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#104 『三国志』ーー人生の分岐点になったのは"赤本"だった | ゲスト・信州大学 教授 / 古山 通久さん
2026-09-07 38:27

#104 『三国志』ーー人生の分岐点になったのは"赤本"だった | ゲスト・信州大学 教授 / 古山 通久さん

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信州大学 教授の古山 通久さんをお迎えして、"読みかけの本”について語り合います。
 
【今回のゲスト】
古山 通久さん

化学や材料分野における人工知能(AI)や高度計算技術の開発と応用を推進する研究者および起業家。2002年に東京大学で博士(工学)を取得後、東北大学、九州大学、物質・材料研究機構を経て、現在は信州大学アクア・リジェネレーション機構の教授を務める。文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞するなど基礎研究に取り組む一方、研究成果の社会実装を目指し、大学発の技術を起点とした起業や起業支援にも挑戦中。

【登場した本】

『三国志』宮城谷 昌光

感想

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サマリー

今回の「読書のまにまに」では、信州大学の古山通久さんをゲストに迎え、「読みかけの本」をテーマに、古山さんの研究やキャリア、そしてAIの未来について深く語り合いました。 古山さんは、化学や材料分野におけるAIと高度計算技術の研究者であり、起業家でもあります。東京大学で博士号を取得後、複数の大学や研究機関を経て、現在は信州大学で教鞭をとられています。幼少期を過ごした栃木県茂木町の地名の読み方から始まり、自身の苗字「新城」の読み方に触れるなど、言葉の面白さにも言及しました。研究分野では、AIを化学や材料科学に応用する「AI for Science」に注力しており、人間が直感的に発見できない関係性やメカニズムをAIが解明する可能性について語りました。将来的には、AIが自律的に実験を行う「AIロボット」の実現にも期待を寄せています。 また、古山さんは研究成果の社会実装を目指し、大学発の技術を起点とした起業も積極的に行っています。特に、北大の先生と共同で取り組む、太陽光発電で得た熱エネルギーを貯蔵・供給する新しい熱技術の開発は、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な取り組みとして注目されています。クリーニング店や温泉施設、日本酒の酒蔵など、様々な産業での応用が期待されており、将来的な国際競争力にも繋がる可能性を示唆しました。環境問題への関心から研究者の道に進んだ経緯や、人生の転機となった出来事についても語られ、多岐にわたる古山さんの知見が共有された回となりました。

ゲスト紹介と出会いのきっかけ
こんにちは、あらしろゆうきです。
読書のまにまには、毎回ゲストの方をお呼びしつつ、読みかけの本を題材に、本と人生について語り合っていく、そんな番組でございます。
本には読み終わることなんてないんじゃないかなと常々思っております。
閉じられたページ、止まった一節、そこにその人だけの時間や思いが刻まれている。
ゲストの方のそんな時間や思いについて、一緒に耳を澄ませていきましょう。
それでは今回のゲストは、新州大学の小山道久さんです。
小山さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、ありがとうございます。
小山さんとは、お会いしたのいつでしたっけ?今月?いや、先月?
先月です。あれ?
先月ぐらいでしたっけ?
そうかな。
先月ぐらいですね。
6月のあれですね、25とか。
ちょっと1ヶ月前ぐらいとかですね。
そうでした、そうでした。
僕がいつもいる図書館にですね、いろんな方々が会いに来てくれたタイミングがありまして、
そこに小山さんという存在がいることは僕は一切認識しなかったんですけど、もともと。
とある、それを中心になっていろんな人を呼んできてくれてるとか、連れてきてくれている女性がおりまして、
その方が来てくれたら、そこに小山さんも一緒にいたみたいな。
連れられていきました。
小山さんも何で連れられてきたんだろうみたいな話とかも当時しておったような気もしておりますけれども、
そこでちょっとだけ、それこそ僕もですね、その皆さんがどういう風な理由で来たんだろうみたいな、あんまり知らずお話しさせてもらうみたいな感じで、
小山さんにしても僕にしてもあんまりよくわかってないみたいな感じでお互い出会っておったんですけれども。
不思議な縁ですね。
不思議な縁ですね、そうですね。その中ですね、突然お声掛けをした中で来てもらってありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
そんな小山さんもちょっとなんか、その時本当にいろんなお話をそこにいた皆さんとしていて、
小山さんとそんなにゆっくり小山さんがそもそもどういう人なのかもあんまりわからず終わったみたいなところもございます。
そうですね、私ついでに連れられていったみたいなノリでしたから。
そう、それで小山さんどういう人なのかなみたいなことを思って、ちょっとふと呼んでみたいなと思って、
こちらにお越しいただいたというところでございまして。
そんな小山さんのことを知らない方もいらっしゃるかなと思うので、
自己紹介をお願いしたいなと思っておりますがよろしいでしょうか。
はい、ありがとうございます。
今長野県の中にですね、という文脈では新州大学で仕事をさせてもらっていて、
新州大学はご存知の方がいるかもしれませんが、松本が医学部とか教養のところとか文系の学部があって、あと理学部か。
私は工学部で長野キャンパスで仕事をさせてもらっています。
そういう意味では比較的オブセの方にですね、近いよねみたいな話が出て、
6月の末に連れられていったっていう近いよねぐらいのノリで連れられていきました。
私も面白そうだねぐらいのところでついていったっていう風なところがあったわけですね。
新州大学は2018年からですね、仕事をさせてもらっていて、
その前は筑波の研究所、その前が九州大学、その前が仙台東北大学、その前が東京大学ということで、
生まれが栃木県ということで、あっちこっち点々として仕事をさせてもらっているっていうような感じです。
なるほど、ありがとうございます。
これまで本当にいろんな国立大学を渡り歩いているみたいな感じなんですね。
そうですね、新州大学の次どこかみたいな話もあるかもしれないですが、
いろんな場所でお声掛けいただいてできそうだなって思うようなところで仕事をさせてもらっています。
なるほど、ありがとうございます。
ちなみに、栃木はどちらですか?
栃木県茂加市っていう風なところで、宇都宮が県の中央にあって、その右下にですね、南東のあたりに茂加市っていうのがあって、
茂加市はですね、現在でいうとたぶんイチゴの生産量が日本一。
へー。
栃木のイチゴだと昔は両方で、今は土地乙女とかありますけど、そういうのが非常に盛んだった地域に二宮町っていうのがあって、そこと合併した結果ですね、イチゴの名産地になったっていう。
なるほど、これ僕ずっと茂加だと思ってました。
茂加ですね。茂加っていうのは、昔のカラフト戦前のカラフトに茂加っていうところが確かあって、
違う読み方をする場所がないわけじゃないんですけど、私はその茂加市、茂加中学校、茂加高校みたいな。
へー。
そんな感じ。
そうですか、なるほど。
はいはいはいはいはい。
そこら辺だったんですね。
僕も初めて、土地に結構友達が多くて、行くことは多いんですけど、いつも茂加って呼ぶんだなーぐらい、普通に茂加だなーとかなんとなく思ってたんで。
違います。
そうかそうか、茂加でしたか。
覚えてください。
ありがとうございます。
古山通久さんの経歴と研究分野
読み方って難しいですよね、地名のね。
そうですね、難しいですね、確かに。
それこそ僕も、地名じゃないですけど、僕の苗字のあらしろもですね、なかなか読まれることがなくてですね。
確かに。
新しい城で、だいたい新城か。
新城は読みやすいですね。
そうですね、あと愛知県に新城市っていう市があるらしくてですね、愛知系の方は結構新城さんですかみたいな、言ってくれたり。
あらきとも読めそうな気がしますね。
あらきもね、読まれたことがあるのと、昨日、なんだっけ、新城。
あー、なるほど。
新城さんですよねみたいな感じで、初めてだなーみたいな感じで。
なるほど。
確かにいろいろあるかもみたいな感じにはなりましたけど。
そうですね。
そうなんです。
あー、なるほどな。
ちなみに、さっき新城大学というふうにおっしゃっておりましたけれども、見たところというか、調べさせてもらったところ、いろんなことをしておられるような、みたいなことを思っておったんですけど、
主に基本的にやられていることに共通することで、どんなところがあるんですか?研究されている内容とは。
研究されているというか、そうですね、結構研究の分野も変えてるんですけど、
博士号を27歳で取って、そのぐらいからはずっとシミュレーションですね、コンピューターを使って研究をするっていうことをやってますね。
今、少しずつですね、対象を変えたり手法を変えたりしてるんですが、今はやっぱりなんといってもAIですよね。
AIを普通に、なんていうか、私たちの暮らしの中でも出てきてますけど、それを、AIを化学とか物理とか材料、マテリアルとかにどう使うか、みたいなところが今、私の一番の興味というか。
そこでせっせと世界と戦っております。
そっかそっか、戦ってるんですね、そっか。
戦ってる。
AIを、なんか僕がいるところだと、それこそAIをどうするかみたいな思うときに、
それこそなんていうんですか、人がやっている仕事をどういうふうにそこに代替するのかみたいな話だったりとか、
またまた、図書館とかに対してAIってどうするんだっけみたいな話とかは結構、話を聞いたり考えたりとかみたいな話はあるかもなと思ったんですけど、
あんまり直にAIを化学とかマテリアルにみたいな話を、僕はあんまり聞いたことがなかったので、
すごい興味が出たんですけど、そこのAIを化学にマテリアルにみたいな話、
どういうことをAIにしてもらうみたいなイメージをされていることなのか、もうちょっと聞いてもいいですか。
大きな枠としては、AI for Scienceですね。いわゆる化学ですね。
に対してAIをどう使うかっていう大きなやっぱり枠があって、
その中で化学とか、そういう材料とかっていうふうなところがサブカテゴリーみたいな感じである感じなんですよね。
化学の場合だと、一つは、昔1万点の一生懸命朝から晩まで実験を1年半繰り返しましたみたいな中で、
気合とガッツと根性で新しい材料を生み出しますみたいな世界だったのを、
実は転換点があって、そうやって一生懸命生み出した複雑な素性の材料っていうのが、
例えばトヨタさんと東京工業大学、今の化学大ですけど、それが特許化しましたと。
それと同じ時にLGだったかな、韓国とMITかな、アメリカの大学で計算で同じ素性のものを特許化しました。
みたいな時が出たんですよ。
同じものを、違う方法でってことですか。
違う方法で。
普通に泥臭い実験をして試行錯誤でやりますみたいなところに、もっとスマートなやり方をしましょうって一つの象徴的な転換点だったんですよね。
それはシミュレーションをベースにっていうようなお話だったんですけど、
シミュレーションでたくさん探索するっていうことは、AIでもっと効率的に良いものを見出すとか、そういったことだってできるわけじゃないですか。
今、Xのつぶやきの中からビッグデータ解析をして、それでこういうトレンドを出しますみたいなところって、割と普通にマーケティングでやられてると思うんですけど、
それも科学の中でたくさんの一見無関係なデータっていうのがあるんだけど、そこからAIなら何か見出すことができるかもしれないとか、
人間が直感的にはできないけれども、実はこういうメカニズムになってますよっていう風なところをAIの手助けでできるようになるかもしれない。
これが割と典型的なAIの使い方なんですね。
それが2030年、2040年に向けてどうなっていくかっていったときには、人間が指示しないでもAIが自律的に実験を始めるとかですね。
なるほど。
AIロボットっていう風な形で、普通のロボットって人間が制御、プログラムを先にやって、こう動くんだよみたいなのをプログラムして動いてるわけですけど、
例えば道路の自律運転ですね。レベル4とかのテスラとかみんな競争でやってるじゃないですか。
自動運転っていうのは、あれはだから道路の状況がどうですかっていうのをAIに判定させてるわけ。
ここにニャンコが来ましたよとか、これ鹿が出てきましたみたいのも含めて、それをAIが判断するわけですよね。
それでブレーキを踏んだりみたいなことするわけで、そういうのと同じことを科学の実験とかでもやれるはずであると。
へー、なるほど。
今はもちろん限界あるんですよ。だけど段階を踏んでいった時に、そういうようなところもできるよねっていうのが一つのトレンドだったりはします。
なるほどなー。
だけどなんか、その、あれですよ、そのAIの今こうやってますみたいなところはあるけど、もっとこんなのがあるんじゃないかみたいなところっていう風なのは、どんどんどんどん出てくると思うんですよね。
だから図書館って言うとあれですけど、社会科学的なところで言った時に、昔の古文書、これをAIが解析するとかですね。
で、実は古文書でボロボロになっちゃって開けないやつをCT画像を撮影して、それをAIで3次元にやつをくるくるくるって紐解いてこういう文字が書いてあるとか、そういう技術とかっていうのもできたりして。
ほんとですか。なるほど。
触ったら崩れそうみたいなやつでも、内側内側とかを読めるようにしちゃう。
うわー面白。
なんか結構やっぱり、それって結構サイエンスじゃないですか。社会科学とAIみたいな。結構色々な分野で色んな人が面白いことやってます。
確かにこのオブセの街だと文書館っていう古文字を扱っている建物というか施設があるんですけど、そこもそういう古文字を読めるような専門家の方が1人2人いて、
ずっとオブセで発見されているものをひたすら調べていて、今出ているものを調べきるのに何年かかるんだろうみたいな。
とかって話としては聞いていたりするんですけど。
AIですよ。
そうですよね。ってことなんですよね。
だからAIにゼロから学ばせるんじゃなくて、そういう専門家の方の知識をAIに学ばせると、後はスムーズにビューっていくみたいな、そういう使い方っていうのもできるのでいいと思います。
確かにそれもそうですよね。
今からやっぱり学ばせておかないと、いつになったらできるかってそれをちゃんとやっておかないとできないですもんね。
そうです。だから職人の技と同じですよね。
技術の継承っていった時にその古文字を読める人の知識っていうのは、その人が亡くなってしまったら失われてしまうものじゃないですか。
本当そうですね。
それをコンピューターにその頭脳を転写するっていうふうなことができれば、その方が亡くなってもその方の知識は永遠に次の世代でも活用することができる。
なるほど。
みたいな感じですね。
確かに確かに。
それもあれですね、図書館に展示しても何か比較的近しいこともあるかもなって今、気ながら思っていてですね。
例えば図書館のスタッフのみんな、例えばいろんなその季節とか何か起きたことに合わせて戦勝して棚を作るみたいなとかってよくやったりするわけです。
例えば直近だと東野圭吾さんが亡くなったんですよね。
亡くなりましたね。
で、やっぱり東野さんって本当に小説の世界だとあんまり知らない人がいないぐらいね。
推理小説といえばみたいな。
その方の棚を作るみたいな話を今日ちょうどスタッフと一緒にしてたんですけど、
それもある意味東野さんの過去の作品を並べるのももちろんできるし、
ただそれだけじゃなくて東野さんから影響を受けたような作家さんたちの本を選書してそこに並んでいくみたいな話とか、
そういういくつかいろんなやり方だったり考え方ってあるなと思っていて、
でもそれもスタッフだけで考えてやるんじゃなくて、
それこそAIにそういう師匠の脳の動かし方みたいなとか、
そういうやつとかがちゃんとインストールされていたりして、
AIだけで作るんじゃなかったとしてもそこにいろんなパターンの選書の仕方、させ方みたいなものを出してもらうみたいなことも、
別にそんな難しくなくすぐいけそうな気もするなみたいなことを今聞きながら思いました。
それ多分今の技術でいけますよね。
そうですよねそうですよね。
なるほどな。
AIの応用と社会実装への挑戦
ちなみに直近小山さんが行っている実験で、個人的に面白い実験ってどういうのがあるんですか?
なんだろうな。やっぱりいろいろ面白いことはあるんですけれども、
全く何が起きているのか分からないところで、思わないようなこれが因子じゃないかみたいなのが抽出されてきて、
それがわりと今盛り上がっているんですけど、
マニアックすぎて伝えきれない。
そうですね。専門知識ゼロの人たちが分かるかってそうですよね。
マニアックすぎて伝えきれない。
ちなみに詳細は置いておいたとしても、難しいというか我々も理解できないと思うんですけど、
それは小山さんにどこら辺が面白いことなんですか?
例えばですね、食梅っていう技術があって、
自動車の排ガスを浄化するようなところにも食梅って使われているし、
水を分解して水素と酸素に分けますよっていう時にも食梅って使われてるんですよね。
今化石資源、ホルムズとか大変になってますけど、
化石資源を使わないでカーボンニュートラルなCO2を排出しないようなエネルギーに向かっていきましょうっていった時に、
水から水素を使うのが一つの大きな技術になるんですけど、
そこの食梅のところで、いろんな発菌とかいろんな元素があって、
この5つぐらいは大体活性高いよねみたいなやつってのが知られてるんですよね。
それを5つをごちゃごちゃっと無理やり混ぜ合わせるということをしてあげると、
単体の発菌だけよりも数倍活性が上がるっていって、
まずわーいって喜ぶわけですよ。
ところがその5つに、活性ないよねみたいなところで知られてる3つの元素を加えると、
さらに活性が4倍ぐらい上がる。
へー面白っ。
だから混ぜ方いい、要は秀才5人を集めてもっといいもの出ましたっていうところに、
劣等生だと思われてる人が3人加わったら、秀才5人の5倍4倍仕事しましたみたいな話で、
なんやこれみたいな。なんでなのかわからなかったんですよね。
それがなんでなのか少しずつわかってきたっていうのが、
自分の中では割とテンションが上がってることです。
いやすごいその専門知識ない状態の僕だったり、
リスナーの人にもすごいわかりやすいように伝えてくれる小山さんのそれがすごいなと思いました。
なるほど、そういう、なるほどな。
それは面白いですね、それはあれですか、本当に世界見ても特に誰もそれは理解していなかったことってことなんですかね。
もちろん我々は世界の最先端を言っています。
言っているつもりです。
じゃないとそういうふうにやられてないですもんね、わかっていることだったら。
へー、そういうことをやられてるんですね、なるほどな。
もちろんトヨタさんとかのアレみたいに計算機だけで新しいこれがいいよみたいな材料を提案して、
実際にそれを合成してもらったら活性が良かったとかですね。
そういうの自体も一つ一つ面白さはあるんですけど、
やっぱり研究って何なのかわかんないものがわかったっていう、そういうのっていいなって思うんですね。
なるほど、確かにな、そういうところにいらっしゃるんですね。
あります。
長野キャンパスではそんなことやってます。
みんなそういう人がたくさんいます。
へー、むしろそういう方々がどういうことを思いながらそこに勉強されたり研究されたりしていきたくなりましたね。
ぜひ新州大学を応援してください。
ありがとうございます。
ちなみに研究という分野以外で会社やられたりとかされてるじゃないですか、会社だとどういうことされてるんですか?
会社はですね、一番やりたいことっていうのは、大学で生み出した技術を社会に届けるっていうことをやりたいなって思って会社を作ったんですよね、最初。
今、クロスサイエンティアっていう会社が東京の港区に本店を置いてやってるんですけど、
そういう意味ではそこでいろんなところの技術、最初には筑波の研究所でやった技術を社会実装させるっていうところのお手伝いをしたり、
新州大学の技術で会社を作ったっていうのはベルヌクリスタルですし、
北大の先生と一緒に、次、熱エネルギーをうまく使いましょうと。
暖房とかどの家庭でもどのオフィスでも使うわけですけど、産業でも使うわけですけど、そういったところを効率的にしようと。
カーボンニュートラルでCO2を出さずにやりましょうみたいな話とか。
今自分が研究している内容についても京都大学の先生と新州大学のもう一人の先生と3人で会社にして世界を変えようじゃないかみたいなことを議論したりもしてて、
お金になっていることからお金にならないところまでいろいろやっております。
それを実装するための箱として持たれているんですね。
ちなみに今の社会実装という面においてで言うと、小山さん的に一番意識向いているのはどういうふうな取り組みになるんですか。
今やっぱり一番世界を変えるかもなって思っているのは北大の先生と一緒にやっていることで、
例えばクリーニング店で乾燥させますよね。
ビールブルバリーでは水蒸気を使って殺菌したりとか蒸留したりとかしているわけですよね。
そこは結構重油を使ったりしてたりするわけです。
スーパー銭湯とか温泉とかでも追い出ししているようなところは重油を使っているわけですよね。
そういったところがまずCO2を出さない、出すことが許されない2050年にカーボンニュートラルにしなくちゃいけませんよと。
CO2を出しちゃいけませんよというふうな社会になったときに、じゃあどうやってそれを実現するんですかというのって結構大変だと思うんですよね。
そこのところに対して太陽光発電で電気を作ってその電気を溜めて熱エネルギーで溜めて、
そういう熱エネルギーの形で蒸気を供給するみたいなことをできるんじゃないかと。
リチウムイオン電池みたいなのだと電池だと電気を電気にターゲットして溜めますみたいな世界になってくるので、
それが有効な場面というのもあるわけですけど、蒸気でボイラーみたいなもの、おうちのお風呂なんかもそうですけど、
ボイラーで都市ガスとかLPGとか燃やして熱作ってるわけですけど、
それを単純に電池を置くというふうなことでは大体できないような用途に対して新しい熱技術を入れようじゃないかみたいなことをやってるんですよね。
そうやって熱の技術って社会の中ではあんまり普段考えたことない人が多いと思うんですけど、
産業界、さっき言ったクリーニングなんかもそうですし、
病院なんかの消毒のための殺菌とかっていうのも高温にしてて熱エネルギー作ってるんですよね。
今回熊本の地震で水の問題と電気の問題ってありますけど、冬だったら熱の問題っていうのももっと顕在化するとかね。
確かにそうですね。
意外と北海道の何年前でしたっけね、大停電あったと思うんですけど、
あれも3月だったらみんな死んでたわけですよね。
そうですね、本当にだって寒さで温められないから。
北海道全土なので。
そういう意味で熱エネルギーっていうのは実は私たちのライフラインにすごい深く関わってる。
そういったところのベースになってるところの脱炭素化、CO2出さない技術っていうのは結構ですね、手が限られてて。
それで北大の先生が僕の技術は世界を変えるんですとか言うので、そうかもなと思って一緒に頑張ってる。
そうなんです。
まあでもそうですよね、このすごい暑い時にしてもすごい寒い時にせよ、冷たさとか熱がないと死ぬ可能性だってあるわけですもんね。
冬なんて絶対死んじゃうよ。
熱の文脈で言うと、エアコンが出してるのは冷熱、冷たい冷える方の熱っていう形で、熱エネルギーの範疇は範疇なんですよね。
だから何度の熱っていうので、夏だったら外気温40度の時には25度ぐらいの熱が欲しいよねと思うし、冬だったら外気温5度とかの世界だったらやっぱり20度ぐらいの熱が欲しいよねみたいな。
やっぱり私たち快適な温度ってあるじゃないですか。
ありますよね、それぞれありますよね。
だからその日本酒の酒蔵はこのぐらいの温度の熱が欲しいよね、ビールだったらこのぐらい欲しいよねみたいなのをやってて。
で今その佐渡、佐渡島の日本酒作っているところですね。
おばた酒蔵っていう割と有名な、エールフランスのファーストクラスにお酒を卸しているんですけど、
エールフランスがカーボンニュートラルCO2出さない形でお酒作って欲しいなみたいな、ヨーロッパなんで。
なるほど。
確かに飛行機入ろうと思うとそれはそうですよね。
ありますよね。
数字出さなきゃいけないですもんね。
飛行機の燃料もCO2出しません。
飛行機に乗ってくるお食事もCO2出しません。
アルコールもCO2出しませんみたいな。
やっぱり社会ってそういうところを目指してますよ、のの先端が欧州で。
まあ確かにエールフランスなんてやらないとそもそもそこに営業すらできないぐらいですよね。
なのでその佐渡のところは一生懸命太陽光パネルとかを入れてるんだけど、
蒸気作るボイラーのとこがどうにもならんみたいな話で。
なるほどね、そういう話があるのか。
それを今一生懸命何千万もお金を使って、今実証の設備を設計して。
そういうことをされてるんですね。
面白いなあ。
でも逆にそういうのに対応できていかないと日本のものは外には売れないですよみたいな。
今後全然あり得るわけですもんね、ずっと。
やっぱりそういう制約とか規制みたいなものをきっかけとして競争力をつけるっていうのは非常によくある話で。
日本の自動車がなんで強く伸びたかっていうと、
灰ガス規制なんですよね。
灰ガス規制に対応するっていうふうな中で、日本は非常にクリーンな燃費がいい車を出すっていうので、
やっぱりそこで競争力を出してきたんですね。
もちろん壊れないとかそういう品質も競争力にあってますけど。
そっか、今それを聞いたらすごい興味出てきてしまったんですけど。
研究者への道と環境問題への関心
小山さん、さっき発火線を取ったのが27だっておっしゃってたじゃないですか。
実際そういう、今も研究やりながら会社などなどやられてると思うんですけど、
あくまでもそういう研究をする人間になっていこうみたいなことっていつぐらいに思われたんですか?
昔って。
うーん、なんかそうですね。
大学の3年生とかの時には、就職しようかなとか公務員試験受けようかなとかって勉強したり情報を取ってたんですけど、
なんか違うなって思って。
なんか違うなって何だったんですか?
僕はもともと大学に入ったのは、環境問題を何とかしたいなって思って入ったんですよ。
あ、そうなんですね。
高校生の時にですね。
その当時は地球温暖化の問題と保存層の問題と酸性物の問題。
酸性物。
懐かしいじゃないですか。
ちょっと懐かしいですね、酸性物って。
20世紀のお話。
今っていないのか。
酸性物と保存層の話は割と技術的に解決ができると。
温暖化だけが残ってるんですよね。
なので温暖化の元であるCO2排出っていう風なところがずっと僕の20代以降の研究の対象というか興味。
そうなんですね。
環境問題っていう前提から来てるんですね。
そうなんです。
それでその時に環境問題の取り組みって例えばお役人で環境省でこういう規制やったりこういう施策やったりっていうアプローチもあるし。
企業で東京電力とか東京ガスとかエネルギー関係の会社とかで実際に社会のところでより良くしていくっていうプレイヤーでもあるし。
今ない技術っていうので大学みたいなところとか国立研究所ですね。
新しい技術を生み出していくっていういろんなアプローチあるじゃないですか。
なんとなくいろんな文脈の中でちょっと東京電力違うかなとか。
そうなんです。
面白い。
お役人もちょっとこんな試験やっても面白くないなとか。
はいはい。
思って消去法的にいつの間にか研究者になってた。
なるほど。
でもそっか。
でも確かに理系だとその時に修士行くみたいなのも普通に選択肢の一つになるじゃないですか。
そうですね。
ほぼほぼみんな行きますので。
そうですよ。行きますよね。
ちなみに環境問題をなんとかしたいっていう大学に入った頃のその気持ちはどこから来てるんですか。
実は大学の私東京大学なんですけど東京大学の赤本をやってたんですよ。
懐かしい。
赤本の問題の中に環境問題について考えさせるような試験問題があって、こんなのがあるんだと思って東大入ったらそこの研究やってるところを行こうと思って。
そうなんですか。
それが高校3年生の夏ですね。
そっか。赤本って言ってもあれですよね。
本当にその赤本をやってないで他の年同の赤本をやってたらもしかしたらそっち側に意識向いてなかったかもしれないってことなんですね。
かもしれない。あれはだからある意味自分の人生の転機ですよね。
へー。
それまではそんなに環境問題、中高生の時に環境問題みたいな話とかそんなに別に考えたり、そっちにやってみようみたいなのは別になかったってことですか。
そうですね。私はたぶん原塩さんよりも少しシニアなので、その頃に環境問題っていうのが社会で議論されてなかったんですよ。
あーそういうことなんだ。なるほど。
どっちかっていうと日米摩擦とか経済成長の文脈の方が大きくて、あと世の中バブルの頃が僕が中学生高校生の頃。
そっかー。確かにそういう時に環境問題話にならないか。
いわゆる環境問題の転機って92年のアースサミット領でじゃないですか。それで僕の高校3年の夏っていうのは92年の8月なんですよね。
あーそうなんですね。
赤本やってたのが。
へーまさにアースサミットの時だったんだ。
そうです。
バブル崩壊直後ぐらいですね。
はい、そうです。
なるほど。
まだ尻尾で生き延びてる人たちはいたにしてもですね。
だからそういうような時代で大学の問題作ってる人が環境問題っていう風なのをもちろん当然研究者なんで知ってて、それを考えさせるような問題っていうのをやると、要は事前知識持ってないけどどう考えるかっていう問題にできるじゃないですか。
はいはい確かにそうですね。
もうなんか新聞にバーっていっぱいあるようなところだとそれ事前にインプットされてるから新しい問題への回答力を見るっていう問題にはできなくて知ってることをみたいになっちゃうじゃないですか。
たぶんそういう問題の設定したんですよ。
はいはいはいはいはい。
面白い。
じゃあそっかもし小山さんが5歳年上とかだったらもしかしたらその問題に出会ってないかもしれない。
別のことをやってた。
あー面白い。
でも確かにそっか確かにそうですよね。
W5じゃないとそうならないのか。
そうですね。
90年代だから93年にCO2のいわゆるIPCCですね。
CO2排出削減の枠組みができて97年が京都議定書ですから。
京都議定書懐かしい。
懐かしいですよね。
なのでその前が僕の高校生の頃だったので。
そういうことですか。
ニュースで出てくるのってそんなんじゃなくてだから天皇陛下が昭和天皇が亡くなれたみたいな前後のところっていうのが中学生のあたりで。
そうですね80年後半ですもんね。
ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーとかそういういわゆるファミコンスーパーファミコンみたいな時代。
全然環境問題なんて考えてなかった。
日本のあらゆる銀行とかソニーとかニンテンドーが世界の強い会社だった時代。
そういう時代ですよね。
それこそ僕生まれが91年なんですけど。
僕が中高生になった時にはやっぱり環境問題みたいな言葉だった。
三聖雨とかオゾン草みたいなめちゃめちゃたくさん思いっきりツイッター以降ずっとあった感じがする。
だから高校の頃がちょうど東ヤコサミットじゃないですか。
福田さんが80%削減とか言って産業界がえーってなったみたいな。
はいはいはいはい。そうですそうです。
やっぱ時代感がその時代時代で過ごした学生時代の空気って全然違くて。
違うんですね。
面白いなあ。
いやなんか教えていただきありがとうございます。
昔のいろんなその言葉を思い出すきっかけになりました。
そうですね。よかったです。
ありがとうございます。
38:27

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