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【お経の解説】曹洞宗「修証義」第3章(後半)- 授戒入位
この放送では、曹洞宗の「修証義」の解説シリーズ第3章後半をお届けします。難解なお経の言葉を現代の日常生活に活かせるよう、わかりやすく解説しています。
今回は「十重禁戒」という10の実践的な生き方の指針から、特に重要な5つ(不殺生戒、不妄語戒、不自賛毀他戒、不慳法財戒、不瞋恚戒)を取り上げ、職場や日常生活での具体的な実践方法を紹介しています。
内側(心や価値観)と外側(行動や習慣)の両方を変えることで真の自己変容が起こり、それが社会全体の調和につながるという仏教の深い知恵を、800年前の教えから学びましょう。
#仏教 #禅 #曹洞宗 #修証義 #十重禁戒 #自己変容 #マインドフルネス #生き方 #精神的成長 #瞑想
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https://stand.fm/channels/5f5a393ff04555115dcb4f8e
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今回は「十重禁戒」という10の実践的な生き方の指針から、特に重要な5つ(不殺生戒、不妄語戒、不自賛毀他戒、不慳法財戒、不瞋恚戒)を取り上げ、職場や日常生活での具体的な実践方法を紹介しています。
内側(心や価値観)と外側(行動や習慣)の両方を変えることで真の自己変容が起こり、それが社会全体の調和につながるという仏教の深い知恵を、800年前の教えから学びましょう。
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サマリー
修証義の解説を通じて、自己変容や社会との調和に関する具体的な行動指針が述べられています。特に、害を与えない、善を行う、他者のために尽くすという三つの基本原則に基づく十の約束が提唱されています。このエピソードでは、怒りの感情が人間関係に与える影響や、自己成長のために受戒の重要性が説明されています。また、内側と外側の変容がどのように相互作用して自己変革を促すのかが議論されています。
修証義の目的
どうも、コウブンです。 栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で福住職をしております。
本日は前回の続きということで、お送りしたいと思います。
現在は、お経の解説というシリーズをお送りしております。
現在解説しているお経というのは、総統宗のお経、修証義というお経です。
なぜこんなことをしているかと言いますと、お経というのは、すごく良いことが書いてあるんですよ。
とても良いことが書いてあるんだけど、
なかなか難しい言葉ですよね。
特に漢文で、昔の言葉がつらつらと並べられていたりとか、
昔のインドの言葉だったりとかね、はっきり言ってそれを聞いているだけじゃ理解できないですよね、お経の声を聞いているだけだとね。
なので、私なりにお経というものを解釈して、そしてそれを皆さんに分かりやすく伝えるということをすれば、
もしかしたら皆さんの人生に役立つかもしれない、より良い人生に変容するかもしれないということで、
このような取り組みをしているというわけでございます。
ということで、そのような形で修正儀をお送りしているわけです。
ちなみにですけど、この修正儀というお経は、お坊さんに向けたお経じゃなくて、一般の方向けのお経なんですね。
なので、実はお経の内容を読み解くと、一般の方でも納得しやすいような内容なのかなという部分ですので、
さらに、この修正儀というお経を伝えることで、もしかしたら皆さんの人生にとって良い方向になるかも。
さらに言えば、仏教というものにとって親しみを持っていただくことで、さらに良い循環が生まれるかもしれないということで、解説をしたいと思います。
おとといまでの放送でお話ししたのは修正儀の1章と2章と3章の前半です。
修正儀は全5章ですので、半分までお伝えしたということですね。
今日は3章の後半からということで、1章2章に関しては前の放送を参考にしていただければと思います。
具体的な行動指針
というわけで、3章の後半なんですけれども、まず前半はどんなお話しだったかというと、
まず、私たちの人生において、よりどころというものを見つけることは大事ですよねというお話をさせていただきました。
よりどころというのは、本来の自分、あとは確かな知識、支え合うコミュニティの3つのことですよね。
そして、そのよりどころを見つけたのであれば、生き方の3つの基本原則というものもきちんと確認しましょうということです。
その3つの基本原則というのは、害を与えない、害というのは自分であったり他人であったりということでございます。
そして、善を行う、良いことを行うということですね。これは自分に対しての余裕を行うことですね。
そして他者のために尽くすということ。他者のために尽くすというのは、良いことをさらに他者まで広げるということですね。
この3つの基本原則というものを学びましょうということですね。
この基本原則というところの次に来るところが今日のお話でございます。
この第3章というのは、自己変容と社会との調和というふうに言えるかなという内容なんですけれども、
前回お話をした3つの基本原則というものが何を目指すべきかというところだとすると、今日お話しするところはですね、具体的に何をすべきかという実践レベルの指針なんですよね。
また、心と行動、内側と外側がどのように関わって自己変容を起こすのか、
そして個人の変化が社会全体の調和にどのようにつながるかということについてお話をしていきたいと思います。
では首相議では3つの基本原則を示した後に、より具体的な行動指針として
重々禁戒という10個の約束というものが説かれております。
ちょっと難しい言葉ですので、簡単に話しますと、重は数字の10です。最初の10はね。2つ目の重は重い軽いの重。
重量とかの重ですね。禁は禁止するとかの禁。やってはいけないということですね。
軽は忌ましめです。忌ましめというのはルール、心得ですね。
10個の大切にすべきしないことのルール、しないことの心得のようなことを直訳するとそんな形になるんですけれども、
そういった訳し方よりも10の約束というふうに簡単に訳した方がわかりやすいかな。
してはいけないことというよりか、よりよく生きるための具体的な実践というふうに考えた方が理解しやすいということだと思います。
前回お話しした3つの基本原則というのは、何を目指すかという大きな方向性でいうことであれば、今回お話しする重々禁戒というのは、日常でどう行動するかという具体的な指針というわけなんですよね。
例えば、前回の基本原則が地図の目的地であるのであれば、今回の重々禁戒というのは実際に歩く道筋みたいな感じなんですよね。
でも、今日は10項目を全て詳しく解説するというほどの時間は難しいですので、5つ私なりに選んで、皆さんに役立ちそうなものを3つ選んでお話をしたいと思います。
自己変容の実践
まず1つ目は不切消災というものですね。これは文字通り殺さないという意味なんですけれども、命、環境というものを尊重するという意味で解釈すると理解しやすいのかなと思います。
これは基本原則の害を与えないというところを具現化したというふうに言えるのかなと思います。
例えば職場で考えてみますと、会社のプロジェクトというものの意思決定というのが環境にどのような影響を与えるかということを考慮することはなかなかないのかなと思います。
資源を無駄にしているとか、そういうところ、あとはそのプロジェクトに関わるスタッフの方たちの時間、命の時間ですよね、とか、あとは人間関係からの摩擦から生まれるストレスとか、そういったことを消耗させるような働き方をしていないかとか、
そこまで考えることってなかなか難しいんですけども、そういったことを考えるというのが不摂証解というところですよね。
2つ目は不毛誤解ということですね。これは嘘をつかないという意味です。
もう少しわかりやすく言えば、情報の誠実な扱いみたいなふうにも言えるのかなと思います。
これもですね、これは善を行うの原則の一部として、情報を扱う際の誠実さを具体化しているというふうに思います。
例えばですね、仕事で言うのであれば、ミーティングとかでプレゼンをする際に、自分にとって都合の悪いデータというのを隠してしまったりとか、
あとはそのプレゼン資料というのを過度に美化したというもののプレゼン資料を用意したりとかね、
美化というのは、例えば数字を極端に大きくして太文字にして、そこだけ目立つようにしたりとかね、若干その数字を盛ってしまったりとか、そういったこと。
やっぱりそういったことって誠実ではないですよね。
なので、この誠実ではないことというのはね、結局のところ信用を落としますので、これはやらないほうがいいというふうなことでございます。
はい、そして3つ目の十重金塊の3つ目は、富士山北海というものですね。
ちょっとこの言葉だけ聞くとね、さっぱりだとは思うんですけど、これはその意味を言うとですね、自分を奢らず他者を傷つけないことなんですよね。
もうちょっとわかりやすく言うと謙虚さ、あとは他者を尊重するということですよね。
これはですね、基本原則の他者のために尽くすというところを具現化したというところでしょうね。
自分を奢らず他者を傷つけないというのはね、例えるならSNSですよね。
SNSといえば自己アピール、あとは他者批判というのが目につきますよね。
自分の過去の実績、フォロワー何万人ですとか、過去に売り上げが何百万、何千万ですとか、そういった自己アピールであったりとか、
あとは他者批判というのは、例えば有名な方が何か発言をしたときに対して、あたかも自分がその人のことを何でも知っているかのように批判をすると。
そういったことっていうのはついやりたくなる気持ちはわかるんです。
だってそういうことをすれば、いいねとか注目されること、自己承認の欲求が満たされるということはありますから、やりたくなる気持ちはわかりますが、
ただね、そういったことをするっていうのは、なんて言うんでしょうね、やっぱりこれも信頼関係ですよね。
そういった人と人とのコミュニケーションの中で、そのような過度な自己アピールとか、他者の批判ということをすると、信用できないというんでしょうか。
同じ仕事をする仲間としては選びたくないなという気持ちになりますよね。
というわけでね、この自分を怒らず他者を傷つけないことというのも重々禁戒に入ってくるというところですね。
4つ目は不憲法罪戒ということです。これはどういうことかということは、知識あるいは資産というのを独り占めにしないということですね。
逆に言えば知識共有とか資産を共有するというところに言い換えられるのかなと思います。
これはですね、例えば自分の専門としてきた領域、過去にいろいろ専門分野として活躍してきて、そういったことを独り占めにしないということも言えるのかなと思います。
自分の成功だけではなくて、やっぱりチーム全体、会社全体、引いては国全体、国全体だけじゃなくて世界全体でみんなが幸せになった方がいいですよね、その情報のおかげで。
なので独り占めをするんじゃなくて、みんなで共有することというのが幸せの総量としては大きいのかなというところです。
さらに言うと、知識を共有すればするほど新しい知識を得る機会というものが増えてくるのかなというふうに思います。
結果的に自分自身も成長すると。まさに教えることが最高の学びというふうにも言えるのかなと思います。
今のは知識についてだったんですけれども、資産についても同じことですよね。やはり自分の資産をシェアをするということ。
自分の持っているものを他人にも分け与えるということ。ということは、やはり自分だけではなくてみんなが幸せになる機会が増えやすいというところですよね。
そして、自分の資産をシェアすることで、また新たに資産が入ってくる機会が増える。
結果的に自分の資産が増えるというところですよね。これが不健康財界というところですね。
最後、5つ目。不審にかいと言います。これは怒りに任せて行動をしないということなんですよね。
やっぱりね、怒りというもの。私たちはね、頭に血が残っちゃうとね、もう行動がわけわからなくなっちゃいます。
変なことを言ったりね、変な行動をとったりしますね。変なことというのは具体的に言うと、誰かを口で攻撃する。
悪口を言ったり罵るということですよね。あとは暴力を振るったりとか。そういった暴力的な行為をすることで、私たちの人間関係というのはね、大きく傷つきますね。
怒りと人間関係
修正するのは非常に難しくなる。つまり人間関係を壊しやすくなるというのが怒りというものですよね。
なので怒りに任せて行動するということは、結果的に人間関係を壊すということですから、人生が
非常にね、生きにくくなってしまうというところなんですよね。なので怒りというものを、
怒りという感情に振り回されないというのが大事だよというところでございます。
以上がね、その十十禁戒の中の代表的なというか、ちょっとピックアップした5つの忌ましめでございました。
さて、昨日お伝えした基本原則、
害を与えない、善を行う、他者のために尽くすという基本原則と、今日お伝えした具体的実践、十十禁戒について理解をしたところで大切な質問がありますね。
なぜこれらの約束とか忌ましめというものがね、重要なのでしょうか。
なぜ単に良い人になろうと思うだけではなくて、具体的な行動自信を持つことが大切なのでしょうか。
首相儀では受戒という行為を重視しております。
戒を受けると書いて受戒ですね。
現代的に言えば意識的な自己成長のプロセスというふうに言えるのかなと思います。
ここで重要なのは内側、心とか価値観ですね。
それと外側、行動とか習慣ですよね。
その両方が変わることで真の変容が起こるという考え方なんですよね。
私たちの変容というものは大きく分けて2つの方向から起こります。
まず1つ目、内側から外側。心とか価値観が変わってそれが行動にあられるということ。
そして2つ目、外側から内側。行動や習慣を変えることで心や価値観も変わってくるということです。
例えば、キャリアーチェンジを考えている方がいるとします。
新しい分野に挑戦したいという内側の思いだけでは何にも変わりませんよね。
具体的な学習計画を立てて毎日少しずつ実践をして関連するコミュニティに参加するという外側の行動があって
初めて変化が始まるということなんですよね。逆にまず行動から始めるアプローチもありますよね。
例えば、毎日15分だけでも新しい分野の本を読むという小さな習慣から始めると次第にその分野への興味が深まって
内側の価値観、優先順位が変わっていくということもあるんですよね。
朱将儀では、受戒という行為によって、戒を受けるという行為によって諸仏の位にいると表現されています。
諸仏というのは、諸々の仏との位に入るということだから、諸々の仏と同じようになるんだよということですね。
現代的に言えば、最高の自分になるというふうに言えるのかなと思います。
私たちは誰でもより良い自分、そしてより本来の自分になるという可能性を持っています。
しかしそれは自然に起こるということではなくて、内側と外側の両方の意識的な変容によって初めて実現するということなんですよね。
朱将儀の最後の部分では、自然界との調和についての表現があるんですよね。
どういう表現かと言いますと、土地とか草木、垣根とか壁、瓦とか石までもがそれぞれの役割を果たして、全体の調和に貢献しているという表現ですね。
これは現代のシステム思考と驚くほど共通しております。
私たちの行動は孤立したものではなくて、社会や環境という大きなシステムの一部という考え方ですよね。
一人一人の小さな選択が積み重なって全体のパターンを形成しているという考え方。
例えば職場で言いますと、一人のチームメンバーがポジティブな態度で仕事に取り組むとします。
その姿勢というものは他のメンバーにも伝わっていって、そして少しずつチーム全体の雰囲気に影響をするという。
反対に一人が不栄不満を言い続けると、その否定的なエネルギーというのもチーム全体に広がってしまうということ。
家でも同じですよね。パートナーや子どもとの些細なやり取りが日々の小さな選択というもの。
それが家庭の雰囲気とか関係性をかたどっているということですよね。
このような視点で自分の行動を見つめ直すと、自分一人くらい何をしても変わらないという
諦めの境地から解放されるということなんですよね。むしろ自分の小さな選択が確実に全体に影響を与えているという
責任と可能性に気づくということなんですよね。
首相技の教えというものは、個人の内面的な成長と社会全体の調和というものが実は切り離せないものだというふうに教えてくれているということなんですよね。
自己変容は社会変革につながるということ。社会の変化は個人の成長を促すということ。
この循環こそが、首相技の知恵というものが示す持続可能な変化の道ということなんですよね。
今日は前の古典、首相技の受会入位というところから、基本原則、そして具体的な実践、そして内側と外側の相互作用による自己変容についてのお話をいたしました。
約800年も前の教えというものが、現代でも通じる、不快しさを与えてくれるということは、とても考え深いですよね。
では、今日のところはここで終わりたいと思います。
とっても長い放送を最後まで聞いていただきありがとうございます。
今日のお話を聞いていいねと思った方、どうぞいいねボタンよろしくお願いいたします。
人生相談、あるいはリクエストなどがあればリクエストボックスを設置しましたので、どうぞそちらの方もご利用もよろしくお願いいたします。
では、蓮城院副住職の幸文でした。ではではまたね。
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