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2021-07-12 24:09

番外編#01 <90年代グランジ・オルタナ総括>ロックの価値観の転換と栄枯盛衰

今回は番外編ということで、これまで名盤6枚を取り上げてきたのでそれらをまとめて振り返っています。90年代グランジ・オルタナティブロックの総括的な内容で、世紀末に向かって価値観が変わっていく様子、その栄枯盛衰について語っています。


■『名盤ラジオ』とは?


3人の音楽好きが古今東西あらゆる名盤から1枚をピックアップし、お酒を飲みながらダラダラと語っていく番組です。

※自由気ままなトークです。内容に一部誤りがある可能性がございますので予めご了承ください。

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名盤ラジオ。
はい、名盤ラジオ。今回は番外編です。
今まで6枚のアルバムをやってきて、ちょっと一区切りっていうところで、ちょっと我々の感想なども含めて話をしていきたいと思います。
これまでのアルバムが、まずレディオヘッドのOKコンピューター、マリリンマンソンのメカニカルアニマルズ、レッドホットチリペッパーズのカリフォルニケーション、オアシスのモーニンググローリー、ナインチネイルズのダウンアウトスパイラル、
で、ニルバーナのネバーマインドというところで、90年代代表する名盤を、割とメジャーどころというか、それぞれのバンドの代表作みたいなところだと思いますけど、話してきましたね。
改めて並べてみてどうですか、この6枚。
90年代は豊作すぎて、この6枚これにしたけど、本当はまだまだめちゃくちゃ語りたいやつがいっぱいあるなという感じですよね。
その中でも、まずは一般的に見ても絶対外せないでしょうというか、そこを中心にやってきましたけどね。
選ぶとやっぱそうなっちゃいますよね。これ言っとかないと次行けないみたいな。
本当はこっちやりたいんだけど、それのためにはまずいきなりそこにはっていうね、そこの悩ましさがありますね。
本当に出たアーティストの中でも違うアルバムはまたやる機会はあるだろうし、それをやるのも楽しみですよね。
あとは今回この6枚ぐらいをやってきた時に、割と一番メジャーどころをついていったことによって、
そのあたりのアルバムってもうむしろお腹いっぱいに全部なりすぎてて、今まであえて聴こうっていう感じにならなくなってたところを聴きました。
そこをあえて向き合ったなっていうのを改めて。それは面白かったです。
そしたら結構やっぱりいいなっていう感じなんですよね。やっぱいいんだっていうのを再発見されましたね、そこは。
確かに。そうですね。ネバーマインドとか個人的にはそんな感じかな。
あえてネバーマインド今聴かなくていいでしょみたいな感じ。
そうですね。
それぐらいにすらなってたところが。
でも本当にある程度話すっていう前提で聞き込むとか、ちょっと情報も調べてっていう、それは結構面白い行為ですよね。
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それを順々にやっていくっていうのはなかなかやってて面白いなって思いますね。
90年代のロックシーンってすごい、何ですかね、面白いアルバムがすごい作品がなんでこんなゴロゴロいっぱい出てきてんだろうっていうぐらい豊作ですよね。
本当に並べてみると本当にそれは思うし、流れが割とちゃんとあったりするのが面白いですよね。
流れありますね、ちゃんと。
これとこれがこんな近い時期だったんだとかっていうのもあったりするし、これがあったからこのアルバムができたんだなとか、そういうのもあったりするし。
取り上げてないですけど、スマパンのサイアミーズドリームとかは間違いなくネバーマインドがないとこのアルバムはできてなかっただろうし。
90年代、当時アメリカとかイギリスとかどんな空気感だったんだろうなっていうのがすごい知りたいというか気になるというか憧れるというか。
でも本当に世の中が色々変わってた時代で、その流れにもあるし沿いながら音楽の価値観も変わってったっていうところだったりするんですかね。
世の中的にも本当に、91年とかっていうのはソ連が崩壊したりとか、その時期は湾岸戦争も起きてたりとか、結構世の中的にも大きな転換点でもあるのかなと思うんで。
そういった中で人々っていうか特に若者たちのロックの価値観っていうのも大きな転換点も変えてたって思うと、歴史的に見て面白いですね。
本当にそこの中心というかターニングポイントになってたのが6枚目として取り上げてたニルバーナのネバーマインドだったんだろうなっていうところもあって。
それで本当にオルタナティブロックというか、いわゆる売れるために作る音楽じゃない音楽みたいな、そんな感じのところがどんどん出てきたって感じですよね。
そこでやっぱ価値観はだいぶ変わったんだろうなってところだし。
実際、ナインチュネーズのブロークンとかはその次の年、92年だし、そういった流れの中でダウンワードスパイラルも94年にできてるんだろうなとかって考えたりすると結構ワクワクする感じですよね。
なんかそのあたりのストーリーが結構、なんかそういうのを全部、そのシーンを切り取った映画みたいなのがあったらすごい見たいなって感じ。
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なるほど。
そういうの誰か作ってくれないかなって。
その当時の空気感を切り取った映画を見たい、あるんであれば。
すごそうだよね、空気感。
アメリカとかイギリスとか、先進国が経済成長的には頭打ちになっちゃって、でも物質的にはそれなりに豊かじゃないですか。
豊かなんだけど、もうこれ以上成長しないみたいな、そういう閉塞感がする中で、ワンガン戦争とか。
時代も世紀末に向かっていくんじゃないですか。
そういう閉塞感とか終末感というか、そういうのを表現してたのがこの時代のバンドなのかなって。
それが人々にすごい共感されたっていう。
確かに。
なんかこの辺りが本当そういう空気を纏ってるんですよね。
今聞いてて思いましたけど、確かに使命感みたいなものをある種纏ってるような感じもあったりはしますね。
それは後から振り返ってるっていうのもあるかもしれないですけど、それぞれに役割みたいなのが与えられてて、しっかりポジションでうまく活動して、大きなものをそれぞれ残してたっていう感じはあるな。
面白いですね。
でもあとはあんまりもう意識してないというか忘れてましたけど、世紀末っていうのは確かにありましたね。世紀末感っていう。90年代の後半は。
結構そこは海外の流れも日本の流れも本質的な部分では結構似通ってるのかなっていう。
それはあるかもしれないですね。なんか意識してたとこありますよね。意識っていうか無意識のうちに感じてたのかな。
割となんか暗い音楽が、海外も日本も結構暗い音楽が受け入れに慣れてた時代。
音楽性的には全然違うし、結構日本のビジュアル系なんて海外からしたら一時代前のヘアーメタル的な見た目をしてるんですけど、表現してることは割と似たようなことだったのかな。
まあでも結構やっぱり80年代ってめちゃくちゃイケイケじゃないですか。すごくそのなんかもうノリがいいっていうか、そのノリもなんかバブルみたいな感じがあって。
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そういうところがやっぱり90年代になるぐらいでガラッと変わって、おやおやっていうか、そんなに幸せになれないんじゃない?俺たちみたいな。
そんなにイケイケでももうやってらんねえだろうみたいな。
そういったところはすごく音楽にもやっぱり現れてるなって。
なんか不思議とそこがリンクしてる感情がありますね。
そういったところでいろいろこうなんか鬱憤とか、まあ人によっては孤独、疎外感、いろんな感情がこうやっぱ溜まった中で生まれたのがスメルズアイクティーンスピリットだったり、クリープだったり、まあハートだったり。
そういう感じは本当に流れとしてありますね。
なんかすごいメインストリームではこうまだイケイケの音楽がMTBでかかってる中で、そういうのには共感できねえっていう。
時代の空気に敏感な人たちがアンダーグラウンドなインディーズなロックの方が共感できるっていう流れがありつつ、そういうのが爆発したのがミルバーナのネガーマインド。
そこ以降一気に変わっちゃったっていう。
その前にもなんかジェーンズアディクション解散ツアーでロラパルーザっていうフェスティック。
そこにナインチネイルズとかが参加してたりして面白いバンドがこう全米を回ってて、そういう下地もあったんだ。
そうですね。
そこでこう下地ができてるところにこう着火剤というか起爆剤でした。
いやーなかなか本当になるべくしてなった感が。
なるべくしてなったんだよね。
そろそろ火をつける着火剤が欲しいっていう世の中的にもあったってことですね。
そう考えるとなんかスメルズライクティーンスピリットのシンプルにぶち破るというか、ドカーンといく感じがちょうどハマったんだろうなって感じ。
そうですね。
あそこでいきなりトゥールみたいなのが出てきて。
なかなかちょっと作家はしづらいですね。
ミルバーシャルからドカーンといった後だからこそああいうのが出てこれたんだろうなって。
そうですね。
ちゃんともう燃えて炭になってきて、炭火のいい感じになってきたところが出てきたっていうところですね。
確かになー。ミルバーナ、カワトコバーンだったから良かったっていう部分はあるでしょうね。
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そうですね。
その流れをもう全部知った上でっていうのは当然ありますけど、そのスメルズライクティーンスピリットを作ったミルバーナのカワトコバーンがもうその3年後に亡くなってるっていうのがまたこう…
すごいよね。
すごく全体の歴史の中でもものすごく切な的というか。
3年なんだね。かわいそうだな。
その後見届けるまでもなくもう一人去るっていう。
なんかそういう切なせを抱えていたからこそ人々がすごい惹かれたんだろうなっていうのもありつつ。
ミルバーナってあそこで終わらないでずっと長く続いてたらここまで深刻化はされてなかったんじゃないかなっていうのはちょっと思ったりしますけど。
そこで終わったがゆえに。
27歳で自殺っていうある程度センセーショナルっていうかショッキングなところで終わっているからこそっていうのも確かにある部分は。
そうですね。生きてたら今の全然違う音楽シーンになってるかもしれないですね。
でも本当にトレントレズナーみたいに全然違う形になってるかもしれない。
ムキムキになってる。
ムキムキもそうだし。
カワトコバーンは坊主で筋肉ムキムキになってる。
それやだなあ。
これはやだなあ。
体型とかはあれですけど、映画音楽とかいろいろ活躍の場を変えてたりとか、小説書いたりとか。
絵とか書いてたしね、カワトコバーンって。
いろいろやってても面白かっただろうなって。
60近いカワトコバーンってことですよね、今生きてたら。
そうするとなんか想像しづらいかな。
そうですね。もうそこは歴史のあれはもうわかんないですけど。
でも本当にそういう流れでリリンマンソンも生まれるわけだし、UKの方ではまたいろいろ別な動きもあったりはしますけど。
UKだったらグリッドホップンなのかな。
そうですね。結構でもすごい面白いのはレディオヘッドって、かなりその流れも全然受けずに割と淡々とやってますよね。
レディオヘッドはなんかそうだね。どっちかというとアメリカのグランジオルタナの流れっていう感じで。
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グリッドホップンの意味役ではないような感じがします。
そうですよね。その中で語られないですもんね、あんまり。結構並べてみると早いんですよね、レディオヘッドって。
93年にもうパブルハニー出てるんで、マリリンマンソンより前ですからね、デビュー。オアシスより前ですし。
そう考えるとなんか早いね。
そうですね。だからクリープもコロコロって考えると93年だから、まだインユーテルも出る前ですからね。カートコバも生きてるし。
クリープなんて思いっきりあれだもんな。グランジの公式に乗っとったような。
そうですね。
いや、ほんとそうですよね。
確かに。思いっきりそうな。
そこは影響を受けてるんですかね。
バリバリでしょ。
まあそうですね。受けてないはずないなって感じですね。
それゆえにアメリカで受けたんだろうけど。
そうですね。
まあレディオヘッド、トムヨークもクリープで成功して、かなり苦悩して、クリープは封印したりとかしますけど、レディオヘッドとしては本当にその後もいろいろこう、なんというか方向性をうまく変えつつ、もう名盤を出し続けるっていうのは、これは本当にもう素晴らしい芸当だなっていうところですよね。
だいぶ音楽性変えてってますからね。
ベンズ、OKコンピューター、キットA、アモニジアック、ヘイルトゥーザシーフだから、もうどれもそれぞれすごいっていう。
なかなか面白いですね。
いやあ90年代ほんとすごいなあ。
大作すぎるね。
普通にスマパンとか、トゥールとか、レイジアゲンストザマシーンとかもいるし、コーンとか。
コーンもね、ちょっと語りたいなあ。
結構流れを見ていくと、どんどん音の過激さというか重さとか、そういうのを追求していってヘビーロックになっていくみたいな、グランジオルタナティブが。
そうですね、そうなっていってますね。
そのネバーマインドで結構ダーティーな、ヘビーな音が場に受け入れられて、どんどんそれを、じゃあ物足りないっていうか、もっともっとみたいな、もっと過激にしていくようになって。
その流れでどんどんヘビーロック、ニューメタル、その辺はいきれいな流れを感じるんですね。
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その辺もでも2000年ぐらいお境に、またちょっとその後も変わってきてる感はあったりしますけどね。
そうそうそうそう。
スマパンとかもその辺で1回終わったりとか。
やっぱちょっとその辺でガラッと変わってってる感じはまたありますね。
スマパン、レイジー、コーンあたりはその辺お境にちょっと多分活動そのもの他も含めて変わってったりしてると思うし。
でもその辺は見ててあれですよね。コーンとかスリップノットとか出てきて、音の重さ的にはこれ以上いかねえだろうっていうような連中が出てきて。
そこの辺りでも重さに関してはそこで割と行くとこまで行ったなっていう感じがある。
歌ってるテーマ的にもドロドロした重いようなテーマを歌ってて、もうこれ以上いかねえだろうっていうのがあって。
そうですね。
やっぱり案の定というか2000年前後、境にものすごく変わるじゃないですか。
そうですね。
ロックンロールリバイバルみたいな感じで、ザ・ミュージックとかストロークシングとかすごい軽い音楽が流れてきて。
アクティックモンキーズとか。
そうそう。もうやっぱこうなるよなっていう。すごい当時思ってましたよね。
流れってありますよね。
絶対このヘビーロックの流れは反動が来るよなっていう風に。
そうですね。そういうちょっとロックンロールによるか、もうちょっとエレクトロっていうか。
そういう感じはありましたね。2000年入ると。
確かにな。
そこまで大きな流れにはならずし、ロック自体が終わっていくというか、下火になっていって今に至るみたいな。
そうですね。
他にもいろいろ出てっていうか、本当にそれこそできることの選択肢がどんどん幅が広がってっていう。
そういったその技術的な側面もあったりしますよね。
なるほどな。面白いな。
いやまあでも面白いですね。本当にこうやってアルバムをなんか取り上げて話すっていうのは結構実験的な取り組みとして始めましたけど。
これはなんかやってる方としても面白いなっていうのはとても感じますね。
そうですね。結構最初アルバム1枚について話しましょうみたいな。そんなに話すことにならないとか思ったんですけど。
アルバム1枚でそんなになんか持つのかなとか思ったんですけど。全然持つどころか。
1回とんでもない時間までやってるじゃないですか。
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どんどん伸びていくっていう。
まあでもほんと予習も含めて面白いし、まあでも本当にこの3人でやったら面白くなるだろうなって僕は思ってましたよ。
まあ飲み会の延長というかあれですからね。
飲み会で1枚のアルバムについて語るってなかなかないもんね。
それは難しいですね。
じゃあ1枚のアルバムについて語ったらどうなるんだっていうのはなかなか面白いことなんですよ。
これは本当にオンラインでこうやってできるからならではですよね。
そうですね。確かに。
これは毎回実際の飲み会でやってたら超大変じゃないですか。
大変ですね。
全然帰れないっていう。
まあ時間制限ある中でやってもまた違うものになっちゃうだろうし。
そうそうそう。
でもほんと回を追うごとに深くなっていくんで。
どんどん時間が長くなってる。
なってるなってる。
次が怖いですよね。
確かに確かに。
確かに次またこうものがものだけ。
ものがものだけに気をつけないとですね。
1回で終わるかなっていう。
確かに。
今までは言っても海外だから当事者ではないというかね。
ちょっと距離を置いたところからの話だったんですけど。
日本の話となるとど真ん中なんでね。
自分自身の話とかなんか体験とかそういうのも何ならありますからね。
どうなっていってしまうのか。
楽しみですねその辺も。
まあそんなとこですかね。
6名番分のアルバムを取り上げてこれまで。
本数で言うと結構いってますけど話してきましたけど。
なかなか深い話ができてるんじゃないかなって僕らは思ってますが。
もっと聞いてくれる人が増えるといいなって思いますし。
感想とかももらえると嬉しいなって思ってますというところで。
これからも続けていきますんで。
引き続きよろしくお願いしますというところですね。
よろしくお願いします。
じゃあそんなとこですかね。
今回は総集編ということでちょっと区切りで話してきましたが。
また引き続きやっていければと思いますのでよろしくお願いします。
銘板ラジオ
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