農業の観察と先入観
この放送は、農業の常識を超越する、Metagriをキーワードに活動する、Metagri研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
みなさんこんにちは、田山みかんです。
毎回この放送でですね、暑いとか、雨が降らないとか、そんなことばっかり言っていますが、本当に暑いし、本当に雨降らないです。
それでも、今度の木曜日から雨が降るそうなので、なんか梅雨みたいな天候が来るそうなので、なんとか一安心というか、ちょっとワクワクしています。
これでどこまで木が回復していくかっていうのがね、しっかり観察していきたいなと思っています。
農業はやっぱり観察することが大切で、植物は喋ってくれないので、観察して、今までの栽培のアプローチからして、こういうことをやったらこういう結果になるんだなっていうのをね、しっかり観察することが大切なんですけれど、
やっぱりですね、ここ最近、みかんの木を見ていて、なんか毎年、毎年というかね、このみかんが本当にSサイズばっかりの木はどうしてこうなるんだろうなっていう風に思いながら、
毎年毎年違う栽培のアプローチをしているにも関わらず、みかんが、小玉のみかんばっかりの木があるので、これは一体どうなんだろうなって思いながらね、
いたんですけど、やっぱりちょっとふと今回、気がついたことがありまして、やっぱり見ているつもりでも見ていなかったというか、それか自分の思考にバイアスがかかっていたっていうか、
ここから良くなるだろうとか、こういうアプローチをしてきたから良くなるだろうっていう風に思っていたところが間違ってたんじゃないかなっていうのが、ちょっとここ最近の観察で反省点であります。
僕の幸いの方針で、誰がやっても同じ結果になる、職人芸はいらないっていう考えでいるんですけれど、
それはですね、前の会社で技術が必要な仕事があって、人によって結果にかなり差が出るんですよね。それが謙虚に、売上げにも影響してきて、
そこを何ていうのかな、やっぱりセンスと言いますか、何年やっても上手くならない人もいて、やっぱりそこは何ていうのかな、やっぱりその人はずっと勤めてくれるわけでもないし、
例えばですね、病気で何日か休んだってなった時でも、その穴を埋めれるようにしないといけないわけで、そう考えた時に技術に、個人の技術に頼るのではなく、工程と言いますか、で何とかしないといけないやり方でですね。
なので、僕はそこで技術じゃなくて、下手な鉄砲でも数打ち当たる作戦で、誰がやってもある程度同じ結果になるような方法を選んだんですけれど、
それを自分で独立した時にも、それをそうしていかないといけないなと思って栽培の方針でいます。土作りも創生栽培だったり剪定も片側強剪定にして、で、撤化はしないみたいな。
液比を散布することによって、撤化しなくても樹勢がある程度維持できるやり方を目指していたんですけれど、液比だけじゃどうしても撤化しないで着火ストレスをかけるとどうしても木が弱ってしまって、
一回弱った木が液比をいくらやっても回復しなくて、隔年結果で次の年果実をならせなくて、それ1年かけても樹勢が戻らないままなる年になって、弱ったまま果実をならせるから果実が小さいままで、
という負のサイクルの繰り返しみたいな状態に陥っていました。
もちろん昨年や今年のように夏場の高温乾燥だったり、木が古い若いだったりして樹勢の回復具合も影響すると思うんですけれど、そういったところも踏まえてしっかり観察してこなかった。
観察していたとしても先入観があってしっかり見れていなかったというのが今回の失敗から得た学びです。
思考のバイアスと失敗の学び
生育の初期の段階、4月あたりに4月の芽の出方、花の付き方でこの木が1年間どんな感じになってくるのかというのはある程度つかめるので、
その時点、本当はもっと早い方がいいんですけどね、どういうアプローチをするのかというところが今回の失敗をどう生かすかというところで今のうちから決めておくのが大切なのかなと思います。
今回のテーマはバイアスは失敗のもと、先入観は失敗のもとというテーマでお送りしました。
今回は以上になります。
今日もメタグリボーシリーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんな、みかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバーイ。
