こんにちは、あらしろゆうきです。 読書のまにまには、毎回ゲストの方を呼びしつつ、読みかけの本を題材に、本と人生について語り合っていくそんな番組でございます。
本には読み終わることなんてないんじゃないかなと、常日頃思っています。 閉じられたページ、止まった一節、そこにその人だけの時間や思いが刻まれている。
ゲストの方のそんな時間や思いについて、一緒に耳を澄ませていきましょう。
それでは今回のゲストは、フリーライブラリアンの豊田隆寛さんです。 豊田さん、よろしくお願いします。
豊田さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
豊田さんと普段からお呼びをしておったので、豊田さんとふと行ってしまいましたけれども、豊田さんとこのほうに行かせてください。
豊田さん、よろしくお願いします。
豊田さんは、僕が初めてお会いしたというかおしゃべりしたのは、今年の多分3月とかなんじゃないかなって気がしておりますが、あってましたっけ?
確か、オブセイの採用の試験の試験というか、面接試験の試験以来にどんな人間お話をしているかなと思うんですよ。
そうでした。去年の11月とかですね。
僕が館長の面接を受ける直前ぐらいに、それまで図書館の館長という存在と接したことが一切なかったので、
豊田さんが昔でとある図書館の館長をしたということで、お話を伺ったみたいなところが一番最初の出会いというところでした。
確かにもう1年弱前ぐらいになってまいりました。
ちょっとそんな時間が経ってきているんですけど、ついにこのタイミングで豊田さんに出てもらえたらなというところで今回出てもらいました。
ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
ありがとうございます。
さっき皆さんにお伝えをしましたが、フリーライブラリアンと、おそらくあんまり聞いたことがないようなお名前という肩書きというかお伝えをしましたけれども、
それって一体何なの?みたいなところとかも含めてですね、豊田さんに自己紹介をお願いしたいなと思いますがよろしいでしょうか。
はい、大丈夫です。よろしくお願いします。
お願いします。
そうですね、フリーライブラリアンというのは、特定の図書館に所属しないけれども、図書館員のスキルとかマインドを活かして仕事をしている人ぐらいの意味合いです。
私、何の組織にも所属していないかというと、多分そんな人ってあんまり世の中にいないだろうなというふうに思うんですけど、いろんな自分の家族をはじめとしていろんな組織に所属はしていまして、
なりわいとしては、社長と私と二人でやっている会社に所属をしているんですけれども、お仕事は割と図書館に近い仕事で、
図書館のいろいろな、特に公共図書館と言われる分野ですね、自治体が設置している図書館の計画を作ったり、あるいは設計をしたりということを、
自分は設計はできないんですが、お手伝いをするというような仕事が割と多いんですね。
あとは研修、人材育成みたいな仕事のお手伝いをするのと、異常勤で図書館関係あるいは社会教育関係の異常勤講習をやっていると、そんなふうな感じですね。
なりわいとしては割とその辺が中心になっています。
ありがとうございます。
今、うかがいまで全然知らなかったんですけど、そっか、社長さんとの二人会社っていうのがあるんですね。
そうなんですよ。
それは一切知らなかった、そっかそっか。
社長と平社員というわけで。
そっかそっか、ずっとトヨちゃんが一人で全部やられてると思ってたので、そっかって。
そういうわけではないですね。
そっか、なるほど、ありがとうございます。
ちなみに今お話しある中で、それこそ図書館関係のことをされているんだな、みたいなことを見に来ている皆さんも気になったんじゃないかなと思いますが、
トヨちゃんが昔、図書館長とかをしていたのっていつぐらいでしたっけ?
そもそも図書館で働くようになったのは、
普通に私、地方自治体静岡市という静岡市役所の職員だったんですけれども、
30代の半ばぐらいに図書館に人事異動で配属をされて、
それまでそんな図書館で働くつもりはなく、最初の頃はじたばたと、
図書館の外に出る方法はないのかと思ってたんですが、
1年ぐらいで観念して、
司書という図書館の専門の資格を取って、
2006年ぐらいから自分が立ち上げに関わった、
静岡市の図書館の一つの館長をやるようになり、
2010年に他のところの図書館で、
愛知県内の図書館の館長の応募があったので、
応募したら採用してくれるということだったので、
静岡市を辞めて、単身赴任をして、9年間館長をやってましたので、
都合13年ぐらいですかね。
そっかそっか、なるほど、そうでしたよね。
よく考えると後半のほうって単身赴任だったんですね。
そうなんですね。
すごいな、なるほど。
ちなみにさっき伺っている中でも、
結構いくつか聞いてみたいところがあったんですけど、
30代中盤で図書館のところに人事異動でみたいな話があったじゃないですか、
今僕が35なので多分それぐらいの年齢なんだな、
そうですか、多分そのぐらいの年齢ですね、
35歳ぐらいの時ですね。
なるほど、じゃあちょっと同じタイミングで図書館に関わるという感じですね。
強制的にですけどね、私の場合は望んでではなく。
ちなみにそれまで20代から30代中盤ぐらいまでは市役所の中で、
いろんな課をいくつか行ってたって感じじゃないですか。
そんなに多く動いていたわけではなく、
基本教育委員会の中で社会教育と言われる分野の仕事はしていたんですね。
だからこう文化事業とか、
いろいろな講座イベントみたいなものの企画運営とか、
計画ものも市の障害学習計画みたいなものを作ったりとか、
そういう仕事をしていました。
はいはいはいはい、なるほどそうだったんだ。
ちなみに、ある意味突然といえば突然図書館にっていう話や瞬間とかは、
トヨタさんはどんな風に感じたか、何かご記憶あったりします?
一言で言うとゲッて感じですね。
そうなんだ。
教育委員会も結局役所の中で普通にキャリアアップしていく上では、
教育委員会の中にずっといるっていうのは教員ではないので、
これはあんまり不利だなというか、あんまり良くないなというふうに思い、
他の部署に移った方がいいよなということで、
教育委員会の中で発表していくというような、
人事の希望みたいなものを出していく。
だけどその希望に反して、
教育委員会の事務局からさらに外閣というふうに、
そうですよ。
出先と言われるようになったので、
これって自分は全然評価されていないんじゃないのかとか、
そんなふうに思って結構落ち込んだという感じですね。
外に出してほしいということだけで言ったら、
確かに外には出ているけれども、違う外ですよね。
そうなんですね。
でもそんなに役所の中で偉くなりたいと思っていたかというと、
全然そういうわけでもなかったというのに、
その動きがついたわけですけれども。
そうなんですね。
ちなみにその段階で、
もともとトヨちゃんは司書資格は持っていたんですか?
持ってなかったです。
そうなんですね。
もともとそういうフラグがあったからとかでもないんですね。
そういうわけでは全然ないですね。
そっか、そっか、なるほど。
ちなみに最初、図書館に行った時は、
静岡市の図書館のスタッフというか、
役場側の人間としていたっていうことなんですか?
ということをですね、役場側のというのか、
図書館も静岡市の場合には全て市の職員と、
市の職員というか正規職員と、
それから非正規で採用されている、
今でいう会計職員ですね。
そういう人たちとで運営する直営の図書館でしたので、
現場の仕事を普通にやってました。
そうなんだ、そうなんだ。
ちなみに最初、ゲッて思ったっておっしゃってましたけど、
そういう時の感覚がなんかちょっと切り替わり始めたのって、
いつぐらいなんですか?
そうですね、結構時間かかりましたね。
最初担当したのが、移動図書館といって、
3000冊ぐらい本をバスに乗せて市内を巡回するという仕事。
それが最初の担当なんだ。
外社向けのいろいろな資料を、
録音したものを配送するような仕事を。
なるほど。
その仕事も結構、2,3人の担当者の中でやるような仕事で、
図書館全体の職員というのは100人近くいるんですけれども、
そんなにいたんですね。
2,3人のセクションの中で完全に閉じた状態で仕事をする感じで、
あんまりその中での人間関係も今一つよろしくなく、
しかもよくわかってないのに、
なんで俺はこんなところに置かれてみたいと思ってる、
言ってみれば非常に困った、痛い人がいるという、
そういう状態だったので、
なんとか出る方法はないのかみたいな感じで、
足掻いていたのが最初の年でしたね。
足掻いていたんだ、そうなんだ。
初年度はそうだったとして、
今のトヨちゃんとよく話をさせてもらうと、
やっぱり図書館に対しての今はすごい重いというか、
こうなっていったらいいなという、
トヨちゃんの中での願いってたくさんあるよなっていうことを思うと、
どこかしらのタイミングで、
そういう何か外に出たいとかじゃなくて、
やっぱり何かここ大事だなとか好きだなって思った瞬間とか、
そういう時期があったりしたのかなって思ったんですけど、
それでどういうタイミングだったんだろうな、
そういう興味があったんですよね。
割と直接的なきっかけっていうのは、
移動図書館ひまわり号っていう本が、
ちくま書房から出てまして、
前川常夫っていう人が書いたものですけど、
それを読んだのが一つのきっかけでしたね。
私、そういう状況の中で、
でもちょっと司書と喧嘩するにもわからないと、
図書館のことわからないと喧嘩もできねえやっていうように思いまして、
司書資格は非常に後ろ向きの理由なんだけど、
取ることにしたんですね。
そのプロセスで色々と本も読んでいく。
その中で前川常夫という人の移動図書館ひまわり号っていう本が出てきて、
それが、図書館っていうのは建物のことじゃないんだよねと。
サービスそのものが図書館なんだから、
まずサービスについて知ってもらわなきゃしょうがないでしょっていうことで、
これ東京都の日野市っていう町だったんですけども、
そこに図書館を作るのに、普通だったら最初に建物を作るんだけど、
最初に移動図書館を回し始めるという話なんですね。
一種のサクセスストーリーなんですけれども、
それを見て、あ、図書館ってそういうことなのか、
移動図書館って自分がやってるすごくつまんねえ仕事だなって思ってたけど、
これは単に俺の関わり方がそういうふうなつまらなくする関わり方してただけかもしれないなっていうふうに思ったんですね。
そういう話を周りの人ともしていく中に、
なんだ、だんだんお前もわかってきたじゃんみたいな、結構そんなこと言われるようになり、
また自分も、移動図書館って割と車が回っていく先で、
数人の常連のお客さんとやり取りをして、
そのお客さんが求めているものをご用聞きですよね。
持っていったり、あるいは逆に感想どうだったですか?みたいなことを聞いたり、
っていうようなことをしながら、
直接お客さん、一人一人のお客さんとやり取りをして、
その人が望むものを提供していくっていう仕事なんで、
やるようによっていくらでも面白くなる仕事ではあったんですね。
そのことに気がついたという、そんな感じですね。
それは一つなんですけど、もう一つはあるんですよね。
それどういうことかっていうと、
やっぱり図書館って僕みたいに、
もともと図書館と関係ない部署から移動してきて、
図書館の中で、言ってみれば何もわからない中でジタバタして、
結局図書館嫌いになって出てくる人って結構多いわけですよね。
自分もそうなりかけていたわけですけれども、
やっぱりいけないんじゃないのっていうのが、
図書館のマネジメントみたいなことに興味を持つきっかけだった。
それはタイミング的にはそういうことがだんだんわかってくるのは、
もう少し後ではあるんですけれども、
そういうような、いくつかその後のきっかけになるようなことが、
非常に後ろ向きだったブラックな1年の間にあったなという感じですね。
そうか、ブラックな1年の中にあったんですね。
それはもうだんだんと移動図書館はまた担当として終わったりしながら、
他のいろんな役割をしながら、さらにどんどん図書館の中に入り込んでいく感じだったんですか?
そうですね、そういう感じだったんですね。
なるほどね。
ちなみに、そういう流れの中で、図書館に1回人事堂で来た時に、
役場だとまた普通に役場の中に戻ったりするじゃないですか。
そういうのもあったんですか?
そうですね、普通だったら5年ぐらいで長くても、
5年ぐらいで一般の職員はポジションチェンジがあるわけなんですけど、
移動があるわけだと。
だけど私の場合は不思議なもので、
もう5年ぐらい経つと、もうしばらくもっとここでやることあるよねと、
もう少し試してみたいな、みたいな気持ちがだんだん募っていって、
もう1年にさせてください、もう1年にさせてくださいって言ってるうちに、
10何年かいることになってしまったという感じですね。
へー、なるほどね。
じゃあそこの図書館の中で、そういうふうに1年ずつある意味プラスしていく中で、
結果的にそのまま館長になっていったんですか?
新しい図書館作るっていう話が私が10年目ぐらいの時にありまして、
40中盤ぐらいのタイミングですね。
40代の前半だと思いましたけれども、
ちょうどその時期っていうのは、
ニューヨークにすごい図書館があるらしいぜ、みたいなことが、
中央フォローか雑誌に載って、
ビジネス支援とかいうことをやるらしいとか、
図書館の中にコンピューターがいっぱい並んでいて、
誰でもそれが自由に使えるらしいとか、そういうような記事が載ったんですね。
こんなのちょっと新しい図書館作るんだったらやってみたいよな、みたいに思っていたら、
お前担当しろみたいな話になり、
JRの静岡駅のすぐ近くの繁華街に新しい図書館を作るっていうプロジェクトを担当することになったんですね。
なるほどな。
そこで実際にビジネス関係のいろいろなサービスをするっていうことと、
それから外国人の利用者に向けたサービスを展開するっていうことと、
その後で入ってきたのが健康医療に関するサービスをするっていう、
その3つの柱を立てて、それがちゃんとできるような新しい図書館を作っていきましょう、みたいなことで立ち上げたということです。
ちなみにそのタイミングで静岡でそういう図書館を作るというのは、どういう流れでそうなったんですか?
図書館がある意味もう老朽化して買えるよ、みたいな話とかじゃないのかなって聞きながら思ったんですけど。
もともと中央図書館とは別に、僕はずっと中央図書館で仕事していたんですけど、
静岡市役所の中に小さい図書館があったんですね。
それがだんだん静岡市が合併したりして手狭になってきたので、その図書館を廃止したいと。
ただ廃止するんではなくて、ちょうど市街地再開発も新しい課題になってきていたので、
近くに新しくできる再開発ビルの中に静岡市がフロアを買うと。
そのフロアを買った時に何を入れるのかっていうのはよくある話なんですけど、
一番収穫力があるのは図書館だから公共施設だから図書館を入れましょうっていう話だったんですね。
そういう文脈なんですね。なるほどなるほど。
ちなみにそういう中央図書館にずっといらっしゃったトヨちゃんとして、
そういう役割というか役割についての声がかかった時ってどういうふうな気持ちだったんですか?
それは新しい図書館を作れるって、自分がそれを担当できるって、
やっぱり非常にワクワクすることではありましたよね。
そうだったんですね。そうなんだそうなんだ。
集大成的な何かできるんじゃないのかなという思いは今振り返ってみればあったかもしれないですね。
まあそうですよ。図書館に限らないですけど、
そういう箱というか建物なり施設とかを作るにあたり、
その瞬間に立ち会うって別に自分の単なる努力だけではなく、
いろんなタイミングがないとないじゃないですか。
それはトヨちゃんがずっと1年1年次に行こうとしたからこそ、
それにたまたまだったかもしれないけど、ある意味トヨちゃんが引き寄せたんだろうなーみたいなことは今聞きながら思いましたね。
そうですね。どうなんですかね。
でもやっぱり本当20世紀初頭の話ですけども、やっぱりいろんな意味で。
20世紀初頭?
21世紀初頭。
21世紀初頭か。ごめんなさい。
21世紀初頭、2004年開館だったんですけども、
そっかそっかそっか。
時代の変わり目で、インターネットがものすごい勢いで広がってて、
図書館もういらねえんじゃねえみたいな話はその頃から出てはいましたので、
そうでしたか、そうなんだ。
そういう時代にどういうチャレンジが必要なのかなーっていうこともあったし、
時代の財政が全国的にもものすごく悪くなっていく時代でもあり、
静岡市も人口的にも高齢者が増えていき財政厳しくなっていく中での、
どういうチャレンジ必要なんだろうっていう風に考えなきゃいけない時だったので、
ある意味しんどいんだけど、面白い線でもあったというふうには思っています。
ちなみにそれ作る時に、
トヨちゃん的に一番悩んだことってどんなのあったんですか?
悩んだこと、そうですね、悩んだこと。
自分だけで考えてもいいものできないなっていうようには思っていたので、
どういう人たちにどういう形で知恵をかけていったらいいんだろうみたいなことっていうのは、
作っていく中ではかなりいろいろと考え、新しいやり方も自分なりに工夫してやったっていうところはありますかね。
基本の構想を作る委員会みたいなものを作って、
そこにどういうような人をお願いするかって人生もいろいろと考えました。
当時ようやく電子メールみたいなものが普通に使えるようになり始めたんだけども、
メーリングリストってどうやって作ったらいいんだみたいなレベルから始めていましたからね。
なるほど、そういう時代ですね。
最初の頃は全部自分がメールを集めて、僕が配信するという人間メーリングリストみたいになってましたね。
そういうのいいですね。今聞くとすごく楽しく聞けますけど、
当時としては全然わからなくてがむしゃらって感じなんでしょうね。
もう本当にそんな感じでしたね。
やっぱりそういういろいろ新しい技術を入れていくっていうのも、
役所はいろいろ規制というか縛りが多いので、
それをある意味に駆け抜いてやらないといけないっていうようなところもありました。
そりゃそうだ。
その中で最先端とかいうのは一体どういう意味があるんだろうみたいなことも考えながらやってましたね。
ほんとそうですね。そっか。なるほどな。
それって委員会を作るみたいなタイミングから、実際に出来上がるのにどれくらいかかったんですか?
実際に出来上がるのに、最初の話があったのはたぶん2000年くらいだと思うので、
4年くらいかかっていると思います。
委員会を立ち上げてっていうところで言うと2年ちょっとくらいですかね。
そっか。4年くらいでもうオープンまで行ってるんですね。
そうですね。再開発のビルの中に入れていくっていうことなので、
割とフロアの中どうしていくかみたいなことを基本的には考えていかなかったので。
建物をどうするみたいなことはなかったってことなんですね。
そうですね。それはあんまりなかったんですね。
そっか。なるほどな。そういうのを教えてもらうからこそ、僕もなんとなくよりイメージがついてきましたけど。
確かにそうですよね。そのフロアをどうするかっていう話として、
それを前提にして図書館を作るって話も今でもたくさんあると思いますし、
一方、その土地が完全にさら地であって、そこから建築から作るみたいになると、
またその建築をどうしていくかみたいな話もあるだろうから。
またそれはそれで全然違う方向性としてやることがたくさんあったりとかしますもんね。
そうですね。本当にそうやってゼロから建物を考えていくって言うと、
多分そこで取られるエネルギーがものすごく大きかったんじゃないかと思うんですが、
逆に箱はこういうものだよっていうのが制約要件として最初からかなり決まっていたので、
逆に言うとそこで内装とかサービスをどういう風にしていくのかっていうところに
割と集中することができた面はあるかなと思いますね。
なるほどな。
じゃあそれはできたらもう豊ちゃんが館長としてスタートって感じたんですか?
いや、そんなことはなく、最初2年間は別の方が館長をして、
私は新しいサービスの立ち上げに集中するという形にしたんですね。
2フロアで1つのフロアは従来型のサービスとして、
もう1つのフロアで新しいタイプのサービスを展開していくということで、
新しいサービスを展開する拠点のフロアのマネジメントをすると同時に、
静岡市の産学交流センターという産業と大学の地を集約して、
静岡市の産業振興に還元していこうという施設が一緒に入っていて、
そこと連携していくという立て付けにしていたので、
連携を担当しつつ、図書館側の代表としてそちらともやり取りをするという感じだったんです。
なるほど。
なんかあれですね、立ち上げを担当するぜ、みたいな人間としてそこにいたんですよね、豊ちゃんが。
そういうことになりますね。
へー、なるほど。
そっかー、なるほどな。
ただ静岡市はその頃からやっぱり急激に財政的に厳しくなり、
人員もカットしないといけないとか、そういう話がいろいろ起こっていて、
結構そういう事柄への対応であたふたする面もあったので、
なんかあんまり集中できたという感じは正直ないんですけど。
そうなんですね。
そっかそっか。
じゃあその後、2フロア目のサービス立ち上げみたいなのをした後に、
だんだん館長になっていくみたいな感じになるんですか?
そうですね。2年経って全体のマネジメントをするようにということで館長になって、
4年間やりました。
はー、そっかー。
え、なんか当時館長になるよってのは決まった時ってどんな気持ちだったんですか?
豊ちゃんって。
そうですね、その時は割と淡々としてたんじゃないですかね。
やること違わないというよりもむしろ責任としては増えていくのと、
その頃正規職員を半分にして、
拝見年度任用職員、当時はそういう名前はなかったんですが、
職宅のスタッフをその分増やしていくみたいなことがありまして、
かなりマネジメントの軌道修正をしなきゃいけなくなった。
なるほどー。
この辺ですごく色々ありながらの。
ありながらの。
街のど真ん中ですからやっぱり色々なトラブルも多いんですよね。
そうですよね。
トラブル対応みたいなものが結構仕事の中でも比重が大きくて、
どうしても班長だとそれを自分で対応しなきゃいけないことがすごく増えていきましたので。
なるほどー。
結構色々あったなという感じ。
結構色々あったんですね。
今でも図書館の研修なんかで割と得意なのは、
そういうリスクマネジメント系ですよね。
めっちゃ面白い。
フレーム対応とか。
そういう研修講師としては情報が流れているような。
それ聞いたらトヨタに来てほしくなったな。
そうですか、そっかそっか。
なるほどねー。
辞めた年の3月31日に図書館へ自分の私物を引き取りに行ったら、
すいません、辞める日に申し訳ないんですけどってスタッフに言われて、
何?って聞いたらちょっと困った方があって、
その方と2時間お話をするという。
最終日。
それが私の最後の仕事だった。
いやー、いいなー。
そうかそうか、最後まで本当に一人一人とお話をしてたんだね。
はい、そんな感じでしたね。
それって館長終わるよってのが決まった時にはもう次の田原の方決まったんですか?
もうそちら決まってたんですね。
そっかそっかそっか。
ちなみにそれって全然話せる範囲にいいんですけど、
次も来年度以降館長から外れるよみたいのが決まっていたからそっちなのか、
それともそういうわけでもなく、違うところにみたいな。
そういうわけでもなくですね。
そうなんだ。
いろいろ事情があることはあったんですけども、
一言で言えば、
ちょっとこの先も静岡市の図書館で仕事をしてても、
今一つ自分には展望を見出しにくい状況があったというのがその当時の話なんですね。
ここまでもその当時の話です。
そうですよね。
で、ちょうどその時に田原市で当時の館長から、
ちょっと今館長公募やるんだけど、
なんか応募してくれる人がなかなか見つからないんで、
受けてくんないみたいなことを言われまして。
もともと繋がってたんですね。
そうですそうです。
で、分かりました。
じゃあ受けますみたいな感じで受けたら、
オフィスと違って受けた人が私しかいなかったという、そんな状況で。
そうなんですか。
そうなんだ。
でもなんかあれじゃないですか。
公募って別にそんなしてるとこないじゃないですか。
そうですね。
特に多分オブ製もそうだと思いますけど、
多分歴代やってるからこそ毎回公募してるって認識されてるかもしれないですけど、
歴代じゃなくて時々とか、それか初めてとかだと、
やっぱり公募って見つけてもらうのめっちゃ難しいんだろうなって思ったりするんですよね。
そうですね。
でもだから、
言っちゃったな。
私が受けたところは、
条件が結構厳しかったんですね。
もともと図書館で働いたことがあり、
なおかつそこでマネジメントの経験があるみたいな、
そういう話だったんですけど、
それは無理だわっていう感じだったんですけど。
それは結構難しいですね、確かに。
難しかったかなと思います。
図書館経験があってマネジメントに、
要するになんか基本役場の人間で、
教育委員会がそこにひも付いてそこに存在していて、
しばらくそこにいないとマネジメント家にならないしってことですよね。
だからそこをそれでわざわざ受けに来る人って、
相当分け合いかいっていうようなことになっちゃうと思うんですね。
しかもその町じゃないところにいて、
そこから映ってくるってことですもんね。
役場の人間として。
それは確かに激レアですね、確かに。
あ、そうなんだ、そうなんだ。
へー。
そういう流れがあったんですね。
ちなみに2巻目でそういうふうに館長になっていくみたいなのが決まった時っていうのは、
トヨちゃん的にはどんなふうな館長として、
図書館にしていくみたいなこととか、
どういう未来を想像しながら館長になっていったんですか?
そうですね。
未来を想像するというか、
なんて言うんですかね。
静岡市にいた時に思っていたのは、
自分のポジションっていうのが、
あくまでも静岡市の図書館全体ではなくて、
その一つのセクションに責任を持ってっていうようなことでやっていたんですけども、
もし自分が図書館全てのマネジメントについて責任を持つ立場になったら、
一体どんなことができるんだろうかっていうことを非常に考えていた時期だったので、
それを実際にできるよねっていうのは非常に自分の中で、
あんなこともできるはず、こんなこともできるはずみたいなことを思っていましたので、
それを実際にやれるポジションにつくことができたっていうことでは非常に、
これはここから面白いぞっていうような感じはありますね。
面白いぞっていうふうに思うと同時に、
でも全然知ってる人もいない?その前の感じですかね。
その人以外は僕知らなかったわけですから、
だからその街を知るというところからやらなきゃいけないなというふうに思っていたので、
それ自体も楽しいプロセスではあったんですけどね。
もちろんその前に図書館経験があるかないかはかなり大きい違いですけど、
多分今の僕に近い感じってことですよね。
移住してきて、そこで初めて館長になるようみたいな感じですもんね。
今のトヨちゃんから見て、当時のトヨちゃんに何か助言なりコメントを言うとしたらどんなことを言いたいですか?
そうですね、なんだろうな。
今、同じ位置に立たされたとしても、
そんなにやることが違わなかったような気がするんですよね。
そういう意味では、よくやったよねみたいな感じで、
今の僕が君に無責任なことは言えないよみたいな感じがありますね。
でももう少しリラックスしてやってもよかったかねみたいな感じですよね。
ちなみに前の話をたくさん聞いちゃったんですけど、
トヨちゃんは最近、今の話で言うと、
トヨちゃん的には今一番意識向けていることってどういうところなんですか?
そうですね、意識を向けていること。
後半の本の話になると思うんですけど、
あまり図書館に関する本って正直読まないんですよね。
当時は読んでましたが。
退職してこういう仕事に就いて、
じゃあ図書館に関する本をすごく読んだり勉強してるかっていうと、
そこまでではなくて、むしろ、
人間関係についても言えるんですけれども、
図書館に関する知識、本、直接関する本とか知識ではなく、
それ以外のものから学んで、
自分のフリーライブラリアンとしての活動にプラスになればいいかな、
みたいに思っていることがあるし、
人間関係についても全く同様なんですね。
あまり積極的に、もちろん会いたいって言われれば会うけれど、
図書館関係の人とこちらから求めて積極的にお会いしてっていうよりは、
そうじゃない世界の人たちとできるだけ会って話してみたい、
教えてもらいたいみたいなことも含めて、
僕の方で何か提供できるのか、あればもちろん提供するけれども、
そんな感じがすごくありますね。
そうなんですか。
それは外の世界といったらあれですけど、
他の場所だったりとか、他の場所にいる人と接することによって、
トヨちゃんはどんなものをもらっているというか、得ている感覚なんですか?
そうですね。
そうすることで、図書館のことがむしろわかる、みたいな感じがしてますね。
なるほど、なるほど。
やっぱり図書館のことって、図書館のことをいくら知っても、
図書館のことってわかんないんじゃないのかなって気がしてます。
全体像が見えないというのか。
例えば他の人は図書館のことをどう思っているのかっていうのはあるでしょうし、
図書館のことを直接言及してないことの中にむしろいろんなヒントがあったりするよな、
っていうのはそう思いますね。
なるほど、なるほど。
確かに最近お会いした方にも何か言われたんですけど、図書館関係者で。
図書館のことを図書館がっていう、図書館を主語にして考えると、
やっぱりさちっていくというか、あんまりうまいこと考えられないというか、
展開されてないよね、みたいな話をしていて。
主語は図書館ではなくて、主語はあくまでもその町だったりとか、
その町にいる人ってところが主語であって、
そのために図書館を使って、もしかすると図書館で何ができるんだっけみたいなことを、
普段の思考として持っていないと、
図書館ってどんどんどんどん昔、旧来型なものになっていくよねみたいな話をしてくれていて、
確かになー、みたいなことを思った。本当に超空合だったので。
今のソヨちゃんの聞きながら、
確かになー、図書館だけにしてもどんどんどんどん内側の感じになっていくよなー、
みたいなことを聞きながら思ったりしましたね。
そうですね。やっぱり今までの在り方にどうしてもすごく引っ張られてしまうんだけれども、
今この時代、それだとちょっと厳しくないかっていうのはあると思うし、
厳しくないかっていうのも、またすごく図書館的な立場に立って考えてるなっていうふうに思うんですけど、
どっちかっていうと、もったいないわなー、それっていう感じに近いですかね。
へー、もったいない。
もったいない、要するに図書館っていうのは一つの資源でありツールなので、
やっぱりここまでいろんな人たちが手をかけて作ってきたものを、
それをうまく世の中に活かしていくにはどうしたらいいんでしょうねっていったときに、
活かす対象であり、今ちょうど目の前に、
さっき図書館の本あんまり読まないって言ったんですけど、数冊積んであるんですけど、
たまたま「場としての図書館」っていうタイトルの本があるんですが、
最近だっけそれ、何だっけ?
そうですね、去年ぐらい出た本ですが、
まあ、場っていう風に考えた方がいいよなっていうのは思いますね。
あー、確かに確かに。
具体として考えるよりは場というような感じの方がいいんかなーみたいには思います。
うんうんうんうんうん。
あー、確かに確かに確かに。
あー、なるほどねー。
なるほど。