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名盤ラジオ
こんばんは、名盤ラジオです。
この番組は、僕ら音楽好き3人が好きなアルバムについて、お酒を飲みながら色々と語っていきます。
名盤ラジオ、今回もよろしくお願いします。タクヤです。
こんばんは、N造です。
ヒデキです。
はい、名盤ラジオ。
前回は、シガー・ロスの2ndアルバムのアゲイティス・ビリュンを語ってきましたけど、
今回取り上げるのが、その次のアルバムとなる〇〇です。
これはもう、名盤として名高いアルバムなんじゃないかなと思いますけど、
アルバム名も曲名も名前がついてないという、究極のアルバムみたいな感じですけど、
なんとなくついにここまで来たか感がありますけど。
そうですね。
なので、今回はシガー・ロスの2002年リリースの3rdアルバム〇〇。
これ、読み方正式なのがわかんないですけど、
この放送では〇〇という呼び名で読んでいきますので、その〇〇を特集して話をしていきますと。
そうですね。これみんな何て読んでるんでしょうね。
そうっすよね。
〇〇しかねえよな。
これでも本当に何て読んでるんですかね、日本での読み方。
普通に見たら〇〇だよね。
音で聞く機械ってよく考えたらあんまないなって、これの読み方を。
雑誌とかだと文字だから、このカッコを書けば済むじゃないですか。
表記で出すんだからね。
音でこのアルバムについて言及されてるのをなんか聞いたことがないんで。
これだからシリとかに読み上げさせたら言ってくれるかもしれない。
だけどアンタイトルドとかになるんじゃないかな。
アンタイトルドって言ってる人は聞いたことないよね。
確かに。
ジガーロスのアンタイトルド。
聞いたことない人だな。
でも曲名としてはアンタイトルドシャープ1とかですよね。
ああ、そう。
一応。
一応確かに。
ちなみにメンバーは、これアイスランド語だと思うんですけど、
シビガプランタンみたいな、そう呼んでるってのがあるみたいで、
それを英語に直すと、ザブラケットアルバム。
ブラケットっていうのはカッコなんで、カッコアルバムなんで、カッコですね。
やっぱカッコ。
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カッコ。
合ってる。
合ってる。
カッコって書いてあるからな。
そうですね。
確かに。
書いてあるから。
これは2002年リリースですけど、
前回、ゲイティス・ビリュンの回の最初にシガーロスとの出会いみたいなところは話してますけど、
僕ら3人ともそうかなと思いますけど、このカッコがまず最初に出会ったっていうアルバムなので、
そうですね。
なかなか衝撃的な出会いでしたけど。
衝撃的ですね、これは。
これはでも本当に、さっきも触れた通り、アルバムの名前もないし、曲名もないし、
歌詞も造語というかホープランド語っていう独自の歌を歌ってるっていう、
もうなんかそれがすごいなって、シンプルに。
まずその、そこについて思いましたね。
なんかありそうでないっていう感じですよね。
確かに確かに。
そうですね。
誰かやってそうではあるけど、タイトルなしっていう。
確かに。
アルバムの曲もって、なんかそういう発想はある地あるっていうか、
あるじゃん、そういうの。
そうですね。
確かに確かに。
音自体に語らせるみたいなのは、
割となんか音楽やってる人は結構、誰しもあるような気はするんですけど。
そうですね。
それをマジでやっちゃったっていう。
そうですね。
全部それでっていうのは。
3枚目のアルバムで。
すごいですよね。
ジャケットも本当にそのカッコっていう。
すごい抽象的ですね。
歌詞もないみたいなもんでしょう。
あるというのかないというのか。
その意味のある言語ではないっていう。
ではない、そうですね。
本当その解釈とかを委ねられてる感じですよね。
本当音だけっていう。
これまたそのCDとしても面白いですよね。
中のブックレットがあって、それに。
カバーみたいなやつでね。
カバーみたいなやつでカッコになってて、
その後ろのやつがくり抜かれてっていう。
で、その中のブックレットも何も書いてないページだけあるって感じなんですけど、
これはリスナーが自分の解釈で歌詞とかやつを書き込めるっていうので何も書いてないページがあるらしいですね。
なるほど、そこに書き込んでいいんだ。
そうね、書き込まないよね、もったいなくて。
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書き込んだ人なかなかね、いるのかっていう。
すごい世界観ですよね。
なんか当時のロックのトレンドっていうかね、
流れ的にオルタナティブとかヘビーロックとかってすごいアート思考っていうかね、
そういう流れがあったと思うんですけど、商業主義的な売れるための音楽みたいなのはそういうのじゃないんだよみたいなさ、
ニルバーナイコーっていうそういう流れがあったと思うんですけど、
自分たちのやりたい音楽をやるっていうのが前提にあるみたいな、
そのトレンドの中、もう行き着いた果てみたいな感じですね。
売れる売れないとかもうなんかそういうのはどうでもよくて、
表現したいものを表現するっていう流れの行き着いた果てがこのアルバムっていう感じが。
そうですね。
普通に考えたらだってね、どこの言語でもない。
こんなの売れるわけないじゃんっていう感じ。
こんな商品にならないよっていう。
確かに。
レベルだと思うんですけど、それをなんか商品として成立させてしまったっていう。
そうですね。
普通怒られますもんね。
なんかこの状態でできたって言ったら。
普通はまず英語で歌ってくれって言われるだろうし。
そうですね。
最悪でも母国語では歌えっていうか、母国語では歌うだろうっていうものなんですけど、
それすらないっていう。
そこに行き着いたのって、どういうことでそこに行き着いたんですかね。
なんかすごいよね。母国語でも歌わないっていう判断というか、
別に自然にやっててそうなったっていう感じなのか。
発想としてはインストに近いと思う。
なるほど。
ボーカルも一楽器みたいな感じの音を出すっていう。
そういう感じの歌い方っていうか。
楽器の一部っていうかね。
その経緯というかシガーロスの変遷みたいなところも軽く振り返りながら、
なんでカッコみたいなすごい異質なところに行き着いたのかみたいなところも深掘っていきたいなと思いますけど。
まずシガーロスの結成が1994年。
で、ファーストアルバムがBONEっていうやつですけど、これが97年に出てますと。
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これすごいなんかアンダーグラウンドな感じのやつで、
メンバー的にもオリジナルメンバーとしてはボーカルのヨンシーとベースのゲオルグと、
ドラムが当時アウグストっていう人でしたと。
で、その3人でこのBONEを作っていて、
めちゃくちゃ怖いアルバムっていうか、
すごい実験色が強いっていうか、
だいぶその後のシガーロスを知ってから聞くと、こんな感じだったんだって思う感じですね。
で、その後翌年の98年にキャータン。
キャータンはいろんな楽器をやりますけど、
キーボードっていうのが一番しっくりくるかもしれないですけど、
キャータン加入と。
で、これがめちゃくちゃ大きなその後のシガーロスをなんか方向づける感じになったのかなと思いますけど、
それによって99年、アゲイティスビーユン、セカンドアルバムが作られると。
で、これはもう前回いろいろ話しましたけど、
なんていうかすごい表現の幅が広がったというか、
もともと多分4Cとかもこういうのがやりたかったんだろうなっていうのが、
キャータン加入によってしっかりそれを形にできるようになったみたいな、
なんとなくそういうふうに捉えてますけど、
キャータンはすごい多彩だし、
音楽の素養というか強要もあって、
多分それによっていろいろ弦楽器体とか、
ストリングス系を扱えるようになったりとか、
聴いてすぐわかる通りそんな感じになってますよね。
っていうのがアゲイティスビーユン、99年と。
あとはアゲイティスビーユンから共同プロデューサーみたいな形だと思いますけど、
ケン・トーマスっていう、多分この人も相当大きな貢献をしてると思うんですけど、
結局カッコとかその後のアルバムも一緒にやってるんで、
シガーロスの音作りにかなり大きな役割果たしてるのかなという人がそこでも参加してますと。
アゲイティスビーユン後は、
ドラムがアゲイティスビーユンのリリース後に脱退してるんですよね。
うんうん。
で、オーリーが加入してると。
あれ、そっか。リリース後なんだよね。
そう。だからアゲイティスビーユンは前のドラムで、カッコはオーリーっていう感じですね。
なので、カッコからその4人でっていう感じになるわけですけど、
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カッコのリリースが2002年だから、アゲイティスビーユンから3年ですか。
3年で、アゲイティスビーユンも相当すごいアルバムですけど、
あれからそこからね、さらに深いところまで行ったって感じですね。
ドラム変わったのも、少なからず影響があるっていう感じはしますよね。
そうですね。
存在感がまたちょっと変わったかなっていうか、増したというかなんだろうな。
アゲイティスビーユンの時はだいぶもうドラムはドラムに徹してるというかなんだろう。
曲を生かすって感じだったけど、生かすというかなんだろうね。
オーソドックスとか。
本当オーソドックスなかもなく不可もなくっていう感じではあったけど、
だいぶオーリーになってからは人間っぽくなったっていうかなんだろうね。
アルバムの音にもキャラクターが。
そうそう。ちょっと出たかなって感じしますね。
それはなんかすごいわかるな。
なんかドラム、人が叩いてるなって感じが出た感があるんですよね。
個性はあるっていうか。
そう、個性が。
そうなんでしょ。
キャラクターが。
キャラクターがちょっとそこが強まったかなって感じがあるんですよね。
わかるわかる。
ゲイティスヴィリウムはほぼほぼアイスランド語ですよね。
たぶん一部ホープランド語が使われてっていうところだと思いますけど、
当然タイトルもあり。
アイスランド語わかんないから、どこがアイスランド語でどこがホープランド語かもいかないってよくわかってないし。
うちらからするとどっちも大して変わんないっちゃって変わんない。
そうなんですね。
わかんねえしなみたいな。
そうですね。
一部ホープランド語のその一部がどこかわからない。
なんかそのホープランド語も、このカッコの曲もそうですけど、基本なんか言うってよく言うじゃないですか。
言ってる言ってる。
言うううううう。
そうですね。だからあれも英語の言うなのか。
英語の言うっぽく聞こえるよね、あれ。
何も知らないとね、ただ、やたらそれ出てくるなーって。
許されろな。
そうそうそうそう。
許されろな。
そりゃ。
もうちょっとなんか英語っぽいもんね。
たった聞くと、うちら的にはね、英語っぽく聞こえるんだよね。
聞こえますよね。
許されろな。
許されろな。
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そうそうそうそう。
なんとなく英語っぽく聞こえるんだけど。
でもやたらそればっかり出てくるっていう。
それ出てくる。
いろんな曲で。
それがでもほんとすごいですよね。
まあでもほんとに、なんというか、世界観がもうほんとに深くなったっていう。
感じなんですかね、その流れを追っていくと。
ゲイテスヴィリオンもまあすごい、その深さっていうのはもちろんありますけど、
なんというかその度合いがもう何段階も。
さらに深くなったっていうか。
でも、ほんとなんか深く深く潜っていったって感じですよね。
そうですね。
ほんとそうですね。
1段2段じゃなくて。
でもまあそういう点でいくと、なんかもう重ねちゃってあれですけど、
アニマからラタララスみたいなところもめちゃくちゃ神聖な感じになってますけど、
そういうのにもちょっと近いですよね。
まあそうですね、通じるところは感じますよね。
通じるところはありますよね。
いやー、わかりますね。なんかこのアルバム、ラタララスと結構全然違うんだけど、
なんとなくかぶってるとこありますよね。かぶってるというか通じるところっていうか。
そうそうそう。
ゲイテスヴィリオンとアニマが。
そうですね。そこも立ち位置的にもちょっと似てる感じするし。
まさにそれぞれ完成前夜っていうか。
そうそうそうそう。
究極に行き着く前の一つの形っていう。
まだ一般的な形をしてるっちゃしてるんですよね、アニマとかゲイテスヴィリオン。
でもそういうのすら取っ払っちゃって、もう行くとこまで行ってみようっていうのが、なんかラタララスとかカッコっていう感じはしますよね。
それぞれ人類を超越したっていう、方向性はなんか全然違いますけど。
方向性は違うんだけど、掘り下げてったら上がったっていう感じですね。
どちらも究極ですよね、ほんとに。
なんか目指してるところというか、方向性はやっぱ近いっていうか、ラタララスとかカッコは。
根っこの。
そうですね。
なんていうか、個人のそういうエモーションの部分?
はいはいはい。
エゴっていうか。
はいはいはい。
そういうところじゃないみたいな。
はいはいはいはい。
確かに。
もっとなんか普遍的なものを目指したっていうか。
そうですね、確かに。
いやー、それすごいわかるな。
あの、このカッコは当然何を、何について歌ってるかっていうのはわからないし、
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まあ知りようもないかなと思うんですけど、少なくともその、俺のとかっていうのを歌ってはないなっていうのは、
そうそう。
明らかにわかりますよね。
個人のエゴじゃないっていうかさ。
そうですね。
それがなんか、アニマとアギティス・ビリュンはまだ歌詞を書いてる、メイナードだったりヨンシーだったりのパーソナリティっていうか、
エゴが、やっぱまあ歌詞を書くっていうことはそういうことだから、自分が出るっていうかね、そういうのがまだあると思うんですけど、
ラタララスとかカッコはもうそういうところじゃないっていうのが、それがなんか特定の言語じゃないコープランド語っていうので歌ってるっていうことか、
メイナードにしても、もうなんか自分のことじゃないっていうか、
そうですね。
すごい普遍的なところを目指したのがなんかその2つがあるかも。
確かに、そうですね。
共通点的な。
聴き手の方に語りかけてる感じというか。
そうですね。
委ねちゃう。
そうですよね。
言ったら委ねちゃうんだと思うんですけど。
だけど、普遍的なところなので、その共感というか、
そうですね、本当にその普遍的なところに対して突き詰めてるっていうのはすごくよくわかりますね。
他のバンドの他のアルバムに比べて、そういう方向を目指してるよなっていうのはなんか感じます。
確かに、あんまり具体的な部分が排除されてるというか。
そうそう、すごい抽象的。
そうですね。
抽象的になってるからわかりにくいっちゃわかりにくいんだけど、
そこをわかる人にはなんかものすごい共感しちゃうっていうか、同調しちゃうっていうか。
このアルバムは刺さる人にはものすごく刺さるけど、
わかんない人にはわかんないですよね。
大体の人は眠くなるって言うんだよね。
これ多分評価は本当に2分するかなと思うんですけど、
セールスもそんなでもないですもんね。
改めてちょっと見てみたんですけど。
シガーロスのアルバムのセールスってどうなんだろうね。
イギリスのUKアルバムチャートとかも最高位49位とか、
アメリカのビルボードも51位とかっていうのが英語のウィキペディア見たら書いてあったんで、
やっぱそんなでもないんだなって。
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アゲイティスビリュンとかタックとかどうなんだろうね。どっちが売れてるんだろう。
アゲイティスビリュンはちょっとわかんないけど、タックは売れてるよね。
タックの方が売れてるんだね。タックの方がそうか。
はるかにわかりやすいからね。
まあそうですね、確かに。
ピポンラなんて結構テレビとかですら使われてるような感じだし。
わかりやすくいい曲って感じですもんね、あれは。
日本のシガーロスの中でどれが一番って言っても、あんまりこれを上げる人は少数派なのかなって。
間違いなくタックだと思うんですね。売れたって。
パッと聞いて、ああこれいいねっていうのはタックだと思うんですよ。
でもタックだけだったらここまで好きだったかなって感じありますよね。
うちら的には。
タックだけだったらまあ、すげえいいバンドじゃん、いい音楽じゃんとは思うんだけど。
なんて言うんだろうな、人生においての宝物みたいな。
そうですね。
そこまでは行かなかったかなっていうのは。
そうですね。
このカッコは本当にもう存在が大きいですもんね、自分の中での。
大きいですね。
これは本当に、前回もお話したかもしれないですけど、本当になかなか聞けるアルバムじゃないんで。
ちょっと今回封印を解いて聞きましたけど。
やっぱなんか持ってかれるよね、意識を。
ですね。
そうですね。
すごいですよ本当に。
異常ですよね。
異常ですね。
音の緊張感っていうか、集中力っていうか。
そうですね。
異常ですよこのアルバムは。
いや本当にすごいと思いますね。
曲のテンポとかもすごいゆっくりじゃないですか、遅いじゃないですか。
それがまた何て言うんですかね、緊張感というか。
そうだね。だらーっとしてるわけじゃないですよね。
そうなんですよね。
テンポは遅いんだけど。
テンポは遅いんですけど、すごいな。
すごい張り詰めてるんですよね、雰囲気が。
そうなんですよね。ゆっくりであればゆっくりであるほど難しいっていう感じですね、これ。
逆に難しい。
いやめちゃくちゃ難しいよね、これ。
いや本当にそうですね。
俺これ聴いてライブ見てみたいっていうのはすごい思ったんだけど、
24:06
これをなんか本当に目の前で生の演奏でこんな空気感を出せるのかっていう、
そんな音の世界があるのかなっていうのを見てみたいと思ってライブを撮ったんですけど、
本当に目の前でやるからね。
すごいですね、それ。
すごいゆっくり、めっちゃゆっくりな曲なんだけど、
無音なんだけどその間にいっぱいなんか詰まってるっていう感じなんですよね。
もうだってこれ、こういうのだとノリでごまかすとかできないから。
そういうのも本当まさにそうなんですよね。
一音すらごまかしが効かないじゃん。
そう。
逆にすごい緊張感ですよね、これ。
すごいですよね、緊張感。
本当にごまかし効かないっていう。
聴いてるほうも本当に緊迫感が効いてるだけなのに。
だからそのライブ会場に行って、なんかこっちが緊張してたんですかね。
そうですね、じゃあわかります。
確かに確かに。
一音なんかちょっとニュアンスずれたら終わりじゃんみたいな。
いや本当そうですよね。
ぐらいのテンションだから。
これなんか本当に演奏できるのかなと思うね。
いや本当そうですよね。
ハラハラして見てたんだけど、うわマジでやってるこいつらみたいな感じ。
これはやべえだろっていう。
確かにそこの凄さですね。
なんかかっこの曲たちは基本リリース前の2,3年ってことだから、
アゲイティスビリオン出してからの期間ってことになると思いますけど、
その間にライブでやってたみたいですね、ほぼ。
もう先にやってそれをレコーディングしたっていう。
っていうのは見ました。
まあそういうのが関係してるのかもしれないですけど、
今回改めて聞いてみて、すごい全体的に壮大な感じっていうのは増してるんですけど、
アゲイティスビリオンに比べると、
シンフォニックな感じのアレンジとかは割と少ないですよね。
で結構バンド感が強いっていうか。
確かに。
そうかもしれないですね。
割と音数そこまで多くないな。
そんな多くないですよね。
確かに。
そんな多くないんだけど、そんなに多く聞こえるんだよね。
27:03
そうですね。
めちゃくちゃな。
すごい壮大に聞こえますよね。
その辺はすごい感じましたね。
いやーこのアルバムは本当にすごいアルバムだなって、改めて思いますけど。
すごいですよね。
ここまで音楽の原始的な形をそのまま商業ベースに載せちゃったっていうか、
そういうアルバムは他にないんじゃないかなっていう。
本当に音楽の本来あるべき姿っていうか、
例えば3分とかさ、5分とかさ、長くても5分だろうとかさ、
歌詞も考えなきゃいけないとかさ、
結構その商品にする、人に見せるものとしての音楽としていろいろ考えたりするじゃないですか、
作る上でもっとこうしたらわかりやすいかなとか、
こうしたら伝わりやすいかなとかって結構考えたりすると思うんですけど、
結構そこをもう排除しちゃったっていうか、
そこじゃないんだよみたいな大事なのが、
音楽が音楽として存在することが一番大事なんだよっていうのを、
そのまま叩きつけた感じがしますね、このアルバム。
そうですね。
抽象的でわかりにくいんだけど、刺さる人にはこの方が刺さるでしょうみたいな。
いや、本当に。
広く浅く売れればいいみたいな、そういうアルバムではないですよね。
なんかこのアルバムって本当に纏ってる空気感が異質すぎて。
異質ですね。
すごいですよね、本当に。特別すぎるというかなんか。
テンポはすごいゆっくりなんだけど、テンションはめちゃくちゃ高いよね。
そうですね。ある意味なんかもうハードコアとかそういうのとなんか近い。
確かに、そうそう。
切ってる感触としては本当にめちゃくちゃ過激な。
そうなんですよ。
めちゃくちゃ過激な印象あるよね。
ありますね。
すごいゆっくりにした、なんだろうな。
本当に極端にそこを突き詰めてったっていう感じの。
すごいゆったりしてるんだけど、こうだらーっとしてるわけじゃなくて。
30:01
じゃないですよね。
めちゃくちゃ鋭いっていうか。
鋭いですね。
研ぎ澄まされた沈黙っていうか。
恐ろしく鋭いもんね。
鋭い鋭い。
いやー本当にこのアルバムはなんか究極だな。
なんかもうこれを作ったのって奇跡だと思うんですよね。
なんかもう一回作れって言われても作れないだろうし。
実際作ってないしな。
シガーロスも。
そうですね。
なんか本当に神がかってるっていうか、これはなんかそのシガーロスの作品なんですけどもちろん。
何らか超越した存在がシガーロスに乗り移ってこれを作らせたんじゃないかって思うぐらい。
確かに。
なんか本当によくこんなものを生み出したなっていう。
そういう気すらするんですよね。
神が降りてるよね。
そうですね。
このアルバムは。
何らかの力が働いたんじゃないかっていう感じがするんですよね。
はい、ということでもう相当特別なアルバムっていうカッコですけど。
今回は一旦ここで区切りまして。
次回はいよいよ1曲目からそれぞれの曲について話していければと思います。
次回へ続きます。