以前にポッドキャストの中でラジオNIKKEIのFrom Webmasterの特番の感想をしゃべりましたら、そのwebmasterさんからコメントやトラックバックを戴きました。
そのときのコメントのやり取りで、SBC「ラジオなんかいらないパート2」をオンデマンドでやるんで、また聞いた感想をというような話があった。
SBC「ラジオなんかいらないパート2」オンデマンド開始!ラジオNIKKEI | From Webmaster
実はオンデマンド開始後にすぐに聴いてみたんですが、感想をポストしていなかったので喋ってみました。
- midnight http//kc.edit / kcsaito
- Drive / KeiSowa
- All I Wanted / Jody Aaron
ラジオNIKKEIさんでの特番や今回のオンデマンド放送を聴いていると、どうもラジオ視聴者の新規獲得や、過去のラジオが面白かった時のころを思い出そう、みたいな流れななっていくように感じる。
しかし、一番大事なことは、現在のリスナーの満足度をどう高めるかのほうが重要だと思う。
マーケティングでも新規顧客の獲得コストは、リピーターの獲得コストより5〜10倍とも、それ以上とも言われる。新規獲得なんていうものは言うほど簡単じゃない。
番組の中身をいくら変えたって聴いていない人にはアピールできない。新たな受信ハードを用意したって、今の生活の中でラジオを聴かない生活をしている人に聞いてもらうのは不可能に近い。聴いているとどれも現実味のないものに聞こえ、ラジオのリスナーが増えそうな感じには聞こえてこない。
もっと堅実なところに目を向けるべきだと思う。現在のリスナー、リピート客をいかに優良顧客まで育てるかというほうがはるかに大事で、そのほうが新規顧客の獲得には近道かもしれない。
現状、満足しているから聴いてもらっていると考えちゃいけない。習慣になって惰性で聴いているだけかもしれない。営業車でラジオしかないから聴いているかもしれない。会社でたまたま流れているだけかもしれない。テレビがつまらなくて仕方がなくかもしれない。
満足してもらうというのは良質な番組を届けるということとは少し違う。リスナーの想像を少し超える体験を与えることだ。自分たちの基準で良い番組ではなく、リスナーに期待を超える番組を与えることが大事じゃないだろうか。
参考になるのはディズニーランドとかだったりすると思う。常に来場者の期待を超えるサービスを提供するものとして。
ポッドキャストなんかもその1つとして利用できるんじゃないだろうか。
今までは、ラジオ局の決めた喋り手を、ラジオ局の決めた時間帯にリアルタイムで聴かなきゃいけなく、その時間帯にはラジオ受信機の近くにいなければいけない。非常に情報発信者の都合に合わせた聴き方だ。
ポッドキャストは反対にリスナーの都合に合わせた聴き方だ。好きなときに好きな場所で好きなペースで聴ける。これは、既存のラジオリスナーへの素敵なプレゼントだ。ラジオ局が積極的に提供することで、リスナーの期待を超えるサービスとなりうる。
仕方がないから始めるんじゃなくて、リスナーを満足するために積極的に採用して欲しいものだ。
あと、気になったのは、リスナーの獲得に喋り手の力に頼り過ぎじゃないだろうか。どうなんだろう。