声の影響力とは
どうも、声を聞けば猫背がわかる、ボイストレーナーみかです。
さて今日は、あなたの周りや、あなたが憧れている方で
この人の話は引き付けられるな、とか
なんか信頼しちゃうんだよな、という風に感じる方、いませんか?
あの人は特別だからな、とか
元々のセンスが違うかな、とか
思って諦めてしまうんじゃないでしょうか?
でも、その影響力とか、カリスマ性みたいなものの正体が
実は声に隠されてて
しかも、それがトレーニングで手に入るものだとしたら
知りたくないですか?知りたいですよね?
では、そんななぜか信頼される人という
そういう人々が共通して持っている声の3つの要素について
具体的にお話ししていきます。
実は難しいことはあまりなくてですね、割と簡単なんです。
ポイントはたったの3つです。
1つ目は響き
2つ目がスピード
3つ目がマ
この3つだけです。具体的にお話ししていきます。
響き、スピード、マの重要性
1つ目は深く安定した響きです。
これね、実は信頼感の土台になるかなという風に思っているんですけど
例えば声が上手ってしまうとか
喉でこうやって喋っているような声だったり
あとキンキンした、甲高すぎる声
こういう声だともし内容がものすごくいいことを言っていたとしても
上手ってしまったことで自信がなく聞こえてしまったり
キンキンとした声で
ちょっと内容が軽く受け取られてしまうみたいなことがあるかもしれません。
逆に胸とかお腹からボワーと豊かに響く
そういった安定した声っていうのは言葉の一つ一つに
重みだったり説得力っていうのが与えられるんですよね
この人なら任せられるなっていう
そういう安心感を生み出すことができます。
そして2つ目は心地よいスピードです。
これはね、引きつける力に直結するかなと思うんですが
例えば早口でしたら相手が疲れちゃったりね
情報を処理する時間を渡せないわけですよね。
そうなると例えば内容としてはものすごく素晴らしいものをしゃべっていたとしても
相手が理解できない速さでしゃべってしまうことによって
あの人何言ってるかわからないになってしまうこともある。
それはもう本当にもったいないです。
逆にずっと同じペースでゆっくり話してしまうと
それはそれで退屈してしまいますよね。
影響力がある人ってこのスピードの緩急がもう本当に上手です。
大事なところは少しゆっくりめに。
で聞き手の興味を引くようにこうトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥという感じで
テンポを少しずつ上げていく。
このリズムが聞き手を飽きさせずに話の世界に引き込んでいく
そういう話し方をされています。
そして3つ目がマ
これが使えるようになると
言葉の重みが劇的に変わるのでぜひぜひ試してもらいたいです。
このマの使う場所、とても簡単です。
あなたが本当に伝えたい言葉の直前
ここで1秒でもいいのでマを作ってください。
本当は3秒ぐらい黙っても
人間の耳には割と不自然に聞こえないんですが
3秒待つって割と勇気が得るので
1秒か2秒だけでもいいのでちょっと一度クッと黙る。
そうすると聞き手はなんだっていう風に
耳をこっちに持ってこれるというか意識を集中させることができます。
その耳を引き付けたところで
これが大事なんですっていう風に伝える。
そうすると相手がすごく受け入れやすい状態で
言葉を届けることができるんですよね。
他にも言葉と言葉の間にしっかり間があると
私は焦ってませんよという自信の表れっていう風にも
捉えることができるので
言葉をガガガガッと詰め込むのではなくて
堂々と黙る。
こういうことができるようになると
説得力が出てくるんじゃないかなという風に思います。
では最後に先ほどお伝えした1つ目の響き。
これに関してどうすればいいねんがちょっと残ると思います。
話のスピードとかマーとかは割とイメージしやすいかなと思うんですが
響きに関してはちょっと専門的な部分もあるかなと思うので
こちらを今日説明していきます。
まず鎖骨の少し下に手のひらを置いてください。
そして気持ち低めの声。
これは人それぞれ声の高さがありますので
この音を出してくださいというわけではなくて
自分が思う中で自分の普段喋っている声よりも少し低めの声。
なおかつ低すぎない声を出してみてください。
私で言うとあーこれぐらいです。
あーこれぐらいにするとちょっと低すぎて苦しいので低くしすぎずに
かといって普段の声との違いがあんまりないと分かりにくいかなと思うので
少し低めという感じでいいです。
低めの声を出して言葉は何でもいいですがあーとかおーとか
じゃあおーでいきましょうかね。
おーおー
こういう風に声を出すと今触った手のひらがボーッと震えませんか。
これが胸の響きです。
キョークーとかとも言うんですけど
この胸の響きって低音を司っているので
少しここを鳴らすぞというふうに思って喋るだけで
どっしりした声になります。
例えばこんにちはという声もこんにちはっていうのと
こんにちはっていうので少し違いますよね。
今はちょっと胸を意識して
ブワーッとなるようなイメージをして声を出しただけです。
この響きをコントロールできると
信頼感のある声っていうのが生まれてくるので
ぜひぜひ試してみてください。
今日は3つご紹介しました。
響き、スピード、マ。
これ全部やるのは大変かもしれないんですが大丈夫です。
1個で大丈夫です。
あなたが素敵だなと感じる人の音声とか動画を聞いていただいて
響きが好きかもしれない。
もしくはこのスピード感が好きなのかもしれない。
このマが心地いいな。
そんなふうに3つの視点で一度聞き直してみてください。
その上でご自分の中でこれがいいなと思ったやつを
実際に試してみるといいと思います。
こうして3つに視点を絞ることで
この人こういうことしてるんだとか
例えば大事なこと言う前にちょっとマを作ってるなとか
すごく安定した響きがあるなとか
そういった発見があると思います。
漠然とすごいなとかセンスかなと思っていた
憧れの声、この正体が具体的な技術として見えてきますので
ぜひぜひそんな耳を育ててみてください。
さて夏休みではありますが
月曜日なので今日から仕事だという方もいらっしゃるかもしれません。
今週もいい1週間にしていけるように
熱中症とか体調は気をつけてお過ごしください。
では今日もあなたの声のアウトプットを応援してまいります。
ボイストレーナー美香でした。
またね。バイバイ。