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2021-04-11 07:18

『ハメルンのふえふき【前編】』

Kon
Kon
Host
『ハメルンのふえ吹き』
ドイツ伝説

昔、ハメルンという町がありました。
そこではねずみが1匹、2匹とどんどん増え続け
町中の食べ物を食べてしまって困っていたのです
市長さんに頼み込んでもあしらわれてしまうばかり
そんなとき、町に立ち寄ったふえふきのおじさんが
「ねずみたいじをしましょう」と
これはよかったと市長さんは金貨3枚で依頼したのですが…
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00:06
皆さん、こんばんは。
こんのゆるラジチアプッペへようこそ。
このラジオは、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、
ちょっぴり不思議なお話を、お休み前にお届けします。
はい、今日はまた、子どものための世界のお話からお届けします。
今日のお話は、ドイツ伝説の、ハメルンのふえふき、です。
それでは、お聞きください。
ハメルンのふえふき
昔々のその昔、ハメルンの町がありました。
町のはずれを流れてるウェーゼル川のそのそばは、
いい匂いの花が咲き、枝と枝の重なった青い森の間から、
いくつも山が見えました。
小さい山が見えました。
尖った山が見えました。
空一面の薄雲に、ぽっと霞んで見えました。
ところが、困ったことに、本当に困ったことに、
ネズミがやってきたのです。
1匹2匹、3匹4匹、5匹6匹、7匹8匹、9匹10匹、
数えても数えても、数えきれないほどたくさんのネズミです。
ちゅうちゅうちゅう、ちゅちゅちゅう。
うるさいのなんの。
ちゅうちゅうちゅう、ちゅちゅちゅう。
うるさいのなんの。
そこに、あるものなんでもかじってしまうのです。
戸棚の中のパンもチーズも、眠っている赤ちゃんの鼻まで、
みんなみんなかじってしまうのです。
困った困った。どうしましょう、どうしましょう。
一体全体どうしたらいいんでしょう。
町の人たちは集まって相談しました。
けれども、あまりたくさんのネズミなので、どうすることもできません。
猫もかないません。
犬にまで食いつく始末です。
困った困った。どうしましょう、どうしましょう。
一体全体どうしたらいいんでしょう。
そこでみんなそろって市長さんにお願いに行くことにしました。
市長さん、一体どうしたらいいのです。こんなにたくさんのネズミを。
なんとかネズミ退治の方法はありませんか。
03:04
もう何も食べ物がありません。お腹はすくし、働くこともできません。
うーん、わかったわかった。そのうちなんとかするよ。
太っちょの市長さんは困り果てていたのですが、胸をぐっとそらして言いました。
そ、そんなのんきなことを言って。
あ、また来ましたよ。来ましたよ。
チューチューチュー。チュッチュッチュッ。
町の人たちは何度も頼みましたが、一向にネズミ退治の方法はありませんでした。
私がネズミ退治をしてあげましょう。
とんがり帽子をかぶったおじさんがやってきて言いました。
ダブダブの袋のような赤と黄色のズボンを履いて、細い銀の笛を一本持っています。
お前は一体誰だ?市長さんは言いました。
私は子どもも大人も誰とでも遊ぶのが大好きな笛吹きです。
ネズミ退治にやってきたのです。
何?何だって?ネズミ退治ができると?
ええ、ネズミ退治です。
よし、できるならやってみろ。
ネズミが一匹もいなくなったら金貨の袋を二つお前にやる。
本当ですか?
本当だとも。だが一匹もいなくなったらだぞ。
帽子をちょっと斜めに振りながら笛吹きおじさんは外へ出ると、細い銀の笛を高くあげて吹き始めました。
ポップポップポップポポー
北から西から東からネズミよネズミやってこい。
チューチュー歌ってやってこい。
北から西から南からネズミよネズミやってこい。
チューチュー歌ってやってこい。
するとどうでしょう。あちらからこちらからネズミが踊りだしてきたではありませんか。
チュッチュッチュッチューチューチュー笛に合わせて歌いながら踊っています。
一丁目の八角を通り、二丁目の角を曲がり、三丁目まで来たときにはもう町中のネズミが集まっていました。
さあ川です。水があふれるように流れているウェーゼル川まで来ると、笛吹きおじさんはさっきよりももっと高く笛を吹きました。
06:02
するとネズミたちは一斉に川をめがけて飛び込んでしまったのです。
あとからあとから続いて町中のネズミが、川はネズミを飲み込んだままずんずん流れていきます。
ネズミがいなくなった。ネズミがいない。一匹もいないよ。
大人も子供も大声で叫びながら町中走り回りました。
え、ネズミがいないんですって。一匹も。本当ですか。
いなくなった。いないいない。ネズミがいなくなった。ネズミがいなくなった。
町の人たちは笛吹きおじさんの周りで歌ったり踊ったり、まるでお祭りのようです。
ありがとうおじさん。
はい、今日はここまでです。続きはまた次回の放送でお送りいたしますね。
それでは今日もお聞きくださりありがとうございました。
素敵な夢をどうぞご覧ください。おやすみなさい。また明日。
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