真夜中の吹雪
真夜中、風が強く吹雪いて窓を叩いてくる。
ガタガタと揺れるその音は、時に恐怖にさえ感じてしまうものだ。
光のない外の炎暗さも相まって、いよいよ窓を突き破って、
外から凍えるような風が入ってきてしまうのでは、と不安に駆られてしまう。
いやはや、そんなことはないはずなのだ。
少なくとも一番大きな窓は雨戸を閉めたし、
台風でもない限りは、よほど。
ビュービューと風が吹き荒れ、家が恐怖にさらされる音を遠くに聞きながら、
私はそっと目を閉じる。
強い吹雪は、不安もいっぱいでなかなか大変だけれども、
そんな激しい雪も、次の日の朝には止むと聞いているから、
大丈夫。家の中なら怖くない。
翌朝の雪景色
次の日の朝、カーテンを開けたそこには、
キラキラとまばゆいほどの白銀世界が広がっているはずだ。
