決済の概要と登場人物
2026年8月22日 土曜日
こんにちは、行政書士の河野翔です。 今日は不動産の売買の決済では何をしているのかについてお話をしたいと思います。
私は不動産屋として不動産の売買に携わってもいるんですが、 今日は不動産売買の最後に行う決済のお話になります。
一般の方はこの決済、何をしているのか分かりづらいのですが、 流れを知っているだけでもだいぶ安心できるかと思います。
いきなりですが結論です。 決済は安全にお金と不動産の権利を動かすための場と考えていただいて差し支えありません。
決済の場で売買代金を支払い、その不動産の所有権を買い主に移転する、 そういった手続きを行う場と考えていただいて大丈夫です。
まず最初に登場人物からご説明いたします。
司法書士による本人確認と書類チェック
住宅ローンなどを行う場合は銀行担当者がつきます。
まず司法書士が確認をします。
一番重要なのが本当に本人かということです。
つまり司法書士がまず本人確認をその場で行います。
売り主、買い主それぞれが本人かということをチェックします。
特に重要なのは売り主でして、本当にこの不動産を売る権利がある人なのか、 つまり所有権を持った人なのかということを確認します。
いわゆる自免死のような所有者になりすました人ではないかということを見ています。
なぜここまで慎重なのかというと、
もし偽物の売り主だった場合、売買代金を詐欺師に渡してしまう正しい所有権移転登記ができないことが考えられます。
これらが起こるととんでもないことになってしまいます。
だから司法書士もかなり神経を使います。
本人確認ができなければ最悪の場合その日の決済を中止することもあり得ます。
ここで本人確認が無事済んだ状態で続いて、登記に必要な書類を確認します。
登記に必要な書類で主なものとしては、権利書、登記識別情報。
権利書は不動産の権利を持っているかどうかを確認するための書類です。
昔は権利書という筆で書かれた書類でしたが、現在は登記識別情報という英数字の暗号のようなものが書かれた紙が権利書の代わりになります。
そして売り主の場合は印鑑証明書、買い主の場合は住民票、これらが必ず必要になります。
その他登記に必要な書類も合わせてこの時にチェックをします。
ポイントとしては、今日お金を払っても本当に所有権移転登記ができる状態なのかどうかということです。
これらを司法書士が確認します。書類に問題がなければお金を分化します。
売買代金の支払いと融資実行
ローンを使う場合は、司法書士の確認後、銀行へゴーサインが送られます。そして融資が実行されます。
銀行から買い主へ融資が行われ、買い主から売り主へ残貸金を送金します。
ローンを組まない場合は、買い主から売り主へ残貸金を直接送金するような形になります。
ここで大きなお金が動きます。決済はお金と権利を同時に動かす場と考えていただいて大丈夫です。
不動産売買では、売買代金の支払いと所有権を移すための手続き、これらを同時に行います。
お金だけ先に動かすのは怖いですし、権利だけ先に動かすのも怖いです。
だから、登記できる状態を確認してからお金を動かす。これが基本です。そしてこれが決済の最も大切なところです。
登記申請と決済時間の理由
そして司法書士はその日のうちに法務局へ行きます。
決済が終わったら司法書士は法務局へ登記申請が必要になります。売り主から買い主へ所有権移転登記を行います。
ここでなぜ決済は午前中が多いのかですが、原則その日のうちに登記申請をしたいという実情があります。
例えば書類の不備など何かあっても対応できる時間を残したいからです。
そのため決済は午前中に行われます。
不動産の決済は単に買い主がお金を払って終わりではありません。
司法書士が本人に間違いがないか、登記できる書類が揃っているかを確認した上でお金と不動産の権利を安全に動かす。
大きなお金が動きますのでミスは絶対に許されません。
なので決済の場は意外とピリピリしていることもあります。
決済の重要性とまとめ
今日は不動産の売買の決済は何を行っているのかについてお話をしました。
それではまた。