いじめの開始
夕焼けひとりきり始まりました。昭和。二桁生まれのパーソナリティー。ミッキーロンリーがご案内します。昭和レトロ。
今は懐かしい思い出。明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代。
暖かく優しい昭和の情景。心を思うままにお話しできればと思っています。
どうぞお付き合いください。今日は大きなお山の滑り台がシンボル。富士山公園の物語。
そのお山には鎖がかけられていて、多くの子どもたちがその頂きを目指して
みんなお山の大将だ。広場ではボール遊び。
ケンペンパンしてゴム通りしている子どもたちが一段落して
みんな体育座りをして誰かを待っている様子だ。
私ミッキーがそばにいて様子をお伺いしたいと思います。
お付き合いください。時は昭和60年代。
大きな滑り台がシンボルの富士山公園。
広場で遊び終えた子どもたちが体育座りして
誰かを待ち浴びている様子だ。 そしてワイワイガヤガヤ。
あ、あの大きな黒い自転車がキシキシしながらやってくる。
荷台には紙芝居の様子だ。
ジオジさんがやってきた。みんな飛び上がって
脱帽子している子どもたちもいる。互いにハイタッチしている。
みんな 待ってたかい。久しぶり。
ジオジさんが紙芝居の準備を終えて幕を開けます。
ジオジさんはいつもと違って神妙な顔つき。
みんなのいじめの幕。
パチパチパチパチパチ。子どもたちはいつもと違って
そのタイトルに少しびっくりした様子で控えめな拍手だ。
ある小学校のクラスで
授業も放課後の遊びもとても仲良しそうに見えるのだけれども
実はいじめが行われていました。
ある女の子に対して数人の子が意地悪をしていました。
彼女はやめて、もうしないでって言ったにもかかわらず
面白半分で文房具を、消しゴムや鉛筆を隠したり
靴箱の靴にゴミを入れたり
とても、その彼女は悲しみました。
時には涙ながらに訴えることもあったのだけれど
とても病むことではありません。
ジオジさんは紙芝居をめくりました。
彼女はお家でも自分の勉強机でしくしく泣きます。
どうしたらみんなわかってくれるんだろう。
でもみんなと仲良くしたいし、とても悲しませること
先生にも心配かけさせたくない
そんな気持ちを持つ、とても優しい子でありました。
そして、ある日のこと、彼女は決意します。
解決への道
ジオジさん、紙芝居をめくります。
職員室で
彼女は先生に思い切って相談します。
もちろん、涙をこらえたくてもとどまることはありません。
先生も思わず一緒になって泣いて、彼女の訴えを聞きます。
彼女は、でもみんなのこと好きだし、みんなと仲良くしたい。
先生、どうすればいいでしょう。
先生は彼女の肩を両手で抱き寄せて、背中をさすります。
そして、二人で解決の模索をして、あることを決断します。
ジオジさん、紙芝居をめくります。
そして授業が一通り終わって、その放課後のお話。
先生と女子が黒板の前にやってきました。
そして、先生は彼女に手をかけて、みんなに彼女に言わせます。
みんなと仲良くしたい。
もうやめてください。
クラスは主任となります。
もちろん、意地悪していた隅の子たちは顔を伏せて隠そうとしますけれども、
今さらどうしようもありません。
そして、関わっていなかった子どもたちもとても神妙な顔をつき、
先生は言います。
この中で、この意地悪いじめを知っていた子、手を挙げなさい。
そして、クラスの中で一人ずつそっと手を挙げて、
気がつくと、みんなが手を挙げていました。
13試芝居をめくります。
そして、先生は兄弟のところで一気に泣きながらみんなを叱ります。
みんなもいじめていたのと一緒だからね。
クラスのみんなは、あちらこちらでその瞬間に
涙こぼす生徒が出だして、その当事者の彼女のところに謝りに行きます。
ごめんなさい。ごめんね。
彼女の周りにみんなが集まってきます。
先生も含めて、みんな涙になってしまいました。
13試芝居をめくります。
次の日からは、そのいじめがなくなりました。
もちろん、それ以上に仲良くしようという気持ちで、
彼女はみんなをすぐには、そのつらいいじめを忘れなくてはいけないことだけれども、
一日一日、忘れて自分も乗り越えていかなきゃいけないということを誓います。
先生もクラスも、
いっそ自分たちがいじめていたということ、このクラスそのものが
みんなの問題だということに気づいた、そのあの日の涙の中での彼女の訴えを
一生忘れてはいけないものとしました。
13試芝居をめくります。
13試芝居はみんなに語りかけます。
彼女はいじめられていたのですが、
優しい心の持ち主なんだ。
なぜなら、自分が言うことによって、そのいじわるしていた子どもたちが先生に叱られるかもしれない。
そして、クラスの和を乱すことがつらかった。
でも思い切って先生に言うことによって、その
いじめの問題はみんなの問題だということに、
あのホームルームで買ったんだよ。
一人の問題ではなく、みんなの問題にしたということがとても大事だったんだ。
みんなその 気持ちを忘れないで
みんな うんうんってうなずいて、光にパチパチパチパチパチ
ジェルスおじさんの紙芝居が終わりました。
子どもたちはいつもと違って、声で退屈あるようしながら
黙って下を見ている子もいます。
もちろん自分のことで思えたることもあった子どももいるかもしれません。
富士山公園が
夕日にさまってきました。いじめ。
わたくしミッキーもふと思い出してしまいました。
幼い時から大人になるまでの間、その見てみぬふり、
実は見ないふりしてた自分もいじめてたということ、その紙芝居を思いました。
みんな、キロに着きます。気をつけて帰るんだよ。
夕焼け一人きりこのあたりで終わります。お付き合いしていただきありがとうございます。
次回の番組お楽しみに