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  2. 『ハメルンのふえふき【後編】』
2021-04-11 06:00

『ハメルンのふえふき【後編】』

Kon
Kon
Host
『ハメルンのふえ吹き』
ドイツ伝説

ふえふきのおじさんのおかげでハメルンの町から
ねずみは1匹残らずいなくなりました
町の人は大喜び!
早速、金貨をもらおうとしたふえふきのおじさんは
市長さんのもとへ向かったのですが…
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00:06
皆さん、こんばんは。
こんのゆるラジチェアプップへようこそ。
このラジオは、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、
ちょっぴり不思議なお話を、お休み前にお届けします。
はい、今日は前回の続きということで、
ハメルンのふえふきの後編をお話しします。
それではお聞きください。
ふえふきおじさんは、市長さんのところへ出かけて行きました。
市長さん、ネズミ退治をしました。
町中一匹もいません。
さあ、約束の金貨の袋を二つください。
けれども、市長は金貨を一枚ポンと投げ出し、
お前はこれでたくさんだ。さっさと行ってしまえ、と叫びました。
ネズミがいなくなってみると、
この男に金貨をやるのが惜しくなってしまったのです。
ああ、市長さん、約束が違います。
私はその金貨が必要です。
友達が病気で困っているのです。
約束通り、二袋ください。
ふん。市長は威張ってそっぽを向き、
もう返事もしませんでした。
笛吹けおじさんは、つと黙って外へ行ってしまいました。
まもなく、さっきと同じような笛の音が町中に聞こえてきました。
ポップポップポップポポー
ポップポップポップポポー
西から北から東から
子供よ、子供やってこい。
みんな歌ってやってこい。
大勢の子供たちが歌ったり踊ったりしながら、
おじさんの後をついて行きます。
1丁目から2丁目、2丁目から3丁目、
ウェーゼル川のそばの原っぱを通り過ぎ、
いくつも重なった山の方へ向かって行列が続きます。
そして険しい高い山のふもとまで来ると、
どうでしょう、山は二つに大きく割れて、
子供たちは踊りながらおじさんと一緒に吸い込まれるように
山の中に入って行ってしまったのです。
夕方になりますと、
山の中に入って行くと、
山の中に入って行ってしまったのです。
夕方になりました。
町は静かです。
何一つ音がしません。
どうしてって、子供が一人もいないのです。
03:04
誰も帰ってこないのです。
歌声も笑い声も聞こえません。
大人たちの顔がどの家の窓からも見えます。
夜が近づきました。
でも子供は帰ってこなかったのです。
どこからか鳴き声が聞こえてきました。
杖をついたフランクです。
フランクは足が悪くて行くことができなかったのです。
みんな行ってしまったよ。
山へ行ってしまった。
誰とももう遊べない。
一人ぼっちだ。
フランクの目には涙があふれています。
どうして泣き止むことができるでしょう。
市長さん、うちの子供をどうしてくれるのです。
返してください。連れてきてください。
私のかわいい子供たちを。
フランクのお母さんはフランクを抱き上げて言いました。
この子の友達を返してください。
市長はどうすることもできず、黙って首を振るばかりでした。
そうだ、町中のみんな山へ行ってみよう。
子供を探しに行こう。
こうしていても始まらない。
そう言って町の人たちは山へ向かって歩き出しました。
フランクを抱いたお母さんは一番先に立ちました。
長い行列はウェーゼル川に沿って山へと進んでいきます。
あの山の陰から子供たちの歌声が聞こえてくるでしょうか。
笛吹きおじさんの笛の音が聞こえてくるでしょうか。
山から山へと山を越え、
ハメルンの町からやってきて、
ハンガリーの山国に今住んでいる人たちの昔々の話です。
おしまい。
はい、いかがでしたでしょうか。
ちょっぴり不思議なお話でしたね。
このハメルンの笛吹き、私も小学生の時に
私の弟が激をしたのを覚えております。
ちょっと怖いような、切ないような、そんなお話でした。
それでは、今日もお聞きくださりありがとうございました。
素敵な夢をどうぞご覧ください。
おやすみなさい。また明日。
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