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国家受け負い秘密情報組織、通称黒猫、工作員、高橋かな。
コードネームは、K。
任務の相棒は、射程距離1000ヤードの愛用ライフル、M40A1と、
オートマティック拳銃の中で最大の威力を誇る、デザートイーグル、50AE。
そして、渋々嫌々くまされた、全く本当に馬が合わない頑固な人工知能を持つ、アンドロイドのアン。
好きなものは甘いミルクティー、それと海の底みたいな深い青。
嫌いなものは、取説通りのアンの小言と、夜更かしでできたほっぺのニキビ。
けれども、トリガーに指をかける瞬間は、自動的に心が無になる。
好きも嫌いも喜びも悲しみも全部麻痺して、自動的にスナイパーになる。
いらない子供と言われた子猫は、そんな親猫を拒んで、自ら野良猫になった。
孤独な野良猫は、新たな居場所、黒猫の巣の中に閉じ込められて、この世のすべてを拒絶した。
それでも甘の弱な彼女の本能は、世界を欲しがったり、拒んだり、喧嘩を吹っかけたり、落ち込んだり。
笑ったり泣いたり、不敵されたり、過去の笑顔に思いを馳せたり。
自分自身の存在を責め立てながら、それでも必死に生きることにしがみつく。
残酷だけど、人ってそんな簡単には死ねないよ。
一年の最後の日。 今この瞬間と未来の狭間で、今まで見たことがなかった世界が野良猫の目に映る。
彼女の見た新しい世界とは。 少女スナイパーと殺人アンドロイドの織りなすハードボイルドガンアクション。
三菱絶え小説第3弾 オートマティック
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