声質の解析
声を武器にするラジオへようこそ。
このチャンネルでは、いろんな方の声を分析したり、声に関する質問にお答えしていきます。
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また、質問フォームは概要欄に載せていますので、あなたからの質問お待ちしております。
パーソナリティは、声から猫背を見抜く、ボイストレーナーみかです。どうぞよろしくお願いいたします。
先日、平泉聖さんとか、あと藤並慎太郎選手とか、
あと俳優の佐藤武さんの声について、いろいろ私が熱く語った回があったんですが、それがわりと好評でして喜んでいただけたんですよね。
質問も、モノマネに関する質問なんかもいただいたりして、
私は全然モノマネ下手くそなんですけど、声に関することであればお答えできるかなと思っているので、
今日もそういった質問にお答えしていこうと思いますし、
しばらくはいろんな方の声を分析して、ここがいいよねとか、ここ好きなんですみたいな感じで、
私のマニアとか、私の好きを爆発させていこうかなと思っております。
早速ですが、モノマネ関連の質問をいただいておりますので、そちらからご紹介いたします。
モノマネのレパートリーを増やしたいですが、出したい声質は練習次第で出せるようになるのでしょうか?
例えば、工藤静香さんの声質は真似できるのですが、天海雄貴さんのようなパキッとした声は難しいです。
よろしくお願いします。ということで、ご質問ありがとうございます。
そしたら順番にお答えしていくと、まず出したい声質は練習次第で出せるようになるのでしょうか?というところですが、
これはあまりにご自分の声と離れていなければ近づけることはできると思うんですが、出せない声もあるなという、そういった感じですね。
例えばですが、私がめちゃくちゃ低い声、例えば津田健二郎さんの声を出せるかといったら、
生体的に、体の作り的に出せないので、練習すればその声が出せるかというと、そこはノーになりますが、
例えば工藤静香さんのモノマネには少しは近づけると思いますし、天海雄貴さんの声質にも少し近づけるということはできると思うんですよね。
それって何をしているかというと、響かせる場所を変えていたり、筋肉の使い方を変えたり、筋肉を実際にトレーニングして強い声を作ったりというふうに、
そういうふうにトレーニングをしていけば、出したい声というのは近づいてくるかと思います。
とはいえ、やっぱり元々出している自分の声の出し方の癖みたいなものがありますので、そことバッティングしないかなというところは、
声の特徴の比較
ちょっと問題になってくるかもしれないんですけど、そういう意味で出したい声質に近づくということは、
原理上無理でなければ、私が津田健次郎さんの声みたいな、無理よねっていうことではなければ、近づけることができるんじゃないかなと思います。
実際にちょっとお声を聞いてみて、これ系の声はいけるな、これ系ちょっと厳しいかもしれないとか、そういうのって聞いてみないと何とも言えないところもあるんですけど、
ちょっとこの後ね、工藤静香さんと天美由紀さんの声の特徴をお話ししていくので、もしかしてできるかもというところがあったら、試してみていただけたらと思います。
ではでは、工藤静香さんの声、実はね、工藤静香さん、私個人的に思い入れが、思い入れって言ったらちょっと大げさかな、ありまして、
小学校の頃とかテレビでね、歌っている工藤静香さんを見て、あ、あのモクモクの中で歌う人いいなって思って、歌が好きになったんですよ。
モクモクって下のやつです、ドライアイスのモコモコみたいなやつ。
あのスモークの中で立って歌っている工藤静香さんを見て、いいなって思ったんですよね。
私がボイストレーナーになるきっかけをくれたのは、もしかしたら工藤静香さんか?
そもそものきっかけを言ったら、もしかしたら工藤静香さんかもしれないなというぐらい、ちょっと実は個人的にとても好きな方なんですよね。
工藤静香さんはやっぱり中低音にものすごく厚みがあるんです。厚みがありながらも息が多めに混じっていらっしゃるので、いわゆるハスキーボイス、色気があってね。
母音と子音って日本語が作られている言葉がありますけど、サーだったらSが子音で、アーが母音ですね。
S、A、S、A、SA、SA、SAという感じになるんですけど、工藤静香さんって子音が強い?
それでは、みたいな。
今日もやっていきましょうみたいな感じで、工藤静香さんこんなこと言わないですけど、子音をちょっと立てて言葉をハスるなという印象がありますよね。
元々の声が低めではありながら、声がスコッと抜ける感じがあって、重たくないんですよね。そんな感じの声質をされていらっしゃいます。
一方、天海雄貴さんはどちらかと言えば高め。高めって声の高さというよりは、よく響いている場所がという表現をしたらいいかな。
天海さんもかっこいい低めの音が鳴るんですけど、共鳴でよく鳴っている場所が、低いところももちろん鳴っているんだが、高いゾーンも鳴っているので、すごく通りやすい声という感じの意味で高めですね。
すごく明瞭ですよね。そりゃそうだろうという感じなんですけど、すごく明瞭で聞きやすい声をされていて、割と力強い感じ。舞台されていたので、声のパワーというのはどうしても必要ですしね。
当然なんですけど、張りがある声で強さも感じる、そういう声で。それで言ってやっぱり通りがいいというか、声がものすごく通るなという、そういう特徴を持っていらっしゃいます。
近づける練習方法
違いですよね。天海幸さんと工藤静香さんの違いだと、どっちかと言えば、工藤静香さんって息混じりでしなやかという感じ。天海幸さんは舞台的な声なので、直線的にスコーンと通る感じのクリアさを持っていらっしゃる。
柔らかい感じとパワフルなかっこよさみたいな、そういった違いがあるかと思います。
近づける方法としては、天海幸さんに、工藤静香ボイスから天海幸ボイスに近づけるのであればという前提ですけど、息を吐く量を少し少なくして声を作る。
元ののど仏の中にすごく小さな2枚のひだがあるんですけど、これをしっかりと閉じる。これがいいかなと思います。声帯閉鎖というんですけど、これをピタッとすることで息が少なくてもパリッとした声が出るようになります。
ただこの声帯閉鎖と喉を閉めるっていうのが別なんですよね。喉は閉めないけど声帯は閉める。何のこっちゃっていう感じかと思うんですけど、声で言うと、あ、あ、あ、こういう、喉を閉めています。喉を閉めていたのが今の感じです。あ、あ、あ、こういう感じです。
声帯閉鎖っていうのは喉を閉めるわけではなくて、声帯だけを閉じるので、あ、あ、あ、こういう感じです。リングラセンの貞子さん、貞子さん、あ、あ、あ、これ今声帯閉鎖がパチパリパリパリと起きている音なんですけど、別に全然喉苦しくないんです。
で、このバリバリの貞子ができなきゃいけないかっていうわけではないんですが、声帯閉鎖をする筋肉というかね、これをピタッと閉じることができると、息を少なくしてしっかりしたパワーのある声が出せるようになってくるので、一つこれが近づける方法かなと思います。
で、もう一つが、ちょっとこれは中傷的な表現になってしまいますけど、声を前に押し出すようなイメージをされると近づくかなと思います。
工藤静香さんって割と体の中で音が響いていて、それが外にバーッと波及しているような、なんかそんなイメージかと思うんですけど、あまみゆきさんはもう本当に体の外に声がパーンと出ているような感じなので、マイクでどれぐらいいけるかわかりませんが、あ、あ、あ、今これ割と体の中で音を鳴らしています。
あ、あ、あ、で、声を前に押し出すとこんな感じになります。
あ、あ、違いわかりますかね?これ何をしているかっていうと、息の使い方を変えてるんですよね。息の吐くスピードだったり、どこに息を当てるかとか、なんかその辺のことをコントロールしてやっています。
本当によくあるワードなんですけど、声を前に押し出すっていうワードは結構ボイトレでよく使うんですけど、これでイメージができる方が結構多いので、よかったら試してみてください。
最後、口の開け方でも近づける気がします。
あまみゆきさんは声が明瞭なんですけど、母音がものすごく明瞭なんですよね。あ、い、う、え、お。
なので、あーの時の口の形をしっかり作って声を出すとか、例えばさようならっていう言葉を言う時に、あーの口をしっかり作ってさようならっていう風に言う練習をするとか、母音を明瞭に出すぞっていう意識を持つと、少し近づけたりする気がします。
ということで、3つガガガッと言ってしまいましたけど、息を少なくする、声を前に押し出す、母音を明瞭にするために口を大きめに開けてみる。
この3つを試すと、工藤静香さん風からあまみゆきさん風の声に近づけるんじゃないかなと思っておりますので、よかったら試してみてください。