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2021-07-12 16:42

8_1日常の全てが映画になる(ゲスト:映画監督/撮影監督の曽根剛さん)

ゲストは引き続き、映画監督兼撮影監督の曽根剛さん。『カメラを止めるな!』のマル秘エピソード、映画監督として様々な国を訪れ撮影を行う曽根さんの低予算映画制作術、これからの映画の撮り方の変化などここだけバナシしていきます。

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曽根剛さん、低予算で作った亀止めですけれども、また低予算で作っていらっしゃるわけでしょう?
曽根剛さん、そうですね。亀止めが高野さんに思えてくるぐらい。
黒木瞳の映画ここだけバナシ
曽根剛さん、こんにちは。ひまわり屋で配信始めました。黒木瞳の映画ここだけバナシ。今回も聞いていただきありがとうございます。
そして今回のプロフェッショナルな方は、先週に引き続き、映画監督兼撮影監督の曽根剛さんです。よろしくお願いいたします。
曽根剛です。よろしくお願いします。
曽根さんは、カメラを止めるなの撮影監督でいらして、日本アカデミー賞撮影賞も取られました。亀止め以前と以降で、正直あれですか、少し生活は変化しました?
そうですね。変化したんですかね。
まず、亀止めってみんな知ってますので、自己紹介がどこに行ってもいらなくなったっていう変化がすごい現場では出ましたね。
それによって、良いことと悪いことがあって。
良いことはわかります。
良いことは良いことなんですけど、悪いことは下手なことはできないなみたいな、別に何もしないんですけど。
下手なことって何ですか。
わからないですけど、亀止めを撮ってたカメラマンの人が、こんなアコギなことをしたよとか。わからないです。
10万円で映画を作るためにみんなをただらばたらってさせてとか、わかんないですけど、下手なことができないなみたいな。
いやしかし、低予算で作った亀止めですけれども、でもなおまた低予算で作ってらっしゃるわけでしょ。
そうですね、はい。めちゃくちゃ低予算で作っておりますね。亀止めが高予算に思えてくるぐらい。
300万が高予算に思えてくるぐらい、いろいろと。
でもそれって自分への挑戦でもあるんじゃないですか。
これでできるんだとか、これくらいの予算でも人を楽しませることができるんだとか、映画が撮れるんだと誰にでも。
誰にでもって言ったら失礼ですけども。
自分への挑戦をしているかどうかわからないですけれども、多くの人に挑戦はしてほしいなと思ったりしてますね。
お金がなくても撮れるっていう、一人で全部できなくてもいいと思うんですよ。
チーム体制でカメラができる人がいて、他のポジションがいろいろできる人がいれば、自主制作。
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自分たちで持ち寄って作るっていう意味であれば、本当に低予算で映画は全然作れるなと思ってますので、言い訳ができないなと思うんですよね。
お金がないから作れないとか。
それはね、そういう話も必ずおっしゃいますけれども。
そうですよね。
撮影監督が語るカメ止め現象をちょっと伺いたい。また今週も引き続き伺いたいのですが、よく撮りましたね。
よく撮りましたね。
階段登るところなんか、息上がったんですって。
そうなんですよね。結構37分ですので、ずっと走り回ってます。
リハーサルを最初にやったんですけれども、10分ちょっと走ってると結構息が上がってくるんですね。
リハーサルなんで、息殺さなくていいわと思って、息を出し始めるともうハーハー止まらないっていうのがリハーサルだったんですけれども、
リハーサルでちょっと時間間隔をつかめば、本番の時は全然そんなに苦にならなかったっていうのが正直なところで。
一回終わってもすぐもう一回いけるっていうぐらい、身体のついてましたね。
コツを覚えられたんでしょうね、メリハリというかね。
ここで休むんだ、ここで水を飲むんだみたいな。
それもね、後で出てきますけれどもね。
なぜその現象が起きたかって、カメ止め現象。
ソネさんに聞いてもご自分でもわからないっておっしゃってるので、
やっぱり上田監督のその執念とか情熱とかがやっぱり大きかったんでしょうね、貢献度が。
まず作品が結構何度か見たくなる構造をしてるっていう、上田監督はでらったわけじゃないらしいんですけど、
この2回目見たくなるっていう構造をしてるっていうのが結構前提としてあります。
もちろん面白く出来上がっているのは前提なんですけれども、その先にリピーターとして見たくなるっていうのがありますね。
かつカメラを止めるのに関して言いますと、いろんなタイミング、運みたいなところもありますけど、
いろんなタイミングがすごいうまくはまったんじゃないかなと思うんですよね。
あの特殊メイクでそれこそ、血のりとか、あとゾンビになっていくとかありますよね。
ああいうのもそのリハーサルの中で手応えをつかんで早狩りというかやってらしたんですか。
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そうですね。
大丈夫だろうと。
大丈夫だろうと。
これは無理だって言ってた特殊メイクさんが、リハーサル終わる頃にやろう、いけるみたいな感じに変わってましたから。
頼もしいですね。
いけるんだって。
私も宝塚時代とかよく早狩りとかしてたんですけれども、
だいたい8小節で石を抜いて、石を切ってカツラ変えて、お水飲んでバーって出て行く。
だから、1、2、3、4、2、2、3、4、3、2、3、4、4、2、3、4、8、2、3、4ではもう舞台立ってましたから。
めちゃくちゃ早狩りですね。
とかもう最後のフィナーレで大階段ってあるじゃないですか、ご存知ですか。
最後にシャンシャン持って降りてくるんです。
その前にだいたいデュエットダンスとかがあるので、そこから最後の衣装に着替えるのにもまた時間がないわけですよ。
その時、髪の毛をバーってやって、衣装さんとか学級生とか手伝ってくれるから、
お団子にしている飾り物とかUピンっていうピンを刺すんですけど、
とにかく刺してーって言って、
大階段、裏階段登っていって、上からスマ足でシャンシャン持って降りるわけですよ。
ところが、3回ぐらいあったかな。
ずっと最後の、とにかく皆様にありがとうって言って銀鏡を渡ってシャンシャン振ってさよなら。
もう頭が痛くて痛くて、もう痛くてしょうがなくて。
で、なんだって思って幕が降りて、どんちょ降りて。
それでこの痛いって言って髪飾りをUピンさせてもらったところ、取ったらもう血だらけで。
刺さってるんですね。
刺さってんですよ。
で、顔に血がビーって流れてくるのが3回ほどありました。
3回も。
だからもう2回目は慣れて、あー刺さってるなーと思いながら、痛いなーどんちょ早く降りないかなーとかって。
思ってましたけど。
お顔の方には影響しない?
これもう最後ですから、どんちょだから。
あとはお化粧直しなんで。
どんちょが降りて、痛かったところを抜くと血がビーって流れるんですけど。
それくらい早変わりでも、でもやってできないことはなかったので。
だからやっぱりね、すごい皆さんの特殊メイクの人たちのかめ止めもご努力があったんだろうなーとは思いますけど。
なんか今話聞いてると、その宝遣いの裏舞台自体映画になりそうじゃないですか。
なんか血がビーとか出てるの映画のシーンで思い浮かびますよちょっと。
いや、まずそんな時は、あんたバカじゃないのっていう目で周りから見られてましたから。
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でも私が郵便させたんじゃないしとかって、でも言い訳できないからすみませんなんて言ってましたけど。
でも何でもそうやって日常の中から、これも映画になるんじゃない?これも映画になるんじゃない?っていつも思ってらっしゃるみたいですね。
なんか裏舞台見てみたいと思いますもん、そういった映画。
でも宝遣いをした方がいいかもしれないですね。
そうですか。
裏の事情もあるかもしれませんので。
裏の裏の。
それは宝遣いは夢の世界ですから、表だけ皆さんに見ていただくのがよろしいかなと思います。
こうやって私が失敗で話すくらいでちょうどいいと思いますけれども。
でもそうやって何でもそうですけどやっぱり表では涼しい顔をしてて、でも本当にいろんなことがあったんだ。そんなことまであったのっていうようなことって現実に起こってますよね。
そうですね。いろんな撮影現場でこんなことあるんだみたいなのがいろいろ起こってるんで。
上田監督もそうですし、いろんな映画監督がその裏舞台を描きたくなる、実際描いてる作品が多いのはよくわかりますのか。
よくね、スタッフがいなくなるっていうのもね、よくありました。
いなくなりますね。
今はあんまり見ませんけど、昔はありました。
私も撮影助手が普通に一日でいなくなったりとか全然あります。
今?
最近あんまりないですね。
最近あんまりないですけど。
それはお弁当が出ないからじゃないですか。
違いますね。
なんか普通に辞めて、次の日普通にバイトしてたとか言う助手もいましたね。
大昔にとにかくすごく良い助監督だったんですけど、
でもあまり気持ちが優しすぎてて、いろんなところに目が行くので、
監督だけに目を向けていればよかったのも、いろんな人、いろいろ仕事を増やしていったわけですよね、自分で。
で、監督がその方に八つ当たりするようになって、
それでもう良しておけばいいのになんて、役者は現場の雰囲気も悪くなるし、でしょ?
そしたらある時、その助監督が監督を殴ったんですよ。
それで殴って、目の前で見てましたから。
殴って、それで監督歯が抜けて。
そんなに強く殴ったんですね。
血が出て、それで監督大丈夫ですかって言った助監督、
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それは地方で撮ってて、山の中に逃げてきました。
助監督。
逃げてって、戻ってきませんでした。
それで、10年ぐらい経った時に、どうも彼がまだ仕事してるみたいな風の噂は聞きましたけど、
その後今度は、監督があんだけ、昔の話ですからね。
いろんな暴言吐くじゃないですか。
そういう時代だったので。
だから、監督大丈夫ですかっていうのも言いにくく、
でも、血出てるし、大丈夫ですかとかって言ったら、
全然大丈夫じゃないのに、大丈夫、大丈夫とかって口を押さえて、
そのまま撮影は続行したんですけど、
ひょー、すごい現場とかね。
なかなかな現場ですね、それは。
はい。
なんか、殴ったり蹴ったりするのはよく昔見てましたけど、
歯が割れて血がまみれになったとかも、
監督を殴るスタッフはなかなかいないですね。
なかなかいらっしゃらないですよね。
だいたい上の人が下の人をいじめてるっていうのが結構現場で多いですけど、
で、とある一ついなくなるみたいな。
いなくなるのはよくありましたね。
監督殴るってなかなかですね。
なかなか私もその現場に遭遇して、ちょっとびっくりしましたけれども、
ちょっと血繋がりですね。
歯め、止め、宝塚、郵便、歯抜けたみたいな。
そこ繋がってるんですね。
今回の回はなんか血繋がりですね。
でも今のお話もうまく脚色して描けば、なんかコミカルに描けますね。
またまた。
歯折れたみたいな。
歯折れた。
なんかに使えそうなエピソードですよね。
そうですね。
でも今はいろんなコンプライアンス的なことがあるので、なかなか暴言吐いたりとか、
やっぱり上の人が下の人を注意するのも気を使ってというか。
なかなか昔に比べると減ってきましたし、見かけなくなりましたね。
いい傾向にあるなとは思いますけど。
ただ、もちろん今の世の中の方がいいとは思いますけれども、
ただ、なんだろうな、あの時にやりあってた、なんかその、
なんて言うんですかね、血と血の戦いみたいな。
なんかあれがこの作品の俺たちやってるんだぜみたいな、
そういうようなものも感じられて、
今ではもちろん笑い話でお話しすることができますけど、
やっぱりみんな命かけて作品作ってるんだっていう、
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自分のプライドを傷つけられてまで、
僕はこの作品に携わりたくないみたいな、
そういうことだったわけじゃないですか。
だから、今もしかしたらプライド捨てすぎかもしれないですね。
ぬるくなってる感は確かにおっしゃる通り感じるような気がしますね。
映画人はやっぱ映画人ですので、
本当に素晴らしいですよね、みんなね。
でもそうやって面白いところを拾い上げるのが、
これから曽根さんがね、映画監督なさったり、
撮影監督なさったりする、
財産なったり、引き出しになったりする、
そうですね、そういったところからいろいろ話を考えたりとか、
思いついたことをちょっとメモしたりであるとか。
やっぱりなさるんですね。
次回作は何でしょうか。
次回作は、
次回作ですね、いろいろあるんですよ。
いろいろあって、
つまり撮ったものがいろいろあるってことですね。
撮ったものもいろいろありますし、
撮って公開されてないものもいろいろありますし、
脚本出来上がってるんですけど、
進んでる段階のものもいろいろありますし、
構想だけってのもいろいろあります。
楽しみですね。
どれが最初に進むのかちょっとわからないと。
ご縁ですかね。
はい、今週もまた、
ソニーさんにお話を伺いたいと思います。
今日はこの辺で。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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