バイオスティミュラントの基本
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
みなさん、こんにちは。月曜担当の富山みかんです。
FarmersVoices🍊vol.83の放送になります。よろしくお願いします。
この間の土曜日、子供の幼稚園の運動会がありました。
県庄園の腕に鞭を打って、綱引きに出ました。
その次の日曜日は、地域の草刈りがあって、
県庄園の腕に鞭を打って、草刈り機を振り回してきました。
その後、来週から天気予報だと雨予報だったので、
6月上旬の傍聴をやりまして、
県庄園の腕に鞭を打って、必死に傍聴をやってきました。
県庄園の腕が痛くて痛くて、これはちょっとまずいですね。
ここまで酷使すると、県庄園もそうなんですけど、
筋肉痛みたいな感じで、本当腕が痛いです。
先週だけじゃなくて、その前も子供の小学校の運動会で
綱引きに出て、またその後、家の畑の草刈りもしたので、
2週連続腕を酷使してますね。本当に痛いです。
うちの一番上の子が小学校6年生で、もうすぐ中学生なんですけれど、
うちの子供もそうだし、同級生の子たちも、
幼稚園の頃から知っている子もいるので、本当に大きくなったなと思いまして、
うちの一番下の子が幼稚園の年長さんなんですけれど、
やっぱりその同級生たちを見ると、あっという間に小学校6年生になって、
また大きくなったなって思うのかなっていうような感じです。
大人の6年間と子供の6年間じゃ、成長のスピードが全然違うので、
大人は成長するっていうか、退化してるんですけれど、
本当に年は取りたくないなと思う反面、子供の成長はとても楽しみですね。
雑談もほどほどにしておいて、今回のテーマに入りたいなと思います。
今回も前回に引き続き、バイオスティミラントについてお話ししたいと思います。
今回のテーマは、期待しているバイオスティミラントというテーマでお送りしたいと思います。
バイオスティミラント、前回もお話ししましたけれど、
日本語に直すと生物刺激剤。長いのでBSC剤と略させていただきます。
このBSC剤ですが、やけに液剤が多いなと思いまして、9割5分以上は液剤なんですよね。
なんでだろうなと思って調べてみたところ、
注目のBSC剤
BSC剤は肥料だったり農薬だとは違って、
ある特定の成分と言いますか、物質を植物に与えて刺激を与えるので、
特定の物質だけ高濃度であればいいんですよね。
なので、希釈して使用してもらうことを前提に製品を作ればいいので、
輸送費がまず安く済みます。
さらに液体だと溶面サンプだったり、土壌換水をすればいいので、
そうすると即効性、すぐ効くということで、
BSC剤と液剤は相性がいいと。
液剤のメリットは即効性なんですけれど、
デメリットは効果が長続きしないということなんですけれど、
BSC剤はある一定の期間だけ効果を発揮すればいいので、
本当に液剤と相性がいいということになっています。
例を挙げると、スキーポンというBSC剤があります。
これを植物に土壌換水すると植物の高温耐性や乾燥耐性がつくので、
夏の高温乾燥対策に非常に有効です。
なので、効果が長続きしないけど、
これから高温になって雨が降らないみたいな天気予報になっているときに使う…
遅いのかな?
今調べてみましたらね、
天候状況を見ながら月に1回から3回使用してくださいって書いてあったので、
高温・乾燥が長続きした場合は3回ぐらいはやらないといけないのかなっていう感じですね。
このBSC剤ですが、注意しないといけない点が2つあります。
1つ目が、そもそもBSC剤ではない間買い物の可能性があります。
なぜかというと、日本ではBSC剤の規制みたいなものがなくてガイドラインしかないんですよね。
なので、極端なことを言ってしまえば、どんなものでもBSC剤として販売することができます。
多分なんか肥料…BSC剤としてはあれだけれど、肥料としてはなんかあるのかな?
あまり詳しくはわからないんですけど、多分肥料として登録は必要なので、
どんな肥料でも…ちょっと言い方が悪かったですね。
どんな肥料でもBSC剤として販売することができるか。
ただ、病気や害虫への抵抗性を謳ってしまうと、農薬の登録が必要になります。
注意する2点目が、BSC剤を使うタイミング。これに注意しないといけません。
例えばですね、朝日が大発したビール工房細胞壁を分解して得たベータグルカンを主成分としたBSC剤があるんですけれど、
こちらは注意事項に、果樹の場合、生理落下が終わった後に使用してくださいということが書かれています。
多分、生理落下中に散布してしまうと、生理落下が助長されて、たくさん果実が落ちてしまうということになるのではないかなと思います。
というわけで、BSC剤は使うタイミングによって効果が得られなかったり、逆に悪い方向に行ってしまう可能性があるんですよね。
そんなBSC剤ですが、私が注目しているBSC剤を3つ紹介したいと思います。
1つ目が、ベースアップGという低分子フルボ酸を高濃度で配合したBSC剤です。
フルボ酸だけじゃなくてグルタミン酸も配合されています。
この低分子フルボ酸ですが、フルボ酸の効果としては発酵の促進だったり、土の中にあるミネラルを植物が吸いやすい形にしてくれるという効果があります。
ただのフルボ酸じゃなくて、低分子フルボ酸なので、分子が細かいほど植物が吸いやすい形になっているので、普通のフルボ酸よりか効き目が良いという効果があります。
このベースアップGの良いところは、先ほどBSC剤は使用するタイミングが難しいという話をしたのですが、
これはいつでも散布していいわけで、冬場成長止まっている時期にやってもしょうがないかもしれないですが、どのタイミングでやっても問題はないです。
さらに、液剤ではなく硫剤、固形肥料なので長く効きます。これがBSC剤の中でも珍しくて良い点だなと思っています。
2つ目が、アンビションアルガという海藻の成分を抽出したBSC剤になっています。
何が凄いかというと、液体ゲル製造のバイオスティーミラントということで、
これは水に溶けるんですが、粘液性でこれを散布すると葉についてなかなか乾燥しないので、
液体肥料は散布して葉が濡れている間しか効果はないのですが、なかなか乾きにくいということは、しばらくの間効果が植物に吸収されるということです。
水に溶けやすく希釈しても粘性があるため、散布すると微細な液体が葉面全体にぴったり付着します。
蒸発しにくく、葉面に長く留まり、含有成分の吸収効率を高めます。
霜・干ばつ・風などの環境ストレスによる細胞レベルのダメージに対し、液体ゲルの機能で傷口を保護し、海藻抽出物などの作用によって素早くかさぶた状の細胞を形成・修復し、病原菌の侵入や過剰な水の蒸散を防ぎます。
すごいですね。これはすごいと思います。
本当に効果がどこまであるのかわからないんですけれど、これは使ってみる価値があるなと思っています。
新しいBS資材の紹介
3つ目がワクイチというBS資材で、こちらはグルタチオンという成分が高濃度で配合されているんですけれど、まだこれはモニターの段階で販売されているものではないです。
僕はモニターを申し込んで手に入れることが、まだ手に入れていないんですけれど、もうちょっとで手に入ると思います。
このグルタチオンというのは今化粧品とかサプリメントでも使われているものでして、人間のほうがいろいろ製品化されているんですけれど、植物というか農業のほうでも注目されていて、
今製品でなっているのはカネカペプチドという企業が出しているBS資材なんですけれど、これもグルタチオンが入っていまして、
このグルタチオンの効果なんですけれど、本当に植物に対していい効果があるんですけれど、幅広いので何とも言えないんですけれど、
人間もそうですけれど、植物も何かしら、例えば環境で暑さ、寒さ、乾燥とかストレスを受けると酸化作用が起こります。
これは生育に対して悪影響を及ぼすんですけれど、グルタチオンを施肥すると抗酸化作用といって、ストレスを受けても植物に悪影響にならない、植物が健全な状態で成長していくことができるという成分になります。
というわけで、私が期待しているBS資材を3つ紹介させていただきました。
今回は以上になります。
今日もメタグリボーシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんな、みかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。