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ある日、風邪をひいて寝込んでしまった美雪さん。 熱もあって鼻水も止まらないし、気分もどんより。
そんな彼女の枕元に、貝猫のしじみがトコトコやってきて突然言った。
「おい、美雪。お前が寝込むと、カリカリの時間が1分遅れるんだな。」
びっくりして美雪が、「猫って喋れたっけ?」 と聞き返す。
しじみは冷静に一言。 「喋るくらいしないと、心配させる君にツッコミ入れられないじゃないか。」
まった、美雪はその一言に笑って、こう返した。
「心配してくれてありがとう。 でも、まずは、
誰がカリカリ出してると思ってるの?」 しじみ、無言でお腹を見せて寝転がったとか。
しじみはさらにおしゃべりする。 まあ、病気の時くらい堂々とゴロゴロしててもいいのかもね。
俺もゴロゴロ行ってゴロゴロしてると、夜は元気になるからな。
早く美雪も元気になって、俺と一緒に夜、暴れようぜ。 しじみの精一杯の値切らいに、美雪さんは病気を治す力が湧き出しましたとさ。