英語タイトルの意図
最近、Youtubeで頻繁に見かける光景があるんですけど、それは何かというと、
日本語のチャンネルなんですけど、タイトルが英語になっている、そういうチャンネルとか動画がよく見かけるんですよね。
これ、意図は簡単で、要するに日本人以外の人に見てもらうことによって、再生回数を伸ばすっていうね。
そういう意図があって、おそらく英語のタイトルにしてると思うんですよ。
日本語話者よりも英語話者、若しくは英語を理解できる人の方が10倍近く数が多いんで、
日本人を相手にするよりも海外の人を相手にした方が再生回数が伸びやすいってわかるんですよね。
だからそれを真似して、自分のタイトルを英語にしてる人ってちょくちょく見かけるんですね。
これはですね、まず一つは、動画のタイプによるんですね。
例えばあんまり言語を必要としないような動画であれば、これはすごく有効だと思います。
ただ見てるだけみたいな、なんか作業してて黙々とただ作業してる風景だけを映すみたいな動画って、
言葉がほとんど介在しないので、そういうものって言語関係ないわけですね。
だから海外の人も見てくれたりするわけですけど、じゃあバリバリに喋るみたいなね。
そういう動画があったときにどうなのかってことですね。
日本語で喋っていて、仮にそれに英語の字幕を付けたとしても果たして見てくれるのかってことです。
その前に最初に考えないといけないのがですね、これはYouTuberがやることなんですね。
タイトルを英語に変えるっていうのは。
なぜなら彼らは再生回数が全てだから。
だから自分のターゲットじゃないような人が見ていても問題ないわけですよ。
再生回数が伸びれば、それが全く自分のターゲットと異なるような人であっても問題ないわけですね。
だからとにかく再生回数を伸ばすために、そういう非日本語話者みたいな人たちを取り込むために英語のタイトルを付けるわけですけど、
我々はマーケティングでYouTubeをやっているので、それでは意味がないわけですね。
だから例えば英語のタイトルを付けたとして、じゃあ仮に外国人が見てくれたとしますよね。
外国人が見てくれましたと。
なおかつその動画の中で英語の字幕を付けてそれも見てくれましたと。
さらに100ポイズってすごく価値を感じてくれましたと。
そこで仮に100ポイズって自分のお客さんになってくれたとします。
ってなったときに、相手にできますかってことですね。
基本的にそうなるとコンテンツも全部英語対応にしないといけないし、
仮にコンサルのクライアントとしてその外国人を相手にする場合も基本的に全部英語でやりとりするわけですよ。
まさかとは思いますけど全部テキストでね。
文字ベースでそんな翻訳して毎回メールとかチャットとかだけでそんなことはできないですね。
基本的に外国人をクライアントにするのであれば、当然自分が英語を喋れないといけないし、
英語をちゃんと聞いて理解できないといけないわけだから、
仮に100ポイズってそういう我々みたいなタイプのね、
マーケティングとしてYouTubeを使っている人間が英語でクライアントを獲得できたとしても、
おそらく相手にできないんですよほとんどの人ってのは。
なぜなら英語が喋れないから。
だから意味がないんですね。
で、そういうことをやっててもですね、全く関係のない人が見に来てしまうし、
あれをやることによって日本の人が逆に見てくれなくなったりするわけですね。
マーケティング戦略の挑戦
僕もそういう自分が見ているチャンネルとかで英語のタイトルが出ていると、
僕は海外に住んでいて英語をずっと普段から使っているからね、
そこに英語で何て書いてあるのかってわかりますけど、
でもそれでもパッと見でこうね、日本語のチャンネルなのに英語でタイトルが出ていると、
若干ストレスを感じるというか、
しかもそこに書かれていることっていうのはおそらく翻訳とかを使ってみんな訳しているから、
そういうあんまり英語に馴染みのない人とか、英語が苦手な人ってのは、
そのタイトルに何が書いてあるかわかんないわけですよ。
日本人の人ですよ。
ってなると何についての動画なのかわかんないからクリック率が落ちるはずなの。
タイトルにそういう何の動画なのかわかんないから。
だからサムネだけで判断して、見るか見ないかを決めるみたいな。
要するにその本来相手にしないといけない日本人のお客さんが見てくれなくなる確率が高くなるということです。
だからマーケティングとしては失敗なわけですね。
間違ったお客さんに向けて発信しているわけだから。
だからもう既に自分のお客さんとかがいればその人たちは見てくれるかもしれないですけど、
新規のお客さんが自分の動画を発見したときに、
他の似たようなテーマで発信している配信者がみんな日本語でタイトルをつけている中で、
1個だけ自分が英語でタイトルをつけていて、
しかもそれがちょっと普通の日本人にはわかりにくいような英語のタイトルだったら、
わざわざそれを翻訳機にかけてまで調べてまで見るという手間をするかって多分しないんですね。
ってなるとじゃあ他の動画でいいやってなるわけですよ。
これ外国人の立場から見たときにどうなのかということですね。
自分は外国人の立場で英語話者だとします。
英語のタイトルで出てますよね。
だからそれが何のタイトルとか何のテーマの動画なのかってわかるわけですよ。
だけどサムネにそういう日本語が書いてあるわけですね。
基本的にそういう日本語で配信している配信者っていうのはサムネは日本語で書いてあるから。
それを見ますかってことですね、自分が。
例えば何でもいいですよ。
日本語でタイトルが書いてあって、
じゃあサムネのところに英語じゃなくて、
例えばフランス語とか何でもいいですけどスペイン語とか書かれていたら、
それをあえてクリックしますかってことですよ。
よっぽど強い理由があればクリックするかもしれないけど、
そうじゃなければ別に他のでいいよねってなるわけですね。
だから外国人を相手にするってすごく難しいんですよ。
我々は基本的に英語スキルっていうところでネイティブよりも圧倒的に不利な状態なわけなので、
ネイティブからするとあえてそんな英語がおぼつかないような外国人の話を聞くメリットってないわけですよ。
それこそアメリカなんか優秀な人はいっぱいいるわけだし、
我々なんかとは桁違いにレベルの高いような人たちがYouTubeでたくさん配信している中で、
YouTubeタイトルの効果
あえてどこの誰かもわからないような日本の一企業家の配信をあえて聞くなんてことをするかってしないんですよ。
やるメリットもないから。わざと字幕を追いかけてまでやるよりもネイティブで喋ってくれる人の方がいいわけですね。
だからそういうことをしてもほぼほぼ見られないし聞かれないってことですね。
仮に聞かれたとしてもおそらくストレスを感じるからちょっとでリラッツするんですよ。
数秒とか数十秒でリラッツする。
そうすると動画とかチャンネル自体の評価も落ちるから、
むしろトータルで見るとマイナスになったりするわけですね。
だからそのYouTuberとしてのベストプラクティスと我々のベストプラクティスってのは違うので、
いわゆるマーケティングをやっている人間がそんなことをやっていたら、
全くうまくいかないわけですよ、終局。
そこを間違えているんじゃないかなって思うわけですね。
だから趣味YouTuberとかYouTubeでご飯を食べているような人たちは別にそれでもいいとは思うんですけど、
でもさっきも言ったみたいに外国人からしたら有益なコンテンツはいくらでもあるわけですよ。
英語で配信しているネイティブの人が配信している。
我々とは比べ物にならないくらい質の高いコンテンツがネット上にいっぱいある中で、
あえてそんな日本人のやつを見る理由があるのかということです。
ないですよね。
しかもそこにタイトルに何かキーワードを入れたところで上位表示取れるかって取れないんですよ。
だって基本的にみんな英語のやつを見るわけだから、
リンケージメントも高くないわけだし、
そのYouTube側はそれを日本語のコンテンツだって認識しているわけだから、
外国人の人が何かキーワードを入れて検索しても、
日本人列が上に上がってくることなんてまずないわけですね。
だからほぼ意味がないんですよ、あれって。
じゃあなんで見るのかっていうと、
その人にしか出せないようなものがあるとき、
だからそういう作業の動画とかね、
日本人が手元だけ写してやっているやつとか、
例えばペットとかもそうですね。
ペットは別に国籍とか関係なし、ペットが写っているだけだから、
それが好きだったら外国人とかでも見てくれるだろうしね。
そういうものに関しては全然問題ないし、
一つだけ今回お話しすることが当てはまらないジャンルがあって、
それは何かっていうと、
日本語講師の人です。
日本語教師とか日本語講師の人。
こういう人たちは外国人を対象にビジネスをやっているので、
基本がもうそもそも外国人がターゲットになっているわけです。
そういう人の場合はタイトルを英語にした方がいいし、
全然それでも問題ないわけですよ。
日本人が対象じゃないから。
そういう人たちは全然今回お話しすることは当てはまらないので、
別に英語のタイトルにしてもいいと思うんですけど、
我々みたいな普通のただのマーケティングとかを
一個人に向けて教えているみたいな人が
英語のタイトルをYouTubeにつけたところで、
見られない。
日本人にも見られなくなるし、外国人にも見てもらえないし、
先歩を譲って外国人がクライアントになっても、
おそらく大半の人は相手にできないから。
外国人からしてもそんな腕もよくわからない日本人に
お願いするよりは、言葉の壁もないネイティブの人に
お願いする方がメリットはあるしね。
よっぽどこの人じゃないともう無理だっていうぐらいの
特殊なものがない限りは、あえてそういう非ネイティブスピーカーを
選ぶ理由なんてないわけですね。
そういうことをちゃんとわかった上でYouTubeを運営しているのか
日本語教師の特異性
ってことを考えないと、マーケティングとかやっている人間が
そんなことをやっているようではですね、
全然マーケティングにならないわけですね。
だからYouTuberの考え方と我々の企業家の考え方は違うし、
そもそも自分のターゲットは誰なのかっていうところですね。
っていうのをちゃんと理解してやっていかないと、
そういうふうにやることによってむしろ既存のお客さんが
離れていったりとか見てくれなくなったりとかね、
裏面出るっていう可能性があるんで、
それは気をつける必要があるかなと思います。