舞い上がらせた場所だ。
その場所は夕日がとてもきれいだ。
そして、星の翼は時折紙飛行機を飛ばす。
以前、この場所でかすかに自分の姉とも言えるような人たちが投げ飛ばしていたのをかすかに覚えている。
そして、紙飛行機に自分の気持ちを乗せて飛ばしていた。
その時に、もう一人の少女、その彼女の名はゆずきるか。
翼を眺めて、自分と何か近いものを持っている。
それは、るかが先輩四方の叶えた、成し遂げた姿を自分も追い求めたいと思っていた。
そんな友情の始まりでもありました。
次回も楽しみです。
夕焼け一人きり、この辺りで終わります。
お付き合いしていただき、ありがとうございます。
お楽しみに。